Dr.STONEを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
マグマとの軋轢を乗り越え、遂に手に入れた超金属・タングステン。ロードマップを踏破するべく、村の総力を結集し、”携帯電話”へ邁進していく。
科学の力で生活が豊かになり、労働力を科学発展に使える好循環。
ぶん回した絆のダイナモで、一気に現代通信技術まで!!
そんな感じの、ロードマップ大疾走回。そろそろクール終わりも見えてきて、司帝国との決戦を睨む頃合い…ってんで、”携帯電話”まで一気に全力大加速である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
まぁMobileでもSmartでもないけども、Phoneなのは間違いないね、ウン。
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トランシーバーとか通信機とか言っても、ジャンプキッズには判らんし、仕事としては遠隔即時情報通信だからまぁ”携帯電話”で良かろう…くらいの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
Smartとは程遠い無骨な継ぎ接ぎ感が、逆に総力結集決戦兵器っぽさを強調していて好きである。
これをどう使うかは、次回以降の話になる。
今回は”どう作るか”って話であり、”どう使うか”って話でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
石神村にやって来て幾星霜、築き上げた人脈が力に変わって、ロードマップは踏破される。
千空ちゃんがツンデレ他人思い野郎だからこそ、村のみんなも力になってくれるのだ。科学力を独占ではなく、公開していく姿勢の賜物だね。
司は蘇る人間を選別し、狭く狭くなるように自分の国を作っているけども、千空はそこにいる人間を年齢・性別・能力関わりなくまず肯定した上で、活用できる場を作る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
この開けた視界と、人間を捌く能力の高さが、目立たぬチートだなぁ、と思う。PMとしてスゲー優秀。
この優秀さを、先代村長であり義父でもあるコクヨウがしっかり見ているのは良い。マグマの変化にも、ちゃんと気づいているし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
長として、小を切り捨て大を守る非情の決断も、重ねてきただろうコクヨウ。サラッと『今年の冬は、誰も寒さで死なないと良いね』言っとるしな村人。
一番最初に病身の娘を切り捨て、口伝を守る選択を飲み込んだ彼は、当然誰も死なない世界を望んでいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
願っても叶わないと諦めていたものが、科学の力で叶う。極寒に温もりを、病魔に勝利を。
生活に密着した恩恵は、何よりも有り難い。
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『か~石炭沢山燃やさねぇとな~ストーブでも作っかな~効率的に焼けるからなぁ~』と、千空ちゃんのいう”合理”なんてこんなもんである。ホンマはガキとジジババのホッコリ顔見たかっただけやろ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
マテリアルな結果だけを追い求めるなら、別の手段はいくらでもある。
だが千空は皆の幸福が最大化する方法で科学を行使して、それが彼を慕うものを増やす。まぁ医療と食料は強いよホント…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
今回はそんな、人と人のつながりを確認する回だとも思う。”携帯電話”の完成は、御前試合以降科学使いが村で何をしていたかを示すマイルストーンでもあるのだ。
ロードマップ踏破を圧縮するために、千空は社会的分業に取り掛かる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
この状態を思うと、洞窟探検は科学使いの弟子にプロジェクトを任せられるか、ある種の人間試験でもあったのかなぁ、と思ったりする。
クロム、男の一本立ち。震えつつ拳を握る姿が、どうにも頼もしい。
ここでイイ話の波を止めずに、カセキとの年齢を超えた友情で追い打ちをかけてくるのが『ズルい、ズルいなぁ…』って感じである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
『え、当たり前じゃん…』って感じで、工作少年Sがサラッと友情受け止めるの良いよなぁ…。
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手をあわせ、背中を預けるという描写は、今回沢山積み重なる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
チート野郎の頭脳に頼っていた無双は、親しい仲間、村の住人を巻き込んで拡大していく。その中心にあるのは科学知識を一方的に独占し、立場を作っての支配ではなく、人格への信頼である。
村のハズレものとして居場所がなかったカセキ、あるいはスイカが、プロジェクトを背負う柱になっていることが、千空ちゃんがやってきて何が変わったかを如実に表していると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
最善の形でそのポテンシャルを発揮した時、科学は平等を生み出すわけだ。
無論”現実”ではなかなかうまく働かず、技術と産業力のギャップがそこかしこで軋みを上げているし、どう専門知を分け与えるかは難しい問題だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
だからこそ、科学の最も明るい側面をドラマチックに描き、リテラシーを上げる読み物を世に問うている…のかもしれない。
あとゲンちゃんが色んな奴らに愛されすぎて、なかなか面白かった。効率効率言いつつも、隣でペラってるだけのペテン師野郎を千空側に置きすぎで、やっぱ好きなんだな、と思う。カセキのジジイも同様。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
まぁしょうがないね…ゲンちゃん可愛いからね…
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様々な人が、その能力と資質を最大限活かし、”携帯電話”は無事完成する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
それは誰が生き誰が死ぬべきかを、特権的に選別しては生まれなかった、活きる力の寄せ集めだろう。
生きてるものは、とりあえず生きるべきだ。そのための場所は、俺が信じる科学が用意してくれる。
その猛烈な信念が、千空と彼に巻き込まれた世界を、ここ迄引っ張ってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
そうして生まれた情報兵器を、暴力で勝る司帝国相手にどう突き刺すか。
ここからは生産の物語ではなく、活用の物語となる。いや、クラフトも並走で色々やるんだけどさ。
行政トップであるコクヨウが脇を支えてくれたのもあって、石神村は千空を受け入れ、科学王国は平和裏に広がった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
しかしここからは、敵対的な存在と向き合う時間…戦争だ。同時に、”敵”と定めた相手にも味方の種子はある。
それをどう膨らませ、同志を集めていくか。人間の繋がりを科学で膨らませるか
来週からの物語は、ここがキモになる。そういう繋がりと変化にクローズアップしたいからこそ、肉を砕く爆薬ではなく、心にしみる通信機器を作らせた、とも言えるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月6日
2クールの幅でキリの良いところまで収まるか、ちょっと不安にもなってきましたが。
やっぱり面白い科学無双物語、次回も楽しみ。