ノー・ガンズ・ライフを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月2日
御法無用の九星街に、悪の笑いが木霊する。弱者を歯車と使い倒すべリューレンに、己の意地を吠える鉄郎。
借り物の銃頭を投げ捨て、覚悟と願いを弾丸に、相棒の引き金を絞れるか。
ひと足お先に意地を貫く処理屋・乾十三の人生指南は、なかなかに厳しい。
という感じの、アン&エンデ編後半である。幼い正義感を暴走させた十三を叱りつつも、自分のトリガーを預け、叛逆の狼煙を上げさせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月2日
銃頭の処理屋が持つ、不器用な優しさが目立つエピソードとなった。
まぁアンは死んじゃったんだけどさ…やっぱクソだなこの”街”。
とにかくカニンガム役、上田燿司さんの怪演が目立つ回で、虎の威を借る狐の嫌らしさ、自分のエゴを満たすために真綿で喉絞めてくるヤダ味がよく出ていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月2日
他人を歯車と使い倒すベリューレニズムを内面化してっけども、それって自分も使い潰される前フリだよなぁ…資本機械は、例外を許さんのだ。
しかし今は悪党一人勝ちフェイズで、”街”のクソをなすりつけられた子供たちは良いように暴走させられ、一人は死に一人は自意識喪失。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月2日
鉄郎は自分の影を、自分の覚悟で撃ち抜くことになる。なかなか厳しい通過儀礼となったけども、少年が大人になるには大事な一歩か。
自由意志と機械的存在ってのは、多分お話の背骨にある大事な要素で。そうじゃなきゃ、企業が支配的なサイバーパンクを、撃たれるためにある銃頭主人公でやらんよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月2日
何のために引き金を引くのか。
誰にトリガーを預けるのか。
刻み込まれた暴力の方向性を、十三は自分の意志で決める。
それだけならただのツッパリ野郎だけども、ハードボイルドな強がりはいつでも、自分に煮た誰かのためにある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月2日
どこか自分に煮た青臭い湿り気を持つ、鉄郎の無力。歯車と使い潰される哀しみを怒りに変え、理不尽に牙をむく若者。
そういう奴を見捨てられないから、十三は意地を張る。
そんな彼が、”街”で生きる重さと痛みを鉄郎に教えるべく、トリガーを預けたのはなかなか熱い展開だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月2日
やっぱキャラが自分に定めた禁忌に、あえて踏み込む瞬間は良い。物語がピカピカする。
発射された弾丸は、想定してたより威力デカかったけどね…戦術兵器じゃんあんなの…。
”街”の最底辺から、天に向かって放たれた反逆の弾丸。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月2日
それはべリューレンを敵に回す覚悟であり、無力を受け入れ理想を手放さず、意地を貫く願いの証明だ。
そこで少年の共犯になってやるところが、十三のお人好しなところだ。世知に長けたフリをしても、損な生き方を貫く。サイバーパンク浪花節だね。
アンとエンデは、やっぱり主役の影だ。トリガーを制御し、預ける十三と鉄郎のようにはなれず、『離さない』と約束した手を放してしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月2日
その無念を刻み込んで、鉄郎は”街”に反逆する生き方を続けられるのか。ハルモニエという異能を、どう使いこなすかが大事なんだろうなぁ…。
これで二人は九星街という”家”を失い、巨大な敵を向こうに回したわけだけども、物語はどう転がっていくのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月2日
タフな状況に追い込まれても、なんとか生きていけそうな逞しさが背景世界にあるので、へこたれずに意地を貫いて欲しいところだ。
とりあえずは、EDで意味深に出てきた日笠声か…。
力の真実、理想の意味。ハードな事件を通じ、色んなものを学んだ鉄郎が進む道とは。願いを弾丸に込め、力強く打ち出した十三の未来は。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月2日
運命の出会いがジワジワ噛み合ってきた感じがあり、なかなかに次が楽しみです。
来週はどんな事件が待ち構えるか、楽しみですね。