イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 20/04/12 ブラッドパス『恋は聖痕』

昨日はシェンツさんのGMでブラッドパスを遊んできました。新サプリ”スカーレッド・ナイト”導入しての、初セッションだよ!

シナリオタイトル:恋は聖痕 システム:ブラッドパス GM:シェンツさん

二次元くん:アルムラッド・A・アナスタシス:外見28歳女性:貴種/火華 かつては高貴なる貴種としてバリバリ吸血鬼を狩っていたが、パートナーを失い自暴自棄に。今ではすっかりぐうたらダメ人間……の仮面の奥で、冷たい退廃を飼い殺す日々。
田中くん:無塵:11歳女性:求道/戦衛 中華系退魔組織の凶拳に鍛え上げられた、幼き人間兵器。血盟のヨスガを支えに、人のあり方を一歩ずつ探求していく。ダメ吸血鬼を豪腕で強引に、人間領域まで引っ張り上げる頼れるロリ。

新米くん:”ハートレス”式矢静理:15歳女性:半鬼/火華 とある闇の王が、戯れに人間との間に製造した半鬼。闇の狩人として哀しみを知らぬまま生きてきたが、血盟との殺し合いを経てSIDに所属する。有用性の発揮機会を常に求める、冷たい弾丸。
コバヤシ:”人形の家(トリムルティ)”葉室雛芥子:18歳男性:讐者/術師 ピチピチの子供服を着込み、子供っぽい言動を繰り返す青年。傀儡術の名門・葉室に生まれたが13の時に一家が惨殺され、以来人格を分裂・停滞させて自我を保ってきた。道化と人形と復讐鬼、三役を危うくこなす永遠の子供。

というメンバーで、愛という名前の呪いに囚われた牢獄をぶち破ってきました。サプリ導入後の初セッションだったのですが、データ的にもキャラ表現的にも追加要素”傷号”が非常にいい仕事をして、なかなか良いフィーリングのプレイになりました。
まぁその分敵も超強くなっていて、危うく全滅しかけた……。基本オフィシャルなバランスでばっかり遊んでいたので、データに精通したGMがガチで組むとどうなるかってのを知らなかったわけですが、いや良い勉強になりました。

TRPGにおいて『多重人格キャラはあんまやるな』てのは、経験則として僕周辺で語られてるもので。ロールプレイの苦労は累乗で増えていくし、人格をスイッチする効果的なタイミングや見せ方は難しいし、キャラとしての統一性はなかなか保ちにくいしで、ピーキーな属性なわけです。
今回は三重人格(最終的に統合人格が生まれたので四重人格)で、表層人格が結構裏表のあるキャラという、まー取り回しの難しいキャラを投げ込みました。だってやりたくなっちゃったんだもん、しょうがないじゃん。
実際回してみると色々大変でしたが、やりたいことは大体出来たし、新米くんもしっかり受け止めてロールを返してくれたしで、良かったんじゃないかなと思います。過積載のアクセルベタ踏みは、たまーにやりたくなるんだよね……。

壊れた精神を保つために、現実を歪め自分を保ってるキャラをやったわけですが。それに付き合ってくれる血盟(とプレイヤー)に悪くなって、途中から人格のバランスを取り戻す方向にシフト。シーンも切れ味鋭く演出できて、いい感じにキャラの物語を語りきれたかな。
キャラが抱えた物語の因子を、TRPGにおいてどう使っていくかってのは結構難しい問題だと思います。不足や欠落、喪失はそのキャラクターの根底であり、充足したらキャラが変わったり物語が完成してしまったりする。完成された欠落を抱えたまま答えを出さず進むのが好きな人もいれば、セッションの中で変化し満たされていく方向に積極的な人もいます。
自分はガンガン変えてっちゃうのが好きなので、今回もキャラの根本にある歪みを手放し、変化する方向で進めました。ゲーム始まるまでは壊れたまんまで行こうと思ってたんですが、実働させてみると自分にも周囲にも負荷が強すぎてなぁ……。
完成された欠落のスタイリッシュさも好きなんですが、変わらぬはずのものが変わっていくドラマも、また好きで。相手がいないと成立しないゲームであるTRPGにおいては、他PLの働きかけ、一期一会のシナリオとセッションが、自分の考えた物語要素に影響を及ぼしていきます。そのリアルタイムな相互作用が、僕は好きなんですね。
今回はそういう、相手がいてこそのゲームになったのでとても良かったと思います。いいセッションでした、同卓していただいた方ありがとうございました。