鬼滅の刃を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
竈門炭治郎少年を中心に巻き起こる、青雲立志の爽やかな風。恋の華やかさを微かに孕み、静かに立ち上る霞の向こうで、鬼たちは不条理に首を落とされていた。
下弦の月を根絶やしに果たす、無惨の小心。肥大した怪物の自我を前に、今宵鬼が哭く。
そんな感じの鬼滅の刃最終回ッ! 列車バトルでまた会おうッ!! というお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
ここに繋ぐために、色々間の伸びた構成だったのかも知れんが、やっぱある程度以上ツメた仕上がりにしてくれたほうが嬉しかったかなぁ…。映画見れるのは嬉しいけども。(開幕愚痴ブッパ)
とは言いつつも、個別の仕上がりが圧倒的なのでなんかいい気持ちで見終えれてしまうのが、アニメ鬼滅の良いところ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
もろに『炭治郎の冒険は続くッ!』という終わりだけども、その行き着く先も明示されているし、今まで積んだものもあるし、爽やかな終わりであった。
まぁその前に、無惨様のトンチキ屋敷TS仕置が待ってんだけどね…。アバンで少年三人の爽やかな交流が描かれた分、ギチギチに歪んだ世界で超絶圧力と理不尽暴力にめったにされる展開は、温度差が凄かった。マジで鬼は最悪。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
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直線で構成され、どこにも出口がない奇っ怪な空間。天地う左右の序列が乱れ、全てが無惨の意のままに操られる腸の中。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
美術の強さが、そのまま鬼を包む空気の異常さ、鬼すら震える無惨の理不尽を、よーく伝える。
ただただ超越的に強いだけで、人格面では小物も小物なのがポイント。
体面で頭を下げていたり、部下と対峙したり。この詰問はお館様との柱合会議と対比されているのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
お館様は柱の才能を信じ、一人ひとりの意見を受け止めて、理を尽くして場をまとめていた。
対して無惨様は肥大化したエゴを押し付け、ダブルバインドとハラスメントでガッチガッチに縛る。
組織として良い結果を出そうとか、人間として相手を尊重しようとか、そういう考えは当然ない。何しろ鬼なんだから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
是といっても鏖殺。否といっても粉砕。どっちに転んでも応えがない、気分次第でどうとでも転がる”理”の否定は、お館様と正反対である。
しかしそんな身勝手と圧力が、押し通ってしまうほどの”暴”の強さが、鬼舞辻無惨の”組織”を支えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
それに共鳴し、血に適応できたものだけが、彼と同質化することで鬼でいられる。お館様と同じにならなくても、ならないからこそ存在意義がある鬼殺隊とは、ここも正反対である。
人の組織である鬼殺隊は、変化と尊厳をその根本においている。溢れる怒りが時に人を押し潰すときもあるが、手を貸して一緒に立ち上がることを大事にしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
無惨のエゴが極大まで肥大化した”鬼”は、あくまで彼が見ている世界を唯一絶対の法とする。彼の独善が世界そのものなのだ。
それを受け入れられないものは、ボタボタと死に絶えるだけである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
否定し得ない圧倒的な暴力は、他者の存在を認めなくとも生きていられる特権を、それを世界レベルまで肥大化させる権限を、鬼舞辻無惨に与える。
その浅ましさを悩まないから、鬼は哀しい動物なのだ。狗子に還って、仏性有りや無しや。
無惨様は逃げたり抗弁したり取り入ったり、”理”に少しでも接近した連中は殺す。そこから外れ、死に悦楽を、破滅に快楽を見つけたものに血を分け与える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
その転倒が、新たな鬼を呼び込むのか。劇場で待つ無限列車、なかなか相手も極悪そうだ。
ホント無惨様ヒデェな…なんでTSしとん?
バロックな刑場の美術も良かったけど、血と汗がぼたぼた滴る音響も凄く良くて、鬼の人たちのストレスが生々しく伝わってきた。聴いてて胃が痛ぇ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
効果音の仕上がり、差し込みどころ、演出としての活用がハイクオリティなのは、鬼滅アニメの(沢山ある)強みの一つだなぁ…素晴らしい。
さんざん無惨様の独善劇場が暴れたあとは、風通しの良いお館様としのぶさんの会話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
やっぱ俺ぁ人間だからよぉ、脅さず目を見て話聴いてくれる人のほうが気分がいいわなぁ!!
上下の礼節はあっても、相手に強要しない。自発的に『下げたい』と思わせる
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お館様と無惨様のシーンが繋がることで、”人格”の差、そしてそれが運用可能な暴力の規模、押し付ける理不尽な力に直結しないことも良く見える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
善人がいつでも強いなら、鬼がのさばる世の中にはなっていないのだ。しかし理と情を失えば、鬼殺は鬼と同じ存在になってしまう。
そういう淵に踏みとどまりながら、お館様はしのぶさんと向き合い、炭治郎のことをよく聞き取る。無惨様なら抗弁と取られ、ぶっ殺されている対話を微笑みながら進めていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
やっぱこっちが”人間”だよなぁ…お偉いさんのご機嫌取りと、意義ある対話を=に結んでしまってはいけない。失敗すると”死”だし
そんな大人の期待を背負う炭治郎は、少女と少女とツンデレ男を攻略していた。まずはツンツンツインテール、アオイちゃんからッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
戦えなくなった己を蔑む言葉を、スルリと取り上げて誇りに変える。こういう事サラッとやるから”モテ”である。
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炭治郎は非常に性根の正しい人で、結果を求めて良いことを言うわけではない。心の底からそう思っているから、ただ事実を伝えているだけである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
その素直さ、嘘のなさが、アオイちゃんの屈折をすっと引っ張り上げ、コンプレックスを昇華していく。
蝶屋敷の刃握らぬ闘いも、とても大切なのだ。
もしそこにわだかまりがあるのならば、刃を握る俺が戦場に持っていく。だから戦場で傷ついたなら、また治して欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
人にはそれぞれ傷と生き方があって、でも切り離されてはいない。繋がることが出来ると、己の生き様で示す少年。モテるなぁ…モテるッ!!
返す刀で蝶の末弟、カナヲちゃんも拾い上げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
選ぶか、選ばないか。コインの表裏で決めるしかない心のあり方へ、炭治郎は構えなく近づいていく。
人間が人間として機能できないどん底で、それでも”姉”から受け取った奇妙なコイン。
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それはカナヲがなんとか人の形をとって生き延びるための心のギブスでもあり、同時に心の叫びを押し殺す拘束具でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
”表”が『やらない』なところに、彼女の抑圧の深さを見てまた泣いてしまった。
『やる』と言えば、意志を見せれば殴られる。餌を取り上げられ、首を絞められる。
そういう地獄の残響はまだまだ彼女の中に残っていて、だからまず『やらない』が出てくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
どうでもいい、何でもいい。
そう言って微笑む表情は、二番目の”姉”ににて分厚い仮面で、その下に強い慟哭と怒りを秘めている。
炭治郎はその声を、特異な鼻で嗅ぎ分ける…わけではない。
炭治郎はただ、誰もが仕える思いやりと決意を使って、コイン…カナエの遺品であり、カナヲが生きていくためのツールを借り受ける。それが指し示す新しい可能性を、自分で投げて捕まえる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
微笑みの鎧に、ぴしりとヒビが入るのは、恋に揺れるからか。
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高く高く、祈りのように天に登ったコインは、炭治郎の掌で”表”を示す。炭治郎にとって、まず出てくるのは『やる』だ。長男として、至らぬ者たちを守る。絶望に落ちず、刃を握って戦う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
それが先に出ても良いのだと、そういう生き方もあるのだと見つめた時、カナヲは動揺する。
幸福で、決意に満ちて、希望へ力強く進んでいく”人間”のスタンダード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
しかしそれは、余りに深く長く自分の中の”人間”を傷つけられたカナヲにとっては、未知の領域だ。
あるいは、昔はあったのかも知れないけど。どんな悲惨に追い込まれても、それを諦めてはいけないのかも知れないけど。
諦めることしか、彼女が生き延びるすべはなかったし、カナエもまた『まともになれ』とは言わなかった。選べないならコインを投げろ、表が『やらない』でも構わない、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
そういう優しさに包まれて、蝶の蛹は今まで生き延びてきた。だが炭治郎の静かな熱が、それを羽化させていく。
心を殺して、なにもかもどうでもいいと諦めているのなら、驚愕の表情など浮かべない。心はそこにある。ただ、その声は微かになってしまっているのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
だから、それを聞こう。俺も聞くから。
炭治郎少年…傷ついた少女をけして追い込まず、同時に正しい事をしっかりと伝えて、人を生かす生き様…。
偶然(あるいは運命)を乗り越えて、『やる』を掴んだ炭治郎の手が、綺麗ではないのが好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
とても正しいことを言葉にしつつ、炭治郎は傷つき汚れることを畏れない。暴力が荒れ狂う現場に身を置いて、その手で命を掴み、死に尊厳を手渡してきた。
そんな荒れた手が、今度掴むのはなにか。
炭治郎は恋を自覚しない。カナエも綻びだした心の蕾に戸惑っている。それでも、繋いだ両手は余りに熱く、去りゆく背中を思わず追ってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
何度でも、正しさに、君の傷に向き合うから。
そう言って微笑む瞳が、人形を壊す。
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『無惨ーッ! 無惨見てるかお前ーッ!! お前が踏みにじった家族の生存者はなーッ!! 正しく生きることを一切諦めず、その熱を手渡しで傷ついた女の子に伝えてんだぞ無惨ーッ!! これが”人間”だぞ無惨ーッ!!!』っていう感じの、炭治郎恋絵巻であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
良いよ…今後も”炭カナ”お願いします…
鬼滅の子供たちは少年兵士でもあって、恋ってのは贅沢品な環境で。しかしそれでも、出会いは春の嵐のように唐突に訪れ、運命を転がしていってしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
そしてその感情に出会うことが、少女が一度手放した”人間”を取り戻すための、凄く強い武器にもなる。
そういう”恋”の描き方は豊かだなぁ、と思います
姉さんが委ねてくれた生き方から、また半歩進んでいく約束。掌に委ねられてた自由と尊厳が、ひどく熱い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
出た卦は『やる』だ。表はもう『やる』なのだ。
静かに燃え上がる産声を前に、カナヲはどんな生き方をしていくのか。アニメで見たいよー!!!
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恋の余韻をオモシロひょうたんぶっ壊しでダイナシにして、男の子たちは元気に暴れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
口使うから当然なんだけど、伊之助が毛皮脱いで人間の顔見せてるのが、なんかスゲェホッとする。皆、人の在り方にだんだん慣れてきているのだ。
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お婆さんの時もそうだったけど、伊之助は傷を治してもらったり、命の養いを他人から貰ったりすると、酩酊に似た反応を示す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
すごく幸せなものを、とても大事なものを自分の中でどう扱っていいか、まだ慣れていないのだと思う。だからポワポワするのだ。炭治郎兄ちゃんに、生き方しっかり聞きな…。
そんな炭治郎兄ちゃんは、”男ツンデレ侠気一代”こと義勇さんとイベントこなしてた。女の子相手だとスルッと爽やかに立ち回れてるのに、義勇さん相手は体温上がるのズルいなぁ…富岡のこと好きか炭治郎。俺も好きだよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
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まぁこの人ツンデレっていうか、とにかく極度の口下手で、自分の中の情や優しさをどう見せたら良いか分からねぇって話なんだとは思うけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
そういう無骨人間にとって、人であることを諦めない炭治郎少年は、ある種の救いなんだと思う。作中の大人、みんな同じ心境なんじゃなかろうか。
断ち切ることしか出来ない世代の業を、どこか別のところに導いてくれるかも知れない可能性。思いもしなかった軌跡を、確かにその手に掴み取った期待。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
義勇さんの無骨な対応は、その重さを炭治郎に背負わせすぎまいという、彼なりの優しさなのだろう。
はー…(クソデカ溜息)…好きだなぁ!(大音量)
さらば超屋敷と見送られ、向かった先は鉄の駅家。抜き身下げてれば官憲に見咎められる描写が、鬼殺隊の立場をスケッチして面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
つーか伊之助のバックスタイルが、匂い立つエロス過ぎてヤバい。大臀筋に繋がるラインのカットね…。
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新たな戦場に向かう少年たちに、吹く風は奇妙に爽やかだ。善逸はコメディアンから常識人まで、色々やって大変ね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
二度と離れないという決意を込めて、背負った妹の重さ。その意味を知る少年もまた、風に微笑む。
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それがどこに行き着くかは解らないけど、道は続いていく。人のまま鬼の悪行をせき止め、その業に憐れみを抱く闘いは続いていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
無限列車の行き着く先に、一体何が待つか。答えは劇場で確かめるとして、今はひと度”幕”である。
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というわけで鬼滅の刃アニメ、竈門炭治郎立志編、完である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
いやー、面白かったッ!
ハードコアなバイオレンス、大正という時代への鋭い目線、人間性への厳しい問掛けと優しい目線。様々なものが同居し、力強いうねりを持っていました。
誰よりも主人公、炭治郎が非常に魅力的なキャラクターで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
魂の根っこから、人が為すべき正しさを掴めるのだけども、それを他人に強制はしない。その強さを優しさとして手を伸ばし、憐れみを諦めずに前を見据え続ける。
程よい俗っ気とたっぷりの可愛げもあって、好きになれるキャラでした。
鬼と人が相争う巷を、血と涙と情で幾重に塗り重ねながら描いていく筆も、非常に力強く精密でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
人の弱さと強さ、醜さと美しさをじっと見据えながら、鬼と鬼滅に振り分け、カルマを刻んでいく。そういう大きな視点だけでなく、個別の悲劇と尊厳をしっかり見据え、ドラマに組み込む。
味方も敵も、誰一人単一な人生模様を歩いてはおらず、一つずつの哀しみと愚かさの只中を歩いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
そこから帰り来て変わることが出来る人間の希望と、もはや戻り得ぬ鬼の残酷。異形の”敵”にどうにもならない哀しみを宿したことで、激しいバトルに奥行きが出ていました。
僕は興味が仏教にあるので、そっちの視座からも見ていたわけですが、曼荼羅のように人の諸相が描かれ、今上人たる炭治郎の正しさがそこを走り抜けていく様は、非常に強く示唆に富んでいました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
宿命の戦いをくぐり抜けたら、在家でも良いので仏法は収めると良い気がするよジジイは…。
癖が強いが魅力的で、血の通った人間味があるキャラクター造形、彼らが織りなすドラマの熱量も魅力的でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
凄くテンション高いマンガ造形してんだけども、そこに凄く普遍的な静けさがあるのが、天性のバランス感覚だなぁ、と思います。上っ付いて楽しいのに、体重がちゃんとあるんだよなぁ…。
特に胡蝶の三姉妹を巡る情愛の深さ、笑顔の仮面は非常に印象的で、ゴリッゴリに『あ、好きだ…』と脳に刻まれちまいました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
リハビリテーションとアビューズという、個人的な弱点を乱打(ラッシュ)されちまったからな…そら効くわ。
しのぶさんはマジで偉い。歴史の教科書に載せろ。
アニメとしてみると、UFO謹製の超絶ハイクオリティがあらゆるところで唸り、非常に贅沢な視聴体験となりました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
色彩、ライティング、レイアウト、動画、美術、音響。アニメの構成要素を全部自社でまかなえるからか、個別の”質”が連動し、作品を力強く駆動させていました。
その重たさが時に枷となり、メリハリに少しかけた過剰演出になったり、モッタリと重たい展開にもなっていたのは、なかなか悩ましい所。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
無限列車編が終わったあとは、スーッと流す巧さも使って、有限の時間の中で可能な限り、”先”を見せてほしい気持ちだ。(既にTV二期前提)
でもやっぱ、キメるところをバッキバキにキメまくるUFO品質あってこそ、作品が持っている芯の強さが届いたってのもあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
人間の呼吸術、鬼の血鬼術を描くエフェクトが凄まじくて、異能が暴れ狂う戦場を身近に届けてくれたのは、本当に良かった。綺麗だったなぁ毎回…。
というわけで、大変面白い作品でした。炭治郎の歩む困難な道が、今後どう続いていくのかは後の楽しみとして、彼と出会わせてくれたこのアニメは非常に嬉しいです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
他のキャラクターもみんな魅力的で、可愛くていいよなぁ…。
皆精一杯、必死な所が良いよ、ただ可愛いんじゃなくて。
研ぎ澄まされた品質と、喜怒哀楽をしっかりフィルムに乗せた話運びが生き生きと唸り、『”鬼滅の刃”此処に在り』と堂々吼える、素晴らしいアニメだったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年9月30日
煉獄さんと乗り合わせる無限列車が、劇場でどう暴れるかも楽しみですが、今はとにかく”ありがとう”を。
面白かったです!