戦姫絶唱シンフォギアXVを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
護国鬼の妄年は、風鳴の血鎖は遂に絶たれた。
しかし目覚めた”神”は不完全な世界を見限り、今再びのバベルの塔を建てる。
不遜なる世界樹に手を届かせるために、残された希望を守り切るために。
決戦、種子島。
汚れた錆色が、不可逆の慟哭を吼える。
というわけでやっぱ最終決戦は宇宙! 月面バトルの前段階、兄貴の残したロケット攻防戦ー!! っていうお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
てっきり退場かと思ったノーブルレッドが、怪物ランドのプリンセスの配下として、完全怪物化して大復活。
『こんなおもしれぇネタ、手放すわけねぇだろ!』という叫ぶような展開である。
確かにやられてみると、中ボスが足らないシェムハさんにピッタリの相手だし、物理的に殴り合って心のステゴロやりきってないし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
『望んでいた強さを手に入れた怪物は、はたして幸福になれるのか?』というテーマ性も、不可逆の怪物に成り果てたことでより際立った。
『いや、手品の種が割れてんじゃん。障害足り得ないじゃん』という問題は、一回死んでインチキパワーアップを果たしたことで無事解決。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
ここで完全な怪物に成り果てるために、半人時代は歪な変形だったんだなー。よく考えられておるわ。
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超パワーのお披露目がマリアさんをトリプルサンドに挟み込むことだったり、『人間に戻れないなら、優しさなんて知るんじゃなかった!』という銀狼の慟哭は切実に痛かったり、なかなかシンフォギアっぽいエピソードだったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
笑いで緩んだ腹筋を、的確に殴るんだよなー…。
強すぎる力に翻弄され続けたヴァネッサが、自分を殺した超越者を”神”と位置づけることで現状を飲み込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
人に戻れぬ宿命ならば、すべての人を自分と同じ怪物に帰る。
一回死んで更に加速した、ヴァネッサの荒廃。それと十徳ナイフ人間のウェスト測定を、同時に出してくる。
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笑って良いんだか泣いて良いんだか、アガってんのかサガッてんのか。グラグラ揺すぶらて、気づけばハイテンションで月面まで打ち上がる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
最終章・最終盤に相応しい、復活のノーブルレッドであった。今まで弱く描いた分、フルモードの強さは際立ってたなぁ…同時に、その強さは哀しくもあるね。
お話はなんかスッキリ開き直ったジジイを投獄して、翼さんが禊を果たした所からスタート。八紘兄貴がナレで死亡確定されてしまい、なんとも哀しい限り。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
翼さんは無印から味方だったので、立花謹製握手で仲直りをやってない。『言われてみれば確かに』な儀式で、メソメソな僕らのリーダーが復帰である
先週の慟哭も含め、元々弱い部分を防人ロールで覆って、風鳴の使命を果たしていた人なのだと思う。そういう”素”を見せれた奏は死んじゃうし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
XVの翼さんがあんま防人っぽくないのは、彼女が自分にかけていた呪いが、だんだん解けてるってことで、良いことかもなぁ、と思う。
さて、お話は敵味方ともにジリジリと歩を進めて、種子島決戦で激突する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
八紘兄貴の遺産が、月面探査ロケットという形で希望をつなぐのはとても良い。剣を握らぬ政治の領域を、最後まで自分の戦場と定めた男が、国と娘に残せる光。
まぁ大爆発すんだけどさ当然。シンフォギアだぞ?
今回はエルザ銀狼フォームと、きりしらアマルガムが鎬を削る大決戦。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
『ベイブレードじゃねぇんだぞ!』とツッコみたくなるくらい、よく光ってよく回る。完全にバトル描写の文法が男児ホビーアニメなんだよなぁ…炎の中の機獣王とか。
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エルザが銀色の獣となり、圧倒的な力で荒ぶりつつも、哀しい咆哮を響き渡らせるのは良かった。”人狼”という彼女のキャラクターを、なかなかエッヂを立てて描けていたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
優しさも涙も知らぬ獣ならば、こんなに苦しむことなどなかった。狼は、不可逆の運命を呪う。
それを受けるきりしらは、Gで大体のクエスト片付けちゃっているので新しく悩むことはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
『XVの合体円盤獣は何かな~』くらいで見てたけども、やっぱ二人で一人バロローム、狼を捕らえる罠をアマルガムして上回ってきた。
調のヨーヨー糸を、人形操りの紐として使ったのは上手い変奏。
『四期シリーズ積んできたんだから、物語的蓄財を活かして不要に新しいことしない』っていうのは、XVの基本方針だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
シンフォギアらしいテンポと勢いで最終章を駆け抜けるべく、AXZをXVの(ある意味)準備期間に使った感じもあるしね。訃堂の存在感とか、八紘との関係昇華とか。
お道化たおバカに見える切ちゃんが、存外考えてバカやってたと告白しておいたことが、今回特に悩みなくエルザの慟哭を受け切る強さを下支えもしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
ここら辺の見切りの良さが、ザックザックと状況が転がる気持ちよさに繋がってると思うのよ。『まぁ、今の二人ならなんとでも…』みたいな。
同時に今まで散々鎧袖一触、強まった奏者には格下だったノーブルレッドが、真正面からのパワー勝負で痛手を与えたり、捻るべきところは捻ってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
『クソ雑魚からの大逆転』って主役のカタルシスなんだけども、ノーブルレッドのそれはちゃんと悲痛に見えるように、細かく傷をつけてて良いね。
入り混じった怪物性を抜き取り、人間に戻ることを夢見ていた敗残者が、圧倒的な力に殺され、怪物として蘇る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
なんとも重たい悲劇を相手に、奏者はどんな言葉と拳を届けうるのか。最後の戦いに相応しい”壁”として、戦力としても魂としても、ノーブルレッドは良い強度を手に入れたと思う。
しかしシャムハさんが、お供を従える怪物くん担当だとは…読んで然るべきだったが、スパッと頭から抜けたなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
悪魔モチーフだし旧き種族だし、確かに『怪物ランドのプリンセス』なんだよなぁ。悪魔怪獣何でも来いだけど、カワイコちゃん(響)には弱いわけね。
そんな未来のもとにたどり着くために、今まで散々都合よく退場してきた便利魔法陣に、奏者が飛び込む!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
そらー月面大決戦なんて、超美味しい場面は主役が頂くよなぁ…米軍特殊部隊ではなく。
迷わず捨身できる所が、SAKIMORIの良いところであり、悪いところでもあり。チームが付いてくるのは良いところ
かくして人類の計測範囲外にぶっ飛ばされ、敵の本拠に乗り込んだ奏者たち。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
バラルの呪詛に分断された世界を、あるべき状態へと返す。シャムハの尊大なる裁き、その真相は。
完全に怪物に落ちたノーブルレッドとの、対決の行方は。
クライマックスへ駆け上がる、シンフォギア最終章。次回も楽しみ。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
シェムハさんの狙いはまだ見えにくいけど、バラルの呪詛の超越っつーのは、一期フィーネのリフレインって側面も感じるね。
未来さんが敵に回る展開はGだし、積み上げた”歴史”を活用しつつ、XVだけの物語をしっかり編んでいるところは、とってもグッドだと思います。