ガルパ履修記録
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
・潜熱、空を焦がして
FWFに咲き誇った、Roseliaのパフォーマンス。
戦友の躍進を間近で受け止めたAfterglowは、以来奇妙なモヤモヤを…?
そんな感じの、Afterglow箱エピ…であり、”ノーブルローズ”三部作以降の『いつもどおり』を描くエピソード。
今回はガッツリ音楽とバンドに近寄った話で、『ガルパの本道』という感じが強くした。なんてことない日常を重ねる話も好きだが、やっぱバンドの話だからバンド軸でやると、グッと盛り上がるわな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
アフロとRoseliaのライバル関係、前後の距離感も見える話だったと思う。
Afterglowは天性の”華”を持つ美竹蘭を舳先に立てて、尖った負けん気と身内の結束で進んできたバンドだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
前に出るのは蘭と巴、後ろを支えるのがひーちゃんとつぐみ。ジョーカーがモカちゃん。
そういう”形”が今回、結構崩れる。つぐみは外部セッションにメラ付き、ひーちゃんもバンドマンの顔をする。
まぁサポ専っ面のつぐみが、相当ギラついたアタッカーでもあることは色んなエピソードで重ねられた、彼女の個性であるのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
つぐみの『前に進みたい、上手くなりたい』という渇望は、蘭の背中を見る立ち場だからこそ強い。臆せず新たな経験に踏み込み、時に願望を過剰に燃やす。
そんな熱量は生来の気立ての良さ、他人の善いところを見つけひっそり伸ばす生き様に潜んで、なかなか見えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
それが表に出てくるからこそ、今回は”潜熱”なのだと思う。
ひーちゃんも”STAND BY YOU!”での覚醒を受け取って、バンドマンとしての熱量をグイと表に出してきた。
牛込くんもそうなんだけど、僕はフワフワ可愛い系に見えるガールが音楽に捩り鉢巻き、譲れないこだわりと熱量を持っていると突きつけてくる話がとても好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
Afterglowのベースとして、楽器を握り続ける中で、上原ひまりにも感性と矜持が当然育っている。それに、Roseliaの演奏で火が付いた。
それはAfterglow全員の発火(と不完全燃焼)なんだけども、ひーちゃんもまた音楽戦士として燃え上がる闘志を持っている、ただ可愛いだけの女の子じゃないとちゃんと明言したのは、僕には大事でありがたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
『”ガールズ”だけじゃ片手落ち、”バンド”の部分も描いてよ』と、ひーちゃんには思ってきたんで
『いつもどおり』をモットーとするAfterglowは、常にそれが閉鎖と停滞にならないよう、注意深く話を勧めている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
蘭とモカがどう向き合い、歩むかを決めた”それぞれの道、結ぶ茜空”が特に印象的だが、時間という縦軸、
人間関係という横軸両方から、緊密でありつつ閉鎖されない間合いを探している
”ホープフルセッション”で生まれた出会いと変化を継続させ、そこから刺激を受ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
つぐみの潜熱が強く燃え上がる背景には、外部からの発見を身内に持ってくる、好ましい循環が強く生きている。
『今のウチラがいつでも最高!』と終わってしまいかねないバンドだけに、つぐの社交性と貪欲は貴重だ。
つぐみは非常に広い視野で、次々善いものを発見する。それを今の自分とどう繋げて、未来の自分達を引き寄せるか、思いつく発想力も実際に行動する力も強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
生徒会で日菜に揉まれているのもあって、見つけたものを言語化し、共有する能力もまた高い。
人格の色んな領域が、バランスよく強い人よね…。
ひーちゃんは『私達、Roseliaに負けたかもと思ってたんだ…』『でも、それは勝ち負けじゃなくて、新しい爆発のチャンスなんだ』と直感的に気づいて、上手く言語化出来ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
それは上原ひまりの特質ではないのだ。ロゴスによる認識・発話能力より、パトスに基づいた行動に資質があるといえる。
気づき飛び込んだひーちゃんと、それを補うように言葉にしたつぐみ。それを受け取ったアフロの仲間。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
誰が劣り、誰が優れているという話ではない。人間それぞれ凸凹があって、それが上手くハマるから…ハマるように関係と自己を日々刷新しているから、『いつもの私達』は上手くいくのである。
今回『Roseliaに負けてるかも知れないAfterglow』を認識/言語化/共有したことで、また『いつもどおりの私達』はアップデートされていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
最高の場所に立ち止まるためには、常に全速力で疾走る必要がある。一見パラドクスにも見える真実を、Afterglowは沢山のエピソードの中、もう学び取っている。
その最前線に、今までバックアップに留まりがちだったひまりとつぐみが躍り出たこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
それぞれの資質を的確に活かしながら、みんなのために、自分自身のために思い悩み、行動できたこと。
これはAfterglowに深みを与え、バランスを取る大事な描写だったと思う。俺は公平な話が好きなのね。
潜熱は物質が相転移する時に、発生する熱でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
水が氷に、あるいは蒸気に変わるときには、目に見えない熱が必要になる。
隣り合いつつ一歩先んじたRoseliaに、追いつきつつも自分たちであり続ける。
”ノーブルローズ”以降、さらに変化していくバンド達の景色。
一つの頂を越えてもなお、新たな形に”相(アスペクト)”を変えていく少女たちの熱量をスケッチするのも、今回の目的であったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
やっぱRoseliaは、全バンドで一番”速い”バンドなんだな。その鋭さに巻き込まれる形で、Afterglowは熱を燃やし、自分たちの姿を省みる、と。
FWFショックに迷うバンドが、これからどうするべきか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
モカちゃんが迷いなく『私達は私達』と、Afterglowのアイデンティティを大事にする発現してたのが”ポスト茜空”っぽかった。
蘭に触れられる距離で進み続けるために、今の蘭ちゃんにとってその切り分けは、とても大事なのだなぁ…。
そしてひーちゃんは(そんな集団的自己定義を大事にしつつも)立ち止まらず、日々新に生まれ変わる野心と挑戦へ、仲間を導いていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
言葉で分かりやすく伝えるのは、相変わらず上手くない。でも上原ひまりのパッションが、自分たちをリードしてくれる有り難さを仲間は、しっかり知っている。
いやマジでアフロの面々は、ひーちゃんに膝を正して菓子折りとか贈ったほうが良いとは思うけども、一番近い距離にいる巴が毎回誕生日に『ひまりがいてくれて嬉しいよ、ありがとう』と、言葉と態度で示しとるからなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
”いる”というシンプルで根源的な属性を、全肯定全感謝するのはマジ”正解”。
最後にビシッと蘭ちゃんがキメて、『もっとカッコいいAfterglow』への導線なども引きつつ、今回のお話も良い感じにシメである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
Roseliaとの接触、ひまりとつぐみの前進、相転移に伴う熱量の開放。
蘭モカ爆弾を解除した後の、アフロの物語が縁取られるエピソードだったと思う。
かくして変化への貪欲を共有したAfterglowが、どういうバンドに変わり、そして変わらないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月21日
時間的継続性ってのもガルパの重要テーマだと思うんだが、今回投げたタマを未来のアフロがどう受け取って投げ返すか、非常に楽しみです。ひーちゃんのバンド根性は、もっと色んな所で見てぇよ俺は。
追記 青は藍より出でて藍より青し、熱に焦がされても空は空、と。
ガルパ追記。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月22日
今回のイベントタイトル、読み応えと詩情が両立したいい仕上がりだと思う。
Roseliaが火を付けた潜熱が青い空を焦がしても、たどり着くのはいつもの赤い夕焼けなのだ。
『Afterglowという揺るがないホームがあればこそ、自信を持って変化にも挑める』という話でもあろう。
追記 個人的体験の深化と、多様な人格の触れ合い。その複雑なマトリックスとしてのストーリー構築/蓄積。
ガルパ追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月22日
配布星2,星3まで回収。
モカちゃんが揺るぎなく見えた裏に沙綾の支えがあったこと、蘭ちゃんがかかえる”悔しさ”と、カードエピも良かった。
『下手くそで悔しい』という荒れた感情を否定せず、方向づけで前進力に変えていけるようになったのは、美竹くんの成長だと思う。
これは蘭個人の変化であるし、仲間と思いを臆さず共有するようになったからだとも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月22日
社会や他者と結びついた、孤独ではありえない自己イメージというものを、蘭ちゃんはすくすく育てていると思う。
それは揺るがない自分の芯があって、初めて接続しうる自己像でもある。
自分が薄いと、他者に寄りかかったり侵食されたり、ふれあいのネガティブな影響が表に出ることも多い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月22日
ここら辺の境界線を引き兼ねてモカちゃんも揺らいだわけだが、それは他人を信じ自分を見定めることで、より善い線引を行えるものと、ガルパは描き続けている。
ずっと、自己確立の話なのだろう。
より善い己(それがあって始めて、より善い世界やより善い他者が生まれ、支え、交わることが出来るもの)を掴む道筋は、音楽とバンドが教えてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月22日
しかしそれだけが正解ではなく、紅葉狩りに行ったりクッキー作ったり、色んな体験が連動して、思わぬ繋がりを生み出したりもする。
これは(知らなかった自分含め)人とのふれあい、関係性の構築によるものだし、未知の体験や知識、感情の把握などにも繋がっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月22日
沢山のキャラクターの、多彩で複層的な人格を彫り込むのと同じように、人生の体験も答え一つを押し出すのではなくて、複数の”正解”を肯定し描写する。
否応なく沢山のキャラと物語が、凄まじいスピードで消費されていくソシャゲというメディアの構造。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月22日
それに押し流されるのではなく、『多様性と連帯』というコアテーマを補強するように生かして話を作っているのは、ガルパの強いところだなぁ、と思う。
多いからこそ、描けるものを書いてる印象。