プリンセスコネクト!Re:Diveを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
楽しかったバカンスを終えて、今日も仲良し”美食殿”。
ペコリーヌは市場の人達に愛され、コッコロとユウキは奇妙な縁に導かれ、暗黒のギルドへと足を運ぶ。
蘇る悪霊、迫りくる呪い。ファンシーなようでガチな破滅の危機に、腹ペコ騎士はどう立ち向かうのかッ!?
そんな感じの、美食殿 VS 荒御魂 なお話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
外見が萌え萌えで声が雨宮天であっても、冥界のルールで動く怨霊はマジで洒落にならねぇなと思い知らされるエピソードとなった。
いやマジ、ミヤコタチ悪すぎるでしょ。『腹立ったら生者をプリンにして喰う』って、魔人ブウかよ…。
ストーリー全体としては、単独行動取って穏やかな日常を過ごしてたペコリーヌのほうが、多分メインで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
両親や王宮に話が及ぶたび微かによぎる影とか、それでも明るく振る舞うことで皆に愛されてる様子とか、”美食殿”を離れればこそ見えるものが、強く描かれていた。
そんな二層構造で展開する、”美食殿”の日常回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
冒頭、ゆったりしたペースで描かれるモーニングルーティーンが、非常にリッチでいい。
各キャラクターの住空間、共同生活での役割分担がよく見えて、生活の”匂い”が立ち上ってくる。
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エルフのコッコロちゃんがボタニカルな部屋に暮らしてたり、ユウキは朝の稽古をずっと続けてたり、キャルちゃんがグーグーぬいぐるみに取り囲まれて眠るのを皆許していたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
楽しかった海の思い出が、宝石のように輝くテラスもまた、非常に美しい。
キャルちゃんが豊かで愛おしい日常に包囲され、すっかりそれなしでは生きていけない体になっているのを見るのが僕は大好きなのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
ペコリーヌの美味しいご飯をたっぷりお腹に入れて、パジャマを干して、可愛いぬいぐるみを並べるその表情…。
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力みがすっかり取れて、リラックスした良いお顔である。やっぱキャルちゃんが飯食って寝て起きて生きていく場所は、”ここ”なんだよなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
毎回の太い日常描写は、こういう実感をじんわり染みさせ、後々あるだろう”決断”に納得がいくよう、話を組み上げている部分もあろう。
今回は単独行動を取ったペコリーヌの視線で、市井の人達の”生活”もまた、リッチに見えたのは良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
”美食殿”という特別な場所にいなくても、この世界の人達には暮らしがあり、皆生きている。親があり、稼業がある。
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そういう人達に愛されつつ、王城に巣食うものからの圧政には顔を曇らせもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
何かと謎の多いペコリーヌが、どういうキャラクターなのか。終盤に向けて、輪郭線を太く描いていく回となった。
やっぱロストロイヤルだよなぁ、どう考えても。下手しなくとも、キャルちゃんの主が親の仇、か…?
いまは失われ、だからこそかけがえのないもののように、両親の教えを語るペコリーヌ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
あくまで笑顔、いつも明るく。そんな少女の横顔を、ギルド仲間”ではない”普通のおっかさんが気にかけてくれてる描写が良かった。
人情は、主役の特権ではない
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まぁそんな感じで、沢山の笑顔と一抹の寂しさを混ぜ合わせてペコリーヌの一日は、穏やかに過ぎていく。ただの食いしん坊ではない彼女の人柄が、よく伝わる日常のスケッチ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
その裏側では、闇の勢力がマジ洒落にならない大ピンチを連れてくるのだった!
いや、Aパートは洒落気味なんだけども…。
ユウキの特別な”眼”は、見えるはずのない存在を捉え、コッコロ共々奇縁に巻き込んでいく。マスターの追い込まれ加減が、後のマジヤバっぷりを暗示していてヤバい…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
いい感じの美術が唸る廃城へと、足を進めた一行。本身の槍も飛んでくるよ!
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『診療所のヤンデレといい、森のボッチエルフといい、ユウキくんはやべー女惹きつけるフェロモンでも出してんの!?』という感じだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
ミヤコの銀河ギリギリ! ぶっちぎりのヤベェ奴!加減で忘れがちだけど、初対面挨拶代わりに槍投擲も、中々相当だよね…一歩間違えると”死”ですわ。
んでもって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
闇の女王をスーパーパワーで復活させろってんで、クリスタルの棺に閉じ込められた丹下桜がリングインだッ! ”ドキドキプリキュア”で見たぞこの構図!
状況の急変について行けず、ミッフィー顔になるコッコロちゃんは可愛いねぇ…。
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よく知らねぇヴァンパイア少女の窮地に、ユウキはプリンを投げ出して突っ走る。それは一切の垣根なく誰かを助ける、彼の心根の発露…なんだが…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
よりにもよって、そういう”徳”を一切理解しない悪霊と居合わせたのが、”美食殿”の不幸ではある。
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ほんとにミヤコは世界が『プリンとそれ以外』に塗り分けられた存在で、『”死靈”ってそういう存在だよなぁ…埴谷雄高だよなぁ…』ってつくづく思う。(”死靈”はホラーではない)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
人間が生前持ってた可変性みたいのを、死と二度目の誕生は奪っちゃうんだよなぁ…。
プリンに異常な執着を見せる怨霊に取り憑かれ、キャルちゃんが待つ”家”に上がりこまれる。超自然的なパワーを背景に押し付けられる、ミヤコの過剰な欲望。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
そらキャルちゃんもビビるよ…水泳の勉強もして、家族が帰ってくるのウキウキだったのに
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キャルちゃんが今回疲れた体をぐうたら横たえ、ペコリーヌの美味しいご飯を待ち受ける”食べる人”なのは、僕は結構好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
そういう”甘え”を自然に許してくれる関係を、”美食殿”は作れている、という現れだと感じた。キャルちゃんずーっと飯作らんわけでないし、掃除や田植えは率先してやるしね。
たまにはのんびり休んで、今度はみんなで泳げるように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
そういう生者の柔軟さと、一生プリンの話ししかしねぇ…つうか全てを捧げて強制的にプリンを作らせるミヤコの単機能は、思わず笑っちゃいつつも洒落にならない対比を生んでいた。
いやー…死人の見てる世界は怖いわ。白か黒かしかねぇ。
荒御魂に適切な供物を捧げられなかった末路は、常に破滅。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
手も足もない”食物”に姿を変えられ、バクっと食い殺されそうになった所で、我らの姫がなんとか間に合う。
自分を満足させないものは、異能を駆使して殺す。いやー、幼女幽霊ヤバいですね!
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ペコ公の”食”は悪霊すら祓い、なんか綺麗な感じでエンディング…と思ったら、ミヤコの食文化に昆虫食はなかったようで…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
消えたユウキ、少女幽霊の口元のプリン…生死の境界を超越した存在と関わると、どんな不幸が起こるのか。
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よく判るエピソードでした。いや、食われてないけどさ…。ここら辺の二段オチを、次回予告活かしてちゃんと付けるのは巧い所。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
シノブが大悪霊を敬しているように見えて、存外扱いが雑な所が好きだな。気絶した後のミヤコの扱い、完全に薪ざっぽと同じだもん。
というわけで、ペコリーヌの穏やかな日常スケッチと、一歩間違えば悪霊の腹に全員収まってた美食殿ホラーが、愉快に錯綜するエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
どんなに可愛くとも、死霊は死霊。『”食”への執着も行き過ぎれば暴力』という警句含め、ミヤコが中々邪悪で良かったです。マジ洒落になんねぇ。
そういう怨霊譚を横に追いても、バカンスから帰って、当たり前の日常を取り戻していく”美食殿”をゆったり豊かに追いかけてくれたのは、中々の眼福でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
やっぱ積み重なる生活の一個一個を、手抜きなく描画してくれる筆の冴えが、作品世界とそこに生きる人々の存在感を、グッと増してくれるのだ。
そろそろ1クールの終わりも見えてきましたが、今回見せたペコリーヌの陰りを生かしてシリアスな方向に行くのか、最後まで明るく楽しい感じで進めるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月10日
どっちに行っても面白いし、早くも二期は見たい! そそられたぞストライダムー!!(プリコネ範馬勇次郎)って感じです。
次回も楽しみ!