ノー・ガンズ・ライフを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) October 11, 2019
ヒトを機械に置き換えてまで闘った”戦争”が終わり、サイボーグが異質な日常へ溶け込んだ街。
拳銃の頭部を持つフルボーグ、乾十三は”処理屋”の仕事として、傷ついた子供の保護を請け負う。
立ちふさがる巨大企業。譲れない一線。
ハードボイルド巨編、堂々開幕。
というわけで異形頭! 混乱する戦後! 人倫を無視する巨大企業! サイバーパンク浪花節!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
僕らの大好きなものがどっかり乗っかった、嬉しい楽しいお子様ランチ義体風味が、MADHOUSEの良い作画でズドンと着弾である。
コバヤシトーキョーN◎VAっぽいお話だーーーーーい好き!!!!
汚れた街に、異形の騎士。ハードボイルドの王道をしっかり抑えつつ、どっかりと進む骨太なお話、ザラついた質感の”戦後”が非常に面白く、大興奮で見終えてしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) October 11, 2019
マージで俺が見たい、卓の中で体験したい場面しか現れなかったからな…超良いNOVAだった。NOVAモノ全員見たほうが良いよ(半私信)
良いところたくさんあるけども、まず主人公の十三が良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
鋼鉄の歯にリボルバー頭、くわえタバコに諏訪部声。全てのパーツが異形で、しかし目を引きつけられる魅力に満ちていて、ハードボイルド・サイバーパンクをやるために生まれてきてる。良いシェイプだ。
そういう恵まれた造形に、良い味わいの内面がしっかり噛み合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
猥雑な”街”に適応しつつ、心の何処かに譲れぬ一線を引いているプロフェッショナル。ワイズクラックで悪ぶって見ても、お人好しな熱血がオイルに混じっているのが理解っちまう。
『そうそうそう、そういうの欲しい』と3億回頷く造形。
百人見たら百人引きたくなるトリガーを、絶対に触らせない奇妙な矜持。悪擦れした態度を取りつつも、『俺は道具じゃない!』という子供の叫びに”なにか”を揺すぶられ、巨大企業に真っ向から、徒手空拳で立ち向かう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
芯のある話をやるのに必要な”スタイル”が、どっしり主役に根を張っているのは良い。
サイバーウェアや街の設定は超絶新鮮味ってわけじゃないが、造形のフレッシュさ、定番を丁寧にブラッシュアップした安定感があり、お話も手堅いけど惰性でこなしている感じはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
十三にも”街”にも、どこか懐かしい既視感と、独自の呼吸と命が同時に宿っていて、安心して先を見たくなる。
依頼人であり被害者でもある鉄郎の造形も良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
拡張体遠隔操作に適合するために身体と尊厳を削られ、それでもヒトであることを諦められなかった青年。”街”を支配する巨大な影から逃げ出し、唯一自分を信じてくれた十三との間に生まれた絆。
それを手繰り寄せて、十三は不利な仕事に突っ込んでいく。
自分自身を盗み出した鉄郎の義体が、一般的な”人間”の形をしていないのが好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
そういう存在ともしっかり向き合って、自分の命を鉄火場に載せれる十三の人格が、”依頼人”を鏡によく見える気がすんだよね。
十三自身もフルボーグなので、人間定義が拡張されてんだろうけども。
敵であるベリューレン社のヤバさ、巨大さがこれでもかと強調されるのも良い。分の悪い勝負であるほど、そこに身を投げる十三の酔狂、譲ってはいけないものの重さが感じ取れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
そういうモノを浮き彫りにする時、悪徳の街と機械の体はとても良いキャンバスになる。ジャンルの”軸”を捕まえてる感じ。
十三のアタマが一番わかり易いけど、ガジェットがいい塩梅に尖ってるところも良かった。暴力シスターの二連リボルバーとか、頭悪かったなぁ…(褒め言葉)。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
今後もイカスガジェットがガンガン顔を出して、何かのタガが外れちまった街の空気を教えてくれると、すげー興奮できていいですね。
いかにもドンパチ野郎なアタマしてる十三が、シスターの正体を的確に読み切るところとか、”処理屋”っぽくて凄く良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
異形頭に一般人が見せる反応を、ちゃんと事前に描いているのが巧かったですね。説得力は、さりげない描写の中に意識して”積む”のだ。
クソみたいな巨大暴力に一旦膝を屈して、譲れないものを確認してから復讐の狼煙を上げたところで次回に続くって展開も、それが怒りのインチキパンチだってところも、凄く良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
装甲列車を跳ね上げる拳の一撃は、十三の特別性をしっかり教えてくれた。それが、今後どう生きるか。
今回の事件を制圧したあと、鉄郎と生まれるだろう信頼関係の描写とかも気になるし、ベリューレン社との因縁がどう転がるかも楽しみ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
サイバーパンクの基本、ハードボイルドの基本を丁寧に押さえた上で、独自の魅力と体温がしっかりある、良い第一話でした。川井憲次の音楽も流石だったな。
泥まみれの街で、つまらねぇ意地に命を張る”処理屋”十三。彼がその手で守り、その拳で打ち砕くものは、一体何なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
これから三ヶ月間、暴力と矜持にまみれた”街”を一緒に歩けると思うと、非常にワクワクします。
面白かったです。来週も楽しみ。
あ、時々顔を出すSD十三が、異形頭オジサンの可愛げを上手く形にしてて、いいアクセントでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月11日
あんだけ強面(何しろ”銃”そのものだし)なのに、色気にはめっぽう弱いところが上手い隙で、キャラの緩急が上手いですよね。そういうところ大事よマジで。