プリンセスコネクト!Re:Dive を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
平穏な日常、姉妹の絆を切り裂き現れた、黒い軍勢。
シャドウを撃退し、シオリの心を取り返すべく闘いに赴く”美食殿”は、それぞれの運命に対峙する。
ユウキの失われた記憶。キャルの二つの顔。
激闘の果てにこそ、”答え”はある!
そんな感じのシリアス巨編、バトルバトルの第七話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
主人公の背負う宿命、姉妹を分かつ運命、謎の軍団にツンデレ迷い旅と、なかなかシリアスで重たいエピソードとなった。
しかしココまでのほのぼの路線が嘘のよう…とは、僕はあんまならんかった。
話が入ってる”ガワ”が如何にも運命の激戦ファンタジーっぽいので、見てるこっちもある程度準備できてた、ていうのもあるけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
のんびり過ごす”生活”は、デカい話に向き合う足場を整えるために(も)用意されてるんだろうなと、なんとなく感じながら見てたせいかも知れない。
キャルちゃんの迷いもユウキの記憶も、決定的なところに踏み込むのは未だ先…おそらくクライマックスになるので、断言はできない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
ただ、なんかスゲーデカい決断をする時、それが空中に切り離され浮遊するのではなく、飯食って家作る”生活”の手触りと直結しそうな気配は、今回もある。
僕はデカい話を見る時、やっぱりそういう手触りが欲しいなと思うので、今回見せた話の切り替え、物語を切り取る画角の連続的な変化は、面白く期待を煽るものだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
そういう意味で、シオリとハツネの絆と戦いは、”美食殿”が後々戦うだろう運命の予行演習的な側面も、あったかもしれん。
ちと筆が先に進みすぎたけども、今回の主役は仲良し姉妹。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
OPを飛ばして魅せた二人の情景が、なかなかに情感あってよかった。プレゼントを贈り、相思う関係。
だからこそ心に淀む、申し訳無さと無力感。
シャドウは、シオリの影を増幅する。
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妹を取り込んだヤバい状況を知る由もなく、ハツネ達の生活は今日も穏やかである。ヤバエルフ、ホントに立ち回りヤバいな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
コッコロちゃんが土に根深い知識を見せると、『お、森から産地直送のロリエルフ…』って感じがして、非常に趣深い。
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第4話でもそうだったけど、ペコキャルが長い髪を作業の時はアップにしてるのが、生っぽくて好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
髪型が変わると作画カロリーは上がると思うが、この世界に生きてる彼女らを描くために、そこはちゃんとやる。このアニメらしい、クオリティの使い方だと思う。
そんな平穏は戦火の報せで打ち破られ、ハツネは接触テレパシーで一気に事情を知る。後に妹の心に潜る手段を、ココでサラッと見せつつスジの省略してるのは、地味に巧くて好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
あとユウキが、ベビちゃんながら主役の面目、迷わず危機に踏み込む所
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シャドウの来訪はキャルちゃんの心を揺らし、偽りの日常に背中を向けさせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
その臆病な震えを、ペコリーヌがしっかり見ているのも良い。
まぁぶっちゃけ、村の外に出てく組とこの二人切り離さないと、展開ちょっとモタつくからな…しかし、誰かがキャルちゃんの迷いを受け止めないといけないのも事実
ハツネはシオリ、ユウキはクリスティーナ…を通じて自分の運命と向き合うので、キャルちゃん対応はペコ公の仕事になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
ペコリーヌがただのアーパー食いしん坊で終わらず、かなり人間が太い王器であるとここまで描写してきたので、ちゃんと見てくれているのは安心感がある。頼れる女(ひと)だ…。
そんなペコリーヌに人生救われた、どチンピラ二人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
見上げる王城は白く美しく、その腸わたにどす黒いモノを隠している。
この白いケモミミが、シャドウを操作してる”あのお方”ってことかー。ろくでもねぇなぁ王家…。
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キャルちゃんの任務も合わせて考えると、本来の主であるペコリーヌを追い出して、王国を簒奪支配してる感じなのかなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
思い返せば、”ペコリーヌ”という名前もコッコロちゃんが与えた字なわけで、真名を剥奪されたロストロイヤルなのかな…全然そうは見えねぇけども。
王国の事情含めて、今回は話の裏側にあるシリアスな奥行きをチラホラ見せる回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
平穏な日常に散りばめられた、不穏な謎の断片。
それがどう繋がり、運命をどう駆動させるのか。
これが巧く見せられると、大河がうねるようなダイナミズムが、話に宿ってくる。
いきなりドバッと運命の奔流を叩きつける作りもあるだろうけど、この話はユウキの記憶を白紙にして、そこから構築される”生活”を、穏やかに紡ぐ方向を選んだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
なので、その上に乗っかるシリアスの見せ方もジワジワした感じだ。しかしこれを無視して、スローライフだけ堪能するわけにもいかんのだろう
運命はそこにある。だから、逃げるわけには行かない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
そしてそれに対峙し決断する足場は、デカくて空疎なお題目ではなく、食って作って積み上げる生活の息吹にこそある。
そういう下から上に伸びていくドラマの視線が、僕はこのお話でいっとう好きな部分である。
というわけで、シオリ救い隊とペコキャルに分断して進むバトル展開。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
初手はお姉ちゃんが邪悪な妹ビームにベッコベコにされて、主人公の無垢なる決意で再起するところから開始である。
エフェクト作画、相変わらず最高に良い。
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ヤバエルフを前に『行く! BB団は人を助ける!!』と宣言した時もそうだけど、ユウキが無垢ながら真っ直ぐな決意でもって話を牽引しているのは、やっぱり良いことだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
ギャグキャラになりがちなリマが、結構体を張って善行を為してるところとかも良い。抑えるところをキッチリやってる印象。
最愛の妹にダークビームで拒絶(物理)されたら、妹大好き人間としてはそりゃあ凹む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
凹んだ上で、周りの連中が闘志と労りを見せてその凹みに寄り添ってくれるからこそ、より善い結末を掴むことも出来る。
その中心にユウキがいるのは、やっぱ良いと思うよ。
んで、そういう距離感はペコ公も同じ…つうか、人格が安定してる分むしろ強くて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
風に吹かれるキャルちゃんの心に、寄り添い踏み込み支え倒す。ここの微細な表情の変化、心理の活写は凄く良い。
コメディの強さが目立ちがちだけど、こういう所強い
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ペコ公はなーんも考えてない天然腹ペコキャラに見えて、”食事”という営為がどんな意味を持っているかよく考えているし、人間の陰りや弱さを雑多に見落としもしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
みんな笑顔でいたほうが良いから、ご飯を大事にする。
キャルちゃんの迷いに追いつく歩みの根っこは、そういう生き方と重なっている。
『キャルちゃん…アンタ握られちまってるよ、”魂”を…』としか言いようがねぇ、微笑みの爆弾。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
使命がどーの、居場所がどーのと言った所で、キャルちゃんが本当に欲しいものは目の前に、無防備にさらけ出されているのだ。
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ここまでクリティカルにエグられちまうと、もうズブズブにしかないけども、キャルちゃんも体幹の強いツンデレ、なかなか素直にはなれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
その複雑なキャラクター性が、細やかな表情にしっかり刻まれている所が、やっぱり良い。
キャルちゃーん、やっぱアンタ遺伝子レベルで悪人向いてないよ-。
ツンデレ子猫が腹ペコ姫に魂を絡め取られる裏では、ユウキが運命と出会っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
事象書き換えっぽい能力で攻撃をすり抜ける、クリスティーナの描写がエッジ立ってて良い。ゲームっぽい絵面と、アニメ特有の細密な殺陣の共存が、なかなか面白いね
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記憶白紙のベビちゃんで、戦闘でもバフ専だったユウキが手ずから剣を握り、仲間の盾になる変化は、話の軸が大きく動いた感じがして良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
まぁまだまだ記憶喪失のバブちゃんなんだけども、それだけじゃ終わらない主役力を、血を流すことで証明した感じ。お前は偉いよ…。
んで転生空間に出てきた女神様なんだが…前世の因縁っぽいのも絡んで、コイツ異常にユウキへの感情がデカい気配がムンムンなんだが!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
助けたいけど、運命はそれを許してくれない。自分のことも思い出してくれない。
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そこら辺の事情を切なく思いつつ、飲み込んでユウキを送り出す時の表情変化も、また繊細である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
意識してアプリ版の情報を遮断しているので、”RE”になる前何があったとか、どういうメタ構造で物語が駆動してるかとかさっぱり分からんのだけども、この妖精が女神になる”何か”が、背景にあるのかな?
んでそこら辺を忘却して、ユウキは只人として現世に堕ちてきた…のか?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
シャドウを操る王城の支配者と合わせて、ここら辺はアニメの範囲でネタがバレるのか、はたまた『冒険は続く!』となるのか。
なかなか今後が楽しみになる、因縁の種まきである。エピックらしくなってきたねぇ!
アメスの力を借り、ユウキが目覚めさせたプリンセスナイトの力。お姉ちゃんがパなす全周包囲メテオの描写が、凶暴なのに綺麗で良いよなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
PT全員の力を重ねて、攻撃を連鎖させて一撃を見舞う殺陣が、良い意味で”ゲーム”っぽくて好き。
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意味深だけど訳わからねぇことしか言わねない悪の女幹部は、強キャラオーラを崩さないまま一時退散。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
ここで生まれた因縁は、同じ組織に所属してるキャルちゃんも巻き込んで暴れるだろうから、今後が楽しみになる邂逅であった。闘い方が高次元人っぽいのは、隠れた秘密に繋がるポイント……なのかな?
一方、自分の”本当の居場所”から来た影を前に、キャルちゃんは思い悩む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
そこに身を置いて、”美食殿”の仲間と共に食べ、共に暮らした温もりを忘れることが正しいのか。はたまた、新しい居場所を選び取る契機なのか。
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己の思いに目を瞑り、木陰に隠れても湧き上がる笑顔。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
キャルちゃんは結局、陽のあたる場所へ踏み出し、”美食殿”としてペコリーヌの隣に立つことを選んだ。
ここら辺、ユウキが刃を握って戦士として、運命と戦う決断を果たす流れとシンクロしていて、なかなか面白い。”決断”のエピソードなのだな今回。
つーかあの目の瞑り方で、魂の奥底からペコ公の笑顔が浮かび上がってくる時点で、もう”無理”なんだよなぁ…ペコ公と”美食殿”の温もりから、キャルちゃん絶対逃げられない!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
約束されたズブズブへ、素直に踏み込めない強がりが、またキャルちゃんの可愛いところである。ツンデレの柱が太いッ!!
迫りくるシャドウを姫騎士と魔道士が薙ぎ払う中、姉は妹にようやく追いつき、心を交わす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
シャドウに飲まれると、心の奥底に眠る影を引っ張り出されるらしい。それを克服する闘いは、厳しい試練として人格を鍛えもする。
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この(文字通り)己のシャドウと対峙する展開って、白紙の記憶に運命を隠してるユウキとか、使命と愛の間で悩むキャルちゃんとかが、非常に美味しく掘れる座組で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
奴らがどんな存在で、城の簒奪者が何考えて使役してるかは分かんねけけども、キャラが背負う物語とは上手く呼応しそうな造形である。
姉妹も後ろめたさや無力感をシャドウに暴かれつつ、その先にある未来へと強く踏み込む決断で、影の檻をぶっ壊す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
ここら辺は作品のフレッシュなエフェクト表現が暴れたおし、非常に豊かな映像体験だった。SEと合わせて、かなり独特で鮮烈な表現やってると思うな、このアニメの戦闘。
すべての希望を背負い、光の王冠で闇を振りちぎる。ペコリーヌの英雄としての資質が、そのまま技となった一撃が非常にグッドだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
全てを出し尽くしたペコリーヌを受けとめるのは、彼女が受け止めた迷える子猫。まぁズブズブだよ見りゃ分かんだろ!
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マジで今週のかなりの部分を使った強いペコキャル描写が『俺たちは”やる”から…』という制作陣の決意を無言で焼き付け、圧倒的にストロングでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
『無垢と無私の踏み込みが運命を変え、誰かを救いうる』って部分は、ペコ公とユウキで共通してる感じ。イノセンスの可能性を信じた作品なのかもしれん
そして『大事な存在を、救われたものが受けとめる』という構図は、エピソードの主役たる姉妹と共通で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
手を差し伸べ、力を尽くし、その実を預ける。
そういう関係が色んな相手と繋がる場所をこそ、このお話の主役たちは守りたいのだろう。
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アバンだと虚弱な身体を”姉”に守ってもらっていたシオリが、最後は姉を膝枕する立場になってる逆転が良いんすよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
想い想われる繋がりは変わらなくても、その関係性は帰ることが出来る。そして変わってなお揺るがないものが、お互いの魂を支える。
姉妹が仲間の力を借りて証明した一歩が、ユウキやキャルちゃんにも響くのかなと思える、なかなかの勝負回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
色々裏設定もコスったが、終盤に向けてどう芽吹かせてどう活かすか、非常に楽しみです。王城に巣食うド悪党、なかなか許せねぇ感じだな…。
まー俺はペコキャルが”運命”なんだって理解って、大満足ですがね! 居場所がない子猫の魂に、腹ペコ姫がどんだけ深くぶっ刺さってるか、よーく伝わる描写がたっぷりあって良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
ペコ公がキャルちゃんの特別に十分なりうる”器”がちゃんと書かれてるの、良いんだよなぁ…。人物ですよ彼女
話が激しいバトルに舵を切った結果、赤子として守られるだけの存在から、決意と刃を握る戦士へとユウキが変わったのも、良い変化でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月20日
ここからどんな風に、”美食殿”の冒険と日常が変わっていくか。そして変わり得ないものを、どう積み上げていくか。
来週も非常に楽しみです。