GRANBLUE FANTASY The Animation Season2を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月23日
飢えし幽霊船の襲撃により、引き裂かれたルリアとグラン。記憶の旅路をたどる中で、星晶獣の少女たちに絆が生まれる。
一方、救出のため知恵を絞るフェリは、忘れられる悲しみを反芻していた。
死と記憶を奪う歪みが、全てを飲み込む前に。
そんな感じの、幽霊島中編である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月23日
前回気になってたやや駆け足の運びが落ち着き、ルリア－オルキス、グラン-フェリという組み合わせで、どっしり関係性が深まるお話。
セレストの腹の中、色んな場所を飛び越えていく夢の旅路も、ファンタジーっぽくてよかった。
つうかイオちゃん（11）が『戦争の道具は人生経験が足らねぇからなぁ～”お姉さん”の私が頑張んなきゃな！！』と、一生お姉さんぶってるのが、マジで可愛くてありがたかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月23日
イオちゃん褐色ロリなのに、妙にルリぴっぴの保護者やるシーンが多い。田村ゆかりの頼もしロリ、マジありがたい…。
開幕一分でヒロインが攫われる亜音速展開には少し笑ったが、目の前で半身を引きちぎられ、苦渋の表情で色々考えてるグランくんは痛ましい。
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そこで足を止めず、”団長”として次の一手を自力で掴むのは、”シーズン2”って感じ。オイゲンへの指示も的確だ。
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やっぱ二期のグランくんは、一期を踏まえ『もう子供じゃない青年』として描かれてる気がする。
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恋を知り、守るべきものを背負い、夢を追う。ただ憧れるだけではなく、自分の手と足で何かを掴み引き寄せる”力”を手に入れつつある、過渡期の青年。
これをどっしり描いてくれるのは、存外レアで面白い。
そんなグランくんが思いを寄せる、青い少女。
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ルリア達はセレストの腹に飲み込まれ、記憶の中を彷徨っていく。色んな絶景をジャンプしながら進むのは、凄くファンタジックでいい。
最初の風景が”勿忘草の花畑”なのは、記憶ネタとして定番ながら強い。
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三人きりになったことで、ルリアとオルキスの距離は縮まっていく。
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正確に言うと、縮めようと不器用に近づくルリアを、お姉さん顔のイオちゃんが色々アシストしてくれる。
ルリアは実験動物扱いが長かったから、11歳より経験値少ないね…。
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今回の不思議な旅路は、風景もいいけど表情が良かった。
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オルキスと仲良くなりたいけど、どうしたら良いかわからない。そんなルリアの当惑と、イオちゃんの助けでちょっとずつ距離が縮まった喜び。
色んな感情を見せてくれて、ヒロインへの好感がより高まる。
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別にモンスターが襲ってくるわけじゃないけど、不安な旅路を三人で往く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月23日
出口も見えず、だんだん薄暗くなっていく景色だが、作られていく関係性は本物だ。
…ここで作った思い出が、島から出た後は因縁の種火になるかと思うと、両手を上げて喜べないけども。
ルリアは騎空団、オルキスは帝国。お互い争う立ち位置が、島を出れば待っている。
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そのままならなさを後々強調するための関係構築でもあるんだが、ルリアが頑是なくただただ友達になりたい感じ、それをイオ姉さんが優しく見守っている感じは、嘘のない温もりがあった。
大きな葉っぱの相合い傘とかマジファンタジーで、最高の絵面…なのだが、深まる雨はそういう萌えを許してくれない。
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一歩進むごとにろくでもない真相に近づき、風景のカルマが濃くなっていくのは、なかなかいい暗示だった。雨音が不穏な空気を高め、良い仕事
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幽霊船の腹の中で、少女たちが関係を深める外では、フェリちゃんが忘却と孤独について考えていた。
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こっちは主人公グラン…も引き受けてるけど、すげーさり気なくドランクが状況を誘導してて、『今回の主役はオメェか』って感じ。
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忘れられた亡霊として、己が何者であるかも知らず、誰にも見つけられない。
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その苦しさに100年苛まれてきたフェリに、ドランクは”家族”を問う。
髪の色と種族から考えて、ドランクの血縁って話なんだろうけども…100年のギャップか。まぁ幽霊は年取らんからな。
ルリアがセレストに飲み込まれることで、『島の異常を解く/セレストを倒す/フェリの記憶を取り戻す/ルリアたちを奪還する』は、一本の線で結ばれた。
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シナリオヒロインのモチベーションと、主人公の目的が重なると、行動に無理が少なくなって、ドラマがスムーズに展開する。
ここの摩擦係数を減らすために、ルリアはヒロイン顔で攫われていったわけだが。
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命の共有設定を生かして、不都合な状況からの脱出へ道筋を整えていくのも、なかなか上手い運び。
グランだけがルリアを助けられる唯一性も、しっかり強調されてるしね。ほーんと、グランくんルリアのことばっか考えてる…
忘却はフェリだけでなく、超ろくでもない空間に飲まれたイオちゃんも喰う。クソネクロマンサーが情状酌量の余地なく、マジでクソなのは素晴らしい。
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今まで手を差し伸べられるばかりだったオルキスが、イオちゃんの手を掴む。人形は変わりつつあるのだ
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しかし少女たちはどうにも無力で、突破は外部からの協力を待たなければいけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月23日
ルリア達は記憶がないので、イオちゃんの思い出だけが迷宮を作っていたってネタバラシは、結構唸った。
そういうものが、身の丈に似合わぬお姉さん力を生んでいるのだなぁ…。
追憶。失われたものの残骸だけを、痛みを込めて振り返る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月23日
フェリちゃんもセレストの外側で、そういうものを一瞬見つめる。割れた眼鏡は、どんな過去を照らしているのか。セレストを呼び込むことで、彼女は何を取り戻すのか。
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そこら辺は『待て、次回！』である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月23日
ルリアに向かって駆け出したい気持ちを抑え込み、団長として一つずつ状況を進めるグランくんの我慢が、よく胸に刺さるエピソードでした。
誰を殴るべきかもハッキリしたし、後は思う存分青年主人公するだけ。気合の大立ち回りを、来週は期待したい。
あと何回でも言うけど、ホンマイオちゃん（11）のお姉さんっぷりが素晴らしく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月23日
自分と同じ境遇のオルキスと、なんとか距離を縮めたいルリア。当たり前の思い出を持つ先輩として、人生生まれたての妹的存在をどっしり見守り、色々世話を焼くありがたみが、画面から溢れてました。マージありがたい。
記憶と死を喰う亡霊船。それを利して、身勝手な不死を強いる邪悪。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月23日
立ち向かうべき敵の姿が、鮮明になるエピソードでもありました。”記憶”がキータームになりそうな決戦を、どう描き何を切り取ってくるか。
次回が楽しみです。ベタながら堅牢な作り、ホント勉強になるし面白いな…。
あ、”家族の喪失”をキータームに、主人公とシナリオヒロインの共通点を掘り起こし、共感の足場にするシーケンスも良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月23日
細かいところなんだが、ああいう描写がないと『なんで主人公が頑張るか』が支えられないからね。大事な所だ。
