アサルトリリィ BOUQUETを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
晴れて姉妹の契を果たした梨璃は、死ぬほど浮かれていた。
”姉”として冷水ぶっかけるべく押し付けた無理難題、レギオン結成を、梨璃はなんとかこなしていく。
そんな誘いを自信なさげに断る雨嘉に、ルームメイトの神琳は一計を案じ…?
そんな感じの今日判る! 胸がヒリヒリと痛む二人の真実!! なアサルトリリィ第四話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
EDで異常な”艶”を見せていた二人にクローズアップする話だが、重荷を下ろした夢結様の素顔、浮かれポンチな梨璃の奮闘と仲間の絆、学園に渦を巻く感情と感情などなど、色んなものが見える回だった。
イメージでは素直に仲良しかと思っていた神雨コンビであるが、イノセントな雨嘉の傲慢に神琳が苛立ちつつ惹かれる捻れた関係がそこにはある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
梨璃の誘いを奇瑞と受け止める賢さ、相手に気取らせないまま泥を吐くエゲツなさが光り良かった。
狙撃決戦の両岸が二人の関係を照らし、非常に鋭い演出だった
少女たちを詰め込んだ”箱”を見せる巧さ、人数をさばきつつ細やかに内面に切り込んでいく手際もよく光って、作品全体を取り回す腕前への信頼が、より深まったエピソードだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
この調子で、まだまだ奥が深そうな少女たちにもズブズブ分け入ってほしいもんだ…具体的には梅様。
そんな話なんで、開幕30秒から映像暗号が濃い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
三月、一足先に作られていた二人の関係は、ひどくアンバランスで危うい。
窓越しに滴る雨、ガラス越しの陰り。画面を大胆に分断する障害物と、差し出された手の震え。
©AZONE INTERNATIONAL・acus/アサルトリリィプロジェクト pic.twitter.com/kAclLospba
家柄にも才能にも運命に恵まれた雨嘉が、どんな人間なのか。神琳は相当考え、煮込まれた期待を表に出さないよう自分を制御していたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
そうして差し出した手を、自虐に跳ね除けられた時の指先の震え。内心に湧き上がったマグマを隠したまま、二人の同居生活は転がることになる。
雨嘉は自分の状況も他人が笑顔の奥に秘めたものも、なかなか気づけない、イノセントな存在だ。そういう存在だからこそ突破できるものがあるのは、前回梨璃が示したとおり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
しかし無垢であるということは無恥であることに簡単に繋がり、誰かの想いを知らず踏みにじりもする。
そういう清廉な残酷を正面から糾弾することなく、ある種の復讐戦に勝ち切る神琳の”始まり”が、このアバンにはよく宿っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
二回目見てみると、話の全てが詰まっていて怖いアバンだな…。糖蜜めいた少女たちの甘ったるさで覆いつつ、そこには複雑な苦味が滲んでいる。
この作品全体に言えるか…。
密やかな緊張感を予見しつつ、カメラは前回運命に勝ちきった姉妹へと映る。主役…マジで脳みそが溶けているッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
でもしょうがないよね、愛が届いて過去に勝ったんだから、そら浮かれるわ。
夢結様も死人に操を立てる生活を止め、ギャグ顔解禁!
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開始早々、そうやって当たり前の少女に戻ってこれた夢結様がたくさん見れたのは、僕は嬉しかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
戦士である以上、悲しいことや辛いことは沢山ある。墓場に沈めたものに殉じて、己の時を止めてしまうこともあるだろう。
だが、花は咲き時を思い出した。そうさせたのは、アーパーな妹の偉業だ。
今後もどこかフワフワした妹を”姉”として指導しつつ、笑顔の多い生活を送ってほしいなぁ、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
美鈴様と築けなかった未来を梨璃と掴むことに、後ろめたさを感じていない感じだったのが、新たな風を掴んだのだと判って、とても良かったね。
お人形顔より、こっちが”素”なんだろうなぁ…。
一方雨嘉と神琳の個室は、静かな緊張感を気づかせないまま平穏に続いてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
母からのナイトコールも、自分の失敗を危惧してと受け止めてしまう自己評価の低さ。そこに棘を刺すことなく、日常を維持できてしまう神琳の、笑顔の仮面。
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打ち解けているようで遠い関係性は、アバンと同じく画面の半分を黒く塗る構図、ガラス越しのカメラアングルで切り取られていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
白く清潔で濁りがないように見えて、それは幼き雨嘉だけの視界。ルームメイトが生み出す澱は、笑顔の底に封じられて表に出ない。
出さないのが、郭神琳のプライドだ。
激情を押さえ、想いを制御する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
あくまで優雅に、努力を重ねて高みに至る。
戦士として神琳が積み上げてきたものは血肉となり、他人と向き合うときも、彼女を制御する。思いを真っ直ぐ吐き出す無垢など、己に許さない。
スタイルとプライドのある女、ということだ。好きになっちゃいそうだな…。
そんな少女の内側に、雨嘉は”何か”を湧き上がらせ、蓄積させる。そういう引力を、無自覚のうちに呼び覚ましている、ということだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
そんな資質が宿木を見つけるのも、呼び覚ました思いが吐き出されるのも、まだ切っ掛けを待っている段階である。
モノクロの部屋の中で、静かに日常が踊る。
二人の運命が動き出す契機たる、レギオン結成の誘い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
それは遠い所で動き始め、賑やかに楽しく迫りくる。
二水の”リリィオタク”ってキャラ付け、説明ゼリフをギャグで垂れ流せるのでマジ便利だな…。梨璃の対等なバランサーもやってくれるし。
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自分が引き金を引いた妹の大暴走が、どんな所に帰結するのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
運命を知らないままシューティングレンジに向かう夢結様に、梅様はようやく、声をかける。
『梅は誰のことも大好きだからな!』
…嘘つけぇ! 絶対夢結様のことばかり、瞳で追っかけてるゾ! 博愛の薄皮一枚下、研ぎ澄まされた魔弾ッ!
正直梅様は全然読みきれないキャラで、だからこそ惹かれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
姉をその手で弑した痛みを、癒やしてあげたいと願い続け、見守り続けた。
だが決定的に運命を変えるポジションは与えられず、救いは黒髪ムッツリ特攻のピンク髪天然の顔で、いきなり与えられることになる。
おそらく梅様は心から、親友に訪れた救済を喜べる気高い人なのだと思う。それが、自分が与えたものではなくとも。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
しかし笑顔の奥に何かが溜まっていく宿命は、今回神琳が色濃く焼き付けてくる。
梅様もまた…と、濃厚な感情のマグマを思わず期待してしまうが…どーなんのかな? 判んねー。
まぁレギオン結成編は結構時間を使ってくれるっぽいので、元気少女の殻の奥を裏返しほじくるタイミングが、かならず訪れるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
ぜってぇ美味しいヤツだからな…楽しみに待つ。
ジャンル定形に乗ってキャラが配置されているようで、結構個別で細密な感情細工がそこかしこ。
このアニメの好きな所だ
梨璃と二水のファースト・アプローチは、既に自分のレギオンを持つ相手に声をかける大空振りに終わる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
あくまで朗らかなコメディに対し、二人きりの私室で煮込まれる少女たちのすれ違いには、微笑みときな臭さが漂う。
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雨嘉が見ているのはガラスの箱庭、新聞記事と過去の記憶。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
目の前にあるものを、自分含めて見れていない無礼と愚かさが、『私の話、退屈?』にYESと応えさせる。
才能バリバリの名門娘がこの態度、そらー神琳もピキるわな…。
イノセンスが持っているヤバさを上手く体現して、雨嘉の無神経は好き。
朗らかなコミカルと静かなシリアス。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
二つの場所、二つのコンビ、二つの味付けに分割されつつも、そこにはあるべきものを見ない危うさが宿っている。
腰を落ち着け、見るべきものを見れば解決できる問題は、誰にとっても難問だ。
様々な少女がそれに悩み、突破の兆しを求め続けている。
そう…この猫DAISUKI少女もなッ! 鶴紗メイン回早く来てくれー!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
『誰にも懐かねぇ…私は孤高の戦闘兵器だ!』みたいなデザインなのに、初のクローズアップでやることはコレ。どう考えても良い子じゃん…はようレギオン入ってくれや!!
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濃厚な萌ムーブで人数をきっちり捌きつつ、後の展開への布石を冷静に打つ目も持っている所が、このアニメの怖いところで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
今回荒稼ぎした鶴紗への好感度も、今後活きてくることでしょう。
いや…活かしてくれや!
はようツンツン人造兵士を、友情と温もりでズブズブにしてくれや!!
そこら辺への期待はさておき、第1話から獅子奮迅の活躍(賑やかし)をぶっ込んでた二人の性欲魔神が、今回も衝突!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
亜羅椰様が出てきてなんか脂ぎったこと言うと、画面が煮えてきて楽しい気持ちになるの、ホントありがたいな…。
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アールヴヘイムの面々も、主役に劣らず個性的で魅力的で、巧いこと数の多さを活かしてるなぁ、と感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
サブタイトルに”BOUQUET”とあるけど、まさに花束のような多彩な華やかさと面白さが、色んなキャラが触れ合う中元気なのは、とても良いことだ。
まぁ、いつ散るか判んねぇ戦華なんだがな…。
当たり前に数に入っている、当たり前の友情。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
それが特別であることを思い知り、感謝の言葉を花と捧げる。
夢結様の狙い通り…とはちょっとズレたが、レギオンづくりは梨璃を育てる、立派な試練になっているようだ。
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クライマックスである雨嘉と神琳の対峙が目立つけども、仲間集めに梨璃が奔走する中、レギオンの仲間のキャラや能力、背景が見えてくる流れが好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
亜音速で加入したミリアムちゃんが、どっかと階段に腰を下ろす姿勢とか好きだなぁ…契約のリングでなぞると、ルーンが出るところとかも。
あと”足が喋るアニメ・最新号”として、閑ちゃんと語らう時ふわりとベッドサイドを回り込んでくるタイツの鮮烈な…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
このアニメ、『どう脚を描くか、ドラマの中で魅せるか』ということに異常な執着を見せているので、そこに焦点当てて映像表現見てると楽しい。凄い魔球が飛んでくる。
順調に仲間を集め、さぁ今回の本丸だ! …となった瞬間、炸裂する意味深なレイアウト。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
興味なさげに携帯(自分だけの興味領域)に向き合う雨嘉と、後ろから全体を観察してる楓を間にはさみ、ラグに体重を預け警戒を問いている三人。
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梨璃は…梨璃だけは雨嘉の携帯(祖国に繋がるゲート)から伸びる、可愛い猫にしっかり注目する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
みそっかすのリリーとして、神琳の確たる自信に裏を打ち、彼女の意見に流されるだけだった雨嘉を、自己証明の場に引っ張り出す。
気高いお嬢様でも、努力を重ねた生粋のリリーでもないからこそ見えるもの
それが、『自分を誰も見てくれない』と才能を押し込めている雨嘉の核心を、見知らぬまま射抜いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
楓様の言うとおり、この世界のスタンダードからちょっと外れた『わからんちんなこと』を堂々やりきる真っ直ぐさ、主役ゆえのイノセンスこそが、梨璃が物語を変えていく原動力だ。
これが前回夢結様を墓場から引っ張り出し、雨嘉との共鳴を作るのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
努力を重ねたプライドある”理想の”リリーたる神琳に、そういう無垢は掴めない。
賢く、強く、揺るがない自分にはそういうアプローチは出来ないことを、神琳はよく知っている。
自分では、雨嘉を変えられない。
出会い以来、多分神琳にはそういう見切りがあって、梨璃の『わからんちん』に笑ったのは、望んでいた好機が転がり込んできた喜びも、あったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
微笑みで本意を覆いつつ、周囲を取り巻く状況を(自分の気質含め)冷静に観測して、望むように操作するズルさがあるのが、彼女の好きな所だ。
かくして行われる事になった、雨嘉の腕試し。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
ここでようやく、雨嘉は閉ざされた部屋から初めて外界に出て、風も波もある世界へと自分を投げ出すことになる。
そのとなりには梨璃がいて、一キロ先の対岸には神琳と夢結様がいる。
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言葉は届かず、弾丸は届く距離。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
携帯を預け、自分を見てくれた感謝を伝えられる間合い。
この状況を引き寄せた真意を、誰かに伝えられるポジション。
無垢の岸と成熟の岸に、ルームメイトと姉妹は隔てられつつ、暴力と視線で繋がっている。
この決戦の配置が、凄く良かった。
雨嘉は梨璃が自分の好きな猫を…誰も見てくれないと思い込んでいた自分を見てくれたと、信頼を預ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
隣に梨璃がいることが、彼女が殻を破り外側に出て、戦士としての性能を証明する足場になる。
しかし彼女の鷹の目は、神琳の唇を読みはしない。彼女がこの決闘に賭けたものは、一キロ先に遠い。
それを隣で聞くのは、梨璃の無垢なる行動力に運命を変えられた同士であり、梅様の閑香な想いを対岸の雨嘉のように、無垢に受け流してしまってもいる夢結様である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
隔てられ、すれ違いつつ、その当人でないからこそ思いを預けれる。
成熟とは、そういう面倒くささを常に孕む。
こういう状況に自分とルームメイトを追い込まなければ、神琳は雨嘉と真実、向き合えなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
対岸に置き去りにしたイノセンスを、梨璃が受け止めてくれるからこそ、この状況が生まれた。
弾丸で繋がっているようでいて、二人の思いも、魂の在り方もすれ違う。
だからこそ、惹かれる。
苛立ちだけが二人を繋ぐのなら、雨嘉に自信を取り戻させる必要はない。十発目の弾丸を、恋文のように投げ返す必要もない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
神琳は多分、ずっと雨嘉が気になっていて、自分の中で温めてきた理想をあの雨の出会いで裏切られた。
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それでもイジケた少女の自画像の奥に、輝くものを感じていたから、この決闘を組み上げたのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
その真意は跳ね返された銃弾となって届き、雨嘉は優秀なリリィとしての性能を、いかんなく証明する。
親友となった梨璃に。
対手であり審査員でもある神琳に。
なによりも、自分自身に。
そんな二人を携帯電話が繋ぎ、神琳の真意はあくまで岸の此方側、成熟のややこしさを知る夢結様としか共有されない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
苛立って、惹かれていた。
そんな思いを当人に言えるほど、神琳はプライドのない女ではない。でも、伝えたかったから弾丸を受け、跳ね返した。
戦乙女の恋は、かくも面倒くさい。
雨嘉サイドが体験する物語と、神琳サイドが構築する物語が見事にすれ違い、しかし重なって何かが動き出す構造が、非常に見事なクライマックスでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
雨嘉-梨璃の率直なイノセンスと、神琳-夢結の複雑骨折した成熟。
対岸に離れつつ、お互いを求める呼応が上手く銃弾に乗っかり、闘争の緊張感があった
かくして己の心に決着をつけた神琳は、膚に何もまとわぬ距離感をルームメイトと作り出す。ここまでで3/4…風呂率マジ高いなッ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
ここで雨嘉から己の無関心、神琳の”故郷”を踏みにじっていた過去を謝罪するのは、この話で得た成熟が見える。
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今回のお話を笑顔の奥で編み上げた神琳は、ようやくルームメイトに体重を預けられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
多分それは、三月に出会ったときから望んでいた関係で、梨璃が閉ざされたドアを叩くまでは掴めなかった願い。
梨璃は何も知らないまま、色んな人の思いに触れ、何かを変えていく。
そういう存在を、主人公と呼ぶ。
無神経な少女は、すこし賢く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
プライドのある女は、少し素直に。
無垢と成熟。
遮るもののない湯屋の中で、二人はお互いの属性をちょっとずつ獲得できた変化を、背中合わせに確かめ合う。
物語が混ざり合わせ、獲得させた変化をこういう見せ方でまとめるのは、的確かつエロティックでとても良いと思う
故国を追放されたと、家族の行動に暗い側面しかみていなかった雨嘉が『ここに来られてよかった』と”今”を肯定するのも、爽やかな結末で良いですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
梨璃が作るレギオン、百合ヶ丘という場所そのものの値段が、この一言でグッと上がったと思う。
夢結様のテキトーな思いつきは、色んな人を救うかもね。
人類初のリリィボーイ・高松代表代行と百由様が、露骨な伏線を埋めたりしつつ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
ED前の定点観測、今日の夢結様。
やっぱ美鈴様の亡霊と闇の中語らってるより、祀様とクール&クレバーなやり取りしてる方が良いよなぁ、夢結様。
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祀様もずーっとツンツン死別鬱だったルームメイトが、可愛いナイティに身を包みモゾモゾするようになって、お肌もツヤツヤであろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
夢結様、絶対ちょっと意地悪な人に翻弄されるのが好きなタイプだからな…美鈴様とも、そういう”姉妹”だったんかなぁ。
となると、梨璃は好みと正反対か。
でもそんな少女が計算外の『わからんちん』をぶん回すからこそ、開く扉、つながる想いがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
雨嘉と神琳がお互いの思いを繋げ、しかし岸と岸に隔てられたモノも守った今回、運命を動かしたのはやはり主役の働きかけだ。
複雑に絡み合った少女たちの因縁を、解きほぐす特異点。
そういう梨璃の特権が、良く見える回でもありました。推進力のあるエンジンを真ん中に据えてるお話は、やっぱり良いなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月23日
『失敗もいい経験』と押し付けられた、レギオン結成。
それに巻き込まれたものの時間は、確かに未来へ進んでいく。
次に運命がその手を取るのは、どんな花か。次回も楽しみ。