ぼくたちは勉強ができない! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
10年前に止まった時間は、どうしたら動き出すのか。星に願いをかけても、心の奥を探っても、答えは出てこない。
過ちを許し、真実を見つめる。分かりきった答えに、なかなか踏み出せない時。
キミと出会って、キミと培った時間は、背中を押してくれるのかな?
そんな感じの、文乃っちエピ後編ッ! である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
すっげぇモヤモヤを抱えたお話の続きとして、これで良いのか! 良いんじゃないかな…良いのかな…良いんじゃないかな…みたいな気持ちになる、星でまとまる綺麗な話だった。
話の展開と言うよりも、それを受け止められない自分の未熟が飲み切れない感じ
まぁやっちゃったことはやっちゃったことだし、文乃は親父さんが好きなんだし、お互い新しいスタートを切ったほうがより善くより正しい、ということはよく判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
作中人物、全員因果はきっちり飲み込んでいるしね。
その上で、オヤジの仕打ちは取り返しつくのかっつーね、疑問がね…。
しかし作品のテーマであり、今回文乃母も言ってた『分からないやつの事を、分かってやれ』という原理を考えれば、そういうモヤモヤひっくるめて受け入れて、未来に目を向けたほうが良いんだろうな、とは感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
可愛い女の子だけに適応されるメインテーマは、メインでもなんでもねぇからな。
人は誤ったり、適性に見合わない夢を見たり、愛ゆえに迷ったりする。そういう不完全さを受け止めながら、なんとか人生いい方向に転がしていこうってのが、主役である成幸くんの善性であり、作品の方向性でもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
なら、この終わり方で多分良かったのだ。文乃は偉い。マジ偉い。
そんな文乃の物語は、ハイテンションおままごとめいた共同生活から開始する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
『こっから先はマジLOVEでマジシリアスだからよぉ…コメディはここで使い切るぜ!』とばかりに、ブンブンドタバタをぶん回す一日は、なかなか明るく楽しかった。
無理したハレの空気に、伸びる憂鬱の影。
それを見落とさないのが、成幸くんの強さである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
星が好きな女の子を励ます時は、一緒に星を見に行く。もっと仲良くなるために、自分も星を勉強する。
学んで変わることを恐れないのは、成幸くんの強いところだなー、と思う。出会いをきっかけに、世界を広げてく積極性があるよね。
文乃は父親が自分を見てくれないことに傷ついているので、自分の興味領域に前のめりに、自分を肯定してくれる成幸くんとのミッドナイトデートは、なかなかのトキメキだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
出来ないやつがヤバそうな時、しっかり手を差し伸べる。偉い男だよ本当に…。
今回お話は、成幸くんが支え背中を押した文乃が、10年停滞していた時計を進め、妻の死に囚われていた父親を追い越していく形で展開する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
文乃一人では、10年間ズッと同じままだった。成幸くんと出会えたから、違う結末がやってきた。
そういう変化の物語として、今回のエピソードはとても良い。
同時に足踏みの物語でもあるので、文乃の視線は星を見上げ、地上に下り、星が繋ぐ父と母の思い出をもう一度見つめ直すことで、ようやくスタートがかかる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
天地に視線を彷徨わせつつ、自分と過去を見つめる意識の動きがとても綺麗だ。
©筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会 pic.twitter.com/zQO1jCV17g
星というモチーフが非常によく話をまとめていて、良い爽やかさを生んでいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
遥か彼方にあって輝き、想いを反射して照らす光。それは去っていった母の遺志、いつの間にか忘れていた父への愛情に、しっかり繋がっている。
時間を超えて届く光のように、PCに込められた遺言。
『オカンももっと率直に、親父に色々ぶっちゃけておけや。フォーグラー博士か』とツッコミたくもなるが、まぁ親父さんのこと好きだからこそ、みっともない所見せたくなかったのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
酸いも甘いも一緒に食べる、タフな信頼関係夫婦で作れなかったんじゃ…とかは、言っちゃダメよね。
時を超えて繋がるものとして、”手”が大事にされるのも面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
かつて自分の手を取って、明るい未来を指差してくれた人。星を教えてくれた人。
成幸くんは文乃の手を取ることで、彼女の過去を蘇らせていく。
©筒井大志/集英社・ぼくたちは勉強ができない製作委員会 pic.twitter.com/dxzdwaIqhE
そうして記憶の扉が開くことで、10年止まってた時間が動き、忘れていた父への愛をパスワードにPCも開放される。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
動画メッセージを擬似的なタイムカプセルとして使って、死人に囚われている親父さんの時間を動かすのは、なかなかキレイな運びだ。
数学の天才よりも、大事なものが封じられた箱。
それを開けることで、親父さんも過去を取り戻し、未来に向かってようやく歩き直すことができる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
保護者としての責務を捨て去り、必要なふれあいを投げ捨てた10年間を、果たして取り戻すことが出来るか。
それは今後、娘と一緒に積み上げていく物語だろう。どっちにしても、再び始まることが出来たのだ
そんなありふれた奇跡を呼び込んだ成幸くんの、溢れかえる善性が力強いエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
あんなに優しくされちゃったら、そらコロっと行くよなぁ…文乃っち泥棒猫っち発情した雌猫っちだよなぁ…。
恋心に近づくほどに、友情を裏切る地獄が待ってるのはマジスゲェ。行くぜ地雷原(クライマックス)!
とは、いきなりぶっちぎらないのだろう。連載まだ続いてるしね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
しかし今回、家族が10年凍らせてきた思いをきっちり解凍し、なかなか上手く愛し合えない連中にしっかり寄り添ってくれたことで、文乃の中で成幸くんは間違いなく、特別な存在になっただろう。
いやまぁ、今までしてくれたこと、寄せてくれた思いを考えれば、とっくに特別な人なのだが。そして成幸くんをスペシャルに想い、スペシャルになりたい女の子はたくさんいるわけだが!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
やっぱボーイが尊敬できると、多人数ラブコメにもグッと前のめりになれるなぁ…。リスペクト大事よね。
これで綾野の進路にまつわる、家庭内の問題は見事にクリアー。受験にも恋路にも一歩前進、と言ったところか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
こういうデカいエピソードを積み重ねて、ただの勉強友達ではいられない心の火花がバチバチぶつかり合う状況を、たっぷり楽しみたくもあるが…それ最終局面だよな。
今回の二連作で文乃に生まれた変化が、唯我くんとの、大事な友達との関係をどう変えていくかも、アニメで見たいものです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
あそこで自分が背中を押せる範疇、踏み込むべきでない領域をしっかり見据えて、やれる最大のエールを送れた唯我くんは、やっぱり教師の天性があるなぁ…。
今回文乃と父の関係変化で描かれた、『最後は自分がやるしか無い』ってテーマ。それは”受験”においても大事だろうしね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月9日
助けにはなれても、変わってはやれない。でも助けがなければ、星に飛び立つことも出来ない。
そんなジレンマの中、出会えた青春達の星空。まだ続きます、次回も楽しみ。