アイドリッシュセブン Second BEAT!を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
衝撃のセンター交代を経ても、アイナナの日常は穏やかに進む。騒がしくも楽しい日々に訪れた、突然の来訪者。
七瀬陸の暗い闇に踏み込む、兄・九条天。
猫キチと酔っぱらいと面倒くさい先輩が押し寄せるノイズの中で、兄弟の明暗が交錯するッ!
そんな感じの、半年ぶりに帰ってまいりましたアニナナ二期新エピソード!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
『帰還の挨拶がコレで良いのか?』と思うハイパーカオスエピソードでしたが、七瀬兄弟の相克という背骨はしっかりしており、テンポの良い賑やかしも大変元気。
楽あれば苦あり、天国と地獄の同居。
アイナナらしい帰還でしょう
今回は兄弟周辺だけを異常に暗くまとめて、その周辺を過剰に明るく騒がしくする作り。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
超高プロ意識で激詰めしてくる天兄が悪者…と思いきや、陸の幼い身勝手さ、自己防衛で世界を閉じる危うさも、精密なコントロールで画面に焼き付いてました。
やっぱレイアウトが冴えるなぁ、別所コンテは…。
その重たさを分散するように、色んな場所で色んなカオスが元気な回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
すれ違いや勘違いがどんどん加速して、最後にまとまるスラップスティックな作りは、実はシリアスと同じ素材で出来てる感じはします。
狙った所にしっかり入れる、コントロールの良さがあってこそ、面白い混沌も生まれる。
複数場面をテンポよく繋ぎ、アイドルちゃんのアホバカで可愛い表情を沢山魅せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
兄弟の因縁、陸の危うさと同じくらい、そういうモノもこのお話には大事でしょう。アイドルを題材にしたフィクションだからね。
まぁ他メン地獄に落とす時に、このノンキが”効く”っつー布石でもあろうけど…。
後々重たい展開になった時に、多分僕は思い出すと思うんですよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
『あー…あん時はあんなに馬鹿やってたのになぁ…』って。
兄弟が映るシーンの暗さと、バカやってるシーンの明るさは単話で終わるものじゃなくて、シリーズ全体で活かすコントラストなんだろうなー、とか感じました。
それは先の話として、事務所コント(一部地獄)はてんてん襲来から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
環の言語化能力の低さがすれ違いを生み、可愛いものに目がないくせに何かと自分を飾りたがるメカ人間が、早速バグる。三月兄ちゃん、こんなのの面倒見てたの?
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/1kbYZxLUew
今回は一織-環組、陸-天組、壮五-ナギ-Re:vale組、大和-三月-龍之介組、紡-楽組が、それぞれ分割されて勝手にやって、しかし”寮”という空間は共有して進むお話です。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
それぞれの組にはそれぞれのムードがあり、基本的にはユニット単位でコメディが転がっていく。
兄弟組以外はまー騒がしくバカバカしく状況を転がしていくわけですが、その明るさは閉ざされた部屋には届かない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
部屋から出た後、陸は自分を肯定してくれる”みんな”の声で自分を守ろうとするけど、事情も話さずに引っ張り出されるそれは、コントの明るさと同じく彼から遠い。
しかし繋がってはいて、だからこそ齟齬も起きる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
陸が身を置いてる孤独と連帯を、笑いの中で浮き彫りにするのが今回のお話(の一部)なのかなー、と思いました。
まぁみんなの可愛い姿を見せて、見ているファンの心に燃料をタメるのも、大きな目的だと思うけど。
ホンマアホやな和泉弟…好きだよ。
んで、真っ暗な部屋で膝を抱えている陸のもとに、兄ちゃんがやってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
ここでの天は暗闇の中の光、扉を開けて外側と繋ぐ存在として書かれているのだけども、兄弟として…プロ・アイドルとして向き合うために、彼は扉を閉じてノイズを遮断する。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/OgFIuOp4aF
やがて突きつけられる重たい問いかけを知らないまま、待ち望んでいた兄(≒幸せだった過去)が戻ってきたと、無邪気に微笑む陸。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
彼が欲しいのは兄からの肯定、見捨てられた傷を癒やす肯定であり、天が突きつけたいのはプロ意識…と弟の安全。
弟は私人として過去を見、兄はアイドルとして未来を見てる
そういうすれ違いを孕んだ闇は、一瞬射し込んだ光を扉で跳ね除けて、どんどん深く暗くなっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
でも、陸にとって天が光であることは間違いなく、逆も同じ。
お互い無邪気に向き合えるこの距離感を、兄弟がどう取り戻していくのか。
あるいは変化した現状に適するよう、調整するか。
それが兄弟の課題なのだと、彫り込んでいくその外側で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
めんどくせーパイセンが凄い”圧”かけてきて、スルスルと間合いを詰めてきた!
気をつけて壮五くん…その銀髪、油断すると頭からバックリ行くタイプだから。
つーかアンタの悩み、加速させてんのはソイツよ。
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誤解やすれ違いが随所に仕込まれてるのが今回のエピソードだと思うけど、ここの捕食者構図もその一つで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
人間関係の上下をキャラクターの配置に重ねるこのレイアウトは、天と陸で再演されたりもしますね。
上下をカッチリ定めて相手をコントロールする千に対し、ノリと勢いで対等に見えて上取ってる百
立場を悪用するズルい大人二人が、どう違うかも見える訪問ですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
”動”の百と”静”の千、タイプは違えど上手く噛み合って、それぞれの強みを活かす。
アイナナもTRIGGERも噛み合わない姿が目立つからこそ、自立して動いてる二人の頼もしさは目立つわな。
薄暗い部屋の中で、天はベットに腰掛け、陸に対し上位を取る。兄弟のフラットな関係、一瞬見えた光は消えてしまって、そこにいるのはTRIGGERの九条天。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
苛烈なプロ意識で、自分も他者も厳しく判断するエンターテイナー。
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陸が見たいと思ってる、柔らかな兄、自分を肯定してくれる存在としての表情から一気に、冷たく鋭いプロの顔になる温度差がなかなかいい感じだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
アイドルの仮面をかぶり直した奥には、やっぱり兄貴の顔があって。
止めろというのも、弟を守りたい気持ちがあればこそ。
でもそこで、『お前が心配なんだ』とは言えない。家族見捨てて”九条”になったと、陸が攻めるのは真実…の、少なくとも一面は抉ってるからね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
過剰にプロであることが、”七瀬”を捨ててから天兄が生き延びるための生存戦略であり、それはなかなか引き剥がせない第二の皮膚になっちゃってるんだと思う。
陸は過剰に過去を見て、天は過剰に未来を見ている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
『仲間と楽しく歌えれば』と呟く弟の視界に、(少なくともこの瞬間は)ファンとスタッフの姿は入っていないし、あまりにストイックな兄の視界に自分個人の思いは入らない。
そのすれ違いが、暗い闇の中でどんどん加速していく。
陸が欲しい私人としての感情は確かに天の中にあるのだから、プロ意識と上手く混ぜ合わせて差し出せば、『仕事をセーブする/負荷を乗りこなすスタイルを手に入れる』という解決も、素直に受け入れられるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
でも天兄は、家族がいる私人としての自分を、積極的に度外視してる感じがある。
一人間として誰かに優しくしたり、自分の思うまま生きたりするのが、とにかく下手くそな人だと思うのだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
TRIGGERの背骨になってる強烈なプロ意識が、取りこぼすもの、傷つけるもの。
陸を鏡に、そういうモノを切り取る回でもあろう。ある意味、一期第四話の反転か。
しかし『物分りの良い兄』として、修学旅行の夜会話みたいなムードで切り出して一気にひっくり返す話芸、エグいなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
相手の欲しい物を差し出してガードを下げて、一気に乗っかって状況を作る。そういう小狡い攻略法は、義父から学んだのかなぁ…。
それで押し切りゃ言質も取れただろうに、弟心配すぎて同じレイヤーに降りてきて、家族を持ち出されてグダグダになるあたり、まだまだエンタメ機械になりきれてない感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
その隙が、ある種の希望であり救いなんだろうなぁ…天兄にはまだ、体温がある。
そんな兄弟の対峙をよそに、大人は悪酔いして大騒ぎである。龍之介…慣れないエロキャラを押し付けられたストレスで…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
このチームのディスコミュニケーションは、龍之介のウチナーグチと大酩酊が発生源。何いってんのか判んねぇけど、まぁノリで!
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そういう悪い大人たちの喧騒を、背中に受け流して闇は濃い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
上から諭すように、噛んで含めるように、”九条”から学んだのエンターテインメント哲学を伝える天の視線は、全く優しくない。
差し出した手は、嘘じゃあないんだけどなぁ…。
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陸も兄と別れてから自分なり、経験を積み仲間もできた。成功も苦労も体験して、もう子供じゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
でも天の中で弟は、ずっと面倒を見ていたときのまま止まっているのだと思う。
それは陸にも言えて、彼の中で天兄はずっと優しい、弱い自分を肯定してくれる存在のままだ。
”アイドル”でいること。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
魂をかけてもやり抜きたい夢にお互い出逢ったことで、子供の背丈は伸び、譲れない想いも増えた。
お互いもう、子供じゃない。
それが事実なのに、相手のことは過去の檻に閉じ込めたまま、素直に見ることが出来ない。
こういう所が似てる兄弟って…。
まぁ時計を動かし直すには、あまりに重たいものが二人を阻み、また繋いでいるわけだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
七瀬と九条に別れてしまった”家”が、感情的なしこりだけでなく、エンターテインメントに向き合う姿勢でも分断を生んでいるのは、根っこが深い問題だ。
今の彼らは”アイドル”だからなぁ…簡単に譲れない。
裏方の全てを背負い、傷つきながら輝く使命。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
プロとしての正しさだけでなく、個人として弟を思う優しさを手渡そうとして、天は高い場所から降りてくる。
それが反撃を許し、立場が対等になる隙にもなってしまう。
お前は、家族を捨てた。辛い時、隣りにいてくれなかった。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/mSSAZRWX2o
陸が差し出してくる”情”の刃は、自分から高くて正しい場所を降りてしまった天には、よく刺さる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
プロ意識は確かにある。”アイドル”九条天は、それで動いている。
でもわざわざここに来て、面と向かって伝えようとしたものは、家族としての温もりで。
拒絶と反発に跳ね除けられて、行き場を失った”兄”としての手。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
高みから引っ張り上げるのではなく、水平な位置で手を繋ぎたかったから、天は膝を折った。
でもそうやって”家族”に戻れば、己の行いが戻ってきて自分を切り裂く。
正しくないから滅んだと、”九条天”は告げた。
その冷厳な言葉は、『お前らは死んで当然だった』と家族に告げる決別に、陸には聞こえただろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
彼は過去に足を置き続け、可能ならそこに戻りたいと願い続けているから、一緒に戻りたかった天兄が”それ”を言うのは、あまりに辛かったと思う。
聞き分けのないワガママと、陸の言葉を切り捨てるには。
切実な痛みが滲みすぎていて、ここの反撃はとてもつらい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
天もまだ”七瀬”な自分を捨てきれていないからこそ、感情に任せた一撃はよく刺さる。
刺さっている自分を見せてしまえば、理で詰めて舞台から下ろそうと、弟を守ろうとしてた戦術も崩れる。
弱みを見せないプロ意識が、逆に天を刺す。
しかし考えてみれば、ファンの、スタッフの、仲間の期待に答えきれないやましさが、陸を追い込んでいるわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
天の中に情に満ちた家族主義、過去へのノスタルジーが急所と残るように、陸の中にも”九条天”的なプロ意識の萌芽は、しっかりあるんだよな。
だからこそ、九条の”理”を跳ね除けきれない。
お互いを思いえばこそすれ違う、情念の牢獄。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
そこに(今回は)囚われていない人たちが、マージでうるさいんですけどッ!
蕎麦屋の息子が凄い勢いで紡Changとの間合いを詰めてきて、マジビビる。他の奴らがモヤモヤこらえてる所をお前、外部事務所の気楽さで…。
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”八乙女楽”じゃないからこそ聞き出せる真意を引っ張り出して、それに反撃され撃沈する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
楽の恋愛コントは大変面白く、紡の高い職業倫理に思わずホッコリでもあるが。
自分が構えた武器で刺されて負ける、って意味じゃ、ユニットの仲間が弟に刺されてるのと同じ構図だよなぁコレ…。
家庭事情がメッタな上にマザコンなので、筑前煮を手作りしてくるような女性が好みなのだろうな、八乙女楽…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
臆せずガンガン行くのは凄くいい感じだが、ダメな大人の肴にされてる状況でも攻めれるのは、その良い顔面はタングステン合金ででも出来てんのか? それとも紡専門か?
あざとい奴め…。
闇の中の兄弟対話が収集つかなくなったあたりで、コミカルなノイズに耐えられなくなった天は闇を出て、カオスはさらに加速する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
”家”の問題を煮込んだクローゼットの扉を、外部との接触、避け得ない交流が開けていくっていう構図は、存外シリアスで適切だな…。
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アイナナのキャラは軒並み”家”に事情と問題を抱えていて、それは家族だけで抱え込んでいても突破口が見いだせない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
閉ざされた場所を出て、出会った仲間、”アイドル”という仕事、ファンの笑顔。
そういうモノが何かを動かし変えていける可能性を、”家”の重たさと同時に描く。
これがこのお話の基本的な筆致だと、僕は理解している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
”家”の外から届くノイズ(としか、そのときは思えないもの)が実は、煮詰まった状況を突破する切っ掛けになる。
天のコミカルなブチギレ芸は、そういう世界律に準じたものだと思う。
光と笑いが溢れる場所に、孤独な闇から帰還する。
それはプロ意識の上でも、自分の道を見据える安定性でも、幼いときからの力関係でも”上”にいる天の仕事で、陸は兄を追いかける形でしか、現状闇から出てこれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
まるで子供のように、『七瀬陸は愛され、必要とされている』と言ってもらって、兄を黙らせようとする。
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でもそれは、陸自身が証明したものではなく、自然に出てきた言葉でもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
自分を否定し、見捨てる”いやな天兄”を拒絶するために、勝手に振り回している刃だ。それじゃあ、兄貴には刺さらない。
それでも、誰かに愛していると言ってもらわないと、立っていられないから。
陸の根底には、兄に捨てられたという認識、そこから生まれる自己否定と猛烈な飢餓があるのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
仲間を求めるのもアイドルやるのも、兄に愛されなかった代償みたいな部分が確かにあって、一織や紡に『言わせる』形になったのも、そういうエゴイズムの暴走だろう。
ガキっぽい、身勝手だ。
そういうのは簡単なんだけども、そういう勝手を止められない心の痛み、覆いきれない弱さと必死さが、勝手だからこそ伝わる場面でもあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
ガキが必死になっちゃってる場面から目を背けられないで、その子の奥を覗きたくなる…ってのは、初期の環と似てるかなー。自分の脆弱性だなココ。
んじゃあ陸の振る舞いが全部エゴから出てるかって言うと、そんなことはなくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
『陸をスーパースターにする』という一織の決意も、信じて育もうとするマネージャーの熱意も、陸がアイナナのため、自分のため必死に生きてきた結果、他人から芽生えた真実ではある。
でも真実だから、無条件に問題を解決してくれるわけでもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
天の中にある家族への愛情と同じように、制御が難しい想いを陸も抱え、間違え芽を塞ぎわめき倒す。
コミカルな喜劇の中で見えた”人間味”と、似て非なる…そして非にして似通う、ままならない人の可笑しさ、哀しさ。
クローゼットの中で錯綜した”家”の問題を共有しきれないまま、皆は新たな”家”に帰る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
兄弟は背中合わせ、簡単に元には戻れないと確認して、それでも後ろ髪を引かれ別れていく。
思わず保護者も瞑目である。マージ面倒くさい。事情くらい話してから暴れろ!
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陸が一人暗い部屋に閉じこもり直すのに対し、天は仲間の待つ光の中で、自分が差し出し奪ったネックウォーマーを掴んで、何かを待っているのよね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
こんがらがった状況と思いを、より善い方向へ導けるポテンシャルは、やっぱ天の方にある。完成度が高く、乱れが少ない。
そんな”兄”の温もりを掴みそこねた”弟”は、どうやって前へ、高みへ上がっていけば良いのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
膝を抱えうずくまったままじゃ、天の高みと対等にはなれない。誰かに背中を押されるか、伸ばされた手を取るか。
さて、陸の迷妄はどこに向かうのか。
コミカルなヌキ回に見えて、今後の指針が明瞭になったね
という感じの、センター問題まだまだ未解決! なカオス・コメディ回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
立ち位置と明暗を活かし、キャラクターの心理や感情を理解らせてくる”絵”の強さは、相変わらず元気。
せっかく掴んだ高地優位を、弟可愛さで手放しちゃう天兄、可愛かったなー…。
過去と未来、私と公、仕事と痛み。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
正反対のものを見ているようで、その実同じ”家”と温もりを共有する兄弟の物語は、まだまだ拗れそうです。
そんな彼らの周辺で、幸せそうにバカやってた連中だって…隠してるんだろ? ”獣”をさ…。
藪の中からどんな襲撃食らうか、全く安心できんからなぁアニナナ…
その不意打ちが楽しくもありますし、傷を追ってなお誰かを思う人達の絆も、また面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月18日
未だ傷だらけの子供であると、不器用に吠えたガラスのセンター。
形を少し変えたIDOLiSH7は、彼をどう支え、向き合っていくか。
次回も楽しみですね。