新サクラ大戦を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
クラーラの帰属を賭けて、行わえる華撃団対戦。
舞踏と武闘が交錯する華の舞台に、踊る陰謀の影。
黒鳥の糸を繰る男の瞳に、宿る狂気。破滅の天使を求め焦がれるカミンスキーは、暴虐をむき出しに時計の針を進める。
その先に待つのは、変革か破滅か…。
そんな感じの、祝! 団長ラスボス顔大公回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
いやー…わかり易さはこのお話の強みだと思っとるのだが、絵に書いたような超越存在に恋い焦がれたクレイジーにガラッと変貌してしまい、キメてるのにヌケてる団長が好きだった男としては、ちょっと寂しくもあるよ…。
お話しとしては今まで匂わせてきた要素が一気に結実して、クライマックスに向けて話が転がりだす感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
クラーラとレイラの血縁、異形たる秘密、団長の狂気。『茶番は終わりだ…』とばかりに、華劇団対決を足元から崩して、剥き出しの暴力で野望を叶えんと暴れる莫斯科家撃団…という感じ。
団長とレイラの回想は、『ハイ-! 人類を超越した存在にウッカリ出会っちゃって、若き芸術家は道を踏み外しました!!』と太字で描いてある、わかり易い仕上がり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
狂っちゃったのはレイラも同じで、人に惹かれたことで堕天したアザゼル的存在…なのかなぁ?
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こっから終幕まで悪役頑張るだろう団長は、より深い闇に足を向け、まだ”妹”への絆が残っているレイラは光に惑う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
今回団長、とにかく闇に身を沈めまくりで面白かった。明暗の対比を積極的に。物語的演出・心理的表現として使うアニメではあるのだが、今回は特に鮮明。
『華撃団の揉め事は、ダンスとバトルで解決だ!』つうことで、全国中継の無観客試合開始。意志と尊厳がある少女は、勝ったら貰えるトロフィーじゃねぇんだよなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
やっぱここでも、団長は率先して闇に消えていく。徹底した『オレ悪いこと考えてます』アピール、キライじゃない
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ゲームやってないので、全世界的に華撃団がどういう扱いでどの程度社会に影響力あるかイマイチ掴んでいないので、正直華撃団対決には唐突感があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
軽くでも良いんで、俯瞰でイベントの解説してくれると飲み込みやすかったかな…後にダンスの勝敗を決める、審判団とかもいきなり生えたし。
さておき、司馬くんの超技術でAR演出される、二人の舞姫の踊り。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
やっぱサンジゲン謹製CGでお出しされるパは、バレエ特有の『体重を消す技術』が見れて良い。表現メディアの癖を活かす魅せ方としては、”シドニアの騎士”思い出す。
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色んな場所で賑やかし頑張ってくれる司馬くんだが、今回はバレエガチ勢として結構的確な解説をしてくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
オディールをライトモチーフとしているのなら、王子の愛はオディットに向くわけで、団長に焦がれるレイラの思いは届かない。本来ならパ・ドゥ・ドゥでやるはずの演目が、ソロにもなる。
『記憶を失ったクラーラ←天使に焦がれる団長←人に恋したレイラ』という感情の一方通行が莫斯科華撃団にはあるのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
隊長をヨーロッパに飛ばして、ロマンス路線を封じた帝都の代わりに、莫斯科が愛憎劇担当している感じはあるな。
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黒鳥はたった一人のために表情を作り、完璧に踊る。しかしその思いは遠い高みには届かず、王子は貴賓席で冷たく笑い続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
そのすれ違いが、今後巻き起こる破壊の嵐の中でどういう結果に結びつくか。天使に浮かれて思いを袖にしすぎると、横から刺されるぞ~団長!
合間にあざみとこまちの漫才なども挟みつつ、決着は第三種目の模擬戦へ。あざみChangは可愛いなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
あからさまに不穏なムードを背負った団員を前に、団長の悪役顔もフル回転だ! いや、知ってたけども。
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ビームと爆炎が渦を巻き、掟破りのガチンコが唸る。いや、負けたら”家族”攫われるんだから、生身晒してないでもうちょいなんかないんスかさくらさんッ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
帝都の防人を任じるにしては、ちとワキの甘い描写が多かったかなぁ、という気はした。さてはて。
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芸術団体でもあり治安維持組織でもある華撃団が、どういう意識で二重生活をやっているのか。華やかな舞踏では乗り切れない暗闘に、どう備えていたか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
コミカルでアットホームな演出に重点して、鉄の匂いがする部分をあんま掘らなかったことが、今回の運びへの違和感に繋がってるのかもしれない。
まぁぶっちゃけ文脈と様式美に乗っかったお話しではあるので、『そういうもんだ』で飲んだほうがいい部分なのかもしれないし、ゲームの方で描写している部分なのかもしれんけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
ワリとざっくり『よくあるクライマックス』に突き進んでいくので、上手くノレてない感じがする。個人的には、だけども。
広がる光翼、落ちる少女。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
額縁に入れて飾っておきたいイヤボーンでもって、クラーラは白い羽根を拡げ、団長は狂笑する。
去りゆくクラーラに伸ばした手が、届くことはない。劇場もボーボー燃えて、マジ大惨事って感じだ。
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そんな感じの、家族ごっこの終焉でありました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
すっかりクレイジーな素顔を晒した団長が、クラーラに何を見出し、何を望むのか。
革命だの平等だの、随分アカいこと言っとったけども、騒動のバックボーンとなる部分なので、良い魅せ方を期待したい。
さくらとクラーラが積み上げた日常は、引っ張り出された異能と秘密の前に無力だったわけだが、こっからどう逆撃するか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
僕はこのお話し、二人のフッド感で食べてる部分が強いので、必ず最後に愛が勝って欲しいものだ。
『血縁なんぼのもんじゃい』というさくらさんの主張、マジ正しい。
『揉め事は平和的な”競技”で収める』っつー、華撃団のスタイルも足蹴にされたわけだが、そこら辺を団員がどう思うかもちょっと知りたくはあるな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年5月29日
炎と暴力で動いた、新たな局面。そこに華撃団がどう立ち向かい、”家族”という芯をどう扱っていくか。
次回が楽しみです。