デカダンスを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
システムへの叛逆が始まる。
燃やされる糞と、暴れ狂う暴力の渦中を超えて、バグ達はガドルの心臓に指をかける。
その足下で展開する、裏切り者とアナキストの狂宴。
数多の命を吸ってなお、闘争は踊り、真実が突き刺さる。
さぁ、ゲームの続きだ。
そんな感じの新世代アナキズム闘争遊戯、過給器ぶんまわしの第9話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
現実的光景(サイボーグにとっての”ゲーム”)の中で展開される工場襲撃と、ゲーム的風景(サイボーグにとっての”現実”)の中で展開するクソだめ大爆破。
今まで二つに分断されていた場所が、暴力でもって強制的に繋がっていく
それはシステムにすり潰されるストレスを、タンカーたちの”現実”をゲームと消費することで解消していた既存のシステムが、崩壊に突き進む序曲だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
遊戯場であることでしか存在を許されなかった、人類最後の領域。それが脅かされてなお、『人間らしい本当の生き方』をシステムは担保してくれるのか。
カブラギは、そういう事は考えない。とにかく、限界まであがくだけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
そんな刹那的アナキストに反発するもの、魅せられ爆発するもの、色んな連中が狂宴に身を投げて、生きたり死んだりしていく。
…やっぱアルトーっぽい話だよな。戴冠せしアナーキスト大暴れ。
お話はいつもどおりの出撃を抜けて、帰ってこれるか判らない決戦にバグ二人が進み出るところから開始する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
カブラギにとってパイプは、帰ってくる理由、闘争以外の慈しみの象徴なんだと思う。ナツメは…人生変えちゃうほどの、無垢への信仰の対象だからなぁ…。
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そんな二人きりの決戦を、勘付きつつも同行を許されないクレナイ姉さんは、切なくも大事にはされていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
ナツメとは一応同じ方向を見て進んでいるのに、姉さんとは背中合わせ。でも、最大限の好意と敬意はある。
こういうところのスジ通せるのが、カブラギさんが人間狂わす一因かな、と思ったりもする
まぁクレナイ姉さんはカブさん好きだけど、タンカー戦士として仲間と共同体を守り、明日を信じて死地に赴くバランスの良さがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
カブさんに狂った男連中、軒並みどっかぶっ壊れて、突き進むことしか出来ねぇからなあ…。
これが男女のかき分けなのか、タンカーとギアの差異なのかは気になる所。
長らくホームグラウンドにしてきたデカダンを鏡越し、背中に置き去りにして、二人は”戦場”を離れ工場に挑んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
バックミラー越しのデカダンスがゲーム画面っぽいのは、良い象徴化だなぁ、と思う。そこでやり取りされるスリル商品は、カブラギにとってもう虚構なのだ。
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スイッチひとつで絶滅可能、フェイルセーフは当然完備。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
工場で生産される『世界の敵』だけあって、ガドルを皆殺しにするルートもまた、ゲームっぽい整然に溢れている。
これはご都合主義というよりも、ご都合と制御が聞くようにシステムサイドが、現実をゲーム化した結果だと思う。エグいわなぁ…。
サイボーグ達の”真の姿”含めて、世界が実はポップにゲーム化されていることを、遊戯場の中で飼われている絶滅危惧種…”本当の人間”だけが知らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
そういう転倒したグロテスクは、第2話で世界の有様が暴露されて以来ずっとつきまとっていたし、叛逆が始まってからこっち加速しっぱなしだ。
そんな戯画化された気持ちの悪さに自覚的なのは、僕がこのアニメを好きな理由の一つだったりする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
今回もクソが燃えたくさん死ぬ大惨事が展開するが、ポップなデザインでそこまで(少なくとも表面的な)ショックはデカくない。
人間サイドのキャラデザで今回の話やったら、そらー凄惨やぞ。
情報がオーバーレイされた現実に、焼き付けられた赤い死線。何も知らないナツメは、当然それを乗り越える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
過剰に気にして、過保護に守るのはカブラギだけだ。
こういう”ズレ”は随所にあって、バグ全体の運命を決める決戦に、ドナテロは最後の遊戯に夢中で間に合わない。
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ジルは全てのお膳立てをやってのける背景を隠したままだし、ドナテロは楽しいこと最優先のスリルジャンキーだし、サルコジもカブラギに再開しないまま、自分の命を燃やしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
”本当の人間”ではないサイボーグ達は、どこか歪なまま繋がり、運命が転がっていく。
人間サイドの素直なプレーンさと、サイボーグ達の人格含めた歪さ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
それは多分意図された”ズレ”で、同時に歪な連中がお互い好きにやってる中で運命が変わる、奇妙なかみ合わせも描かれている。
ここら辺のザラツイた感じはこの作品独特の味で、僕はずっと好きだ。
狂った歌とともに、クソだめから這い上がる瘴気。それはゲームを支えるインフラを汚し、計算外のバグを工場に流し込んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
ガドルの反重力能力を、こういう形でテロに使うの、巧妙で悪辣だよなぁ…。
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今回見てて一番しんどかったのは、サルコジの命花火でもカブラギとナツメの断絶でもなく、ガドルの生き方と死に方だったりする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
工場で勝手に生産され、プログラムされたとおりに人間を殺し、ゲームに必要な”敵”となるために生み出された人造物。
彼らにも独自の生態があり、自分たちの生存領域を侵されたら反応する。生きたいと願う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
そういう生き物を利用し、ぶっ殺すことでしかバグ達の”本当の生き方”が生まれてこないことに、濃厚なカルマを感じたわけだ。
ここも、ガドルがいかにもクリーチャーだから、上手くマスクされてるけど。
ボーボー燃やし、監視者共をぶっ殺してるバグ達には、そういう視線はない。多分カブラギにもないだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
しかしカメラは、アナーキーに火が付いた後の混沌、殺戮、ウンコとゲロと死体を執拗に切り取ってくる。
システムから自由になるためのエネルギーは、こういう醜悪を当然含む事実に、目を背けない
無論キャッチーな書き方にはなっているんだが、主役サイドがぶん回すアナーキーが全く正しいとは、やっぱ描かない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
喪失も過失もあって、しかし過剰な秩序が生み出す犠牲を跳ね返すために必要な熱量は、このグロテスクからしか生えてこないと睨みつけている。
そのヘンテコな視線が、僕は結構好きである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
さて、無重力な現実ゲームに慣れ親しんでいたことが、カブラギとナツメの闘争を助ける中、神の使徒が立ちふさがる。
システム管理側が必ずしも、システムの暴走が生み出す環境に対処できないの、生っぽいなぁ…。
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周到な待ち伏せが地上で踊る中、地下はアナキズムの斎場と化していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
緑の炎と悪臭の中、ぶん回される日頃の鬱憤。やっぱクソだめは、憂さ晴らしのゲームパークたるデカダンスの影、日常の糞便処理場なんだなぁ…。
抑圧するものも、抑圧されるものも、バッタバッタと死んでいく
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そんな地獄の祭りから、裏切り者たるターキーは安全距離を保ち、保身に走る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
差し出されるのはクソの味の酒、現実を忘れるための美酒。
ターキー自身は、そこまで飲まないのがミソだ。彼は現実主義の卑怯者なので、酒に酔ってる暇がない。
でも、生きることの意味を考え抜いてるわけでもない。
ただ生き残る。目的が蒸発した生存闘争のためなら、居場所も仲間も売り飛ばす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
その卑劣さな賢さは、まぁ現実の一側面だよな、とも思う。しかしそれはカブラギの狂熱のように、他人をひきつけ動かしはしないのだよな…。
差し出された毒杯を、サルコジは飲むのか。
生存に酔うか、死地に狂うか。
ポップな絵柄だがやってることは死に狂いのヘリオガバルス的狂宴で、そのミスマッチがまた、僕には面白い。皆便所で死ねーッ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
猜疑と狂熱を詰め込んでクソで煮込んだ、地下の祝祭。
それはカブラギがシステムぶっ壊した後の、地上世界の見取り図にも見えてくる。いや実際ヤベーから…。
カブさんは個人レベルの熱量で社会全体を動かしてしまえる、英雄的資質がある。人間を惹きつける、不思議なカリスマもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
しかし人間集団がどう機能し、何を目指すべきかというヴィジョンはない。自分はただのバグ、やりたいことをやるだけだ…で、思考が止まるのが強さで弱さだ。
このまま個人レベルで突っ走って、人間の”ありのまま”に任せたら、今回暴れ狂った緑の炎は、再び人間社会を焼くだろう。殺意も狂気も、人間の可能性なんだから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
そこにどうストップをかけつつ、自由を最大化出来るようなシステムを再構築するか。壊すだけでは終わりに出来ない部分、どう触るか。
まだまだ話数がある中で、そこら辺も問われてくるだろう。しかしそれは、目の前の闘争をどうにかした後の話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
本丸に伸びる手を弾くべく、ジルは遊びに興じるドナテロを起こし、もっとスリルに満ちた戦場に投入する。
そんなに殺し合いしたいなら、生身でやれ。
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そんな怒りは最もで、ジルは地下と地上、両方の戦闘をバックアップし、あるいは絵図を書く一番重要な仕事をこなしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
彼女のクラッキングがなければ、重力を自在に操るフギンとの戦闘は戦えてないし、そもそも計画事態が彼女の叡智に乗っかってる。
しかしなぜそんな事が可能で、なぜそんなことをするのかという部分は、未だ謎に満ちている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
”魔女”という呼称がヒントかな、と思ったりもするが…バグに協力してシステム切り崩す動機の方は、全然推察しきれないのよね。
ここも終盤戦で、顕になってくる部分かなー。
今回のエピ”安全圏にいる”ってのが、一つのキーフレーズだと思ってて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
ジルはコネクタバチバチ言わせつつ、一番戦闘全体に近いところに身を乗り出してる。
ドナテロは仮想に溺れてたところを、起きて自分の身を晒す。
ターキーも安全圏からクソ地獄へ叩き落され、サルコジは腹マイトでそこに飛び込む
そしてカブラギは、ナツメが安全圏でいられるように必死に動くけども、自分が動かした運命はそんな祈りを叶えてはくれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
残酷な真実を顕にして、自分がテーマパークで飼われてた絶滅危惧種だったって事実に魂を晒さないと、許されない状況が転がりだしている。
真実を隠された認識の中では、全うでリアルな人間だったはずの自分が、巨大なシステムの用意したコマでしかなかったと知る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
それは銃で狙われるよりも危険な闘争で、しかしそれを預けることでしか、カブラギとナツメは真実台頭にはなれない。
必然的な危機が、安全圏を消していく。
そこに一足早く乗っかったのが、ゲームの夢から覚めたドナテロであり、命を腹から垂れ流すサルコジであり、高みの見物を破られたターキーなのかな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
裏切られ、見捨てられ、命の耐用限界がチカチカ瞬く中で、心に燃えるもの。
彼だけのヒーロー。
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『まーたカブさんが男狂わせてら…』って感じだが、現実から逃げる魔酒を握りつぶして、自分の命の燃やしどころに納得しながら進めたのは、サルコジにとって幸福だったのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
こういう問いかけは、今後キャラが脱落する度やることになるだろう。やったほうが、絶対いいしな。
ドナテロは無法な暴力性で全てを制圧するが、そこに為すべき未来はない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
スリルが生み出す快楽に身を寄せ、面白くねぇモノをぶん投げる。その最大が、現実見て裏切ったターキーだ。
彼は安全圏からクソの奈落へ一気に落ちて、助けを求める声も届かない。
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やけっぱちに引き起こした叛逆が、たどり着いた末路。燃えたクソに汚れた、沢山の死体。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
自殺性のヒロイズムに酔っ払うサルコジは、自業自得とは言え救済を乞うターキーの言葉に、耳を傾けることはない。
思うのは、思いでの中のヒーロー。自分に命の燃やし方を教えてくれた、あこがれの人。
でもそこに、カブラギはいない。彼が世界に叛逆する理由と定めた少女と一緒に、怪物工場をぶっ壊している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
そのズレと醜悪さを、なんかアガる感じの神風描写の合間に気持ち悪くぶっこんでるのは、やっぱこのお話らしいと思う。
どうやっても、人はズレたまま死んでいくのだ。
サルコジの死に様が、当人にも知られないままナツメにヒロイズムを見出した、カブラギの未来なのかは判らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
サルの身勝手で爽快な爆裂は、空回りしつつ世界を変える一髪になる。
憧れに殉じるというのは、まぁそういうものなのかもしれないな、とは思う。どんどん革命の話になってきたな…。
サルコジが燃やした命の炸裂は、シャフトを逆流してガドル工場を叩く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
システム様が垂れ流すクソの爆裂で、哀れな命が砂と消える。
カブラギがパイプを思い出したのは、彼もその指先で消える命の仲間だと思い出したからか。はたまたとても個人的な、帰るべき場所の残照か。
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どっちにしても、ガドルは埋め込まれたチップに従って死に絶え、世界の形は変わっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
あっけないと言えばあっけなく、凄惨と言えば凄惨。
リアリティをどの程度いいか毎回戸惑うのは、ゲームと現実の狭間をゆらぎ続けてるこのお話にとって、大事でいいことだと思う。
いややっぱ、システムの都合で作られ、バグった反逆者の願いで絶滅させられるガドル哀れすぎるな…命を弄びすぎだろサイボーグ共…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
この生死の感覚の軽視が、他人のリアリティで勝手にスリル燃やす”デカダンス”を成り立たせるわけだが。
こうして考えると、人を殺さぬガドルたるパイプも”バグ”なのな
秘めたる大望を果たした喜びに輝く顔あり、秩序の破壊に吠える声あり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
そして暴かれた真実に、揺れる人の心あり。
数多の命を吸い上げてなお、革命未だならず。
世界の有り様を少女が受け取った時、どんな傷が聖痕と刻まれるのか。
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カブさんが伝えられず、世界がだまくらかして続けてきた世界の有り様。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
それをナツメが知るところまで、物語が加速してきた…ってところでしょうか。
知らないまんまの安全圏に守ることが、憧れた無垢を守る手段だったとしても、世界をひっくり返すならそら、知らないままじゃいられない。
偽りまみれだった師弟関係、ヒロイズムへの憧れを正しく接続し直すためにも、デカダンス・ショックを乗り越えなきゃいけんわけですが…さてどうなるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
その足下で裏切ったり死んだりクソまみれになってったサイボーグ達を置き去りに、物語は加速する。
相変わらず、さっぱり読めない話だ。おもしれぇ
やっぱサルコジが命を燃やして特攻するシーンを、どこかヒロイズムに酔っ払った視野の狭いモノとして書く冷静な意地の悪さ、座り心地の落ち着かなさが、俺は好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
憧れのため、一瞬の命を燃やし死んでいく。それは誰かの声を圧殺し、自己満足な死に巻き込む、愚かしいものでもある。
そしてそんなエゴの炸裂が積み重なって、良かれ悪しかれシステムを変えていく。何かを押し流すほど強い情動を、制御できる奴なんて滅多にいねぇわけよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
『やれるだけ、あがいてみせる』
そんな美辞麗句の生み出すクソ、狭い視界をカブラギに込めた物語は、どう進むか。次回も楽しみ。
追記 このアニメは外部に補助線を引いて、色々分解しながら食ったほうが消化がいい作品な気はしてる。作者がそういうつもりで作っているというよりも、自分の腹に収まる形が、僕にとってはそういうシェイプ。
おまけ:デカダンス・ブックガイド三編
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
ヘリオガバルス、あるいは戴冠せるアナーキスト(アントナン・アルトー、河出文庫 文庫)https://t.co/XQG0TBUzYC
退廃の美少年皇帝、ヘリオガバルスの無茶苦茶人生を、糞便と薔薇にまみれて描いた本。サイボーグパートに漂う狂熱と、妙に噛み合う。
フランス革命の志士たち-革命家とは何者か (安達正勝、筑摩選書)https://t.co/zzmNfuq6wO
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
暴力的手段を用いた秩序転倒、システム崩壊の時代はどのように駆動し、何を壊して突き進むのか。
革命家の諸相を追う中で、アナキズムと秩序形成が食いつぶす命も見えてくる。
ソナチネ(北野武、93年)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月3日
カブラギの男をひきつける色気、狭すぎ暴力的に過ぎる視界、破滅に向かって迷わず進む奇っ怪な美は、どこか北野作品の匂いがある。
凶暴な男が、青く美しすぎる世界に埋め込んだ銃弾。その行方が、一つの映画となっている作品。