ノー・ガンズ・ライフを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
激闘の末、”解体者”を討ち果たした十三とメアリー。
満身創痍の彼らに、EMSのアヴィが立ちふさがる。ガンスレイブユニットの本領を制御し危機を乗り越えた十三が、整えた兄妹対話。
拡張体技術は、人を狂わす悪魔の技か。それとも、未来へ繋がる新たな可能性なのか。
そんな感じの、”解体者”編一旦の幕、ノーガンズライフ第16話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
先週マジ唐突な横殴りを決めたアヴィ局長代理が見事なヘイトアーツを決め、ドタマの鉄砲以外もヤバかった十三の力を引き出し、妹は兄を超えていく。
決着はスピッツベルゲン本部に乗り込んで、鉄郎と合流してからかなー。
”解体者”編は十三最初の依頼が関わってるだけあって、知らぬ間に立派に育ってた肉親だけでなく、”処理屋”として戦後を生きていくことに決めた銃頭のキャラクターも、格好良く見せてくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
敵とバチバチやり合う中で、主役たちの地金が見えるエピソードはやっぱり良いやな。
まぁそういう仕事をするには、アヴィ局長代理殿は役者不足が否めなかったけどね!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
人質は取る足は射抜く、能力は回避特化、無用なアオリでヤベーやつの導火線に火を付ける。
小物悪役の数え役満って感じで、逆に見てて気持ちよかったわ…。
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背骨バキバキ言わせながら、あからさまに宜しくない技術で腕を再生させる十三のヤバさはよく伝わったし、そういうヤバい道具として作られた自分を制御し、最初の依頼を果たそうと根性出すところは格好良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
十三はアクションもキメるけど、やっぱ泥臭く気合入れてる時がカッコいいよね。
ご自慢のロンチーニ器官すら欺瞞する煙幕から、デコピン一閃不殺の勝利。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
”解体者”が手助けしなかったら暴走してたかもしれないけども、そこで手を出させる所含めて、十三は殺しの道具から”処理屋”へと己を変えた。
生物は皆、環境に適応して変化を受け入れる強さがある。
『そんな人間としての強さを、メアリーが兄に突きつける舞台を整えるために、お邪魔虫は壁役やるわ…』っていう、十三の立ち回りがマジハードボイルド。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
サラリと壁になる時も”手”が印象的で、技師たちのエピソードに似合った演出だな、と思う。
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レフティに宿った兄の意志も、技師として活動を続けたメアリーも、立ち止まったままの亡霊ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
自分の手で何かを掴み、何かを助ける日々の中で感じ取った、譲れない信念。
人は変わっていけるし、拡張技術はそれを助ける。
そんな強さを”解体者”が受け入れたのは、一回負けて落ち着いたからか。
”解体者”が並列補助脳に宿った亡霊だとしても、その絶望はヴィクターの絶望、拡張技師全てのカルマなのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
だから縁の深い十三とメアリーがしっかり決着させなきゃいけない相手…なんだけど、まぁ鉄郎放置して話しやり過ぎたからな…一旦小休止だよな…。
ガンスレイブユニット本来の異形(とその制御)を見せた後に、メアリーが拡張技術に希望を見据え、兄を圧倒する流れは、お互いがお互いの生き様を支える、良い話運びだったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
ヴィクターが果たせなくなった”専属技師”としての役目を、メアリーが継承してるのも良い。
”解体者”が『もう取り返しがつかない』的なことを言っていたのは、可能ならば取り返したいという意志の現れだと思うし、ただ解り合えぬまま殴り合うのとは、ちょっと違う未来が待ってそうだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
まぁ身を寄せてるスピッツベルゲンの、ろくでもなさ次第ではあると思うけど。”相当”っぽいんだよなぁ…。
アヴィ”元”局長代理も裏取引で無事失脚して、”解体者”は街の闇に消えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
レフティはキモかわいいただの腕に戻り、鉄郎のいない事務所で、二人は一時の平穏を取り戻す。
十三の”腕”は、兄の代わりにメアリの頭を撫でてもくれるのだ。
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こうして一段落ついてみると、メアリーのキャラがぐっと彫り込まれ、凄く魅力の増したエピソードだったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
十三と鉄郎、二人の拡張体を主役に進んできた物語が、”技師”という角度から照らされることで、さらなる奥行きを手に入れた感じもある。
戦えないからこそ、支えるだけだからこそ。
『そういう矜持や強さもあるよなぁ…』と、しみじみ思わせてくれる物語であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
初めての依頼人に拘り、メアリーを守るべく必死になって根性出す十三も、気合十分で非常に良かった。やっぱ人生の崖っぷちで、強がり減らず口叩く男と少女が好きだな…。
んで。そういういいお話から完全に切り離されていた鉄郎は、ヤバいオーラ満載のジジイに激詰されていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
どんだけ紳士ぶってても、そういう”眼”したやつが正気のはずがないんだよなぁ…。
鉄郎が知らない鉄郎が、スピッツベルゲンを支持していた。
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そう語る言葉を、はねのける材料を鉄郎は持たない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年8月2日
十三は白紙の記憶に、処理屋としての実績、兵器だった過去を拒絶する意志があったけども、まだまだ発展途上の鉄郎は当然揺らぐわなぁ…。
このまま蛇舌に飲まれるか、それを切り裂く意志を掴むか。鉄郎少年も正念場、次回も楽しみですね。