ノー・ガンズ・ライフを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
処理屋に巡ってきたのは、拡張体嫌いの少女の護衛。
亡霊に取りつかれた家、謀略の匂いと見え隠れする影。
兵器と化した体が悪を呼び込むのか、悪意が機械を巻き込むのか。
”街”にありふれた事件に、十三が挑む。
という感じの、ハンディでコンパクトなエピソードが”一期”最終話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
まー十三の過去とか、鉄郎の成長とか、メアリの因縁とか、べリューレントの決着とか、色んなタネをぶん蒔いて回収しきらず終わるので、二期がないといろいろ困る。
ホッと一安心である。
その分先に進みすぎても困るってんで、お話としては処理屋に取っちゃ当たり前の日常、銃頭にビビられ陰謀にハメられ、それでもタフに真実にたどり着いていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
実はこれ、第一話と同じ構造である。鉄郎もお留守番だし、あえて”振り出しに戻る”話で終わるのは、独特の余韻があっていい。
今回は拡張体嫌いの少女と、機械じかけの亡霊のお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
異質な外見をした拡張体は、彼女の言う通り破壊の機械なのか?
機械を身に宿したものは、心まで冷たくなってしまうのか?
コンパクトなサイバーパンク浪花節を通して、NOとエピソードが伝えてくる。
生身でも悪人はいるし、ぶっきらぼうな態度、強面のガンヘッドに、情を隠した処理屋もいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
そういう裏腹な世界を、強がって生きていくのが十三のスタイルであり、このアニメがずっと貫いてきたものだ。
それを確認し、良いアクション(と、ちょっとのお色気)も交えて終わるの、なかなか収まりが良い
こういう『処理屋の一日』みたいなコンパクトなお話を、もっと見たくなるジャンルであり座組でもあるので、スルッと終わる今回の形式はなかなか良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
まーたミキシンが声聞いた瞬間に『あ、犯人だ』と判る胡散臭いおっさんを好演してて、とっても良かった。こんぐらいわかりやすいの大事よね。
鉄郎の代わりに相棒を務めるメアリも、自分の職分を認めてくれない少女に優しく寄り添い、気遣いを見せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
”街”の最下層、思い出と泥に塗れつつ今を必死に生きる連中の強さと優しさが、スカッと心地よいエピソードとなった。
しっかし、あの掌くんはなんなんだろうな…。
”報酬”として貰ってきた、べリューレンをひっくり返すような情報とあわせて、二期の大きな話を転がしていくテコ…ってところだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
何気ない一日、タダ働きに走り回った結果が何処にたどり着くかは、三ヶ月後を楽しみに待ちたい。
まー書くべきネタは、たっぷり残っとるわけよ。
コルトの事件で結構な”芯”を見せた刑事が、今回もいい具合に渋い立回りでシメてて良かった。ああいう良い脇役は、こういうお話には必須だよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
二期もメインエンジンをブン回しつつ、”街”の匂いが伝わってくるエピソードがたくさんあると良いなぁ。
という訳で、”ノー・ガンズ・ライフ”アニメ一期、一旦の幕である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
二期をやるって知らなかったもんだから、蒔いたまんまのタネがどうなることやら心配であったけども、続きがあるってんならむしろ正着、デッカイ物語を実らせてほしいものである。
話としてもセッティングとしてもかなりのベタ足、懐かしい雰囲気漂うお話を真っ直ぐ取り回していて、なかなか良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
十三のタフネス、鉄郎の青臭さ。二人が段々と距離を縮め、お互いの欠落と未熟を補いっていく”空気”みたいのが、いい塩梅に画面を満たしていた。
巨大企業の支配するクソみたいな街は、社会主義リアルズムと流線型のノスタルジー、錆びた風合いの空気がみっしりと満ちていて、デザインと美術が良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
やっぱ生活感が大事なお話だから、そこに強みがあったのは良かったと思う。グダグダな日常描写が、もっと欲しくなるアニメだったね。
十三の完成したスタイルも良かったけど、鉄郎が青臭い理想を掲げ、失敗し思い上がり間違え、一回ずつ学んでいくお話は良い軸になっていたとおもう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
コルトの話は特に印象的で、あの墓標を乗り越えて少年はどう世界に立ち向かうか、二期がとても楽しみである。
べリューレンのろくでもなさが毎回力強くて、『マジでクソだな…!』としっかり思えたのもグッド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
ハラワタ焦がしてくる身近なムカつき感と、得体のしれない怪物性が同居している”悪役”は、話をとても面白くしてくれました。
他の勢力も軒並みろくでなしでなぁ…素晴らしい。
薄汚れた街を駆け抜ける、誇り高き騎士。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年12月31日
古き良き類型を尖ったセンスでしっかりまとめ、腰を落として届けてくるお話でした。懐かしくもあり、作品独自のキラメキもあり、とても楽しかったです。
四月からの二期で、何が見れるかも心待ちにしつつ、今は一旦のお疲れ様を。面白かったです!