※訂正
×辰巳 → ○辰己
スタミュ -高校星歌劇-(三期)を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
不信任という爆弾が落とされ、王は去った。
待ち望んだ勝利を眉をしかめ飲み込む冬沢に、辰巳は違和感を感じる。
物分りよく立ち去ろうとする四季に、届かぬ言葉を投げる星谷。
それでも、思いが何かを動かすのなら。
運命のオープニング・セレモニーが迫る
そんな感じの最終盤、フラストレーションとディスコミュニケーションを溜め込む溜め込むスタミュ三期である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
今回はクライマックスに向けての交通整理であり、此処までの蓄積を生かした『勝てる理由』の積み上げでもあり、どっちにしても次回の大爆発を見ないと、トータルの評価ができないエピソード
なんだが、個別の描写の切れ味、渦を巻く情動の熱量、群像がそれぞれの想いで動く質感は、相変わらず単品でいい仕上がりである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
こうやって個別の話がキレていることが、全体を動かすパーツとして使われた時も、いい動きを生むってことを、過去話数の引用が多い今回、強く感じた。
さてお話は、決定的な結果が出てしまった華桜会の分断から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
徹底的に四季の方を見ない冬沢と、見ていることを上手く伝えられない四季。最後にとんでもない形で爆発する御簾コミニケーションは、最初からフルスロットルだ。
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冬沢は望んでた玉座を手に入れ、四季を追い落としたのに苦い表情だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
本当に望むものがそれではないから、勝利も苦く感じる。しかし何を本当に望んでいるかは、もう自分では解らない。
素直になるには華桜会の看板は重すぎ、三年という立場も邪魔をする。どうにも、独力では動かんな。
四季も冬沢と同じかそれ以上に自覚なく拗らせていて、悪気はないんだが余りに人情が分からん王様である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
一個人として、トップに立ちたい。オレ一人を見て欲しい。
冬沢を突き動かすどす黒い感情が、四季には解らない。根っからの善人が抱え込んだ、致命的な欠陥である。
”みんな”とは的確以上に向き合えるのに、”誰か”と上手く繋がれない。ポジティブな感情を向けてくる春夏コンビならいいけど、愛ゆえに捻れた強い感情を向けてくる冬沢とは、致命的にズレる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
公平さ、善良さの機能不全をここで彫り込むのは、結構面白いなぁ、と思う。
例の場所で思い悩む四季の姿は、隠れてよく見えない。自分を導いてくれた聖書を見ても、先はわからない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
四季の混迷が、入夏先輩と同じアングルな所が、救いでもあり傷でもあり。同じように悩んでも、それを共有できないカンパニーの現状。
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何か遠いものを見上げつつ、そこにどうたどり着いたら良いか解らない。華桜会という卓越したポジションを持ちつつ、悩む場面を与えられなかった新参者は、そこからなかなか抜け出せない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
背丈と権力はデカくても、華桜会は人間として未熟である。それ故に、三期のエンジン足り得るわけだが。
入夏先輩が常に、場の雰囲気を明るく保ち、笑顔で他人とつながろうと必死に努力している所が、健気で痛ましい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
陰キャとツンデレばっかりの華桜会、唯一開けた人格として、冬沢以上に大変な仕事をこなしてきたんじゃないかなぁ、と推察してしまう。
マジ大変だよな…自分も陰ったら沈むもんな華桜会…
一人去り、二人去り。春日野先輩は頑なに、入夏先輩は少しの未練を匂わせて、冬沢は孤独になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
千秋が隣に寄り添いつつ、四季が置いていった王権のローブをしっかり携えているのは、彼の立場を思わせて面白い。
一緒に死んではやるが、俺はお前を肯定しない。
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内実的には否定派なんだけど、不信任を投じてずっと側にいる事自体が、冬沢の存在をある意味全肯定している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
その愚かさも醜さも弱さも、全部ひっくるめて。
千秋の不器用なラブコールは、やっぱり冬沢には届かない。しかし彼がいることが、王を孤独に落とさず、細い線を繋いでもいる。
冷たい白光に取り残された先輩たちに対し、若人は温もりの中で手を取り合い、一つの答えにたどり着く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
ここで”正解”に踏み込めるあたり、星谷は主人公だな、と思うし、彼をそこにいさせるためには、”正解”の前で足踏みし続ける存在が必要、ということでもある。
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同じ夕景のなかで、春日野は何も出来ない自分を責める。連帯を確かめあった甘味処に、二人きり足を運んでもしょうがないと悔やむ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
そこに手を差し伸べる入夏先輩の、”人間”が太い。マジで三期、一番好きになった男かもしれん…大事なものを守るため、あえて道化を演じられる存在が好き…。
物語ってのおしなべてそうだと思うけど、今回のエピソードは特に過去の蓄積が意味を作るお話で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
甘味処に二人が入らない意味は、そこで描かれた甘い友情、何かを一緒に食べる距離感が腑に落ちていないと、演出として機能しない。
積んできたものを確認して、整理するお話だな、と思う。
たとえば、星谷と四季(もっと言えば星谷と鳳)の特別な場所に、”立入禁止”を乗り越えてteamで踏み込んでいく意味とかも、前半の交流がなければ機能しない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
確かに、積み上げてきた。でも、それは四季の過剰な正しさを動かすことが出来ない。
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遺品のように託される、『ミュージカル教育入門』。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
それは”みんな”が良ければ個人はどうなってもいいという、四季の生き方そのものだ。
その清廉に焦がれて進んだ歩みは、しかし冬沢には届かない。届かないから、形だけの正しさをぶん回して追い出しにかかった。空疎な場所に、求めていた願いはない。
冬沢は自分たちが行き着いた場所を見ているが、四季は見えていないように思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
事ここに及んでなお、人間は正しさだけではなく、身勝手な感情で人を好きになったり、好きだからこそ憎んだりすれ違ったりするシンプルな事実に、目が行ってない。
だから、大事なものもサラリと手放せてしまう。
ここでteam四季の描写があったのは、色んな意味で良かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
なにしろ人数が莫大なので、スタミュは色んなものを切捨てなければ駆動しない。
四季と華桜会が戦ってるらしい”社会”の内実、顔も声もない後輩たち。
しかし、それは確かにそこにある。
かつてのteam鳳を意識して再演しながら、team四季は少年たちに憧れを投げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
あの部屋の中で、去っていくものの背中に手を伸ばした時代は、もう過去になってしまった。
お前たちは誰かの視線を背中に受けて、飛んでいくスターなんだ。
そういう事実を、静かに伝えられる。
華桜会という”公”への接近。愛憎が複雑怪奇に、社会を巻き込んで軋む騒動。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
のんきに一個人の感情に向き合うだけでは、自分の成し遂げたいことを果たせない複雑さを、三期は描いてきた。
時が積み重なり、”大人””先輩”になる(なってしまう)少年たちに世界を見せるのは、このお話一つの眼目だと思う。
team四季からの憧れは、かつて自分たちが閉じこもっていたクローゼットから、気づけば別の場所へ登ってしまっている現状をよく教えたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
その憧れが、高くなった身の丈がどんな困難と喜びを連れてくるか。それは星谷を主役に、また別の舞台で回る話ではあろう…回ると良いな。
四季も自分のteamに情がないわけではなく、しかし正しさで押し流せてしまう人である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
譲れない何かにしがみつくエゴが、どういう厄介を連れてくるかは冬沢見れば判るが、それが過剰に薄いことも何か問題を吹くってのは、四季を見れば判る。
二人をキャンバスに”公私”の明暗を描くのが、三期の焦点か?
星谷の歩み寄りは、結局四季の”正しさ”を切り崩せない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
情動満載、衝動重点で進んで的確な言葉を掴まえられない”劣等生”星谷の弱さが、足踏みを生む形だ。
四季とおなじように、星谷も持ち前の輝きが邪魔をして、人間の薄暗さへの視力が悪い、ということかもしれない。ポジ人間はこれだから…。
一方第九話で、結構エゴイストで暗い情念の人だと魅せた辰巳は、冬沢の抱え込んだ薄暗さに目が行く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
孤独な場所で、望んでいた勝利を掴んでなお傷ついている先輩に、何かを諭すように言葉を積み上げていく。
しかしやはり、後輩の歩み寄りは決定機たり得ない。
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ライバルと、そこに反射する自分と向き合う喜びを語る辰巳は、とにかく視線が真っ直ぐだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
冬沢は後ろめたさと痛みに目を背けるように、後輩の強さを見つめられない。
第9話の風通しの良い熱血、迷いのない”正解”は、2クール分迷って成長してきたからこそ、背負えるものだ。冬沢には(まだ)荷が重い。
『あなたが本当に欲しいものは、そこにはないんじゃないですか?』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
千秋が”不信任”で投げたのと、同じ問いかけを辰巳は投げる。しかし、冬沢はそれを受け止めきれない。
弱い、脆い、情けない。しかしそれは人間の真実でもあって、妙に愛おしい。
そういう視線が、四季には足りてないんだろうなぁ…。
辰巳は自分が見つけた正しさには過剰にこだわらず、冬沢に逃げ道を作ってやる。社会的立場とは裏腹に、辰巳のほうが”大人”である(これは四季世代全員に言える。後発の先輩は、否応なく捩れるね…)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
その歩み寄りが的外れではない証明に、冬沢も遺言を託す。
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四季が聖典とする”みんな”へのアプローチを、冬沢もだいじに抱えていた。その正しさに、確かに憧れた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
ここでこの本が出てくるのはかなり重要だと思うし、それを辰巳に預けることも大事だと思う。
なんだかんだ、自分を見てくれた辰巳が冬沢、結構好きだと思う。だからこそ、自分の大事なものを託した
大事なものは自分のエゴと、空っぽの政治でぶっ壊しちまった。近くにあれば、どうしても一緒だった時代、叶わなかった憧れを思い出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
だから捨てる。自分は正しい選択をしたと、ずっと言い聞かせる。そうしないと、生きていけない。
四季は、こういう繰り言が必要ない人である。正しいなぁ…。
お互い実を結ばなかった歩み寄りを検討するべく、部屋に集まるカンパニー。那雪が星谷の特等席を、当然のように専有している所が好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
並んだ桜は思いの証。同じものを見て、同じものを夢見た過去の。
でも、それは終わった。終わったと思いこんでいる。
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栞に閉じ込められた”誰か”の思いと、本に託された”みんな”への夢。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
そのバランスを取って、過去の愛と情熱を思い出せれば全ては決着…なんだけども、余りに拗れた関係は安易な決着を許してくれない。
…やっぱあの桜トークで、『ベタベタすんのやめようぜ!』って言ったのが悪かったんじゃないかな…。
だって四季世代ってお互い好きで、ベタベタしたい人たちだったわけじゃん実は。ベタベタ過剰にお互いを押し付けて、『俺達無敵さ!』みたいな気持ちになれていれば、寂しんボーイ冬沢の渇望も満たされてた部分、あったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
でも四季ちゃんは、そういう体温の領域マジ解かんねぇ人だからな…。
一方ベタベタできる世代は一箇所に集まり、カンパニーの思いを伝え合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
特別な人に、特別な思いが通じない辛さ。これは揚羽だけが言えて、蜂矢だけが引き受けられる共感だろう。ハッチほんと純愛な…。
一人特別な位置に陣取る戌峰くんが、思いをまとめ上げていく。
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ここで星谷ではなく戌峰なのは、彼が凄く特権的に持ってる幼児性、純粋さを信頼した配役だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
『俺達全員かけがえない”誰か”で、同時に手を取り合った”みんな”なんだ。それは対立なんてしてないから、全部助けようとするのは間違ってない。最高に善いことなんだ!!』
”正解”である。二億兆点。
しかしそのシンプルな答えは、たとえば辰巳とかは言えない。真っ直ぐすぎて、現実の苦さを見つめられる”大人”には発言権がない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
おそらくカンパニーで唯一、権利を持っているのは戌峰くんだ。何しろ、あの役割交換ですら飲み込めんでくれた子なんだから…マジ善良…戌峰くんすき…。
二期終盤の戌峰くんを思い出すと限界人間になってしまうのでこんくらいで止めるけど、イノセントな星谷ですら許されていない領域へ、踏み込むことでしか状態は解決しない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
積み上げちまったわだかまりをぶっ壊して、ただのガキに戻る。お前の中の天使を起こせ。愛を取り戻せ。
状況はそういうふうに転がしていくしか手がないので、二年はガンガン頭を下げて、状況を動かす主体になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
受け身で言われるがまま、自分の問題を乗り越えていく段階から、環境に働きかけて変化させていく段階へ。
やっぱ三期は、社会性の獲得、立場の変化が大事ね。
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戌峰くんが叫んだ”正解”に向けて、二年が走る。その波を背中に受けて、先輩たちも動く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
ポジティブな波がどこに届くのか。
入夏先輩のライトな受け答え、その奥に秘めた情熱が、俺やっぱ好きだよ…。あと春日野の重さな。これは四季の鈍感さの表現でもあるけど。あなたさー!(二次元に声デカ人間)
タロットカード、運命のコイン。第4話で見せた己の象徴を前に、春日野は立ち尽くす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
引いたのは”運命の輪”の逆位置。すれ違いと開放の暗示。”4つ”は一つの中心に向き合うカード。
僕たちは、もう一度一つの太陽を見つめられるのか。
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思いが交錯する中、辰巳と星谷は第9話での決断、そこに確かにあった価値を確認し、歌が始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
複雑に交錯する、二人の主人公、二人のライバル。視聴者にすら、遠い扉越しにしか自分を見せない(見れない)冬沢の孤独。
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一見正しいことを言っているように思える四季も、星谷や辰巳のように『こちら』を真っ直ぐ見れていない。ライバルと隣あえてもいない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
その距離と歪みを正して、お互いを、そして作品の向こうにいる観客と真実にキャラクターを向き合わせるには、どうしたら良いのか。
まだ、答えは出ない。残り一話!
主人公としてカンパニーの舳先に立ち、”向き合う”ことを要求する星谷。世界全てが冬沢のエゴに敵対する中、彼は背中を向け、闇に沈んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
ため息交じりで、その道行きに唯一寄り添う千秋。彼がいてくれることで、正しくない人間の正しさが描けるね。
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冬沢は空疎な高い玉座から、かつての憧れを見下ろす。気づけばたどり着いてしまった、思いとは裏腹な現実。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
薄暗い闇の中で、あのときのように言葉をかわして…二人は決定的に失敗する。四季…お前はカンボジアの地雷原処理職人か。
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この期に及んで自分を見ず、俺も見ず、”みんな”を見る四季の正しさ。顰められる眉と、あくまで涼し気な表情の分断。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
それは爆薬に火を灯す導火線で、冬沢は思い出をガラクタで封じてしまった。
アホだよお前らッ!!!! 残り一話しかねぇんだぞ!!!
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最後の対話は、四季に欠けているもの、冬沢に過剰なものがよく出ていて、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
冬沢の悪辣が目立つ展開でここまで進んできたけども、『それもまぁしょうがねぇかな…』ってくらい、四季が冷たすぎる。中身温かいんだろうけども、それを伝える手段が余りに拙い…人間関係が幼稚園児…。
それを自覚してたから黒子に徹し、冬沢に折衝を任せていたんだろうけども、そういう捻れた権力構造がクーデタを成立させてしまった部分もあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
情がないわけじゃない。伝わらないわけでもない。ないなら、入夏先輩も春日野くんも救われていない。
でも、冬沢には通じてない。受け止めれていない。
その果てが拉致監禁の大惨事であり、プライドと理想を拗らせると地獄が生まれるって、よく教えてくれるエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
『お前のことが好きなんだよッ!』
みんながみんな、子供のように素直にはなれない。正しいことを、正しいまま叫ぶのはとても勇気がいるのだ。大人は意気地なしなのだ。
同時に体温を見落とした正しさは、凄く深い傷を人に刻む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
悪気があったわけじゃないが、自覚がないからこそ制御できない。四季の善良ブレードがどんだけ魔剣なのか、よーく判る展開だったな…あの過剰な正しさ、個別の個人の見落としっぷりは、マジでキレるわ。
乗り越えるべき課題、それを動かしうる(が決定機にはならない)蓄積を上手く整理し、クライマックスへの道筋を整えるお話となりました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
トントン拍子で引用を積んだ結果、とんでもない所まで感情がせり上がっちゃった感じもあるが。残り一話でこのこじれ、解決できるのか…?
まーそういう面倒くささを、お歌の強さでぶっ飛ばせるのもスタミュの強さなんだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
言葉では追いつけないものを、一気に抜き去り新しい景色を見せる。演劇という身体表現の卓越性で押し切るためには、ステージのクオリティは特別なものを求められる。
ま、期待以上のものは出てくるでしょ。
外野が良いトスを上げ、それを全部跳ね除けて奈落に落ちた二人。ここまで『最後はお前らタイマンだからな』とまとめられっと、四季 VS 冬沢の感情ハルマゲドンにも期待が高まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月9日
そこに二年生たちは、どういう風を吹かせられるか。物語は高く飛ぶ鳥となれるか。
次回、とても楽しみです。