アルゴナビス from BanG Dream! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
北海道に疾走る赤い閃光、GYROAXIA。
その前座に抜擢されたアルゴナビスだが、リーダ結人は浮かない様子。
不遜を許される”才”の持ち主、旭那由多との因縁を弾け飛ばすほどの音を、星に導かれた男たちは奏でられるのか。
今、新たなる船出…。
そんな感じの、感情重力震多発地帯・函館バンド物語第5話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
かつてのバンドメンバー、分かたれた兄弟、同じ道を疾走る仲間。
いろんな関係性と感情が随所で炸裂し、思わず嬉しくなっちまうエピソードであった。
やっぱ毎週こんぐらい濃く、男男感情を摂取できると健康に良いやな。
第1話で元気よく物語をスタートさせた結人が、抱える屈折。ただ明るい熱血漢というだけではない、複雑なコンプレックス。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
そういうのが表に出てくると、彼が求める『平等なバンド』にも陰影が付いて、なかなか複雑な味がしてくる。
初めて出会った天才に、本当は認められたかったんだろうなぁ…。
アルゴナビスという”バンド”を集め、出航させたのは他ならぬ結人だが、煮え切らない思いが過去に向いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
それをぶち抜いて、時分が選び取った”今”を誇ることは大事だ。なぜなら、”バンド”は結人1人のものではないからだ。
未練はときに、”今”を蔑する。振りちぎって進むことが正解、なんだが…。
なかなか踏み出せない足踏みと、それでも踏み出させる信頼、共有される情熱。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
そういうものを描くエピソードである。
色んな意味で主役と正反対な、GYROAXIAの”今”。
赤い炎が熱狂を生む中、楽屋の空気はなかなかに冷えている。
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那由多くんの俺様力がマジ凄いけども、摩周さんの音楽サイボーグっぷりも負けてはいない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
つうか摩周さんが不動の音楽ロボだから、なんとかマネジメント出来てるまである。
トゲトゲにぶつかり合いながらも、スタッフ含めて奇妙な均衡があるバンドだな、GYROAXIA…。
今回は結人の過去の傷と未練、プライドと後悔を追いかけて話が進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
昔からの縁があるベースと話し合うとき、結人は下を向き、航海は上を向く。帽子が良い小道具となって、
全てを晒せない複雑な心境を上手く演出している。
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バンド練習している時も、結人周辺だけ露骨にライトが暗くて、思わず笑ってしまった。こういう心理主義的ライティングだ~い好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
後ろめたい気持ちがあるから下向きっぱなしだし、メンバーの方は向かない。このアニメのこういうわかり易さ、俺は凄く好きなのだ。
『何でも話し合えるバンドにしたい』ってのは、結人自身が望んだ未来。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
それにリーダーが背中を向けてたんじゃ、アルゴナビスは迷ってしまう。
航海が『喋れオルァ!』と詰め寄るのは、優しさだけじゃなく、そういう”筋”の問題もあると思う。
しかしそんな事言われたって、複雑怪奇な心は素直にはなってくれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
GYROAXIAのポスター見る時も、暗闇が常時付きまとう。か、感情がデカくて視線が重いッ!
ここまで明るく真っ直ぐバンドを引っ張ってくれた結人の、意外な一面。
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それが表に出てくるのは、僕は良いことだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
蓮が第1話で突破できた、一人ぼっちの陰。それとはまた違う痛みと傷を、結人だって当然抱えている。
そういう『らしくない』部分も共有して進む航路を、アルゴナビスはみんなで選んだ。
ならば、どう乗り越えていくかが大事になる。
それを別経路から埋めていくのが、赤髪巨大感情兄弟で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
先週はギスってた印象だけど、今回は結構明るく繋がって、お互い認め合い思いやってる感じがあった。つーか、兄貴が弟好きすぎ…。
今回悩む役は結人なので、こっちは荒れないように早めの対処、と。
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先週結構躓いちゃった立場の航海が、”坂の途中”にいること。それでも歩みを止めず、常に上を見続けていること。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
結人周辺が薄暗いだけに、彼をよく知る航海が前向きなのはありがたいことだ。
兄貴の気遣いも、しっかり受け止められているしね。なかなか面白い関係性で、この兄弟好き。
賢汰は弟が、自分に向けてる感情の複雑さを結構判っているのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
戸籍上は兄弟ではないかも知れないが、今でも気にかけている大事な存在。だからこそ、屈折した感情を向けてしまう相手。
こういう繋がり方は、結人と那由多にも通じるものがある。
絡み合った感情の糸は、賢汰兄ちゃんのつつみかくさない報告で更に荒れる。いや、付き合い長いんだからそう言う言い方したら、那由多くんがキレるって判るっしょ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
賢汰兄ちゃん、多分那由多くんが荒れ狂うこと含めて許容してるな…結構ベタぼれ。
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那由多くんの楽屋乱入、負け犬挑発で、煮え切らない結人の視線は更に下に向き、暗い場所へと沈み込んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
他人の庭に上がりこんで痛切にDisってくる那由多くん、マジ最悪で逆に好感度高いわけだが、そこで傷つくのも過去を完全に吹っ切れてない証拠だよなー、と思う。
現在にも過去にも背中を向けて走り出したリーダーを追いかけるのは、やっぱり蓮の仕事である。航海の方は、兄ちゃんが拾う。お前ほんとに弟好きな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
第1話で自分の問題を突破したあとは、徹底して主人公が問題解決の舳先に立っているのは好みだね。
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函館巨大感情橋で思い出すのは、捨てられた過去。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
ワガママ放題の暴君に皆が付いていって、下手くそは置き去りにされた記憶。
ここ暴れ狂う那由多くんもヒドいけど、賢汰も相当エグい選択してるよね。あと散々喧嘩してるくせに、オメーも那由多に付いていくのか美園…。
反感を飲み込んで付いて行きたくなるくらい、那由多くんが発するカリスマは強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
可能ならば、結人も同じ船にノリたかったのだろう。でも、クルーは自分を選んでくれなかったし、自分も追いつけなかった。
そこら辺の始末がつかないまま、始末をつけようと新しいバンドを探した。
後出しながら、第1話で結人が見せたガムシャラな熱意の裏が見えて、色々納得のいく描写だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
砂漠で水を求める旅人のように、音楽を求める仲間が欲しかったのは、癒えないまま疼く傷を塞ぎたかったからでもあったわけだ。
そういう”無敵”じゃない部分、ドシドシ見せてくれると助かる。
ここで蓮がガンガン踏み込んで、結人が孤独に飲まれるのを止めようとするのも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
それは第1話で、他ならぬ結人が自分を引っ張り上げてくれた場所なのだ。だからこそ、同じどん詰まりに囚われるのを、見過ごせはしない。
蓮は孤独に手を伸ばしてくれた恩を、忘れられない青年なのだ。
んで、蓮は結局待つことにする。それも第1話のリフレインで、結人と航海もまた蓮が来る事を、信じて待ってくれたのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
今度は僕の番と、全てをスタートさせたリーダーを待つ。役割を交代しながら信頼と期待がリフレインするのは、『青春は助け合い』って感じですげぇ好き。
んで、ワガママ放題の那由多くんの首根っこを、唯一ガッチリ抑え込む摩周おじさんですよ。賢汰はそこら辺、制御してくれないからなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
ここら辺のやり取り、『お前に潰される”蟲”ではないぞ…』というメッセージを幻聴し、おじさんがさらに好きになるネ。
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蓮たちの期待に応え、我らのリーダーは舞台へと進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
摩周おじさん、結構な横車押してる割に当人には塩対応だが、何を考えてアルゴナビスをぶつけたのか気になる所。
化学反応を期待してか、可能性を感じたのか、ただただ良い音楽が好きなのか。
なかなか内面を読み取らせてくれないが、そこも好き。
僕の摩周おじさんLOVEはさておき、あんだけ下に見てたバンドが結構いい演奏してるのに苛立つ那由多くん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
次回予告では蓮が前のめりだったのに、蓋を開けたら那由多くんのほうがメラメラキテるのは、最高に良い。
俺様ライバルはこうじゃなくっちゃな…!
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ライブの表現としては、前座バンドにピクリとも来てねぇ観客を映した上で、アルゴナビス赤心の曲がフロアを温めていく様子が見れるのが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
曲が届いて、心を動かす。シンプルでクリアな力強さを演出するには、何も届かず動いてもいない状態を描いておくのが大事だよね、やっぱり。
散々煽ってた那由多くんもコーヒー握りつぶしちゃう”何か”が、蓮とアルゴナビスにはあるわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
それが世界にどういう波を生んでいくか、今後の展開も楽しみになるリスタートでした。
ライバルが主役にメラメラ来る話としては、かなり良い感じだったと思う。結人のコンプレックスの描き方含め。
1人にしか届かなかったデビューライブから、手応えのある前座ライブへ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月10日
小さいけど確かな成功も描かれ、これをどう活かすかも楽しみです。あと、メラった那由多くんの反撃と、摩周さんの本性ね。
アニメ限定のマネジに狂い過ぎと自分でも思うが、しょうがねぇだろ好きなんだから! 次回も楽しみ!!