アイカツフレンズ 第75話『ひとりじゃない!』を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
アイドル VS 天災!
ジュエリングフェスも遂に大詰め、ピュアパレットのステージを残すのみとなったが、風雪は強く荒れ狂う。
プロデューサーとしての、難しい判断。アイドルとしての、燃え盛る意地。
二人の決断は、天を掴むのか。
という感じの、どっしり構えて回すお話。先程書いた感想では面倒くせぇことみっしり書いたが、蓋を開けてみると結構納得感のある終わりとなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
いや横車は相当無理くり押してるし、ラスボスたる”災害”に本当に勝てたのか首もひねるけども、書くべきは書いたかなー、というところに落ち着いた。
やっぱり駆け足でキャラを消化して、個別の濃い感情を描く尺がないことが、どうにも食い足りなさ、納得できなさに繋がっていた気はする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
フレンズは濃厚な感情、それを交換する関係性で全てを押し流していく劇作なので、人数捌くとそこが薄まるよなぁやっぱ…。
今回はシリーズ構成と監督が主要ポジションに座る勝負エピであり、ステージも一つ、その前のドラマもピュアパレ一本でどっしり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
得意技をぶん回して、勝つべくして勝つ構成でなんとか勝った、というところか。
結局濃厚な”女女”があればいいんでしょ?
ハイそのとおりです。
前回引っかかっていたロジックの薄さは、相変わらずよく飲み込めてはいないのだが、長い冬が終わったソルベットの美麗で『まぁ、なんか良いか…』とは思えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
ここら辺、俺がピュア女児だったら気にせず飲み込めてる部分かなぁ。どうあがいても、メインターゲットになりえないのは構造的問題だなぁ…
さておき、災害はその威力を強め、物語はプロデューサーとしてのピュアパレットをクローズアップしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
それは一期で”アイドルのてっぺん”を超え、その先にある勝負以外のものを書いてきた二期が、主役に用意した新しい椅子だ。今まで書いてきたものにどっしり悩んで、あいねちゃんは答えを出す。
こういう感情交錯のシーンに、良い作画と長い尺を用意できるのがフレンズの良いところだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
フレンズが出した答えを、しっかり握りしめて隣に立つ。童貞力薄れた湊みおの頼もしさも、二期ゆえの変化であろう。
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サブタイトル通り、今回は『ひとりじゃない』話である。あいねはファン=トモダチを慮って、ステージの中止を決める。それを一番特別なフレンズであるみおが支える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
みんなみんなで走り抜けてきた作品が、最後に出す必然の答え。
それを飲み込めないのも、アイドルに火を付けられたファンの真理である
アイドルの”ア”も知らなかったソルベットの人たちが、すっかりアイカツにやられ、ブリザードの中芸事を待ち続ける姿は良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
ここらへんは長尺でソルベットを回し、その重苦しい冷たさを描いてきたからこそだと思う。カレンさんのアイカツ大学といい、文化事業としてのアイカツがフレンズは太い…
ファンの熱気に氷を溶かされ、あいねは一アイドル、一パフォーマーとしての答えに戻っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
プロデューサーとしての中止の判断も嘘じゃないが、やっぱり歌いたい。踊りたい。だって、アイドルなんだから。
そのエゴに帰還して話が進むのは、矛盾する人間としての”友希あいね”を大事にした結果だ。
その想いに天が応え、国にかかった氷雪の呪いが解けていくのは…まぁ『そういうもんだ』と飲み込むべきポイントなのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
ジュエルドレスのオカルトにあんま重さを与えず、あくまで舞台装置と使い倒したのは、果たして正解だったか。そっちに重点預けてたら、フレンズ感情薄かったろうしな…。
まぁトーナメントを駆け上がったり、優勝旗を手渡されるカタルシスがないので、世界を変えてしまう奇跡をアイドルの”てっぺん”に据えて終わるのは正しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
アイビリーブの感情が頂点に達して終わり、でも良いんだけど、なんか形になる伝説打ち立てて終わったほうが、シリーズとしての収まり良いだしね
たっぷり長尺の”ひとりじゃない”は表情豊か、キラキラなゴージャス感も満載で、特別感があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
アイドルとしてのピュアパレットが、何処にたどり着いたのか。それをちゃんと見せるステージだったかな、と思う。
客に顔を作ると同時に、お互いに感情を寄せた表情が3Dモデルから感じられるのは良い。
かくして思いは天に通じ、王国にかかった呪いは解けた。プロデューサーとしてもアイドルとしても、しっかり責務を果たしたピュアパレット…ではなく、アイビリーブの感情水辺が来るのが”二期”だなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
やっぱ瞳の表現力が強く、フレンズっぽさがある。
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さんざん『ピークは再結成ライブ!』って言ってたけど、ここで国の呪いを解かないと、アリシアは真実アイビリーブになれなかったろうなと、終わってみて思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
ときめく心に嘘を付けないと、背中を向けた国の重荷。しかし彼女はどんなときでも”王女”であり、ソルベットの苦境を忘れることは出来ない
ピュアパレプロデュースの元、アイドルとしてフェスを走りきった結果、ソルベットを閉ざすブリザードは去った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
どうにもならない天災の重さを、奇跡を引き寄せて跳ね返したことで、アリシアは”公”の責務を果たし、すべてを脱ぎ捨てた”私”として、ようやくひびきに向き合える。
背景、撮影、作画、タイミング。全てを駆使して最高のロマンティックを演出できるのは、フレンズの強みだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
マジで女女水辺の美術とムードが最高に良くて、割れ鍋に綴じ蓋フレンズが行き着いた”てっぺん”を描ききってくれた。
決め所でキメれるからこそ、フレンズ好きなんだろうなぁ…。
そして、待ち望んでいた朝日が登る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
アイドルが成し遂げた奇跡、掴み取った輝きの中、堂々胸を張ってのパレード。
ファンが特定層に偏らず、老若男女全国民なのは、ソルベット編の好きなところだ。国民福祉としてのアイドル活動。
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ソルベットはずーっと重苦しい、旧共産圏のオーラ漂う世界として描かれてきた。だからこそ、あいねちゃんが両手を広げて祝福する新しい空が、とても眩しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
その広さを見ると、まぁロジック強引でもいっか、位の気持ちにはなった。俺の中の女児を、もっと豊かに育む必要があるな…。
というわけで、フレンズ二期一つの幕、である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
終盤もたついた感じはあるが、最後のシメはフルメンバーできっちりやりきり、フレンズらしい強みをぶん回して終わってくれた。ありがたい。
やっぱ一対一の濃厚な感情を、強い作画とどっしりした運びで叩きつけてくれる瞬間が、フレンズの醍醐味だと思う
正直、この流れ、このタイミングで終わることを僕は全く納得していない。オンパレードに椅子を譲りたくない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
しかし一ファンのそんな執着は、コンテンツの巨大なうねりを前に鴻毛の一羽であり、動き出してしまったものは動いていくのだ。
だから、フレンズの話をする。
ジュエルドレスの奇跡が、どう動いてどう作用するのか。そこをふわっと初めふわっと運用しふわっと終わらせたのは事実だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
ただそのふわっと感を、『まぁ良いか』で飲み込ませられる絵面の強さがフレンズにはあって、最後にそれをぶん回して強引に収めたのは正しかった。それ以外、勝ち筋がない
アリシアが背負う”公”はとても重くて、それに背中を向けられない誠実さが彼女の魅力でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
だからソルベットの呪いを解き、天災に打ち勝つ展開は絶対必要だったと思う。
その鎖から解かれたアリシアの魅力も、女女水辺で濃厚に描いてくれたしな…。完全に…ロマンスのムード…。
そんな二人に”二期の主役”を渡したピュアパレットが、新しく掴んだプロデューサーとしての視点も、最後にちゃんと向き合ってくれたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
高く広い場所に立っても、やっぱりアイドルだから歌いたい。そういうエゴイズムはラブミーティアとも共通で、ようやくその”高み”まで主役が登れた感覚もあった
結局僕は、フレンズが美しい場所で視線を絡め、沢山の”みんな”を大事にしつつも、それとより善く繋がるために”あなた”を選び取る瞬間が好きなんだな、と今回思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
ピュアパレとアイビリーブ、二人の主役が感情を交換するシーンを描いてくれたことで、作品のどこが好きか、納得して終われそうだ。
残り一話はエピローグ。フレンズは終わり、そして終われない。世界観的には、オンパレードはフレンズ世界なのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
でも、後一話だけはフレンズだけの物語だ。どれだけノスタルジーが穂先を並べ待っていようと、”今”の物語は今日終わる。そこに寂しさとやり切れなさと、感謝がある。
どういう終わり方になるのか、当然さっぱり読めないけれども。フレンズらしく終わって欲しいな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
それが出来るよう、自分たちが描いたものをちゃんと(あるいはなんとか)終わらせることが、フレンズには出来たと思う。
僕は”アイカツフレンズ!”が好きでした。
多分、これからも好きです
追記 ”公”への意識は二期の特徴だと思う。色々歪み抱えてると認めつつ、それでも好きな理由の一つ。
フレンズ追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
プロデューサーとしての重責を飲み込み、中止を決断する。
あいねは”公”を知って大人になるわけだが、これは五年前のアリシアと同じポジションであり、そこから個人の思いでより善い決断に走っていくのは五年後のアリシアと同じである。
ジュエリングフェスをやる。頭にピュアパレを据える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月25日
それは二期の主役との共鳴を深め、アリシアが見ていた景色をあいねの視界と重ね合わせるための操作でもあったのかな、と思う。
決断の重さを知ることで、ようやくあいねは真実の意味で
アリシアと”ともだち”になれたのではないか。そんな感じ。