アサルトリリィ BOUQUETを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
念願叶い、憧れの夢結様と姉妹の契りを果たした梨璃。
しかし彼女の守護天使は、離別に囚われ心を閉ざしていた。叩きつけられる刃の奥に、溢れる痛み。
そんな二人の前に、大型ヒュージが現れる。
闘争の果て、繋がる心。
少女よ、勿忘草を超えていけ。
そんな感じの第三話、夢結様と梨璃の物語に一つの決着がつく勝負回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
想定していたよりもストーリーの消化が早いが、高速テンポを山盛りの説明と面白すぎる絵面で強引に飲ませ、愛と血の美麗なるドラマで一気に食わせるパワー勝負で乗り切っていた。
”質”のぶん回し方が、なかなか的確だなー。
姉妹のすれ違い、周囲のヤキモキ、美鈴真実の公開からマギで繋がる心、そしてラブラブスマッシュでの解決まで、一話で一気に持っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
ヒュージとの”今”の闘いのファンシーさ、甲州撤退戦の血生臭さの対比もなかなか良く、速さを飲み込ませるだけのパワーが有る回だと思った。
こんだけ手際よく主役カップルの問題を超えさせたのは、そうやって生まれたスペースで”なにか”を描くためだと思うけど…それが何か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
この序章を超えた先で展開されるお話次第で、結構値段が変わる話だなー、とも思った。
正直、もうちょいモヤモヤしてて欲しかった気持ちもあるしね。
さて物語は、梨璃だけが温度高い姉妹関係から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
憧れに追いつけてハッピーな梨璃と、一切動じず紅茶を飲む夢結様。それを遠間から見守る者たち。
梅さまは元同志として、ずーっと夢結様を心配し見守り背中にかばい続けてるね…。
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話の主軸には座らず、脇から支える感じのデビューを果たした梅様だけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
美鈴様のように心を専有することも、梨璃のようにその重しをどけることも出来ず、ただ見守ることしか出来なかった日々、相当重いと思うんだよな。
シマシマタイツに緑の髪。
外見の印象と中身が、真逆で面白い。
絶対の一番になれなくても、隣に寄り添い献身する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
ここら辺”俺達のJ”楓とおんなじポジションで、切なくも愛おしい。
今回一気に葛藤を乗り越えた二人は余裕が出来たら、自分たちを慈しんでくれる友達の方もちゃんと見て、報いてあげて欲しい所。マージ純情戦士多いよ、この話…そこが好き。
梅様もレギオンに入らずソロでやり続けたってことは、甲州撤退戦で受けた傷が治りきらなかった、ってことだと思うんだよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
夢結が過去を振り切れないから自分も…ってくらい、夢結様を思い続け操を立てた、ってことでしょ多分。
ヤベーじゃん純愛じゃん、個別エピ鬼待ちじゃん…。
安全圏から見守るレギオンの闘いは、どこか遠く授業めいている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
通常兵器が一切通用しないマギの怪物に、同じマギを持って対抗できる唯一の兵力。
それは人々の平穏を守るための、美しき贄でもある。
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美しい学園に咲き誇る花とリリィを描きつつ、世界観のろくでもなさをジワジワ滲ませる筆致は、結構好きである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
この前哨戦は『レギオンで闘うこと』のテストケースでもあり、前回天野組が『姉妹であること』の理想形を書いたのと、同じ運びだ。
二代目アールヴヘイムはチュートリアル担当、かな?
来週早速、梨璃がレギオン立てるっぽいし、”群れ”でいることの強さを今後追求してく話になるんだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
必殺のノインベルト戦術は、令和時代のゴレンジャーハリケーンって感じで面白かった。
Bパートの戦闘もそうだけど、マギは”受け渡し、混ざり合うもの”として書かれて印象ね。
となれば、人類の敵たるヒュージ、その駆動力たるマギとリリィも混ざり合うという話で、その一環が味方殺しのルナティックトランサーなのだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
敵と同根の力をどう制御し、守るための刃に変えていくか。
非常に古典的なヒロイズムの難問を、このアニメも背負うわけだね。
姉妹の冷たく、激しい日々は続く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
重い斬撃を容赦なく叩きつける夢結に、膝を付く梨璃。
そういう温もりがねぇことすると楓様が黙ってないぞ!
トンチキスケベ女やりつつ、人間が間違えちゃいけない所でちゃんと踏み込む。信頼出来る女だ。
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八つ当たりめいた夢結様の”指導”に膝を曲げつつ倒れなかったことが、後の突破を生む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
チャームは血を吸う危険な武器だが、乙女の思いに応えてもくれる。ここら辺、正しく”魔剣”って感じで結構好き。
しかしまだ、運命を突破するだけの温度は高まっておらず、梨璃のチャームは真価を発揮しない。
アバンの冷たいお茶回、真っ白に冷たい”指導”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
マギが混ざり合い、戦う力を手に入れる前段階を(やや急ぎ足ながら)描いておくことで、変化は見えやすくなる。
こういう話運びの基本をしっかり踏んでる所が、テンポの早い話をそれでも飲み込ませる、大事な足場になってる印象だな。
友が言えない釘刺しを、しっかり担当俺らの”J”。頑張ったご褒美に、柔肌触れるぞ悶えるぞ! 犬かき可愛いね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
『難しい話は風呂場でやれ』の鉄則通り、夢結様の過去事情とかがドコドコ開示される。なんなんだこの絵面…。
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深夜アニメ界の一部で静かに発展してきた『足が喋るアニメーション』の最新系として、色んな演出で足を喋らせてるこのアニメ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
ついにカメラは水に潜り、湯屋で晒される真実を追う。
まぁ、そりゃ死んでるよな…亡霊オーラ、モリモリ出てたもんな。
まぁ亡霊というよりは、お姉さまを自分の手で殺してしまった自責の念が生み出した、超自我の具現ってところなんだろうけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
厳しい態度は、踏み込まれる恐れから。
表層意識に上らない大事なことを、美鈴様は夢結様に教える。
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かつて衛士の花と讃えられた桜華は、この狂ってしまった世界で咲き頃を…散り際を忘れてしまっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
それは桜の下に眠っている死体を直視できない…けど、実はしっかり認識している夢結様の心が、見ようとしない花だ。
夢結様の優しい亡霊は、それを”妹”に指摘する。
それは夢結の心の奥深くで、この歪んでしまった状況を変えたい気持ちが確かにあるから、生まれた幻影だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
多分美鈴様は生前、夢結様がして欲しいことを差し出してくれる、頼れる”姉”だったんだと思う。
(このイメージが、梨璃が憧れてる夢結様の幻像と重なってるのが、なかなか面白い)
激戦の果て失っても、”妹”の中には正しく自分を導いてくれるものとしての”姉”…それにすがりたい気持ちが常にあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
だからお姉さまと月下に出会う時、夢結様はちょっと幼い表情を見せるのだと思う。
甲州撤退戦で、時計の針が止まってんだな。そこで運命が動き出した、梨璃との好対照。
楓→梨璃、梅→夢結と、思いの一方通行がなかなか切ないこのお話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
梨璃から熱烈な思いを寄せられてる夢結様も、死人への片恋を整理しきれないまま、絶望に沈み切ることも出来ず闘い続けている。
その矢印が双方向になるのが、今回のお話…というわけだ。…最終回じゃんッ!
そして、再びの”指導”。梨璃は”姉”の想いを知り、マギに思いを通し八つ当たりの刃を受け止める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
相変わらず周りで見てる生徒のリアクション、治安悪い格闘マンガそのもので、グラップリングお嬢様アニメとして独特の旨味を放つね…。
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”姉”の過去を知る踏み込みが、戦士としての成長に繋がり、夢結様の鉄面皮を崩す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
それは悲しみの人形として凍りついてしまった夢結様の時間が、梨璃の熱量で動き出す瞬間だ。
生きていれば、裳裾も乱れる。悲しみも喜びも、湧き上がってきて心を揺らす。
それは、あたり前のことなのだ。
しかしその当たり前は、季節を忘れた桜のように、降って湧いた闘争でかき乱されてしまっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
梨璃は夢結様の心を救うだけでなく、そういう闘いに終止符を打ち、少女たちの…人間の当たり前を取り戻せる唯一の英雄なのかもなー、とちょっと思う。
継続中のコンテンツだから、終戦はやらんだろうけど
同時に気高く身を粧い、死地に麗しく挑むことも人の誇りである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
首を取られて見苦しくないよう、紅一つさして戦場に向かったという武者の心意気を、このドレスシーンには感じる。
”姉”経験値少ない夢結様、可愛いなぁ…。
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俺ここ凄く好きなシーンで、”百合女の生徒”っていう面目を持ち出さないと優しく出来ない夢結様の不器用とか、それでもマギを目覚めさせ自分の斬撃を受け止めた”妹”に優しくしてあげたい想いとか、それが『身だしなみを整える』形になる学び舎の空気とか、色々凝集されてる感じすんのね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
これ描写ないんで完全に妄想なんだけども、夢結様も美鈴様にこうして身だしなみを整えてもらった記憶があって、それをなぞるように”妹”と向き合ったんじゃないかなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
リリィに美しい日常を与え、兵器ではなく人間として扱い続けるのある意味残酷だなー、と思いもするけど。
こういう綺麗なものが継承されていくなら、ヒュージと潰し合いながらも”人”であることを諦めないあがきにも、意味があるのかな、と感じたりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
人類の宿敵と闘い続ける少女兵士の、悲哀と可憐が結構滲んでいるの、このアニメの好きなところですね。悲壮美が根底にある気がする。
さて、そんな兵士たちの本分、血みどろの決戦。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
相模湾から北上するヒュージは闘いで傷を受け、それでも立ち上がる夢結の歪んだ鏡か。
梨璃の献身を見つめる、楓の視線。梅の背中から這い出し、死地に突き進む夢結。
思いは加熱し、朱く燃える
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お嬢様然と観戦できる安全圏が、戦場に隣接してるのは面白い不自然さだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
後に回想される甲州撤退戦の血みどろと、この初陣は匂いが違う。
あくまで可憐に、希望に満ちたヒーローとして。
夢結を焼く煉獄を引きずり出しながらも、血しぶきは画面から遠ざけられている。
この清潔な戦争も、美鈴を食い殺した血みどろも、リリィが踊る舞台の両面なのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
いつか純真たる梨璃も、夢結のように戦場の臓物をたっぷり浴びせられて、綺麗なままではいられなくなるのだろうか?
その血みどろを超えて闘う立ち位置は、現状夢結様のものである。
立ちふさがるレストアはやはり夢結の鏡であり、トロフィーのように突き刺さったチャームはつまり、姉を突き殺したダインスレイヴそのものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
それが心に突き刺さったまま抜けないから、夢結様は前に
進めない。
この闘いは倒すと同時に、救うための闘いにもなると、敵の造形が語ってるのはいい感じ。
白髪の修羅へと心を塗りつぶす、夢結のレアスキル”ルナティックトランサー”
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
狂戦士に友が変わっていくのを、見ることしか出来ない梅様が悲しい…。青空を背負い、真紅の心に切り込んでいくのは主役の特権なんだよなぁ。
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多分敵との距離はそのまま夢結様との心の距離で、梨璃は鍛えたマギで空を飛び、お姉さまの懐に踏み込むことでそれを縮める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
淑女としての身だしなみ、戦士としての覚悟。
”姉”が教えたものは、”妹”の中に生きて、傷を受け止めてくれる。
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ここまでのお話でも梨璃の踏み込みの速さ、戦場での視線の鋭さは描写されてきたが、狂戦士と化した夢結に向き合うときも、その長所が生きる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
恐れず踏み込み、刃を止める。
殺すことより守ることに資質がある主役は、英雄譚の大事な条件だろう。とにかく魁る立ち位置なんだな、梨璃は。
梨璃を戦闘に廃虚に立つメンバーは、OPで示唆されているように今後レギオンを組み、共に洗浄をかけていくんだろうけど。(百由様が置き去りにされてるのは示唆的)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
作劇上の仕事、絵面の強さとしては完全に”ラブライブ!”無印一期第三話、運命の講堂ライブだよな。
始まりにこそ、全てがあるッ!
ここまで梨璃がたどりつけたのも、例え八つ当たりでも夢結様が梨璃の手を取り、ハードな修行でマギを鍛えた結果。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
悲しみに沈みつつも『救われたい』とどこかで思っていたからこそ、かつての自分に憧れる純粋な手を取った。
不器用な形でしか触れ合えない自分を、それでも信じてくれた。
そんな夢結様のあがきを受け止めた、梨璃の献身と努力あっての救済で、なかなか好きなシーンとなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
あんだけ傷ついてなお、誰かを守る戦いを止められないといころに、夢結様の高潔と苦しみがあったんだと思う。
梨璃が隣に寄り添うことで、ようやくリリィの本分を果たせるようになっていくのだ。
仲間が激戦を支える中、梨璃はもう一度チャームを触れ合わせ、マギを通じて姉の内心を知る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
訓練シーンでは刃を受ける側だった梨璃が、凍った時を動かす瞬間は”当てる”側になるの、気持ちいい反転で好きだな。
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というわけで復帰祝い、二人のラブラブ青の斬撃でくたばれレストア!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
たとえ救済を、自分では掴めなくとも。
梅様の笑顔と、表情を見せない楓の対比が怖い。ゆゆりり、完全にクライマックステンションだもんなぁ…。
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自分を失った闘いを炎の赤で、それを打ち払い未来に繋がる勝利を青で、それぞれ鮮明に切り取ってくるのは好きな演出だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
濃いめの萌え味にどこかスッキリした詩情、絵画的な絵作りのセンスが心地よく混ざるのは、やっぱ佐伯イズムかなー、と思ったりする。好き。
赤い狂気を打ち払い、心に突き刺さった刃を抜く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
青い光に散るチャーム達は、レストアが喰った戦士の無念であり、夢結様の心残りでもあるのだろう。
そうして武器を手放すことで、ようやく向き合える思い出。動き出す時間。
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こんだけチャームに焦点を合わせて殺陣を組み立ててるのに、主役たる梨璃の資質が武器を手放すことを恐れない…勇気を込めて手放させる所にあるの、面白いなぁと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
当然視されている過酷な闘争、その根本を疑い変化させていくパワーがありそうな主役なのは、器のデカさ感じさせていい感じ。
同じ”CHARM”でも、姉の命を宿した魔剣よりその面影を残した首飾りを手に取るほうが、大事なときだってある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
戦士ではなく少女としての”白井夢結”を、梨璃の踏み込みは取り戻した。
多分”妹”として、何度も見つめた写真。遺影になってからは、見つめられなかったのだろう。それを、ようやく見れるのだ
そして思い出すのはレアスキルに振り回され、魔剣から離れない手。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
最愛のものを殺す呪いを、去りゆく戦士はその身で引き受ける。
美鈴様…すげーカッコいいし勇壮だけど、この別れは呪いにしかならんッス。ヒュージめ…。
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ここでお姉さま末期のお姿ではなく、血まみれの手のひらに焦点があっちゃってるのが、夢結様のトラウマを如実に語っていて、好きなカメラワークだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
ここで美鈴様をちゃんと見れたなら、時間を止めず死を受け止めることも出来たと思う。
でも、それは不可能だった。
いやまぁ、そりゃそうだよ…川澄声の太眉颯爽お姉さまを、自分の手でぶっ刺しちゃうんだよ? ”無理”じゃん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
そんな激烈な悲しみに、踏み込み寄り添い手を伸ばす。
梨璃との出会いは、夢結を確かに前に進めた。
あの戦場で見せた勇姿が少女に憧れを生み、夢結自身に返ってきたのだ。
しかしレストアの存在、ヒュージに遺されたチャームの意味を語った後、美鈴様がダインスレイヴを持っていった描写を差し込むのは、最終決戦甲州リベンジへの伏線だよなぁ、やっぱ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
過去の全てを乗り越え、未来を掴むべき一撃を血塗られた魔剣で放つシーン来たら、余裕で絶頂するな…煮えすぎ。
もう、幻影はいない。明かりがついてようやく見えた窓ガラスに、映る涙の一筋を拭って、夢結はようやく『ありがとう』を言う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
薄ぼんやりした死者の夜から、生存者が痛みを噛み締めながら進む世界へ。
少女は返ってきた。少女が引き戻したのだ
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ルームメイトの秦祀様は、ここで初めて画面に映る。しかし、いなかったわけではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
夢結様の認識が梨璃の踏み込みによって変化したことで、彼女は自分を取り巻き、心配してくれる世界をようやく取り戻せた、ということだろう。
その具現が、久しぶりの『ありがとう』なのだ。
優しさを取り戻すことは、悲しみに向き合う強さを獲得することでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
明かりがついてようやく、夢結様は泣いている自分を認識し、頬を伝う悲しみを拭う。
美鈴様の幻と向き合う時、多分ずっと泣いていたのだ。その人知れぬ涙も、梨璃の純朴は救った。
傷追い人が凍りついた時を進め、真実自分らしく闘うための第一歩まで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
武器を手放す勇気を持つ主役が話を一気に進める、勝負の第三話でした。とても面白かった。
こんだけスピーディーに、ゆゆりりの物語要素を燃やしてきたってことは、”次”があるんだよな、おそらく。
リリィの闘いはとにかく激烈なので、待ち受けるものもまた過酷だと思いますが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
梨璃が憧れを追い掴み取ったもの、夢結様に蘇らせたものが、それを超えていく確かな助けになると思います。
真ん中で輝く絆の強さだけでなく、それを見守る女達の顔も陰影濃く切り取ってるのが、なかなか良い。
主役二人の物語は今回である程度の区切りがついたわけですが、お話は止まらずレギオン結成、となる模様。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月15日
戦乙女の名前を冠する戦団に、どんな女達が集うのか。
梅様の純情、”J”の想いは報われるのか。
イノチ感じるほどに胸はヒリヒリと痛むのか。
序章を力強く駆け抜けた物語、続きが気になります!