BanG Dream! 3rd Seasonを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
「このバンドで弾きたいッ!」
そんな情熱を叩きつけ、『RASのギター(仮)』となった六花。チュチュ様のハードなスケジュールに振り回されつつ、PV撮影したり、またダメ出しされたり、ラーメン食いに行ったり忙しい。
果たして六花から、(仮)が取れる日は来るのか!
そんな感じのRAS四部作、話を収める第四話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
尺をほぼRASに回して、彼らのプロフェッショナルな日常、確かに存在する穏やかな絆をしっかり描く、暖かなエピソードとなった。
学生バンドとはちょっと…どころではなく違うスタイルを、PVの”質”で見せてくるのは非常に良い。か、カッコいい…。
同時にチュチュ様獅子奮迅のワンマンっぷりとか、なんだかんだ優しく仲良いメンバーとの日常とか、六花がRASにもたらすだろう変化の予兆とか、色んなものが切り取られてた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
四部作全部通して、RASのことをもっと判って、もっと隙きになれる仕上がりだったのは、とても良いことだ。
さてお話は、今回も旭湯から始まる。これは三期一話からずーっと徹底してたな。少なくとも四話までは六花の話、ちゅうことだな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
ボーッと朝五時起床、チュチュのパワーに振り回されるところから始まり、自分たちのPVを心待ちに目覚める所で収まる。
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今回のお話は六花の寝床を二回写すことで、彼女がRASのお客さんから身内へ変化する様子を、しっかり見せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
二度目に目覚めた時は、もうチュチュの早起きスタイルには一切驚いていないんだよね。すっかり慣れている。
その代わりに、自分たちが生み出したPVの仕上がりに、心からワクワクしている。
この二度の覚醒の間にあるもので、六花は(仮)からRASのギター、”Lock”へと変わっていくのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
その手始めに、チュチュ様はRAS用のギターを手渡す。演奏者にとって、楽器がただのツールではないことをしっかり知っているのだ。
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顔認証に高速エレベーター、IT採寸。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
ハイテックなガジェットをガンガン投入することで、チュチュ様の経済事情、最高速で音楽の最前線に立とうとする意志がよく見える。
他5バンドが歳相応のスケール感で動いているので、このリッチさ、最先端な雰囲気はRAS独特だ。その癖最年少でもあんのよね…。
仲間になってみると、チュチュ様は強引だけどパワフルで、音楽に対する熱意も厳しさも備えた、立派なバンドマスターだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
まぁ俺は二期から知ってたけどね!(謎の古参マウント)
おたえを軸に話を振り回す関係上、”悪役”やるしかなかったチュチュ様が、ようやく”主役”になれた感じで嬉しいね…。
圧倒的な速度と質で仕事を仕上げ、周囲にもそれを要求するチュチュに、六花は「何でも出来るんですね」と、感嘆の声を上げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
自信満々の天才少女なら、胸を張って受け取りそうな賛辞だけども、チュチュの視線はここで少し迷う。ここの曇り顔、なかなか難しい演出だ。
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チュチュとパレオは重ねること前提の服装。LayerもMaskingも何かを覆い隠すし、跳ね上げたい垂簾がバンド名になっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
魂揺さぶる”Rock”ではなく、固くかかった”Lock”をバンドネームに与えたことを見ても、チュチュは『何かを暴きたい』願望が強くあると思う。
それが「何でも出来るんですね」と驚かれた早熟な天才性にあるのか、家庭環境にあるのか、はたまた別の所か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
どちらにしても、チュチュ様は何かに縛られ、それを暴きたい欲望で加速し、しかし仲間にそれを預けきっていない。
パレオがまた、優秀なメイド顔で距離を維持してるからなぁ…。
今回で六花とRASを巡る物語には一つの決着が付いたけど、そのRASのど真ん中にいるチュチュ様の物語は、まだまだ解決すべき問題がたくさんあるのかなと、複雑な表情を見て思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
ジャーキーは塩味が強いから、あんま食べ過ぎちゃダメだよ…腎機能もまだ完成してない年なんだから…。
チュチュの圧倒的スピード感に気圧されつつ、六花は必死にギターを握る。しかし思い出すのはRASではなくポピパさんの曲で、投票出来なくて”><”ってなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
この段階では、まだ『ポピパが好きな朝日六花』が抜けきっていない。だが、PV撮影後は一心不乱、ただただ弾き倒す。
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ここも起床と同じく、”二度”描くことで体験による変化を強調する部分だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
六花は変わっていく。
ポピパに夢を貰い、憧れる少女から、自分のギターとバンドを握り、ポピパとは違う空気と目標、仲間に包まれて進んでいくのだ。
それを描く定点として、練習シーンが上手く使われてる印象。
そんな六花の憧れたるポピパは、学生気分がまったく抜けなかった。市ヶ谷だけだよ視野広いのは!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
『まったり等身大、焦らず青春ど真ん中』ってのがポピパの良いところではあるんだが、”武道館”って結果が欲しいなら、厳しさも必要になるよね…。
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RASとは違う角度から”バンドリ”に挑むポピパが、一体どんな道を進むか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
それは今後の話として、ガッチンガッチンのガチ志向なRASは、マネーかかったPV撮影に忙しい。
チュチュ様マジ寝てねぇ…他人に要求する十倍、自分に要求するタイプだ。早死しちゃう…。
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化粧と衣装が絡むと、パレオからメイド顔が抜けて、凄くシリアスでプロフェッショナルな顔になるのが好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
ただのチュチュ様お世話係ではなく、RASのキーボード、服飾担当としてシリアスなプライドがあることを、こういう見せ場は語ってくれる。
そこら辺の意識、ますきさんは見習うこと!
作詞作曲全体のプロデュース、渉外に計画立案に資金獲得。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
チュチュ様の仕事は多岐にわたり、PVも自分でカチンコを握る。『押して、引く』というグリップの基本をしってるあたり、海外生活で実銃撃ってるなこりゃ…。
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ワイワイ騒ぎつつPVを仕上げていくRASの空気は良く、ワガママ暴君にイヤイヤ従ってる感じはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
しかし全体としてどう仕上がるかはチュチュの頭の中にあって、他メンバーからの提案を受け取ってブラッシュアップしていく対等さも、また薄い。
自分が上に立って引っ張る形でしか、人間関係を作れない
そこが玉出ちゆの強さであり、秘めたる脆さなのかなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
トップダウンのワンマンから、チュチュをエンジンにしつつも各メンバーが意見を出し、それを吸い上げさらに加速していくスタイルに変わると、もっと面白いかなぁ…。
自分を預ける行為に、過剰に怯えてる感じあるよね。
他人を頼らずとも、何でも出来てしまう才がチュチュの不幸なのかもな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
『自分一人で突っ走る、それが一番上手くいく』という成功体験モデルを、どっかで一回壊して再構築したほうが、人間としてバンドとしてより善い結果に繋がると思うのだが…それは先の話か。頼んますマジ。
チュチュ様の人格障壁は、ケータリングの食事シーンにも現れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
レイヤが六花の緊張をほぐそうと、持ち出した「タコさんウインナーだぎゃあ!」
チュチュ以外はそれに微笑み、同じ釜の飯を食う。しかし監督は忙しそうに、食事を拒絶する。
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これも後に、マスキングのラーメンと炒飯、六花のおにぎりで変化を切り取られるシーンである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
僕は創作において、メシで繋がるシーンが大好きなので、今回人間関係のグラデーションが”食事”によって強調されているのは、興味深く面白い。
我らのちびっ子リーダーは、”今は”一緒にメシを食わんのだ。
かくして全行程を終え、無事クランクアップとなったPV撮影。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
おそらく実在のRASがPV作る過程がふんだんにフィードバックされただろう”プロの仕事”は、動くマネーも関わる人数も桁違いな特殊性を、しっかり伝えてくる。
高校生バンドとは思えない、プロフェッショナルな仕上がりとスケール。
それがRASの特色で、六花は段々とその色彩に染まっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
…というか、そういうプロ志向のバンドだからこそ、『ポピパが好きな朝日六花』でい続けては花開かない彼女が、ニョキニョキ顔を出す、という感じか。水が合ってるわけだ。
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しかし長年ソロで続けてきたギターは、相乗効果で高みに登るバンドサウンドを、なかなか掴みきれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
相手の顔色を覗き込むのも、隣の音を聞かないのもダメ。チュチュ様が見据えるサウンドは、なかなかにレベルが高い。
悩める六花に、人格強者・和奏レイが手を差し伸べる…
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と思ったら、ほーらーマスキングだよやっぱりよー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
『RASの六花』を徹底的にマスキングに拾わせることで、双方のキャラを立てる方向性は堅牢だなぁ…。
まぁ二期の頃から、泣かない女の代わりに涙を流す金色の獅子だったので、迷える子兎をパッパカ攫って、メシ食わせてイイ話するのは納得であるが。
私も、自分の中から溢れるものに押し流されてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
でもチュチュに出会い、RASに入ったことで、対等にやり合い高めあえる仲間と出会えた。
「足引っ張るようなやつなら、チュチュがRASに入れるわけねぇって!」
”お嬢のまかない”と一緒に差し出される、熱い思い。
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自分が足を引っ張っているのかと悩む六花の、本当の実力だけでなく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
それを見抜いて、本物のメンバーだけを身近に集めたチュチュのことも、マスキングは強く信頼しているわけだ。
その思いを解ってほしくて、第二のホームとも言える場所につれてきて、手ずからメシを食わせる。
あまりにも人情の背筋が太い女で、まーた好きになっちまうぜ…。胃袋と一緒に、心も満たしてくれるメシを出す人は、根源的にいい人。(アンパンマン理論)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
ぶっきらぼうな態度の奥にある、熱い思いとRASへの感謝。六花の背中を押すだけでなく、マスキングの人となりもよく見えるシーンだ。
熱い思いの籠もった一杯に、思わず闘魂注入。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
六花はマスキングに背中を支えられ、チュチュの元を再訪する。
そこに宿った熱い魂を受けて、チュチュも再演奏に聞き入る。プライドが高く身勝手だけど、他人の音を聞く耳はちゃんとあるのよね…。
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ていうか、プロデューサー兼任だけあってそこは非常に鋭い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
そうやって聞き取った音を、自分の見据えた完成形”だけ”で並べてしまう(並べてしまえる)のが、チュチュ様の危うさなのかなぁ…。
他人を自分の中に入れ、信頼することで生まれるより強い音。バンドゆえのハーモニー。
やっぱそこに無防備になることが、今後必要な気がする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
彼女が生み出したRASは狂犬が望んでいた『本気でやれる場所』を与え、一人で突っ走るのではなく音を響かせ合う喜び、そこから生まれる信頼を支えている。
ならその原動力になったチュチュ様も、そういう波動に身を任せたほうが、”自然”かな、と
パレオとはなまじっか主従関係が出来上がっているので、それを崩して素裸の”玉出ちゆ”を引っ張り出すの、難しそうだからなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
主従関係が悪い、って話ではなく今後も仲良く暮らしていって欲しい限りだが、この形のままだと突破できないものが多いから、勿体なく感じんだよね…どーなるかな?
さておき、待望の”EXPOSE 'Burn out!!!”PVは問答無用のクオリティ。圧倒的な世界観とクオリティで見るものを打ちのめす、素晴らしい仕上がりだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
『外側に出す、暴露する』という意味合いを持つ”EXPOSE”を、タイトルに据えること。
EXPOSE 'Burn out!!! pic.twitter.com/8FC307dmzK
自分を閉じ込める障壁を、音楽の銃弾で打ち砕く映像。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
…やっぱチュチュ様、相当何かを溜め込んで、それを突破するためにRASやってる感じだ。
そして自分を縛る抑圧を、未だ他人には見せない、と。
友希那は自分の経験と照らし合わせて、その不自由と噛みつき方が似てたから、受けて立つことにした…
のかなぁ?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
これは今後絶対あるだろう、”RAS VS Roselia”でより鮮明になってくる部分だと思う。”Rausch und/and Craziness”じゃん…。
誰かが必ず負ける、二つだけの武道館への切符。その行方も含めて、中盤以降もアツそうだ。
…普通に放送してくれ頼む…。
最高の映像に相応しい演奏で、六花は”RASのギター”たる資格をしっかり証明する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
マスキングが自分にしてくれたように、親愛と敬意を食事の形で手渡す。あの時は背中を向けていたチュチュも、それを受け取って口に入れる。はー…可愛いなぁみんな。
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かくしてバンドネームも与えられ、”LOCK”を加えてRASは完成形となった。当人含め他メンが驚く中、『ふっ…やっぱな…』みたいな顔してるマスキングが強すぎる…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
朝日六花がたどり着いた、自分のバンド。そこで奏でられる音楽が、どんな高みにたどり着くのか。
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それは今後、憧れのPoppin'Party、チュチュが執着するRoseliaと競い合う中で、物語に刻まれていくだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
そんな感じで、RAS結成秘話も無事完結、一区切り付いたバンドリ三期四話でした。いやー…面白かったなぁ!
先行上映でここまで流す関係上か、起承転結が明瞭かつパワフルでした。
六花がポピパに背中を押されつつも、自分だけのバンド、自分だけの願いに向かって進んでいく様子。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
それがRASに受け入れられ、何かを変えていくかも知れない予感。
チュチュを全ての中心として駆動するRAS独特のプロな空気と、そこに漂う微かな不穏さ。
色んなものがしっかり伝わる、良い話数でした。
これで一区切り付いて、この後は三バンドそれぞれの風景を描きつつ、入り交じる魂の色彩を焼き付けつつ、って感じだと思うが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月22日
定点観測を活かして変わったもの、変わらないものを提示するのが非常に巧いので、今回見た景色が後々、どう活きるかも楽しみ。はー、おもしれぇなぁバンドリ三期…。