神田川JET GIRLSを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
黄色いイルカと少しのわだかまりを乗せて、雲海SURFERS
との決戦に挑む神田川JET GIRLS。
ジェッターの不慣れ、シューターの迷い…噛み合わない二人の走りが、青い水路を迷走する。
神田川決戦の行方はいかに!
そんな感じの、青春疾走肌色スポ根アニメ第四話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
今回は一話まるまるVS 雲海SURFERSになっており、勝負の駆け引きとコンビの気持ちがどっしり描かれていた。
三話までで大体の世界観スケッチ、キャラの素描が終わったので、こういう骨の太い描写が嬉しいタイミング。
勝負描写としてみると、一試合目は『ブーストを使わない』DRESSとやりあって、二試合目は『ブーストに性能全振り』な雲海SURFERSを相手取るという、焦点の合わせ方が巧かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
仮装競技の情報量を制御する意味でも、勝負の見どころを変える意味でも、運びが巧いよなぁ…。
試合の方は意外な強敵、雲海SUFFERSを即席コンビが追いかける形で展開。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
凛の未熟とミサの頑なさ。二人の弱点が表に出る試合展開といえる。畳水練では無敵だが、実地経験が少ないので競技のセオリー知らない描写は、なかなかストンと腑に落ちた。
ジェットレースはコンビ競技なので、心に曇りなく相棒を信じられる方が強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
『水の次は空だ!』とばかりに、空を飛ぶアホ二人の笑顔がいい感じ。せっかく水が気持ちいいんだから、しかめ面より笑ってたほうが良いよね。
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スポーツだからこそ、競技の醍醐味を思い切り楽しむ。そういう境地にはなかなか到達できないのが、クソめんどくさ黒髪のミサちゃんではある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
そういう面倒くささをパワーで突破していくのが凛の強みなんだが、今回は色々ぶつかってそれが潰れちゃってる。前半の展開は、結構ストレスフル。
だからこそ、経験者のミサちゃんから歩み寄って、信頼を肩に預けることで潮目が変わっていくカタルシスが良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
元気印でぶっ飛ばしていても、初心者は初心者。そういう不安を取り除いてあげれるのは、後部座席に控えるシューターしかいないのだ。射手だけでなく、作戦指揮官でもあるのだな。
名前呼びされる度に胸が疼く描写がいい感じにクドくて、『凛ちゃん、アンタほんとにミサちゃん好きねぇ…』って感じだった。素晴らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
仮装競技を、女女感情テスターとして機能するよう組み上げているのは上手いなー、と思う。相方のことをより好きな方が勝ぁつ! 分かりやすい。
今回はジェットレースが東京の日常に溶け込み、色んな人が観戦を楽しんでいる様子もよく見えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
肌色モリモリ競技にしては市民権を得てるけども、勝負どころも分かりやすいし、見てて清涼感もあるし、選手はガチだし、人気あるんだろうな。
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こういう描写があると、作品世界における仮装競技だけでなく、仮装競技を受け入れる作品世界の輪郭もはっきりしていて、作品を食べやすくなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
細かい描写なんだが、あるとないとでは大違い。大きなウソを付くのなら、小さい部分は丁寧にやったほうが良いのだろう。
ジェッターはシューターを信じてひたむきに走り、シューターは己の一撃を確実に貫く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
ジェットレースの必勝形を思い出したミサちゃんは、空を行くライバルを見事に射抜き、勝負を決める。光と影、上と下の対比がグッド。
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タマ打ち切ったらジェッターに全体重を預け、距離が密着すると早くなる。理屈はわかんないけどそういう競技なのっ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
しかし射撃技術それ自体より、『いつ、どこで、どのように打つか』ていうメンタル組み立てが重要な辺り、ちと弓道的でもあるよね。シューター。
勝つためにお互いが何をするべきか。迷いを抜けたJET GIRLSは見事に走り抜き、二人は勝利の微熱に酔う。露骨事後な空気やめろや!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
勢いの良さを取り戻して、ウジウジ涙が凛ちゃんの突進で振りちぎれる描写が、詩的でいい。見守るひまわりもね。
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細かい"情"の描写がうまいのはこのアニメのいいところで、普段は凛ちゃんのゼロ距離接触をウザがってるのに、別の子に仕掛けると複雑な顔するミサちゃんとか、非常に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
自覚がなかろうと、もう既にズブズブなんだよなぁ…クール黒髪が元気天然に勝てるわけないのだ。
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黄色いイルカと青い星。それが欲しかったのは、あなたと対になるものだから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
クッソ下らない理由で始まったバトルが、その実素直になれない乙女心の反射だったと判る綺麗なオチもついて、神田川JET GIRLS初勝利である。雲海が気持ちのいい奴らで、見てて爽やかな回だった。
試合の合間にカメラを降って、ライバルたちに状況解説させることで、今後の準備をしているところも抜け目なかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
ドルな双子が雰囲気えっちで良かった。あと黒丸くんが、巨大おにぎりをパークパク食ってる逞しさ。わんぱくに育って欲しい。
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かくして、絆のイルカを交換し、二人は"神田川JET GIRLS"になった。"NO IMAGE"でしかなかったスタートから、コンビとしての確かな信頼を掴んだ結末へ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
スポーツ青春モノとして、非常に手堅い展開だったと思います。クレバーなんだが、熱量も可愛げもあるのがグッドだ。
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肌色バカ競技なんだけども、勝負のロジックは明瞭かつ鮮明。世界観に独特の爽やかさがあって、少女たちの青春も大事にしてる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月29日
ジャンルに漂う油っこさを、上手く乗りこなしてる作品だなー、と思う。こういうのを食べたかった!
初勝利の先に、どんな景色が待つのか。絆の行く先は。次回も楽しみです。