プリンセスコネクト!Re:Diveを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
明かされる真実、蘇る記憶。
それぞれが抱えた重い荷物を胸に、そして仲間に預け、”美食殿”はシャドウとの闘いに赴く。
勝利の後に続く日常と冒険は、まだまだ続く。
全ては、みんなで楽しく、ご飯を食べるために!
そんな感じのプリコネアニメ最終回ッ! 終わってねぇが凄く終わった、いい最終回でした。二期の発表がないこと以外はなッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
いや実際すごく良いアニメだったので、この語り口と筆致でユウキの宿命、ペコリーヌの使命を果たす所までやって欲しいですねホント…。
お話は前回のヒキを受ける形で、ペコリーヌの告白から開始。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
貴種たる使命をしっかり背負い、祝福されて旅立ったはずのプリンセス。戻ってみれば、全ては忘却に飲み込まれ、変えるべき場所は奪われてしまった。
”ユースティア”という名も、また。
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圧倒的な美術力を信じて、カメラを引いて大きく見せるシーンが凄く良かったけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
ユウキが『忘れる側の哀しさ』を背負のに対し、ペコリーヌは『忘れられる側の苦しさ』を体現すると判る、重苦しい回想でした。
キャルちゃん曇らせるだけでなく、ペコ公の家も名前も奪う。マジで”陛下”許せねぇな…。
ペコリーヌが、王宮から見る広い世界。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
権力を特権的に握る立場は簡単に市井のぬくもりを忘れてしまうからこそ、そこに一つ一つの人生があることを肌で感じる。
ペコリーヌが騎士の装いで送り出された旅には、そういう意味があったと思います。
王家というシステムが求められる”公”を果たすべく、儀礼化した新陳代謝。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
家を開け、新たな生き方を学ぶのはやがて帰ってくるため。より善き王として、適切に役割を果たすため。
旅立ちにはそういう使命だけでなく、家族の暖かさがしっかりあり。
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旅路には一人ひとりの笑顔と、楽しいイベントが沢山あった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
公私のバランスが取れた充実の旅は、しかし簒奪者に意味を奪われ、父母の中に”ユースティアナ”はいない。
それは種すら違う怪物に、横から奪われてしまう。
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『使命を果たせなかったから、父母は笑顔で迎えてくれない』と思っている段階では眦に溜まっている涙が、『父母は自分を忘れてしまった』と突きつけられた瞬間零れ落ちるのが、まぁ圧倒的な巧さで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
元々細やかな表情変化にカロリー入れて、キャラの心情を見せるアニメなんですけど、今回は特に強い。
ずっと笑顔で、明るくお気楽。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
腹ペコ騎士がどんな辛さを隠して、今まで走ってきたかを見せる今回、描画の繊細さはいくらあっても足りないと思います。
今までのおどけた態度が嘘ってわけじゃないけど、それは傷を隠す強がりではあって。あるいは、ズタズタの内面がこぼれ出さないための鎧か。
それでもペコリーヌが笑顔を作り、笑顔を広げていこうと頑張ったのは、父母と王家が自分に課した在り方が、そういうものだったからだと思うわけです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
過去から面々と繋がるものが、たとえ誰かに奪われたとしても。
自分だけがそれを覚えているなら、生き方を裏切れない。
それでも寂しすぎて耐えられないから、ぬくもりを求めた。”ペコリーヌ”として、自分を隠した生活でも、皆で一緒に御飯を食べる日々は救いだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
だからこそ、二度壊れるのは耐えられない。愛した人が離れていく恐怖を、もう味わいたくない。
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己の秘密とエゴを吐露し、泣き崩れるペコリーヌをコッコロちゃんは抱きとめ、キャルちゃんは扉の向こうで見つめ、背を向ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
陰陽がハッキリ別れた仲間の対応ですけども、前回 ↓ こういう事言ってた視聴者としては、ペコ公の涙を受け止めてくれる人がいてマジ良かったですhttps://t.co/vrGM6js7aC
仲間なんだから、誰かが崩れるのなら誰かが間近で支えればいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
それはすごく大事な一つの答えなんだけども、ぬくもりに背を向けて自分だけの闘いに進むキャルちゃんの決断も、大事な一つの答えではあって。
それは排他ではないわけです。同じギルドで共存できる。
ペコリーヌがユウキ達に出会わず、お腹ペコペコのままだったら、抱えた記憶は彼女を餓え殺していたと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
どれだけ人品に優れた人であっても、一人では戦えない。心を満たし、涙を止めてくれる人がいて初めて、運命と向き合うことも出来る。
今回は、コッコロちゃんが受け止める番。
そしてペコリーヌ達に知らず孤独を受け止められ、心を満たされていたキャルちゃんは、そんな日々を嘘にしないために一人、シャドウに立ち向かう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
迷いの暗がりから顔を上げて、仲間との絆を思い出す時、その顔に光が差し込むのが鋭い演出。
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”陛下”への複雑な感情、偽りながら本物だった日々。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
シャドウと闘う決断を果たし、自分の気持ちに嘘をつかないことを選んだキャルちゃんの背中が、先週のペコリーヌと重なってるのが最高。
コッコロちゃんとは別の形で、キャルちゃんも親友の想いを引き継いで死地に向かうのだhttps://t.co/RAah2Qvrda
ここで一人、多分友情のために闘うキャルちゃんは、先週『ついていけない』と呟いたペコリーヌの献身と、同じ場所にいるわけです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
迷いつつも、友の涙を扉の奥から見守って”ここ”にきたのなら、キャルちゃんはもうペコリーヌの高潔に『ついてきてる』のでしょう。
一方ラビリシアは濃厚な思いを瞳に宿し、荒廃した世界でユウキの忘却を埋めていく。だーかーら、この世界の超越者はバブちゃんに極大感情懐きすぎッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
Re:dive前にどういう物語があって、今のランドソルがあるのか。
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それは僕にもユウキにもさっぱり判らなんが、とにかくバカでかい運命に押し流されて、彼は記憶をぶっ飛ばしちゃった、ということらしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
ここら辺のデカい話取り回すの、マジ1クールだと絶対足りなかったと思うので、終わらない終わりになるとしても日常重点で進めたの、僕は偉かったと思う。
ユウキがクソ陛下(前世)を止められなかった結果世界がこうなってるとすると、ペコリーヌが家と名前を奪われたのは、ユウキにも関わってくる問題なのよね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
こういう形で、一見遠いそれぞれの因縁が絡んで、主役ギルドがラスボスぶっ倒す理由が濃くなるのは良い。ぶっ倒す所までアニメで見てぇな…
んで、その陛下は”公”の責務を果たさず、臣民は振り回されてる、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
最終回で新キャラゾロゾロ出てきてマジビビるが、王立騎士団も盲目的に、陛下に従ってる感じではないのね…。強キャラおばさん、何を知り何を狙う…。
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美食殿の一員ではない、カードにはならない町の人達が、ペコリーヌの消失に涙し、ホコリにまみれて探してくれてるのが、僕はいいシーンだな、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
この作品世界には、色んな人がいて色んな生活がある。
(おそらく)原作にはいないモブに結構な尺を割いて、そういう事を書いてきたアニメだから。
ペコリーヌが王族として、”ユースティア”として街の人のため、笑顔を広げていたことがこういう描写を生む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
特別な力も話の主役になる特権も萌えイラストのビジュアルアドもなくても、食って笑って生きる人達がいる世界。
そこにペコリーヌがいて愛されてることが、僕はとてもいいと思ったのだ。
魔力の奔流でシャドウを一人押し止めるキャルちゃんだが、一人では当然勝ち切れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
ペコリーヌが顕にした、胸の奥の秘密と想い。それをまだ公開できないキャルちゃんは、負い目と迷いに追い詰められていく。
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諦めと死に身を任せようとした時、颯爽登場してキャルちゃんのナイトになるペコリーヌを、あえての遠景で見せるセンスに震えつつ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
やっぱキャルちゃんの危うさを受け止め、守るのはペコ公なんだよなぁ…。シャドウにジリジリ押されてたのが、バーンと跳ね返されるカタルシスが良い。
ペコリーヌの存在自体がキャルちゃんの光だから、視界を覆っていた闇はその登場で晴れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
『ついていけない』と親友に言われたのが、ペコリーヌが折れた大きな理由だと思うけども。
それでも、どこにもいない”ユースティア”であり続けるために。
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一番大事な人を守りたい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
姫騎士の涙と秘密を抱擁することで、そういう再起を後押ししたコッコロちゃんが、二人はペコキャルMaxHeartもちゃんと見守ってるのは素晴らしい。
やっぱ一人で立ち向かう決意をしたことが、ペコ公と対等に向き合う矜持を、キャルちゃんに与えたんだなぁ…。
『しかしねー、一人足りないでしょうが! ”美食殿”は四人でしょうが!!』ってんで、ユウキくんもラビリスタに向き合い、決意を込めて死地に向かう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
お金かじってたバブちゃんが、こんな眼をするようになるとはなぁ…コッコロちゃんも感涙である
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ユウキの過去に何があって、プリンセスナイトの力と一緒に、どんな呪いと祝福を背負っているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
ラビリスタの涙の理由は判らんけども、まぁ重いものがあることは判る。アメス様もそーだったッ!
彼女たちが抱え、ユウキに思い出して欲しいと思いつつも、重荷にさせまいと抱え込むもの。
それをアニメで見たくもあるが、まーそれ描くのは時間かかるわな。世界転生が絡む一大サーガだもんな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
結果今回のアニメでは匂わせる感じで終わるわけだが、輪郭だけでも運命と感情のデカさが判るよう描かれているので、結構ノレる。
つうか過去ユウキに関わる人、みんな感情デカくて可哀想よね…。
かくして結束を取り戻した四人は、それぞれの思いを刃と魔術に乗せて、シャドウを打ち倒す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
エフェクトバッキバキの超絶バトルで、非常に良かったです。日常コメディに力割きつつ、アクションシーン一回も怠けなかったのマジ偉いなぁ…。
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バトルの描写も良かったですが、個人的には闘い終わった後のラビリスタが、凄いエモで殴り倒してきて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
自分が知っているユウキだけを指のフレームで切り取っても、彼が生きてる”今”は、そこに入り込んでしまう。
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共有されていた過去は消え去って、それでも想いを寄せた人は元気に生きていて、でもそこに、自分はいない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
この取り残される哀しさってのは、裏打ちにされたペコリーヌの回想でしょう。
ペコリーヌの涙はコッコルが受け止めてくれたけど、ラビリスタの思いは、ユウキが記憶を取り戻さないと届かない。
彼女も誰にも言わないまま『お腹ペコペコ』なんだけども、そこで自分の思い出の中のユウキを取り戻そうとはしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
彼が生きる、自分がいない”今”を『いい景色だ』と肯定して、傍観者の位置に留まる強がりを見せる。
これはね…とても寂しくて、強くて綺麗な心だと思います。
そんなラビリスタの助けもあり、日常に帰還した”美食殿”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
英雄の帰還を街の人が喜んでくれる描写が、幸福な当然と納得できるのは、やっぱ”生活”をちゃんと描いて繋げた成果だよなぁ…。
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そういう広い”公”に報われるシーンと、狭くて濃い”私”と繋がるシーンが並走するわけですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
『俺たちよぉ…本気で”ペコキャル”をやってくからよ…』という、最初からほとばしってた気合が、この最終局面で暴れ倒すッ!
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『女と女が心と体を繋ぐ時は、これだけの分解能で描かなきゃダメなんだッ!!』と画面が吠えまくる、超カロリーの情感作画。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
指先一つ、視線の一欠片、吐息の一片を余すところなく切り取るような、濃厚な想いの演出が素晴らしいシーンでした。マジ凄い。
ここでねー…キャルちゃんがいつものツンデレしないところが最高なわけですよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
己の命を顧みない高潔に『ついていけない』と思いもしたけど、でもそういう気高さは、繋がったあなたから私も受け取っていた。
だから一人、闘うことを選んだ。気づけばその魂に、『ついていけ』ていた。
それを死地で思い知らされちまったら、叩きつけられる愛をはねのける手はもうねぇわけですよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
フフ…キャルちゃんも自分が、”ズブズブ”だってことにRe:diveする覚悟が決まったようだね。
マジで本気で亜音速で、今すぐ悪の組織辞めなッ!!!!
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かくして、英雄たちの物語は終わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
ペコリーヌの奪われた過去も、ユウキの白紙の記憶も、その真実を顕にすることはない。
それはこの先の冒険に、続いていく物語。毎日寝て食べて、一緒に笑う生活の先に続く、一つの奇跡。
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かくして、英雄たちの物語は続く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
それぞれの寝室で、それぞれの愛おしさを育みつつ、同じ屋根の下で暮らす。
そんななんてことのない積み重ねが、重たい宿命を貫く刃になる日が、必ず来るだろう。
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『いやマジで…エピローグの余韻最高だったんで…ホント二期お願いします…』って感じだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
先週冒頭食べれなかった『半熟卵のオープンサンド』を、冒険をくぐり抜けて”美食殿”が掴んでいる様子。
その生活を取り囲む、当たり前の美しさ。
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そして四人で、新しい冒険に旅立つワクワクと笑顔。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
自分達が何を大事にアニメ作ってきたか、凄まじい情緒力で殴りつけてくる、見事なラストカットでした。
いやー…本当にいい最終回、いいアニメ、いいお話だった。ありがとう、そして二期…マジで…。(しつこいマン)
というわけで、アニメプリコネ終わりました!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
非常に良かったですッ!
ありがとう金崎監督、ありがとうCygamesPictures…。
ファンタジー作品を見る時たっぷり浴びたい異世界の情緒、そこに息づく生活の息吹が、みっしりと詰まった見事なアニメでした。
僕はこのアニメでプリコネに出会った視聴者なんですが、その前から漏れ聞こえるものがあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
そういう勝手な謬見で『ちょっとヤダな~』って思ってた部分が、軒並み別の書き方になっていた(ぽい)のは、凄く有り難かったです。
なんかねー、思ってた”プリコネ”と違った。最高だった。
幼い身空でバブバブされてる印象だったコッコロちゃんは、思いの外可憐な十一歳で山出しエルフだったし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
腹ペコ能天気と思っていたペコリーヌは、悲しみを笑顔に隠して”公”を背負う高貴の持ち主だったし。
記憶を失ったバブちゃんも、自分に出来ることを一個ずつ、重い運命に負けず進んでた。
そういう人間の肖像を、あんま彫り込む作品じゃないと勝手にナメてた部分があって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
それを凄くきれいに、気持ちよく裏切られた感じがあるんですよね。
わざわざ作監を付ける、食事の作画。
楽しいコメディもワクワクの大冒険も、抜かりなく描ききるクオリティ。
ドタバタの日々に心の居場所を見つけて、凄く大きなものに向き合う力が湧いてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
そういう率直な話を、色んなものが贅沢に乗りまくったフルコースで下支えし、クライマックスまで運んでいく力強さ。
非常に良かったと思います。みんな作品世界を”活きて”いた。
寂しさと卑屈を同居させ、秘密と慕情に思い悩むキャルちゃん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
彼女の揺れる内面を丁寧に重ねる筆も、作品に僕を引き込んでくれました。
マージで、このツンデレがどれだけ”ズブズブ”か、一発で分る”絵”が多すぎ強すぎ。あと悪の女幹部に細胞レベルで向いてない感も。
満腹を描くためには空腹を描くべきで、人格に優れ”与える”ペコリーヌと、”与えられる”キャルちゃんを、セットで描いたのは妙技でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
料理と同じく、満たす側と満たされる側は基本鮮明に別れてるのね。でも、それは絶対の境界線じゃない。
ペコリーヌも涙を流すし、キャルちゃんも気高くなれる。
そこら辺の相互作用を、ペコリーヌを抱きしめないキャルちゃんの決断で描いたのは、作品の奥行きがグッと広がって良かったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
あそこでペコリーヌを聖人の位置から下ろしたことが、”家”としての美食殿に必要な平等さを、最後に刻んだ感じがある。
僕は”食べる”という営為に強い興味があるので、それを作品の真ん中にすえ、ただ腹を膨らませる”餌”ではない”食事”を描いたのも嬉しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
それは生活の一部であり、魂の癒やしであり、人をつなぐ大事なメディア。
『みんなで、楽しく、美味しく』
そう言い続ける、ペコリーヌの飢え含め良く描いた。
彼等を取り巻く異世界がとにかくハイクオリティで、鮮烈な美しさがあったのも良かったです。やっぱファンタジーは、美術にリキ入れて欲しいよね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
豊かな自然を色んな動物さんが駆け回ってたのも、アニメの名化の動物大好き人間としては有り難かった。マージ色んな動物いたもんなぁ…。
アプリゲー特有の人数の多さと、かなり独特の向き合い方してたのも、僕個人としては良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
名前付き顔つきの美少女、もっといると思うんですね。
画面に写した連中は、ドタバタ状況を転がしつつ、魅力的にエピソードで活かしてたけども、多分全然足りない。
その分を、モブに回す判断をした。
アニメから入った立場踏まえての感覚なんですけど、それは僕にとっては有り難かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
戦う力も、巨大な運命も持ってないフツーの人たちにも、生活があり感情がある。家が壊れれば治すし、大事な人は助けたいと思う。
それを描写で裏打ちしたことが、ペコリーヌの抱える秘密を分厚くする。
そういう作劇面での巧さもあるんですが、主役もモブも平等に扱ったことが、作品全体の風通しを凄く良くして、”活きる”というメインテーマを真摯に扱ってると、僕に思わせてくれました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
まーここら辺は、アプリ通ってないニワカ特有の感覚なのかもしれんけど。難しいね。
アプリではあっただろうユウキくんのラブコメ成分を、極端に絞ったのも僕的には有り難かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
個人的な好みってのもありますが、ユウキくん記憶を失った弱い存在で、恋愛のもつ暴力的な激しさ、その向こうにいる一個の人格受け止め切るには、魂が弱ってるじゃないですか。
そういう相手に”恋愛”すると、ある種のヤダ味が出るかなー、と思うところはあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
作中明らかに成長途中の児童として描かれてたユウキくんを、その発育段階に相応しい扱いで見守ってくれたのは、作品が好きになれる足場の一つでした。
アニメのユウキくん、凄く一生懸命で可愛い子だったね。
記憶を失った子供、田舎者、卑怯者、ロストロイヤル。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
世を追われたハグレモノたちが、肩寄せあってひとつ屋根の下に集い、同じ釜の飯を食う。
そういう生活再建・関係構築のドラマとしても、各キャラが魅力的で良かったと思います。疑似家族的な定位置はあっても、それが流動的なのが良い。
あと、コメディとして面白かったのが凄く良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
切れのいいネタを、テンポよく見せる。動画のプレーンな面白さを時に生かして、色んなパターンで笑わせる。
『作中で描かれる”面白い”が、こっちから見てもちゃんと面白いてのは、相当ありがたいことなんだな』とか思ったりもしました。
運命に導かれて集い、宿命の重さを支え合って進んでいく”美食殿”が、この後どんな冒険と生活を重ねていくか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月29日
それを是非とも見たい気持ちですが、しかし今は、良いものをたくさん食べさせてくれたことに、ありがとうとごちそうさまを言いましょう。
すっごく面白かったです。お疲れ様!