ギヴンを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
晴れて彼氏彼氏の関係になった真冬と立夏は、春樹の胃をキリキリさせつつ不器用に、明日に進んでいく。
あの夏の想い出を、新しい夏で上書きしながら、次の曲を探す。
冬に凍りついた涙は流れて、恋の星になる。
君の置いていったもので、最終回は宴会だッッ!!
と、『イエー!! 由紀見てるーー~ー!!! 僕ら生者ハッピーに生きていくんでヨロピクー~ー~ー!!!!』という浮かれまくりの最終回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
男男激重感情嵐にさんざん振り回されて、このテンションで終わっていいのか。
良 い ん で す !
と言わんばかりの、ハッピーな最終回であった。
完全にノリがスティーブ・アオキ”Cake face”じゃん…って思いながら見てたら、マジでパイ投げし始めたので爆笑してしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
今までメロウなオルタナロック流してたのに、イキナリパーティーチューンにするんじゃないよ!(好き)https://t.co/h5aFINDzc3
とにかく笑いのパワーと勢いと切れ味が素晴らしくて、しっかり笑える回だった。ガッハッハと笑っているうちに、真冬と立夏がお話の中で手に入れたものがジンワリ染みてきて『あ…いいアニメだけど終わっちゃうんだな…』って気持ちになった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
祭りの終わりは、いつでも寂しい。だから笑って終わるぜ!
冒頭、告白からの脳内会議からしてもう超面白くて、急に恐竜出てくるわ荒波が踊るわ、”手塚ゾーン”降臨したかと思ったわ…ギヴンはテニプリだったわ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
今までこういう、派手めにコミカルな演出を抑えてきたからこそ、最後の大放出がキクね…。
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立夏くん脳内会議の、超イキった『バンド内恋愛? ありえないっしょ!』発言が自分を刺すところとか最高だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
立夏くん…まぁ君はそういう男だよね。あと人格モジュールが多様で良いことだね…。
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このオモシロ演出が、”次”のテーマに繋がってるのも上手い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
恋の成就と死の克服っていう、凄く重たいものを音楽と、”バンド”と一緒に走ってきた作品。
両思いになって終わると思いきや、それを客の前に晒さないっていう、新しいミッションが生まれてくる。
まぁ世の中には、相手に一切配慮なくアウティングするクソ人間とかもいるからな!(根に持つマン)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
恋を成就させて、夏冬組が一番デカい山を越えたのは事実で。
それでも人生は続いていって、難題はいっぱいある。だからこそ、二人でいることは大事だ。
そんな新しい山を乗り越える前に、世話になってる兄さんに仁義切るのは大事で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
髪を結わないプライベートを、無防備に晒せる春樹の純粋が愛おしい。後に秋彦が、私室に上げなかったのとは好対照ね…。
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今回は『お前らこういうのが見たかったんだろうがぁあ!!』と言わんばかりの、初々しく視線を絡ませるカップル描写が多く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
同時に、死の重荷から開放された(開放できた)少年たちの、年相応の明るい顔も多い。
男子高校生っぽいバカっぽさ、ホント好き。アホだなー(褒め言葉)
春樹はこれまでそうだったように、弟分の厄介な恋にため息交じりでしっかり向き合い、ちゃんと背負ってくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
どっしり構えた年上の優しさが、彼らを過去から開放してくれたわけで、そこにちゃんとお礼を言い、嘘なく自分たちの恋を共有する流れは良かった。
スジを通すアニメキャラが好き。
一方秋彦は、薄暗い私室に二人を挙げない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
雨月とのじっとりした薄暗さを、初恋ぴゅあぴゅあな二人に見せたくなかったのか。見せられるほど、関係を整理できていないのか。
春樹のように、腹蔵なく全てを見せられる無垢は、秋彦には遠い。
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この無垢と退廃、開放と閉鎖の対比は、多分夏と冬の物語が一つのピークを終えた後、まだ続いていく物語の”軸”なのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
揺れながらも真っ直ぐ、痛みと切実さに切りつけながら青春を走り抜けた若人とは、また別角度の捻れ。キレイなだけでは生き残れない、与え奪うセイの火花。
それは僕らが11話見てきたアニメとはまた違って、しかし同じ熱量と真剣さをもって走る、芳醇な物語だろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
死者に勝つまでの話だった夏冬の物語と、生者たる雨月を間に挟んだ春秋の物語って、構造的にすげーきれいな対比よね…。
頼む…二期やって…。…もしくは行くかぁ"原作”…。
ダンボールいっぱいの、新しい音楽。それを背負ってくれる、頼もしいパートナー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
幼馴染との拗れた糸は解かれて、ようやく素直に向き合える時が来た。面白い顔もできるようになった。
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目の前に広がるのは、青い空と夕暮れの光。君がいない世界を、ようやくキレイだと思えるようになった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
真冬が取り戻し、新しく手に入れるものがたくさん描かれていて、良いエピローグだなぁ、と思う。
由紀と一緒にいた頃は、多分よく笑う子だったんだと思う
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立夏と恋をすることで、恋人以外の世界がドンドン広がってる風通しが僕は好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
死者との思い出だけを抱えて、それに縛られていた時代を、生者が開放してくれる。不器用にぶつかって、歌と出会わせてくれる。
そうやって、少年の世界が(再度)広がっていくのは良い。”生きてる”って感じがする。
柊くんと”バンド”の話するのも、顔も名前もないサポートギターくんが彼らの喪失を見守ってくれてるのも好きだなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
主役が主役だから特別優しい狭い話も好きだけど、顔も名前もねぇ普通人が、重たい傷を静かにケアしてくれてる世界も良いよね、やっぱ。
由紀の死以来、”バンド”って幼馴染との間でタブーだったと思うけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
ギブスンの糸を張り直して自分で音楽することで、それは乗り越えられる。当たり前に話題に出して、笑ったり怒ったりする”生”の一環になる。
それは、バンドメンバーだった由紀をあるべき場所に戻す、一種の供養なのだろう。
アー写撮影で集中線出したり、まーた彼氏彼氏ウキウキ視殺戦したり、パイ投げしたり宴会したり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
出会って、歌って、ぶつかった結果、いろんな楽しいことが増えていく。
私室での誕生パーティーをするぐらい、”バンド”の仲は深まったのだ。
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そして新しい曲が始まる。甘やかに秘めた恋を眺めながら、春樹は空を見上げため息をつく。同じ星を、二人も見上げている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
同じ空の下、別々の物語がまた動いていくだろう。そこには新しい傷と痛み、そして出会いと喜びが多分ある。
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思い返せば、美しいものが沢山ある物語だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
最後の回想シーンがとても綺麗で、上手く物語を集約していて良かった。
あの夏、あの夕日、あの踊り場。ギターと犬。ようやく終わらせることが出来た恋と、新しく始まる歌。
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そういうモノを、凄く丁寧に優しく描き続ける物語だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
心のなかに突き刺さって時間を止めるものは、いつでも個人的でちっぽけだ。でもだからこそ、あまりに大きくて動いてくれない。
それを溶かして、新しい歌に出会わせてくれる運命。
それがこの物語の場合、男同士の恋であり、音楽と”バンド”との出会いだったのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
立夏と真冬のクローズな関係に並走して、”バンド”であること、年齢差のある関係のありがたみがすごく大事にされていたのは、非常に良かったと思う。
まぁ兄さんがたも、別種の爆弾抱えとるがな!
まあーじで春樹と秋彦と時雨の前には約束されたHELLしか待ってなくて、そこをネトネトグチョグチョと掘り下げる話が見たい! 見たいよー!!って発作で暴れまわってた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
死人を相手に、あくまで清廉な若い恋愛を走らせる夏冬と、生者相手だからこその厄介さをプンプン匂わせる春秋の対置。
構図の段階でむっちゃくちゃ巧いので、ここに輪郭が引かれ、色がついていく様子を見たい…アニメで見たいマジで!! ってなってる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
そう思えるのも、立夏と真冬を主役に描かれたラブストーリーが、とても良いものだったからだ。
人を喪うということに、すごく真摯に向き合ったお話だったと思う。
身を引きちぎられ、吠え声を喉に凍らせる悲しみ。それを何が溶かして、溶け出したものが何を傷つけていくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
幸福を前に当惑し、好きだからこそ素直に向き合えない。
そんな不器用な青春を、『歌と恋』というメインテーマに実直に向き合いつつ、しっかり描いてくれた。
情景が毎回美麗で、それを切り取るカメラにも焦りがなく、どっしりとキャラクターの心情、彼らを包む作品の空気を感じさせてくれたのも非常に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
僕は背景がいいアニメが好きだから、綺麗なものがたくさん見れてよかったなぁ…特に運命の踊り場に満ちた、救済の光が鋭く強かった。
斜めに構えつつも根っこに純情を持ち、傷持ちを放っておけない立夏の強さと優しさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
喪失の悲しみに静止しつつも、与えられた”才”と感情を解き放つ瞬間を待っている、真冬の獣性。
主役たちにしっかり血が通って、好きになれる少年たちだったのも良かったです。最高チャーミングでした。
そんな二人を見守りつつ、年上ゆえの難しさ、動き出さない恋の危うさを背負った、春樹と秋彦。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
兄さんがたがいてくれたから、バカガキ達もハッピーエンドにたどり着けたわけだけども、そろそろあんたらも主役になって、それぞれの”獣”を解き放って良いんだぜ…2期、やって良いんだぜ…?
演奏シーンは実は数多くないんですが、勝負どころでしっかり描写し、説得力のある動きと音を魅せてくれました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
音関係を担当したセンチミリメンタルさんは、アニメーターと並ぶ作品の背骨だったと思います。
あんたらの歌があったから、このアニメ最高だった…ありがとうッ!(オッサンの勝手な感謝)
死んだ人に操を立てるのは、とても美しい物語。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
でも生者が死者に寄り添うのは、とても苦しい。
時間の流れも、体温も望みももう違ってしまっている世界に閉じ込められて、でも出れない。
そんな真冬の牢獄に、ギターを抱えて飛び込んできた立夏くんのかけがえなさ。
その出会いは立夏くんにも特別で、不完全燃焼の青春を発火させ、新しいセクシュアリティと恋に出会うことも出来た。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
不器用にすれ違ったし、何かを与えあった。出会うことで未来を掴み、過去を生き返らせた。
そういう青春の歩みを、太く強く語る全11話でした。
いやー面白かったなぁー…1クールでしっかり走り切るよう、素材を選びぬいた構成の妙味。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
…だからこそ、露骨地雷原なのに爆裂を待ち続けてる春秋の物語をアニメで見てぇって言ってんだよ!(しつこい)
最高に面白かったです。お疲れさまでした。
2期、マジで待ってます。ありがとうございました!
続報
とか言ってたら来たじゃねぇかよ映画化の一報がよぉ!!!!!!!!!https://t.co/RxahRZZ0Pw
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月19日
はー……ヤベェな最高だな。絶対行きます。マージ素晴らしい。マージ凄い。