地縛少年花子くんを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
審神者体質に流されるまま、女子トイレの地縛少年・花子くんの助手になった寧々。
恋に恋する暇もなく、新たな怪異に巻き込まれ、祓い屋の少年に付け回され、忙しい放課後を過ごす。
そんな嵐の中心に立つ花子くんは、一体どんな過去を持つのか?
そんな感じの、寧々の新たな使命と新たな疑問のお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
流されるだけだった導入から、怪異改変というミッションを手に入れて寧々のモチベーションが生成され、同時に花子くんへの疑問もニョッキリ生えるお話。
『怪異譚の解決』と『花子くんの過去捜査』つー、二本軸で今後進んでいく感じか。
というより、『ロマンス』を合わせて三本軸か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
浅はかな恋の代償として人魚の呪いを受けたのに、寧々は相変わらず恋に恋するフワフワ女で、目の前に花子くんがいるラッキーにまーったく気付いていない。
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夢っぽいこと吹いては、花子くんのえっちなアプローチを貰い、サラッと受け流して友達付き合い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
ず、ズルい…そこ変われ寧々!!(女子中学生Gファンオタクみたいな絶叫)
しかし花子くんが超高値物件だと気付いてしまえば、恋はあっという間に終わりである。寧々は鈍感である必要がある。
寧々の高1にしてはフワッとした世界認識、自己イメージ、行動理念、恋愛意識…要するに”人格”が、怪異と向き合う中で変わっていくのか、どうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
ドタバタ激しいバトルも、ダークでワクワクする闇の世界もいいけども、思春期を舞台にする以上、そういうカタい物語的地盤もしっかりやってほしいが…。
そこら辺は今回の導入を経て、今後回るところである。とっとと気づけ…目の前のボーイが、緒方恵美声の天啓だってことにな!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
Aパートのお話は。賑やかな日常生活に潜む、危うい陰りに寧々が愛されていることを教えてくれる。
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騒がしい日常から半歩踏み込めば、そこは怪異の領域。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
バトルは花子くんの仕事として、審神者たる寧々の仕事は怪異に出会うこと、事件に巻き込まれることである。
”ようせいさん”の正体を物怪に求めるあたり、結構古い伝承形態を大事に、世界観を作ってる感じもある。面白いなー。
神→妖怪→都市伝説と、ガンガンに変化していくあやかしの存在。それを制御するのは闇ではなく光、人間サイドの問題である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
半透明の花子くんは、無邪気な妖精が悪しき伝承になってしまうのを止めれない。それは『普通の女の子』たる寧々だけに可能なミッションなのだ。
花子くんが自分のミッションを開示する時、世界が劇場になるのは面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
奇っ怪で大仰な劇場性を、寧々は奇妙に思わない。何しろ飼ってるハムスターに”白い煉獄”って付ける女だからな…どっかネジが壊れてる。
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怪物と狂人、狭い学園で暮らすには壊れすぎた二人が、手を取って伝承世界を正していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
そこにはおどろおどろしい闇だけでなく、凄く素直な友情もある。もしかしたら恋も。
そこら辺の対比を、美術の色彩でパキパキに見せてるのは好き。
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亡霊として、物怪と同じく伝承に左右される花子くん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
その半透明の体、かすかに残った人間性を地上につなぎとめるのが、寧々のミッションである。
だがしかし、それを果たすためには花子くんのことをよく知らなければいけない。その過去、その性格。
でも、寧々ちゃん流され系だから何も知らないの!
そんな現状をスケッチするべく、嵯峨源氏直流の噛ませ犬がリングイン、である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
源くん、どう考えても花子くんの当て馬にされて、寧々にちょっとよろめかれた後『ごめんなさい!』ってされる未来しか見えねぇ…。
なんもかんも、花子くんが危険なセクシーボーイなのが悪い。
悪霊が地縛するには、相応の理由がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
考えてみりゃ当然で、しかし花子くんとのドタバタ心霊日常が楽しくて忘れていた、世界のルール。
Bパートは源くんの顔見せよりも、花子くんへの疑念を正しく植えて、話の軸を増やすためのお話かな、と感じた。
悪い子じゃないんだがなー源くん…。
マント武装で大仰に、”悪”を装う花子くん。しかし彼は源くんの手のひらを焼く、過剰な力にしっかり目配せできる少年でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
あるいは、彼自身の過去に、過剰な力で焼かれた経験があるのか。
ともあれ謎を残して、放課後の劇場は続く。
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寧々の欠陥が『他人を見ない』ことにあるのは、痛い目見ても恋に恋する浮遊感が消えないことからもよく判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
浅はかで危うくあることを、ある種の宿命として刻印された彼女は、花子くんと向き合う中でその欠落を埋めるか、はたまたそのまま乗り切ってしまうのか。
ジュブナイルと怪異譚が交錯する、ちょっと面白い視座だ。花子くんがミステリアスでセクシーなキャラとしてシッカリ立っているので、彼の過去は視聴者(つうか僕)も知りたいしね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
善なる方向に伝承を導く、人だけに可能な使命。Aパートで見せた軸と合わせて、今後面白く転がりそう。
ググッと作品世界に引き込む第一話から、話の軸をシッカリ立てる第二話へ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
オーソドックスながら、堅牢な構成で楽しめました。ベタな感じが薄いのは、センス抜群のビジュアル構築と、花子くんのキャラ性かなぁ。
あと寧々が結構根性ドブゲロなところな!!
物語において(そして時々、現実においても)欠落は伸びしろでもあるわけで、白紙の過去を抱えた花子くんも、性格に難ありな寧々も、怪異と向き合う中で色々変わっていくでしょう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
そんな物語のダイナミズムを、ハイセンスで独特の世界とどう混ぜ合わせ、”味”を出すか。次回も楽しみ。
あ、寧々が都市伝説としての『花子さん』から、友達としての『花子くん』に呼び方を変えることで、オリジナルの関係性を作るシーンは良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
友情物語としても”呼び名”は大事だし、彼女は審神者だからね…『名付ける』という行為は、必然的に呪をまとうのだ。それに無自覚であっても。
亡霊である以上生前の名前、というものがあって、それが顕になってもなお、寧々は『花子くん』と呼び続けられるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年1月17日
これは結構面白いネタだと思う。人間・寧々の”友達”として『花子くん』を定位してしまった以上、寧々にはそのヒューマニティを維持継続する義務と責任がある。
さて、どうなるかな?