イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 19/12/30 ブラッドパス『氷獄のポーチカ』

昨日はセッション納めということで、カッツェメンツとブラッドパスを遊んできました。

シナリオタイトル:氷獄のポーチカ システム:ブラッドパス GM:シェンツさん

アカメくん:フラヴィア:外見13歳女性:源祖/戦鬼 古くから存在した、人間に友好的な吸血鬼。しかし”トモダチ”に重傷を負わせてしまい、SID預かりとなった。異質な価値観をどうにか人とすり合わせようとあがく、虎の牙を持った兎。普段はネットに引きこもっているが、よくアカウントを凍結されてサメザメ泣く。
田中くん:宵待篝:22歳女性:義士/戦衛 退魔武術の家系に生まれ、荒れれてた青春を怪物に腕を潰され終えた女。武技を修め直し、SIDでその怪物とパスを繋ぐこととなった。己の傷を推進力に変える、靭やかな生き方を貫く女傑。

ソエジマさん:”エル・サント”ラモン・ソベラーノ:57歳男性:義士/監者 メキシコのスラムから宗門に入った、型破りな神父。吸血鬼にこそ救いと希望が必要と、自分から異端改修室の扉を叩いた現代の聖人。現実に根を下ろし、力ある言葉を届けていくスタイルに説得力が宿る。
コバヤシ:ピーター・”パン”・ムーア:外見17歳男性:夜者/火華 一家惨殺を一人生き残り、永遠の思春期を彷徨う吸血鬼。いつまで経っても大人になれない苦しみを抱えつつ、微かな光を追い求める探求者。関わった連中は皆不幸になる、特大の呪い付き。

こんなメンツで、シェンツさんのオリジナルシナリオを遊びました。自作ということでシナリオゲストへの感情導線が太めで、マスターシーンも多めのやや変化球。こういうビルドでもしっかり楽しく、早く太く遊べる所が、ブラッドパスの良いところです。
魅力的な背景世界にGM独自のテイストをくわえて、いい具合に葛藤のあるシナリオになっていました。コンビ間の関係性を楽しむシンプルな仕上げもいいですが、やはりシナリオに仕込まれた問題点に思い悩み、自分たちなりの答えを出していくTRPGの醍醐味は良い。
ブラッドパスはそれをしっかり支え、加速してくれる良いシステムだなとつくづく感じました。軽量堅牢なフレームがしっかりしているので、重めのロールを乗っけてもゲームがたわまず壊れず、安定しとるんよね。やればやるほど『よく出来ている……』と唸ってしまう。

僕は”BANANA FISH”のアッシュと”ヴィンランド・サガ”のトルフィンを悪魔合体させて吸血鬼に落としたような、永遠に青臭いキャラで参加しました。このシステムは『何を喪失させるか』がキャラのキモだと思いますが、『永遠に老成できないままPC1っぽいムーブを強要されるの相当な地獄だな……』と考え、そういう感じのキャラにしました。
ソエジマどんが上手く対極な伽羅を出してくれたおかげで、いい感じのレゾナンスが生まれていたと思います。時間の流れに取り残されつつ、確かに足跡を残している感じの立回りは非常に楽しかった。
ミドルをPLサイドで太らせていくゲーム構造なので、『これだっ!』と感じたらシーンカードに縛られすぎず、ガンガンシーンの提案をしてお手盛りで作っていってしまったほうが良いと思う。かつて青春を駆け抜けた老ギャングと出会い、次のシーンでグールにされて自分の手でトドメさすシーンとか、手酌とは思えない煮え方だった。
対面のチームも優しい怪物と強い人間の美しい交流が冴え、非常にいい感じでした。どうしても血盟どうしの”横”のロールプレイが太くなるので、4人で遊ぶ時は交流シーンでしっかり”縦”にロールを繋いでいくの大事だなー、と思った。

というわけで、非常に楽しいセッションとなりました。今年一年はいろんな変化もあり、今まで程は遊べなかったわけですが、やはりTRPGはとても楽しい。それは一緒に卓を囲んでくれる人あってのことで、大変感謝しております。
良い一年、良いTRPGでした。来年もまた、よろしくお願いいたします。