D4DJ First Mixを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
DJ活動が活発な陽葉学園に、突如現れた嵐の転校生。
愛本りんくは持ち前のエネルギーを爆発させ、新たなトキメキに向けて邁進する。
そんな彼女に巻き込まれ、戸惑いつつも惹かれる明石真秀。
二人の出会いが、混ざり合う音が、新世界の扉を叩く!
そんな感じの、ブシロのビックバジェット第二弾、約一月遅れの2020秋着弾である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
事前情報がさーっぱり届かんかったので、どうなるものかと待ち構えていましたが…明るく楽しい第一話でした!
りんく天性の”陽”に引っ張られる形で、コミカルでアッパーテンションに進む物語。
作品が扱う”DJ”というテーマも、ド素人ド天然の主人公に教える形でスルスルと入ってきて、経験者枠の真秀ちゃんも熱しすぎず冷めすぎず、りんくと良いバランス。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
更に進化したサンジゲンの3Dモデル、ライブシーンの仕上がりが問答無用のパワーを宿し、グッと作品世界に引きずり込む馬力を感じます。
りんくのコミカルで元気全開なキャラ立てと芝居が、どこか女児アニテイストをまとって可愛らしく、陽気で元気な雰囲気をうまく作ってました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
まぁ水島監督、初代アイカツのスーバーバイザーだからな…そういう空気は得意かもしれん。ファッションや音楽にも造形深いし。
物語は全ての原点から始まる。後に運命のユニットを組む全員が、実は伝説のライブに集っていた”同志”な展開ホント好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
こんなに仲良くぴょんぴょんしてたむにちゃんと再会しても、りんくは気づかない…可愛い系タフガールの情緒がメッタにされる予感!
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全体的に景気が良い、レトロフューチャーなお話なので、アンセムとして”WOW WAR TONIGHT”を選んだのは良いと思う。知名度あるし曲も強いし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
OP、Aパート終わり、Bパート終わりと、表現の手数で殴りつける構成は、第一話としていい感じだなぁ。
『問答無用、これが”D4DJ”だ!』とライブに殴られる快楽
何かが始まる予感に満ちたスタートから、前山田”ヒャダイン”健一渾身のアッパーチューンOPが、ズドンと炸裂。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
ヴィヴィッドな色彩と溢れる笑顔が踊り倒す、なかなかいいご挨拶だ。
”Box 踏み込み Here we go!”で、キャラがボックスステップ踏んでるの好き。
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はたして1クール終わるまでに、”潮干狩りTime、わけわかめNight”の謎は解けるのか。中村航の言語センスが異次元にぶっ飛んだだけなのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
それはさておき、可愛さと楽しさ、明るさにカッコ良さを混ぜて作品世界を届ける、良いOPであった。
ライバル二人出てくるところの無理くりな転調、ホント好き。
こっからは作品世界を牽引する主人公嵐の登場と、運命の出会いがガンッガン進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
りんくは動きがとにかく大きく、表情もよく変わる。サンジゲンが今までギャグシーンで使ってた表現(ブブキとかでね)を、デフォルトで背負ってる感じ。
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動くたびに擬音がシャラシャラキラキラなるし、前のめりに突っ走る勢いも合わせて、漫画から飛び出してきたようなパワーがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
一切濁りのない天性の”陽”…主人公気質だ。
これをクールな感じの真秀ちゃんが受けて、グイグイ引きずり込まれていく形で第一話は展開していく。
教室の風景一つで世界を見せる画作りも結構好きで、黒板も机もフルデジタル、我々の世界に似てるけどちょっと違う雰囲気が漂っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
何しろDJ文化が学業として成り立つ世界なので、そらー色々異なる。作中のリアリティがどこにあるのか、静かに見せる話運びはかなり手堅い。唐突なフンコロガシとか
りんくは持ち目の陽気さであっという間に学園に馴染んだようで、しかし先進文明に馴染みきれないストレンジャーである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
ガラス越しの空に微かににじむ寂しさと、それを『人が多くて楽しい!』とポジティブに受け止めるコシの強さが、『あ、悪い子じゃないな…』と教えてくれる。
そんな女に火が付いて、DJブースまでまっしぐら! 後にユニットを組むフッズとも、目ざとくファーストコンタクトは済ませるぞ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
漫符貼り付けてプンスカしてたむにちゃんが、『あ…もしかして…』って表情になるところ、感情勾配が危険域に達してて最高です。
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他メンバーとどういう関係を作ってくかはこれからのお楽しみだが、”かわいい”で武装しタフにぶりっ子やってるむにちゃんがりんくに抱く巨大感情が既に滲み、ヤバい気配はパンパンです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
りんくがどんだけ”むにキチ”かで、勝負が決まってくるな。思い出せ…幼き日の運命をッ!!
さておき、思い立ったら一直線のりんくに押されて、放送室は大混乱。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
魂が湧き上がったら音速ダッシュ、溢れかえるエネルギーの権化、生まれついてのパーティーモンスター。
あっという間に話を最高速まで持ってく強引なポテンシャルも、女児アニ感に繋がる部分かなー。
嵐の転校生が出逢ってしまった、DJという文化。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
それに慣れ親しんでる真秀は振り回されつつ、胸襟を開いて二人の距離は縮まっていく。
ぶっ飛び元気ガールだけど、かき乱したらちゃんと謝れるのは好感ポイント。最低限のブレーキはある、と。
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りんくは作品を牽引する主人公であると同時に、テーマに視聴者がアプローチする窓でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
世界を席巻するDJ文化から切り離された彼女と、見てる僕らの立場は近い。
彼女が『さーっぱりDJ判らん…でも面白いッ!』という気持ちで真秀ちゃんにグイグイ詰め寄ることで、僕らもDJ理解っていく。
ド素人に説明する形で真ん中に据えた要素の強み、面白さ、楽しみ方を見せるのは、定番のレトリックだと言える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
同時に強烈なイノセンスを元気にぶん回してるおかげで、りんくが”知らない”ことに不自然さはない。そらー知らねぇだろう。
そしてその無垢が、元気で可愛くもある。良い造形だ。
というわけで、りんくちゃんと一緒にまずはDJ、体験してみよう!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
学校内部にこんだけのパーティー空間が備わってる所が、なかなかの異世界である。『理屈はいい…とにかくそういうコトだ! 理解れッ!』と、延々殴りつける感じが気持ちいい。
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りんくが瞳を輝かせ、運命に出会う”電乱★カウントダウン”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
楽曲の強さ、3Dモデルによるパフォーマンスの圧力も良いが、照明とエフェクトによる視覚的演出、観客席との一体感がないまぜになるライブ体験を、時折遠景で切り取るカメラワークが良かった。
プレイしてる少女たちが巧く表情を作って、観客を見据えた貫禄あるパフォーマンスをやりきっているところ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
音楽だけでなく、ヴィジュアルエフェクトも含めて観客の感情を操作するMC技術の高さ。
りんくが作中体験する”圧巻”が、視聴者にもしっかり届く表現だった。これでA終わるの、マジ構成完璧。
こうして沸騰した血に突き動かされ、りんくはDJ活動へと邁進していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
『よく分からない。でもやる!』
そんながむしゃらなパワーに押され、真秀ちゃんはやや引き気味。お願いの代金として、綺麗な貝渡してくるのも謎だし。
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でも俺は、先進文明をよく知らないりんくがそれでも思いを伝えようと、アフリカで集めたキレイな貝を差し出す真っ直ぐさに、ズグンと射抜かれてしまったのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
彼女は自分と世界の距離感が曖昧な、幼い世界にいる。
その脇目も振らない純粋なエゴが、彼女のパワーの源であり、濁りのない純粋さを生む。
りんくなりに精一杯の真心があの貝にはこもっていて、でも東京はそれを価値とは認めない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
それに慣れ親しんでいる真秀ちゃんも。そうだ。でもそこに宿っている想いを無視できる少女でも、またない。
りんくがDJという異文化に射抜かれたように、真秀もりんくという異邦人に惹かれていく。
まぁ貝貨は貨幣文化の最初であり、一周回ってクラシックな賄賂でもあるわな…。キレイな貝が”お金”の象徴だったから、マネーにまつわる漢字は貝部使うわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
ここら辺の文脈含め、異質だけど魅力的なりんくが、それに惹かれていく真秀がよく見える描写だったと思う。
破天荒転校生の真心を受け取り、動き出す二人のDJ活動。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
嬉しくなるととにかく回っちゃうりんくカワイイッ!
Aパートのライブもそうだけど、DJ機材の描写、細かい扱いを丁寧かつリアルに書くの、ワクワク感あっていいね。
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つまみやフェーダーは音を乗りこなす手綱であり、それに向き合うときDJはちょっと真剣な表情、慎重な手付きになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
そこら辺の真摯な空気が描写から伝わってきて、りんくに押され気味な真秀の強みもよく判った。家でジャージ着て、真面目に音源弄ってる姿もいい。
真秀はとにかくDJ活動にシリアスで、なーんも知らないりんくが担当できない”DJの重さ”みたいなものを、態度で上手く焼き付けてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
機材を見つめる視線一つ、ツマミをいじる指先一つに、ピシッとした人格が見え隠れして、なかなかいい感じ。
メインテーマを大事にできるキャラは重要よ。
りんくが持つ天性のビート感覚、ブチ上がる激情を身体で表す資質に、真秀は可能性を見出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
あの時見た夢の続きを、このパーティーモンスターとなら…。
そんな強い視線で、嵐の転校生を見つめた所でEDである。
真秀ちゃんのDJプレイを、たっぷりお楽しみだよッ!
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作品世界への導入、DJというテーマの描写、無条件に引っ張り込むライブ、主役と相棒の描写と、”第1話”に必要な要素を的確に盛り込みつつ、明るく元気で楽しいスタートとなりました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
圧倒的に陽性なりんくの牽引力と、それに適度に引きつつ惹かれていく真秀とのバランスが、大変良かった。いいコンビだ
『とにかくDJ活動は楽しく、このお話はそれをやる!』というメッセージを色濃く出せたのは、とても良かったです。やっぱそこがズドンと届かんと、話が始まらんからな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
満面笑顔の輝きを、上手く表現できてる3Dモデルの真価が、『楽しそう!』という感覚を引っ張り出せてた。
主役のりんくが突っ走る勢いの方も、”これでもか!”とばかりパワフルにぶん回せたので、次回以降も力強く邁進してくれそうですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
まーとにかく最近の大物企画、出てくるキャラが多いわけで、そこら辺どう捌くかも楽しみですね。
はようむにちゃんの巨大感情を味わいたいんじゃ、ワシは…。
血圧上げまくりの話の合間に、空とか貝とか、少しセンチメントな空気を混ぜる話運びも非常にグッドで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
色んな面白さを今後魅せてくれそうで、非常に楽しみになる第一話でした。やっぱ主役に突破力と可愛げがある話は良いなぁ…。
DJ活動に賭ける青春が、どんな躍動を見せるか。次回も楽しみですね。
追記 ぶっちゃけCARNELIAN味が濃厚にして、エロゲに脳髄焼かれてる世代としては親和性が高い。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月30日
やちぇ先生のデザインが最近のトレンドから少し外れて、ゴージャスでやや重たい感じなのが作品世界のリッチな雰囲気と上手くマッチしてて、そこの噛合も好き。
ツルンとした絵面だと、ここまで温度高い感じになってないと思うんだよなぁ…カロリー高めなのがいい感じ。