GRANBLUE FANTASY The Animation Season2を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
灰色の世界に色彩をくれた、かけがえのないあなた。未来のために己を縛り付けた代償は、”世界の敵”の称号。
行き場を失ったヴィーラの赫が、アルビオンの空を裂く。下劣な帝国の思惑を弾き飛ばして、凶暴な純愛はただ鋭く、ただ熱く…。
という感じの、待ってました! ヴィーラ大先生の巨大感情超爆裂回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
前々から”やる”女だと刻み込んできた演出が、グラン君たちの青春ノックで大爆発。
置き去りにされる私、青い空へ巣立っていく愛。溢れる思いが赤く閃き、巨大戦艦真っ二つである。スゲェぜヴィーラさん…。
伏せ札だった(けども、トンデモナイ鬼札だってのはちゃんと印象づけてきた)ヴィーラさんの過去と内面を掘るべく、今回は回想が長くて重い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
天才ゆえの退屈を持て余してきた少女に、色をくれた特別な人。
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モノトーンからカラーへの移り変わりが、ヴィーラが生来持つ”陰”の気、カタリナさんだけを強く思い入れる情の深さを、しっかり語ってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
”お姉さま”との出会いは一見爽やかで、しかし繋いでるのは片手と両手、周囲は血みどろの死体、見上げた空は狭い曇りと、未来を上手く暗示している。
カタリナさんには騎士道とルリア、グランとの出会いがあったけども、ヴィーラさんには”お姉さま”しか居なかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
領主の地位も栄達も、あの人が見たかった景色を連れてくる副産物。生まれついて視野が狭く深いのが、ヴィーラさんの性格なのだろう。
生まれついての激情暗黒星じゃん…。
回想される、輝かしき黄金時代。サンドウィッチが繋ぐ、爽やかで暖かな日々。余所余所しい間合いから私室に入り、汚れも欠点も腹蔵なく見せるような関係性へ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
制服の色とか、お互いの距離とか、短い時間で二人の変化をしっかり見せる、良い回想だった。
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平和な時代なんだが、ヴィーラが尽くし、カタリナが受け入れる一方通行はこの段階から健在で、領主決定戦とその後の不均衡は約束されたものだったのかな、とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
一度は自分をアルビオンに縛る覚悟を決めるくらい、カタリナさんもヴィーラを思っているんだろうけども、公平な関係ではないよね。
この不均衡はカタリナの夢が”公”に対しオープンな、色んな人と繋がる声質を持つのに対し、ヴィーラの願いはあくまで”私”、お姉さまと自分だけがいればいいと世界を閉ざす性質を持つのも、理由の一つだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
生まれついてのブラックホールと、生粋の自由騎士。真逆だから惹かれ合ったことが悲劇か。
ヴィーラは『領主になるため』ではなく、『お姉さまを自由にするため』に、お姉さまを乗り越える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
その狭く尖った意思は強い
しかしアルビオンという牢獄は、そのお姉さまと繋がる自由をヴィーラから奪ってしまう。栄光に溢れた世界でも、柱の陰で涙にくれる
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窓(光と広い場所)に背を向けるヴィーラに対し、カタリナさんはずっと窓を見ている。結局彼女の意志は、より広い世界、正しさと真実、弱さを救う騎士の生き様に向き続けているのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
世界に出て、真実の騎士の生き様を見つけたもの。
アルビオンに縛られ、別れの時から想いを凍りつかせたもの。
視線は鏡越しにすれ違い、二人を繋ぐはずのサンドウィッチも、あの時の味ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
ヴィーラの想いには、満ち足りた黄金期を永遠に続けたいという、停滞への意志も強く感じられる。完全にサイコマンじゃん…。(何でも肉で考えるボーイ)
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青い空を風が流れるように、時も人も変わっていくこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
それはカタリナにとっては自然で救いですらある。新しい出会いを連れてきて、サンドウィッチを食べさせたい仲間も増える。
でも、ヴィーラはそんな物はいらない。自分の世界に色をくれたたった一人にだけ、食べてくれればそれでいい。
籠の中の鳥のように、窓から未来と自由を夢見る”お姉さま”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
その視線の先には、自分の犠牲で、自分にはもう飛べない空を舞う少年少女がいる。
グラルリビィのあまりに真っ直ぐな生き様が、ヴィータの湿度と間逆すぎてやべぇ! 火花バチバチ言ってる!!
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やっぱセカンドシーズンのグラン君は、”頼もしさ”を一つの属性として描かれてる気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
偽物の自由を堂々破り捨て、仇敵にもど真ん中の宣戦布告。拡声器越しに喋り、ガラス越しに見るクソメガネとは大違いの正道踏破が、余りに力強い。デカくなったなぁ…。
ここでルリアの手をしっかり握って、二人で走っていく所が良いんスよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
『グラルリが法定値超えてるか、専属で監視するスタッフでもいんじゃねえの?』と思いたくなるくらい、二期はグラルリが濃厚でいい。ホントグラン君はジェントルに、伴侶を大事にしているなぁ…生き方がハンサムやで…。
シュバリエ譲渡の儀式が露骨に結婚式であり、そこに飛び込んで透明な壁ガンガン叩く構図は”卒業”であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
子供たちの余りに真っ直ぐな講義が、アルビオンを縛る壁を揺らす。犠牲として壁の奥に沈もうとしたカタリナの、魂が揺れる。
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主人公たるグラン君が先陣を切って、壁に向かう。でもヒロインたるルリアだって、見てるだけじゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
かつて自分を救い出してくれた、最初の騎士を取り戻すために前に出る。か弱い少女が押し流されそうになった時、繋がる指先。あっ…。(エモ死)
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ルリアはキャラ属性として、その細身で背負うには余りに重たいものを載せられている。手弱女として、力及ばないことが宿命づけられてると言っていい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
でも、その位置に甘んじることはない。大きな壁を前に、ヒロインが前に進んだっていい。その力が足らないなら、主役がしっかり支えればいい。
グラルリは『ヒーロー/ヒロイン』という古典類型をしっかり掴まえて、なおかつ風通しのいい公平さを維持している所が良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
ルリアにとっても、カタリナは大事な運命。発言権も、挑戦権も当然ある。だったら、隣り合って一緒に挑むのだ。はー、”グラルリ”なんだよなぁ…。
手を取って、青く広い場所を見せてくれた人。閉ざされた場所から、一緒に空へ漕ぎ出そうと並び立ってくれた人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
それが、かつての自分と同じ闇に、誰かの犠牲になろうとするのは、あまりにも哀しい。
そんなルリアの健気を、グラン君もガッチリキャッチだッ!
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誰かを守るために、己の夢を譲らぬために、巨大な力に臆さず立ち向かう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
グランとルリア(あとビィくん。後方で彼も抑えてるのホント好き)の真っ直ぐな生き様は、真の騎士を夢見てアルビオンを飛び出した、カタリナ自身の幻影なのかもしれない。
その光に身を投じようと、カタリナは”窓”へと身を進める。闇に身を沈めたままのヴィーラに後ろ髪を引かれつつ、それでも、犠牲の上の幸福は嘘なのだと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
世界にたった一人と思いつめた相手が、自分ではない誰かの手を取る。私を捨てて、外へ出ていく。
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真紅の瞳が捉えるのは、献身が無に帰する瞬間。”私”ではなく”公”を選ぶカタリナの生き様が、どうやってもヴィーラと混じり合わない現実だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
瞳の反射を活用して、ヴィーラにとって”窓”の向こうがどう見えているか見せる演出は、マジでキレッキレ。その手がマジで邪魔なんだよー!!
瞳の赫が漏れ出したような、真紅の光条が爆裂する。想いに呼応し、シュバリエが力を発揮する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
暴かれる嘘。不実を重ね、帝国に内通してでも、あなたをここにとどめておきたかった。側に居たかった。
瞳も赤、ドレスも赤、トマトも赤…蒼なんて大ッ嫌い!
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前半の回想で、『サンドウィッチ』がヴィーラにとってどういう意味を持つのか、たっぷりぶっ刺しておいての孤独描写は、よく刺さった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
カタリナさんには、彼女の助けを待つ衆生がいる。貫くべき正義がある。夢と自由がある。
でも、ヴィーラにはカタリナさんしかいないのだ。
その狭さは歪だし病んでもいるが、同時に一切嘘がない。空を見ても叶わぬ自由ではなく、空の向こうの”お姉さま”を思ってしまう、凶暴な純愛。暴走する感情を持て余し、崩れ落ちる涙。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
強すぎる愛はいつでも、烈火のように魂を焼くのだ。
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望んで座った玉座でもないので、アルビオン領主という巨大な”公”が、ヴィーラさんを変えれなかったのは不幸かも知れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
身を焼く憧れでなくても、持ち前の才覚でそつなくこなせてしまう所が、”公”と真正面から向き合うチャンスを奪ってもいたのだろう。苦労できれば、もう少し別の道も…。
そんな”もしも”を押し流すように、クソメガネの哄笑と横殴りがズドーンと着弾。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
朦朧とする視界の中で、聖母子のように眩しく、美しい”蒼”に踏み出していくヴィーラの夢。置き去りにされる悲しみが、瞳を冷やして狂わせる。
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グランサイファー、始まりの四人の姿だけ見ると非常に綺麗で神々しいんだけど、ヴィーラにとっては呪いでしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
ある者にとっての光が、ある者にとっての闇に成りうる不可思議と残酷を、上手く切り取ったシーンだと思う。
”蒼”なんていらないんだよなぁヴィーラさん…ある意味反グラブル。
炸裂する真紅は空中戦艦を二つに切り裂き、赤く染まった瞳は”公”を虫けらと嘲笑う。どこかで狂った歯車は、行き着くところまで行くことでしか、決着を見つけられない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
次週、蒼の風 VS 赤き純愛。やべーぜ…。
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グラルリの歪みのない歩み、正しい幼さをしっかり描くことで、すれ違ってしまったカタリナとヴィーラの道、時が進んでいく悲しさが彫り込まれているのは、良い対比だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
真っ直ぐでいられた幸福な時間が、確かにヴィーラさんにもあったのだ。だが、それは終わった。終わってしまった。
それでも、愛をもう一度と願うことが悪なのか。カタリナを取り戻すべく、真っすぐに進んだ主役と同じものを、ヴィーラも抱えてはいないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
お姉さまの”窓”を開くべく、実際ヴィーラが犠牲になってる重さをどう処理するかも含めて、アルビオン編をどう決着させるか、すげー大事だと思う。
とにかくヴィーラの愛が狭くて重いので、”公”をキャラ属性とするカタリナ先輩は、生半可なアンサーだと押しつぶされちゃうだろコレ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
狂気すら飲み込むような特大の綺麗事を、血の通った私情交えて叩きつけないと、納得する終わりとはいかなさそう。たどり着くポテンシャルも、作品にあると思う。
一方その頃、帝国では露骨超悪い総督府に、スツルムどのとドランクが潜入してた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
雇い主は黒騎士ってことで、やっぱこの人の話が二期のデカい軸なんだねぇ。Cパートは帝国サイドを描いてく感じか。
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悪巧みしてる帝国研究所が、『六本木地獄城かよ』とツッコみたくなるほどに怪しくて、そういうわかり易さマジ大好き。エグザムライも大好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
疾風怒濤コンビも好きなキャラなので、久々に顔を見せてくれて嬉しかった。相変わらず仲がいいねぇ…夫婦漫才だけでなく、背中合わせの共闘見れるのも良い。
ジワジワ積まれてる帝国(黒騎士)の描写が、主役とどう交わるかも気になりますが、やはり今は赤い核弾頭とどう向き合うか、でしょう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
いやー…期待してたのの数倍重く、強く、純愛だった。たっぷり”ヤバ”を溜め込んだだけはある、見事な大爆発だったなあ…おかげで周辺更地だよ。(幻覚)
この重たい赤心に、真紅の狂気に、蒼の騎士はどう報いるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
窓の向こうの世界を夢見たことが、ヴィーラの呪いともなる理不尽を、カタリナはどう受け止めるのか。
ここをしっかり受けきれるかが、二期の評価に直結しそうです。震えて次週を待つ。マジ楽しみ。
しかしお互い支え合うグラルリの公平を描いたことで、献身が一方通行になった結果バランスを欠いたヴィーラとカタリナの姿が鮮明になるの、かなりエグいな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月27日
幼い時代を間違えてしまった者たちは、もう贖う機会がないのか。時の残酷さは、巻き戻しを許してくれない。
なら、もう一度ッ!…となるか?