・ガルパ履修記録:Brighter brighter
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
事務所の後輩アイドルと、合同レッスンをすることになったPastel*Palettes。輝く人を応援したい、縁の下の最強ドラマー・大和麻弥が吠えるッ!
そんな感じの、”先輩”になったパスパレ箱イベ。既存バンドの物語的な力点が、変わっていると感じるエピソードだった。
物語を重ねるにつれ変化は蓄積し、キャラクターは成長していく。未熟だった人格は視野を広げ、出来なかったことが出来るようになっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
三年+αの時間サービスが続けば、自分たちの作り上げたものが、キャラクターを初期段階に置き去りにはしてくれない。
物語に対して誠実・的確であるためにも、今までと同じ話は出来なくなってくる。バンドを通じた人格的成長、世界と喜びの広がりをメインに据えているお話ではなおさらである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
パスパレも実績と経験を積み、ポンコツ最悪バンドでは、もう無くなっている。
そうしていくつか物語を終え、発展の余地を潰した上で、どういう物語をやるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
これは相当に難しいと思う。
白紙から自分たちを変え、見つけていく物語を新たに生み出すべく、RASやモニカが投入され。
あるいは、既に何かを成し遂げた先達として、憧れの視線を浴びる。
ポピパに対して六花が…そして六花と向き合う中でポピパが果たしたような、今までの苦労があってこその頼もしさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
今回のパステル熱血指導は、そういうものを鮮明に描くエピソードだった。
皆それぞれ、自分らしく頼もしく成長していた。立派になりはって…。(ホロリ)
メインは麻弥であるけども、感情を表に出して後輩に寄り添ってエールを届ける彩ちゃんとか、正しすぎる爆弾発言を投げかけて風穴開ける日菜とか、後輩に対しても真摯な態度でストレートに向き合うイヴちゃんとか、”らしさ”を殺さないまま強くなった姿が、皆眩しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
特に千聖が冷静な視野の広さを維持し、全体をコントロールしつつもメンバーの変化に前のめり、ガンガン麻弥を気にかけていたのは良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
第1章では、沈む泥舟を見捨てようとしていた女が、今はパーソナルな部分への慎重な踏み込み方含め、他人を自分の世界の中にしっかり入れている。
それはパスパレとして活動する中で、白鷺千聖が獲得した(そして取り戻した)強さなのだろうな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
芸能界の荒波に揉まれ、誰にも体重を預けないとツッパってた千聖は、パスパレが好きな自分を肯定的に飲み込んで、後悔しないよう気を使うことを思い出したわけだ。
それは初期状態たる笑顔の修羅とは、違うように見えて同じ人であり、同時に初期状態よりも良い形で白鷺千聖”らしい”のだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
彼女が持っていた知性や現実感覚は、今も消えてはいない。むしろ愛嬌混じりの強みとして、色んな場所でブン回っている。
千聖”らしさ”に思えた生き汚さは、むしろそれが最大限発揮されるのを阻害していた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
必死にパスパレやって青春する中で、余計な荷物をおろし、新しい武器を手に入れる。
そういうのが積み重なった結果、ガルパの女の子たちはもう、無邪気な挑戦者とは言えないところまで育っている。
その蓄積に嘘なく、追われる側のパスパレ、その細心な面倒見の良さにクローズアップしたのは、とても良い現状のスケッチだったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
後輩全員パスパレ(特に麻弥)に心酔しそうな先輩っぷりだったが、それが客観で彼女たちを見た時の”今”…の、少なくとも一部なのだろう。
無論人がより善くなっていく歩みというのは、息が続く限り(あるいは死んでも)止まらず、不断の練磨によって日々新になっていく。たどり着いたように見えても、先はある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
そんな、新たな頂に進む物語に説得力を与えるには、達成の描写がしっかりしてる必要もあろう。
そこで、今回の大和麻弥である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
いや~…後輩全員”コロッ”でしょ、あのサポートっぷりを受けたら。やっぱり”大和麻弥”なんだよなぁ…。
怜悧な知性で的確に分析し、労苦を厭わず準備を重ねる。ただ正論をぶん回すのではなく、人の心に柔らかく染み込む心遣いで、誰かを支えられる。
演劇部では薫、パスパレでは彩。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
”華”のあるスターを後ろで支えるスタイルに、誇りと愛着を持ちつつサラッとこなす姿が、やはり颯爽とかっこいい。人間力たけー…。
ここでかっこよくしすぎず、フヘヘのマニア気質もブンブンぶん回したのは、いいバランスだった。
麻弥ちゃんは相変わらず、自分に自信を持ちきれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
でも”ジブン、アイデアル”を経て変わることを決意し、前に出る仕事に誇りを持って続けたことで、後ろから支える姿勢もより確かになった。
ステージに立つ経験、ファンに向き合う経験が、新たなスターが育つ糧を、的確に育んだ。
千聖ちゃんがアイドルとしての、アクターとしての大和麻弥を的確に評価して好きな所が、凄く良い。アイツ、相当パスパレに強火だからな…人生救われちゃってるから当然だけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
『ようゆうた白鷺…お前の言うとおりや!』ってなったもん。いや誰だよお前。
仕事が忙しくて合同レッスンに全員揃いきらない描写も、それを当然と少人数で乗りこなしていくところも、忙しさの合間に自分たちのビジネスも完璧にやりきる書き方も、”プロ”になったPastel*Palettesの現状として、納得が強かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
そらあんだけの体験すれば、社会人としての筋力も付くわな。
自分たちのやりたいことを曲にして、頑張りを伝える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
そういう青春ど真ん中バンドではなく、他人から曲をもらい他人に楽しみを与える”アイドル”の難しさを、自分たちの経験と照らし合わせながら後輩に伝えていくパスパレ。
結構具体的かつ濃厚なドル論で、読んでいて楽しかったし、説得力もあった。
ガルパは各バンドごとに音楽との距離感、それを通じて達成したい幸福の形が違う所が、面白いポイントだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
一番わかり易いのは、あくまで幸福のためのメディアとしてバンドを捕らえているハロハピだろうが、皆が皆音楽が絶対ではないし、そこに求めているものにも結構差異があるのよね。
しかし彼女たちが彼女たちらしくあるためには、音楽とバンドでなければならなかった、という根本は同じだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
借り物の音楽を本気で咀嚼し、ステージングに仕上げる。
後輩に教えつつ、あるいは教えることで教わりながら”アイドル”する今回のパスパレからは、彼女達のスタイルがよく見えたと思う。
非常に頼もしいこの到達点から、どんな問題と克服、新たな変化が生まれるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
バンスト第三章が楽しみにもなるエピソードでした。
経験値を積んでレベルアップした彼女たちは、後輩指導という難題を上手く突破した。それが、彼女たちの現状だ。
なら、それでも苦戦するような問題とはなんだろうか?
ドラマは常に、起伏を用意する。苦戦を乗り越えてこそ、読者の心は動く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
そういうスタンダードを的確に守ったからこそ、ガルパは三年分の支持を受けた。
強くなった少女たちに相応しい人生の強敵をどう用意し、それぞれの”らしさ”と噛み合わせながら、より善い変化を生み出すか。
パスパレならずとも、なかなか難しい問題だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年9月13日
ハロハピは金色の獣、その内面に切り込んでいくルートが見えているので、ある意味楽だが…いや、しんどいな多分…。
”売れてきたアイドル”だからこその課題、見せ方が必ずあると思います。
そこに切り込むストーリーもまた、楽しみですね。