・序文
そろそろガルパも三周年ッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
というわけで、大体一年前、アニメ二期にアプリを始めた後乗り人間も遊び始めて一年である。
自分なりに濃密な物語消化を経て、新たな節目に向かおうとするこのタイミング。
自分の中でガルパの物語がどういうものか、バンドとキャラごとに少し喋る。
とその前に、ガルパ全体のビジョンについて思うことを。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
ガルパはバンドというフレームで繋がった少女たちが、その多様な資質を様々に衝突・変化させながら、相互に影響し合う様子を描く物語だ。
その中心には”音楽”があるわけだが、バンドごと、キャラクターごとにそれが意味するものは異なる。
それぞれ個別の世界認識と人格、尊厳を持った存在は、完全な共通理解に至ることはない。至ってしまえば、”個”というものは消えてしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
人は結局、他人のことがわからない。
”Band”という、結束を意味する言葉を主題に据えつつも、ガルパは分断と無理解を前提に世界を組む。
しかしそれは寂しいことではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
知らないからこそ、完全には分かり会えないからこそ。
分かり合おうと少しでも近づく営みには意味があるし、そこから生まれるものだけが私たちを繋ぎうる。
そしてその努力の現れ方は、本当にたくさんの現れ方があって良いのだ。
劇的で鮮烈であってもいいし、非常にマッタリと穏やかな日常でも良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
音楽を生み出すものであってもいいし、音楽に関わらないものでも良い。
華やかな才能で人を引きつけることにも、尖った個性を社会に分かりやすく繋げることにも、意味は大いにある。
そういう事を語るために、ガルパは5つのバンド、25人のキャラクターが、”私たちのバンド”という核を大事にしつつ、そこに囚われない結びつきを、色んなストーリーの中で描き、積み上げてきたのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
何気ない交流の一コマが、大きなドラマの土台になったり。
あるいは非常に大きな決断が、肩の力が抜けた交流を生み出したり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
少女たちの日々は、ドラマの濃淡も関わる人々も見つける発見も多彩で、これは莫大な”量”を定期的に供給し、積み上げたからこそ生まれる構造体だ。
そこに至る三年間は、なかなか凄いと思う。(僕は後乗り組だが)
現在様々なバンド、様々なキャラクターが、コンテンツ開始時に抱えていた大きなクエストに一定の答えを出し、ある種の”あがり”に至っていると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
それは多分、三周年で大きく舵を切るだろうガルパが、意図的にやってることだ。
そして頂きにたどり着いたあとも、歩みは続く。
新しいバンドの物語を描く中で、既存5バンドへ振り分ける物語リソースは減ずると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
それでも、まだ語っていない、語るべき物語は残っているし、それが無くなったように思えたとしても、人生という物語りは続く。
そこにフォーカスを合わせて、時折彼女たちのあり方を見せて欲しいと、今は願う。
さて、そんな感じで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
必然的な断絶と、それを乗り越える不断の努力に彩られた青春を、少女たちは、5つのバンドはどう歩いてきたか。
僕なりに感じたものをまとめて、変わる潮目の助けとしたい。タイミング的にいい感じなんだよな、ここでやるのが…。
・Poppin'Party
・Poppin'Party
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
全ての原点、ガルパ世界の(ある意味)スタンダード。
同時に非常に特殊なバンドで、全体的に作り物っぽいというか、男性オタクが『こうあったら良いなぁ』と夢見る少女像、青春像にかなり強く接近している気がする。
そういうプラスティックな存在に、血を通わせているのは流石。
アマチュアであること、あくまで高校生の楽しみとしてバンドをやることを大事に、あんまデカくて深い音楽的懊悩は抱え込んでいない印象。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
とは言うものの、人間関係はしっかり衝突し、摩耗し、涙と愛で潤滑する山あり谷ありストーリーを歩んできた。
Afterglowの構えない充実感に比べると、孤独で内省的キャラクターが高校一年で見つけた星に、必死にしがみつく薄暗さがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
放っておけば崩れていってしまう危うい青春を、必死に背伸びし抱きとめながら、強引にテンション上げながら輝かせている感じが好きである。
まりなさんに最も近いバンドなので、『輝く季節が終わったあとの輝き』という、かなり屈折したモチーフを背負うことが多い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
主役が身を置く、キラキラの時代。その先にある”終わり”と”続き”を書いてあることが、ガルパに奥行きを生んでいると思う。まりなさん好きだなぁ…。
・戸山香澄
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
弾みだしたら止まらない、生粋のパンクス。
アニメ一期の物語ではその衝動性を制御しきれず、主に有咲を生々しく振り回し、傷つけていた。
非常にバカっぽい部分と、ナイーブで傷つきやすい人格が同居する、扱いの難しい存在。
バンド活動を続ける中で、持ち前の突破力を殺さないまま、相手の出方を待ったり、言葉を選んで伝えたりする器用さを獲得していった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
二期で迷走するおたえをしっかり待ち、彼女から動き出せるよう歩く姿には変化と成長を感じた。人格の根っこは変わらず、その使い方を学ぶのがガルパの”成長”だと思う
ガールズバンドのど真ん中、燦然と輝く一等星。カリスマ性と熱量があり、色んな女の視線を集める特質がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
六花にましろと、次代を担う超新星は軒並み、香澄の魔法で夢を支えている。
星に憧れるまま走っていたら、自分が星になっていた。そんな少女は、ここからどんな音楽を奏でるのだろう。
・市ヶ谷有咲
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
賢く可愛いチョロ蔵。ポピパの活動基盤は、代替この子が整えてる。
不登校というデカいの問題は、早めに解決。
しかしイマイチ人間関係の距離感、頑張り方のアクセルとブレーキがわからない不器用さは、長めに尾を引いた。ポピパ二章、最大の爆弾少女。
地頭が良く、社会と人間を繋げるための諸手続き…『やらなきゃいけないこと』をちゃんと見据え、処理する能力が高い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
これが変人軍団ポピパを支え、曲りなりとも色んな場所に繋がる大きなパイプになっている。有咲いんかったら、君等ホント大変やぞ…。
香澄ベッタリに見えて交友が広い…というか、広くなるよう色々頑張っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
特に生徒会の手伝いをしていることは大きな実りに繋がっており、燐子から学ぶものが多いキャラクターだと思う。
『学んでいい人間になるぞ!』っていう決意が、青春珍道中の中で結構明瞭になったキャラクター。好き。
・牛込りみ
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
引っ込み思案の甘えん坊、ポピパのミルクキャンディ娘。
”姉”というあまりに巨大な存在に魂を惹かれつつ、自分なりの強みやコダワリを探して、『牛込ゆりの妹』ではない自分を確立する物語を背負う。
その一つが作曲。やっぱねじり鉢巻で、眉しかめながら捜索に向かう牛込くんが好き。
姉と離れてアイデンティティ・クライシスに陥るかと思いきや、『離れた姉と向き合える自分』になれるよう、日々の楽しみをメールで伝えたり、積極的に楽しみを広げたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
巨大すぎる存在が消えた空白を、どう塗るか。牛込りみの物語は、そういう色彩があったと思う。
チョココロネ狂なのはずっとそうだが、姉離れしつつも”妹”でいられるような相手に甘え、接近する関係構築が露骨で、見てて面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
まぁ奥沢くんなんですけども。彼女らが何故、どう繋がったか語られない所が、『起源は見えずとも、人の触れ合いはそこにある』というメッセージを感じて好き。
・山吹沙綾
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
明るい笑顔の超重量弾頭。全てを歪める情念を秘めた、ポピパの不発弾。
アニメ一期の実質主役で、家族のため不在の母のため自分に課した『いい子』のおもりを、ドラムスティックで打ち砕く物語は激しく熱い。
昔の女達も爽やかで、頼りになる連中だ…。
奇人集団ポピパには珍しく、人間力と社会適応能力が高い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
しかし上手くこなせるからこそ色々溜め込むたちで、発生した情念災害で時折焼け野原。
あとすげー無責任に、破裂したように楽しみ倒す瞬間がある。大概ワリを食うのは有咲。
弾けれる場所を見つけた、ってことだが。
過去のいきさつもあって、”バンド”というものへの思い入れが人一倍強い。アニメ二期のおたえ脱退騒動では、耐え忍び耐えかねて倒れる寸前まで、密やかに追い込まれてた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
あそこで『行くぞ!』っていったのがりみな所に、出会ってからの人格と関係性の変化が凝集されてて好き。
・花園たえ
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
チューニングの外れた超天才。ぶっ飛びCPUを積んだ、花園ランドの女王様。
コミュニケーションの難しい奇人に見えて、歳相応のナイーブさとポピパへの愛着を持ってる。
”言語”はガルパの大きな主題だと思うが、それを背負う一人。天才言語しか喋ってくれねー!
ギターに想いを載せて届ける、特別なコミュニケーションを許される才能の持ち主。なので、”音を奏でる”という事にはストイックなプロ志向も持つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
これとポピパのアマチュアリズムが衝突したのが、アニメ二期と言えるだろう。おたえにとって、上手くなることは当然の前提なのだ。
感情のない宇宙人とも取られる少女が、血を流すような思いを抱え、”バンド”でありたいと願い続けた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
名曲”Returns”を巡る物語は、彼女がどんな人間なのか、彼女が所属するPoppin'Partyがどんな場所か、的確に語っていたと思う。
どんなに異質に思えても、みんな柔らかな心を抱えているのだ。
・Afterglow
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
生まれた時から顔なじみ、赤メッシュの狂犬をケアするために生まれた青春ど真ん中バンド。
『いつもどおり』を心から愛し、それを続けるためには変化しなければいけないという、少しだけ寂しい宿命を受け止める。
そういうストーリーを背負ったバンド。
肩の力が抜けた、地に足のついた(しかしどこにもありえないほどキラキラな)青春っぷりで、圧倒的な馬力を誇る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
ベタつきすぎない距離感、溢れる親愛と信頼。
しかしその奥には、色々軋む感情があったりなかったり。静止した完璧など、どこにもありえないからこそ変化は続けなきゃいけないのだ。
身内で完結していた距離感から、友希那さんに噛み付いたりパスパレに楽曲提供したり、色々世界が広がっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
それが少女個人にどんな影響を及ぼすか、フィードバックの部分も含めて社会活動としての”バンド”が見えやすい。
地域密着バンドとして、土の匂いのするエピソードがたくさんあるのも良い。
バンドネームである”夕焼け”を越えて、星空から朝焼け、また訪れる新たな夕焼けへ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
変化を肯定するモチーフが”屋上”という定位置にしっかり絡んで、バンドを描く詩学が鮮明なのは強み。
”空”という強い素材を、要所要所で活かして物語に加速を付けてた印象だ。
・美竹蘭
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
何でも噛み付く、赤メッシュの狂犬。鋭い牙は、臆病さと背中合わせ。
むっちゃ傷つきやすい、天性の”華”を持った少女。
ツッパった感じは親父さんとの和解、家業への積極参加によって解けて、感受性の高さが様々な場所で顔を出すようになった。
花によって己の感性を表現する”華道”に身を置き、バンドの外側、幼馴染のサークルから一足先に出ることが、仲間の不安を呼びもした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
それが流されるのではなく、不安であっても”いつもどおり”であるために必死に背伸びし、皆に追いつくためだったと知った時、不覚にも落涙してしまった…。
照れ屋で奥手だが非常に情の深い人で、それを自分だけの表現で伝える能力も高い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
物語が進むにつれ、色んな人への感謝や感動を照れずに表現できるようになったのは、作中随一の伸びしろだと思う。
友希那やこころとは別の意味で、天性のアーティスト。花と詩は、彼女を離してくれないだろう。
・青葉モカ
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
掴みどころのない態度で追及を避ける、青春バンドの不思議ちゃん。
蘭ちゃん運命の相手…と思いきや、二章ラストで凄まじい断絶を表面化させ、その炸裂に多くの人が怯えた核地雷。
最終的に”それぞれの道、結ぶ茜空”で、コンプレックスは解決…というか、付き合い方を決めた。
モカちゃんの不思議で面白いところが、Afterglowだけでなく色んな人の強張りを抜いて、事態をいい方向に進める起爆剤になってる描写が結構多い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
そういう仕事が果たせるよう、自分の掴みどころのなさを積極的に表に出し、『青葉モカってこういう人』ってのを他人にも、自分にも焼き付ける生き方してる
それは内心の柔らかさを守る鎧でもあるのだが、誰かを救う”青葉モカらしさ”でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
人間にとっての嘘と本当が、安易に切り分けられない不思議さと面白さを、爆エモ青春物語の只中で表現したキャラクターだと思う。
『蘭の”華”を追わない』という決断は、とても立派なものだ。
・宇田川巴
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
ソイヤソイヤの姉御肌。
勢いで誤魔化しきれない手弱女ぶりが、要所要所で顔を出す。
誰かの瞳に写った『カッコいい自分』を杖にして、実際かっこよく生きようと頑張っている少女。立派だよ…その嘘は本当に…。
妹への感情が重いが、適切に距離感を図る冷静さも持ち合わせる。
Afterglowは『誰かに思われるイメージ』と『自分しか知らないナイーブさ』の距離感を、どう乗りこなすかが問題なキャラが多い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
巴もソイヤソイヤで暴走しつつ、ハンサムで颯爽としたかっこよさを随所で見せた。しかしそれだけが、彼女の全てではない。弱音も吐くし、間違いもおかす。
仮面を破綻させつつも諦めず、かっこよさの仮面をかぶり直す。そのために、素直な思いを受け止めてくれる特別な相手と、真摯に向き合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
弱さや迷いを見据えた上で、誰かの瞳に写った自分に近づく努力。それを続けていく、不断の決意。
宇田川巴のかっこよさは、そこにあるのだと思う。
・上原ひまり
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
ふわふわピンクの空回りリーダー、気のいい浅はか小娘。
…って記号だけで正直回っていたんだが、実質初の主役エピ”STAND BY YOU!”がホームラン級の性能で、一気に陰影が深くなった。
正直ガルパで彼女だけが、クローズアップで矛盾を取られず、陰りの薄いのっぺりした人格だった。
が、話が一段落付く前にキッチリと『上原ひまりはどんな人物であるか』を描いたことで、最後のピースがハマってくれた感じが強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
本気で友達を放っておかない、思いついたら即座に行動。
そんな『ひーちゃんらしさ』で、救われた奴らはたくさんいる。それが見えたことが、あの時嬉しかった。
巴の実質彼女枠で、『不良少女の可愛いマスコット』つー記号が強すぎたのも、彼女の不幸か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
しかしそれを飛び越える人格を描いたことで、巴と対等で複雑な噛み合い方をしていることもよく見えて、巴の描写もまた、解像度が上がった気がする。
ここら辺のシナジーは、ガルパの強い所。
・羽沢つぐみ
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
何時でも健気エンジン全開、過剰に頑張る前向きっ子。
人生における重大問題を、全て満額回答で答えきる天性のセンスを持つ。つぐは”間違え”ねーからよ…。
見えてる世界の高さに実力が追いつかず、ダウンしたり空回りすることもあったが、経験から学んでバリバリ仕事ができるように。
他人の良いところをまず見つけ、その活かし方を考える思考回路、実際に成果を出す事務処理能力を兼ね備えた最強のサポーター。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
数多の変人が社会で活きるよう、助言と助力を惜しみなく注ぎ込んだことで、道を見つけたキャラは非常に多い。
ただ助けるだけでなく、交流から自分の糧をもぎ取ってもくる
実はかなりガツガツした性格で、『こうなりたい!』という意欲は恐らく作中随一。その野望が他人を押し付けず、むしろ豊かにしていく所に天性がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
自分の善良さを逆手に殴りつけるのではなく、『正しい』こと最善の意味をソフトに伝える、得難い資質を持つ少女。羽沢つぐみは間違えない。
・Roselia
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
あまりに真摯に不器用に、”音楽”の高みを求め続ける少女たちの残影。
極限まで狭まった視野で、触るものみな傷つけるギザギザっぷりから、様々な経験を経てついにFWFの頂点、その先にある景色まで至った、最もバンドらしいバンド。
中学生にマジギレする限界人間っぷりから、『音楽やるためには音楽以外大事にしなきゃダメだな…』と思い至り、人間の根っこを豊かにして己を見つけていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
落差がある分、作中最もドラマティックなストーリーを歩いた、分かりやすいバンド…かもしれない。ホントスタート地点最悪だからな…。
世界観が強いRoseliaを結成・維持することで、音楽を復讐と自罰のためにしか使えなかった友希那が世界と繋がり、自分を見つけ直す道に進んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
一回世界を壊された少女が再生するための”繭”として、蛹のままでも匂い立つカリスマの入れ物として、あとポンコツおもしろ集団として。
色んな顔がある…上で、『Roseliaの音』という芯が明瞭であることが、音楽集団としてのアイデンティティを鮮明にしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
最初は凝り固まっていた”Roseliaらしさ”が、コアを残しつつ変化することで維持されるのは、Afterglowの『いつもどおり』とほぼ同じ。動的であることでしか、平衡は維持されない
・湊友希那
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
音楽にいつでも真剣、Roseliaの真ん中に座る青い薔薇。
お父さんと音楽が好きすぎて、それがぶっ飛んだ時に自分も壊れてしまった少女。
以来その破片で他人と自分を傷つけるしかなかったが、運命の仲間たちに出会うことで新たな自分を再生させていく。
なかなかのポンコツなんだが、あまりにも純粋に”音”を求めるストイックさは問答無用にカッコいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
作中モブが惹かれ、あこちゃんが持ち上げる”かっこよさ”がちゃんと伝わる造形なのは、とてもいい事だ。
蘭ちゃんとかチュチュとか、ガチ志向のバンド女に惹かれる。当人はリサとRoseliaが第一だけど。
FWFの呪いと祝福を越えて、新たな景色にたどり着く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
三章を前に大きな山を越えてしまったわけだが、大好きな音楽を罪過のように続けるより、呪いが解けた今のほうがやっぱり良いと思う。
二章で大コケして、世界を広げようと不器用なりに努力を続けているところが、本当に偉い。
・今井リサ
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
面倒見の良い陽気なキャラクターの、ハラワタにはドロドロの情念。
”湊友希那”以外は全て器用に乗りこなせるのに、唯一上手くいかない少女に魂の殆どを持っていかれている、カルマの申し子。
ひーちゃんとは別の形で『友希那の親友』という記号が、枷になってた部分もあり。
Roseliaで唯一、音楽よりも友希那を求めバンドやってるズレが、色んな所で摩擦し物語の温度を上げていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
FWFを越えて、音楽表現への”欲”がでてきたけども、それは過去友希那が焼かれた炎でもある。
涙が出るほど”巧さ”を切望する感情を知って、今後また距離が縮まるのか、広がるのか。
バンド外では非常に軽妙な足取りで人生歩ける女で、不器用女たちを軽々支え、適切なアドバイスを贈りまくる優秀な人格。リサ姐さんに女にしてもらった奴らで、CIRCLEのリストはいっぱいだ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
軽やかに世界を渡れる天性を、しっかり大事に人を繋げる仕事をやらせ続けたのは、偉いことだと思う。
・氷川紗夜
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
あまりに優秀な妹の引力に惹かれ、そこから逃れるためにギターを握ったアベンジャー。
生真面目…という言葉では片付かない、かなり重たい業を抱え込んだ戯れが出来ない女。妹との分厚い因縁を、かなり早い段階で雨に溶かし、それでも残るわだかまりともドッシリ向き合った。
紗夜の生き様を規定する”生真面目さ”を、その長所も短所もしっかり踏み込んで描写し、周囲が彼女を理解し、彼女が己を理解していく過程、小さな社会の変化を丁寧に刻めたのは、ガルパで最も優れた部分の一つだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
世界と衝突もする個性を、いかに強みに変え、他者に幸福をもたらしていくか。
つぐみと運命の出会いをした”ちぐはぐ!? おかしなお菓子教室”が出色の出来であるが、細かいエピソードの中で一個ずつ発見を積み重ね、それを裏切らないよう誠実に、ゆっくり進む歩みが眩しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
『生き辛さ』という、もはや手垢がついてしまった大事な言葉。こういう書き方するのは凄いことだ。
・宇田川あこ
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
ご存知、世界で二番目に上手いドラマー。このサブタイが出てきた時点で、あこちゃんは”勝って”た。
姉やりんりん、友希那さんなどなど、色んな人を素直に『カッコいい!』と憬れ、それに近づくにはどうしたら良いか自分なりに考え、実行する。
小さい体に詰め込んだ、バイタリティと誠実
ちびっ子な可愛い外見に隠されがちな、燃え盛る魂の輝き。彼女が憧れる人はみな、それを見落とさない視力をちゃんと持っているし、あこちゃんのかっこよさをしっかり言葉にしてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
そういう幸福なエコーの中で、どんどん強くかっこよく成っていくRoseliaの最年少。
Roselia最初で最強の”ファン”であることが、友希那や紗夜が己を見失った時大事な羅針盤になっているのは、かなり独自の立ち位置。最年少を活かした描き方だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
自分のかっこよさを言語化出来ない弱点と、ちゃんと向き合って言葉を探す歩みはまだこれから。情熱が形を見つけた時、何が生まれるか。
・白金燐子
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
Roseliaの引っ込み思案担当。
過去のトラウマから音楽に向き合えなかったが、Roseliaを突破口に広がった世界に足を突き刺し、ガンガン前に出るスタイルを手に入れた。
紗夜から学んだ『正射必中』、あこから受け取った『かっこよさ』という武器。
回転する青春から学び、どんどん”自分らしさ”を変化させていくのがガルパの強みだと思うが、特に大きく変化した一人だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
意を決し生徒会長の重さを背負ったことで、臆せず思いを発することが結果を生む面白さにも、しっかり向き合えたか。
『立場が人を作る』という金言の体現者。
友希那とはまた違う形で、鍵盤に向き合うしかないカルマを背負って生きてるキャラ。『弾くしかない自分』を発露する場所としても、Roseliaに加入したのは運命だったのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
市ヶ谷と生真面目同士、いい影響を与え合いながら先輩後輩している姿が好き。自分らしさを発揮する場所は、沢山あっていい。
・Pastel*Palettes
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
成り行きで集められたド素人が、嵐を乗り越えて”アイドル”になっていく物語。5バンドで最も、”商業”にむきあってるバンドである。
Roseliaに劣らず最悪の状態から始まったが、客に向き合い己を魅せる”アイドル”の特質と、それを続けて生まれる繋がりを分厚く描いていく。
パスパレは『ファンが消費する少女たち』に、蕩尽の身勝手さだけでなく、セルフイメージの鎖を壊していく自由を見ている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
他人はアイドルを判ってはくれないが、それでも/だからこそ通じ合うものがある。チグハグに噛み合って、分かりあったという誤解を交換する接合は、人の幸福なあり方の一つだ。
その中心にいるのが丸山彩で、『丸山彩』でしかいられない切実さと輝きに見せられ、パスパレはパスパレになっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
素で生きているのに、『』付きの偶像になるしかない生き方と、メンバー全員が『丸山彩』に向ける崇拝の分厚さは、少々危ういものを感じたりもする。お前らは丸山が好きすぎ。
『アイドルは色んな仕事をする』という特色を活かし、多角的な発見をキャラにさせていたのも面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
それが高校生の気楽さではなく、”仕事”の重さとシリアスさをどこかに残すのが、パスパレの色だと思う。
事務所はかなりのクソだが、愚痴も言わずハードワークを糧に変えている、タフな集団。
・丸山彩
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
アイドルど根性物語の真ん中に、燦然と輝くピンクの太陽。パスパレメンバー全員の人生を捻じ曲げる、イノセントな重力の強さがある。
どれだけ悩んでも、『丸山彩』以外になれない。紗夜とはまた別の形で、戯れが出来ない重たさを抱えた少女。決死な真っ直ぐさが、ヒネた変人によく好かれる。
彩ちゃんの描かれ方には『”アイドル”はパフォーマンスではなく生き様』という、スタッフの信念みたいなものを感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
トチったり間違えたりするほころびすらも、アクセサリーとして輝きを強める。そういう”華”が、彼女をパスパレのセンターにする。それしかないし、それでいい。
美しいイノセンス、愚者の強みをこのまま保持できるのか。それとも何らかの形で陰るのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
実は結構、今後どう回るかが気になるキャラだと思う。揺らそうと思えば、幾らでもグラグラやれる怖さがある。
だがそれを乗り越える腰の強さも、これまでの物語で見せている。さて、どう回るか。
・白鷺千聖
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
芸能界の荒波を渡る、腹黒ちびっ子繊細派。
フワフワして自分を甘やかしてくれる女が大好きなくせに、自分の手を離れた”かおちゃん”の影をまぶたの端で追いかける。
非常にイイ性格をしていて、腹黒な自分に適応しすぎた結果、無邪気な自分を忘れていた部分あり。
彩ちゃんと青春四つ相撲をガップリ取ることで、激情家で理想主義者な自分と出会い直し、くすんでいたはずの夢と鮮やかに向き合う覚悟が決まっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
”現実”に過剰適応していた少女が、自分の中にまだ生きてる夢と出会い直す過程は、胃が重くなる生々しさ満載で、ガルパの中でもかなり独特である。
支配願望が結構強いのに、そこからはみ出す女しか好きになれない厄介な性向を持つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
賢い頭で『こんなもんよね…』と諦めているからこそ、それをぶっ飛ばす意外性に惹かれ、惹かれる自分を否定する。
マジ面倒くさいが、最近はそういう自分に慣れてきた感じもあり。あと極度の丸山信者。
・氷川日菜
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
作中最強の天才であり、異質性をそのままに他人と、社会と接合する道を見つけた孤独な星。
彼女を『普通』にすることを頑なに拒みつつ、その資質をどう発露させ、どういう道程で他者を尊重する生き方に導いていくか。
ガルパはこの難しい道を、しっかり歩いた。
卓越した頭脳で他者を蕩尽するばかりだった彼女が、イメージを勝手に投影される”アイドル”になることで、お互い様のバランスが取れたのは面白い道だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
他人は面白い。異質にならざるを得ない自分も、自分を孤独にする世界も。
そんな認識を手に入れ、生徒会長にのし上がった足場には丸山彩がいる
あと姉な。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
”シスコン”という言葉では片付かない、まさに魂の片割れへの過剰な愛情をぶん回し、加減が判らず傷つけてきた。
紗夜の痛みへ(恐らく世界で唯一)共感することで、自分と他人の境界線、それを前にどう振る舞うべきか学んだ部分もある。怪物のまま人界に居場所を掴んだ、愛すべきモンストロ
・若宮イヴ
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
寒い国から来たブシドー。
Pastel*Palettesの末っ子として、土台が揺らいだら真っ直ぐなイノセンスで立て直す、縁の下の力持ち。
幼い無垢で真実を射抜き、迷える年長組の背中を押すという仕事は、Roseliaにおけるあこちゃんと重なるものがある。
作中でも一二を争うくらい”文化”への興味と視力が強くて、超人的な精力で色んな事に挑戦し、実体験の中で学んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
外国籍らしいズレたオリエンタリズムから、自分だけの”ブシドー”へ。実は個人的な物語が相当独特で、面白いフォーカスの当て方してたりもする。
高すぎない人間強度、イノセンスと賢さのバランス、時々成層圏まで吹き上がるぶっ飛び加減。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
実は作中屈指のバランスの良い人格をしているが、それ故大きな欠落を抱え込めないトルクの無さもちらほら。
このまま瑕疵なくやっていくのか、でかい傷と成長を担当させるか。今後が結構気になる。
・大和麻弥
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
オタクでフヒヒで人格者。最強のテクニックと謙虚さを兼ね備えた、天性のバックス。
そんな彼女が、”アイドル”としてファンに求められ、誰かの輝きになっていると知る”ジブン、アイデアル”は特に好きなイベスト。プレイ始めて、最初のイベストだったしね。
日菜に薫と、作中屈指の変人と縁が深い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
表面的な奇行に一切踊らされず、人格の深い部分をしっかり見て尊重できる目の良さ、清廉な人格はとにかく強い。
あまりによく見えすぎて、前に出る”華”がない…と思いきや、ギャップを活かした仕事を経験し、フォワードの仕事もこなすようになってきた。
言語化と状況整理がとにかく得意で、上手く言葉を見つけられない天才のアダプターとして、活躍すること多々。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
そうやって人をつなぐことに喜びを見出してる側面も多々あり、高3にして己の天分をどう活かすか、肌感覚で理解している感じ。
人格成熟度と社会的達成能力では、恐らく作中一番。
・ハロー、ハッピーワールド!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
”金色の獣”弦巻こころの発想力とカリスマ、異次元の実行力に引きずられ、世界に笑顔を広めるマーチングバンド。
子供の夢がそのまま実体化したようなぶっ飛び加減と、老人福祉・児童教育に繋がる作中最大の”公”を両立させる、かなりへんてこなバンド。
”音楽”を自分たち唯一のミッションと捉えず、演劇からジャグリングまで、誰かを笑顔にできるならなんでも手を出す節操の無さが魅力。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
こころが直感する『人の在るべき在り方』に近づく最短の手段が、”バンド”というだけなのだ。これはかなり特殊な在り方。
幸福とか自己実現とか、結構難しいところを童話のようなタッチで深くエグッたり、悩めるヒーロー奥沢くんが青春を爆走したりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
こころは()でくくられた内面を、ほぼ見せない。作中最も他者性が強い、不可解な存在だと言える。
しかし内面描写がないから、人間としての影響力が無いわけではない
むしろ問答無用のパワーと”正解”で、メンバーも関わった人も人生を大きく変えて、幸福へと舵を切っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
内面に隠された真実なるものに、アプローチできないとしても人は幸福になれる。
不可知を不可知にしたまま、人は人であれる。
そういう認識論的テーマも、裏に在る気がするバンド。
・弦巻こころ
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
ぶっ飛んだ財力を背景に、直感した幸福を世界中にばらまく金髪のメサイア。
ここまで様々な『変化』や『成長』を編み上げてきたガルパのなかで、非常に特権的に何を考えているか、何か変わったのか確定した言及を、徹底して避けられている巨大な空白。
RoseliaのFWF、Afterglowのコンプレックス、誰かの星になったPoppin'Party。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
各バンドが最初期からのクエストを達成するなかで、こころだけが魅力的な空白として、筆を進められえない。
しかしそこから生まれる”行い”は、様々な人に波及し、世界を確実に幸福な方向へと変えていっている。
それでいいのではないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
知り得ぬ”内面”をそれでも追いかけなければ、人は真実幸福になりえないという近代の呪いを打ち捨て、間違いなく正しい”行い”を受け止め信じて、弦巻こころと隣り合っても良いのではないか。
最近は、その描き方からこういうメッセージを、勝手に受け取ってもいる。金色の獣…
・奥沢美咲
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
こころと出会ってしまったことにより、醒めた鎧の奥にあるヒロイズムを掻き立てられた、元ヤレヤレ系。
自分がミッシェルなのか、奥沢美咲なのかというアイデンティティの問題すら、『その両方であり、それよりも生まれ出ずる行いをこそ信じる』という境地に至った少女。
顔を出さない弟妹が、かなり人格に影響を及ぼしている印象。ヤレヤレ言いつつも面倒見が良くて、幼く弱い存在を放っておけない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
そういう性根を眠らしていたのだが、ピンクの熊に変身することで自分がヒーローになれる事実を知り、世界を変える歩みに自信が出てきた。
色んなバンドに天才と社会を繋げるアダプターがいるが、こころが直感した”正解”を形にし、凡人にも伝わる形で実行する働きは非常に大きい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
そういう縁の下の仕事だけでなく、ミッシェルとしてフロントでも暴れ倒し、”表現”で自分をわかってもらう体験も、ハロハピで積んでる。存外、青春充実ガール。
・瀬田薫
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
かつて救えなかった少女のために、己を”王子”に任じ、完璧に演じきる稀代の役者。
あらゆる瞬間が嘘であるなら、本当と嘘の境界線はない。弱かった”かおちゃん”が救い得なかったものを、幸福の王子は超人的に救い切る。そのために必要な努力は、苦でもなんでもない。
あらゆる行動が本気で、徹底的な誠実に支えられているので無茶苦茶モテる。当然のようにモテる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
適度なバカさと、綻びのない幸福な嘘。その完成度は非人間的ですらあるが、”幼き日の面影は今もそばに”でゼロアワーを書いたことで、必要な欠落が補充され『人間味』が生まれた。
それはむしろ”納得”とも言うべきで、傷が一切ない完璧を我々凡人はなかなか受け入れがたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
欠落があり、痛みがあり、それを補填するための決意があった。
そういう物語が宿ったほうが、完璧さは受け入れやすい。しかし過去が語られたからと言って、今の薫くんの完璧が輝きを失うわけでもないのだ。
・松原花音
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
ふええ担当だったのは最初だけ。こころと出会って以来、心の中のビーストを鎖から解き放った、かなりのど根性人間。
流されているようでいて、ハロハピにいることで出会う新しい体験、新しい成功と交流を自分のモノとして掴み、貪欲に前に進むタフさを持っている。根性が太い。
千聖との関係性が結構好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
パスパレから離れた一少女としての自分を受け止めて貰いつつ、くすむことのない純朴、”ちーちゃん”が取り戻せないものを補充する千聖のエゴ。
それをまるごと飲み込んだ上で、『ただの友達』として真っ白にむきあってくれる花音は、”かおちゃん”とバンドを組んでる皮肉。
変身ヒーロー奥沢くんの事情を、唯一知る受け皿…でもあったんだが、ミッシェルの二面性を奥沢くんが丸ごと飲み込む方向に進んだので、こっちも『ただの友達』な側面が強くなっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
どんな相手とも、素直に歪みなく友誼を結べるところが、かのちゃん先輩の一番強いところかもしれない。
・北沢はぐみ
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
はぐみちゃんッ…!!!
すいません、北沢はぐみの話になると感極まっちゃって…。
改めて。
スポーツ万能のボーイッシュ少女…と見せかけて、作中随一のナイーブな感性、他者を踏みつけに出来ない脆さを抱え込んだ、肉屋の看板娘。
はぐみちゃんが笑顔の世界が、良い世界だと思います
スポーツにつきものの『勝つ傲慢、負ける苦しさ』に耐えられない彼女が、勝敗のないハロハピから得た救いはかなり大きいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
そこで安心せず、競うということの意味、誠実であることの実相を彼女なりしっかり考え、見つけた答えを実行し続ける。偉いよ…本当に偉い。
世の中のことをよく知らなかったり、自分をうまく制御できなかったり、思いを言葉にできなかったり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
ガルパは”幼さ”というものの特質を、キャラに背負わせて幾重にも描く。
しかしそれは書き換えられるべき”間違い”ではなく、一つの特質として維持・継続できるものだ。
子供時代を捨てることが、すなわち幸福への切符ではないことは、例えば千聖の書き方を見ても判る。過去と出会い直し、己を再構築すること…子供に戻ることで見える道もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
はぐみちゃんの懸命な歩みは、幼いまま強く正しくあろうと、世界と自分をより善く知り、行おうとする試みそのものだ。
そこに侮蔑や、嘲弄や、優越の匂いがしないところが、はぐみちゃんを描く筆への信頼だったりする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
はぐみちゃんは子供っぽい。でも、そんな自分に安住もしないし、無理くり大人になろうともしない。
『大人でも子供でもない存在』という、紋切り型の思春期とは別の角度から、幼さの意味を焼き付ける。
はぐみちゃんはそういう仕事を背負って、ガルパ世界に立ち続けているのかな、と思う。ここらへんはあこちゃんと似てるなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
拙さも必死さも、全て『はぐみである』と肯定し、一緒に走ってくれるハロハピの仲間たちと出会ったこと。
それが多分、はぐみちゃん最大の魔法なのだ。幸せであって欲しい…。
・まとめ
5バンド25人、一旦ここまで!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月12日
RASとあっちゃんは、”これから”って部分もあると思うので考えまとまったら追記する…かもです。
こうしてまとめてみると、自分がガルパのどこに惹かれているか再確認できて、やって良かったですね。
三周年、その先も良いものが見れると信じています。
おめでとう。