アイドリッシュセブン Second BEAT! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
衆目に触れるほどに、増える摩擦。エゴと繋がった”好き”の暴力が、少年たちを傷つける。
空中分解の予感を遠ざけるべく、大和が、ナギが、それぞれのやり方で動く。
アイナナが好き。みんなが好き。
それだけのことが、あまりに難しい
そんな感じのアイドル商売マジ難しい! 十人十色のエゴ絵巻、アニナナ2nd第7話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
デカいイベントが起きるわけではなく、出口の見えない不協和と、それに必死で抵抗する連中が生み出す変化を、どっしり腰を落として追いかけるエピソードとなった。
人と人が交わる以上、摩擦は起きる。
それは顔の見える距離でも、顔が見えない相手でも同じだ。それぞれに、それぞれの難しさがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
気にしなければいい、貴方が貴方ならそれでいい。
最終的な”正解”がそこに至るとしても、傷つけられて平気な人間はいない。
心からそう思えるまでには、長い迷路を誰かの手を借りて抜ける必要がある。
その途中経過を追う中で、メンバーの特色、アイドルファンの生態を細やかにスケッチする話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
こういう所で積んだ作品独自のリアリティ、世界認識の”匂い”みたいなものが、デカいイベントを乗り越える時に足場を支えるわけで、非常に大事な話だと思う。
丁寧に的確に、よく描いてくれた。
誰かが好きという想いをエゴとプライドに結びつけ、並び立つ誰かを排除する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
”愛”という美名に潜む卑劣と凶悪を、グッと掘り下げる話であった。まぁ、あるわな…”アイドル”は特に。
キラキラな声援発生装置で支持層の描写を終わらせない、アイナナらしい認識が冴える回だったと思う。
というわけで、顔のない声にメンバーがメッタにされているアイナナ。隠しているつもりでも、心の傷は血を流し、暗い影を伸ばす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
アイナナのジョーカー、優しい道化師ナギは三月の変調に当然気づく。きなこはお目々赤くてカワイイねぇ…(見るトコそこ?)
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/IEmqoh1fpi
ナギは(意識してか、天然かは判別しきれないけど)助教認識の視力がよく、働きかけ方も柔らかい。冗談めかしつつ、人の心に靴を脱いで上がり込む配慮がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
一方ロボット人間はいつでもガチンコ、真正面からぶち当たる以外知らない。
ここの明暗、マジ分かりやすくて笑っちゃった。素晴らしい。
陸が抱えている陰りを、一織はその明晰な頭脳でしっかり把握している。何が元センターを傷つけているのか、自分の決断が何を生んだか、ちゃんと判っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
でもそれを、傷つき弱った陸でも受け止めれる形に加工して届ける、人間関係の器用さはない。
ここら辺、賢さが仇になってもいるかな。
光と影は交わることなく、陸の不調は今回これ以上踏み込まれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
ここの明暗の区分と、ナギと三月が触れ合うシーンの対比は彼らのスタイルを反射して、なかなか面白かった。
時間帯も夕暮れ(昼と夜の中間)だし、光に引っ張り出すのではなく闇に踏み込む形。
そういうのは、一織には出来んのだ。
光は光、闇は闇。自分の足で抜け出してくれなきゃ、自分に出来ることはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
そういう理性的な明晰さが、捕まえるものもある。取り逃すものもある。
ナギのナイーブな感性が、あるいは大和の細やかな配慮と行動が、掴めるものもある。
色んな色があって、初めてアイドリッシュセブンなのだ。
今回はそういう多様性を追うエピソードかなー、と思ったりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
大和は最年長のお兄やんとして、全体を俯瞰で見て今後の方針を考える。
何処が凹んでいて、何処がヤバいか…全部ヤバいねッ!
一織もその位置のはずなんだが、センター問題で軽くバグってるからな…。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/gzIIljXrhh
MEZZOのいない寂しい違和感は、愛なNightでも強調されているけど。デカく成長したように見えて、アイナナには沢山のヒビが入っている。人間が頭寄せ合っている以上、それは当然でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
そこに手を差し伸べる仕事は、今回はメンバーの担当だ。なので、マネージャーは衝立の後ろ、ちょい遠い場所。
俯瞰で共同体の状況、それぞれのポジションを幾何学的に焼き付けるレイアウトは、井出コンテの味なのか、別所監督のディレクションか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
どっちにしても、アイナナはこういう意図的な絵作りがよく顔を出す。絵に練り込められたメッセージが、作品の情報量を上げてくれて、個人的に好みだし助かる。
黒一色のセンターを際立たせる、”Perfection Gimmick”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
七色に輝くサイリウムの海に、顔のない刃を隠す”誰か”がいると、三月と陸には見えてしまうのだろう。
特別な誰かを好きな私は、いつでも特別。
そういうエゴを太らす餌を、綺麗に包んで売る商売。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/N3H6hZWTCw
アイドルがアイドルである以上、”好き”が”好き”である以上、誰かの”好き”を踏みつけにして自分の高みを確保する立ち回りは、愚かながら否定できない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
そういう人間の泥を養分に、アイドルという花は育つしかないのだ。清い水だけを吸い上げるなら、そもそも誰かの輝きに己を託す必要などない。
異常な生々しさでバチバチいう現場の空気はマジ最悪だが、箱推しちゃんの平和主義で解決する話でもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
殴りつければ、他人の”好き”を平気で踏みつけるゴミが人間に戻ってくれるわけでもない。
愚かさで駆動する、我々の世界。アイドルという窓を通して、アイナナはそれをよく見、よく描く。
そういうどうにもならない業すらも、輝きの中に昇華できてしまうところに”アイドル”の…芸事の特別さがある、とも思うが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
泥中蓮華の説話じゃないが、エゴあってこそアイドルはデカくなるし、それを吸い上げて無償の愛に変えれるからこそ、ステージには魔法が宿るのだと僕は思う。
そしてその領域まで”芸”を磨き上げるには、厳しいレッスンだけでなく、人格全体を揺るがず支える足場がいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
そういうモノを獲得するには、どうにもならない厳しさと四つで組み合い、上手くスカす必要が出てくる。
自力を魂の奥から引っ張り出して、誰かに支えてもらってエンヤコラ。旅路は長いね。
というわけで、このままだとヒビがデカくなってアイナナがぶっ壊れるので、最年長が走り回る! まずは逢坂オメーだっ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
ファンが増えるほどに、生まれる軋轢。非難の渦中にいる人に、何も出来ないもどかしさ。
携帯電話の窓越しに、睨むこの世の地獄絵図。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/Pb0er62HkA
大和は(自分も爆弾抱えつつ)、年下の仲間が抱えたモヤモヤを横から、そして正面を取った上で少し上から語りかけ、手を差し伸べていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
一番身近にいる自分たちが、目立たないスポットライトの仕事を、その苦労と辛さを判ってやらなきゃならないと、分かりにくい”司会の凄さ”を言語化していく。
大和が言葉にして伝えることで、見えにくくなっているものは顕在化し、共有されていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
グループの調整役、優しい潤滑油の仕事も、司会と同じくらい凄さが分かりにくい。お前らヤマちゃんに、ちゃんと感謝しておけよッ!
千の登場で揺らいる自分を、一旦横においてこういう立ち回り出来るのは偉いね
エゴ人間の真剣盛り場となって手がつけられないリプ欄にも、”アイナナみんな好き”さんの『公式のリプ欄でやるな!』というまっとうな意見が埋まっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
他のチクチク言葉がRT全然もらわないのに対し、これは30付いてるのを見ると、一部ファンの暴走するエゴはファンも傷つけてんだなー、って感じ。
アイドル商売はアイドルそれ自体と同じくらい、『アイドルが好きな私』を売る仕事だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
特別な人を推して満たされる、惨めなワタシ。
美しい偶像の光で救われる、醜いワタシ。
人間の根っこに関わる商売だからこそ力強いし、死ぬほど危うい。その必然が、センター交代で火が付いてリプ欄で暴れてる感じ
『そうやって他人に自分を預けて、誰かの”好き”を蹴っ飛ばしてるお前らはゴミだ!』といい切ってしまうと、夢売り稼業は成り立たないわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
『僕を好きなキミは、いつでも大丈夫だよ』という麻酔薬を安心して売るためには、いつでも綺麗で仲良しなアイナナを守る必要もある。
ここら辺の因果をどう踏み越えて、さらなる高みに飛ぶのか。今後のロジックの組み方が、楽しみでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
アイナナは”アイドル”でしか出来ないお話を、明暗全部込みでガシガシやってくれるので、そこに興味がある人間としては大変楽しい。
ホント、因果な商売だでや…。
とまれ、壮五は自分が抱えている陰りを大和に話せるし、大和もそれを受け止められる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
三月のプライドと優しさが、陸の臆病と意地が邪魔立てしているものを、素直に言葉にして他人に預けられることが、MEZZOの爆弾を解体に導く。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/alvFxGlb0u
グループ全体の状況、メンバーそれぞれの役割、自分に掛かる負荷。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
大和の慧眼は全てを的確に判断し、一番対処しやすい場所に補強を入れる。
何しろラーメン一杯で済むんだからな! チョロいぜ!!
…言うほど容易くはないよね、この立ち回り。
大和が差し出した口当たりの良い嘘は、その実壮五が思って伝えられない本心でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
大和自身は自分を『グループの安定のため、汚いこともやる現実主義者』と思ってるんだろうけど、実際の立ち回りは『子供が言えないことを、柔らかく伝えてくれる頼れるお兄さん』である。マジ偉い。
環は世界認識が幼いままで、白か黒か、好きか嫌いかをはっきり分けたがる子だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
ガミガミ行ってくる壮五の奥に、自分を好きで尊敬してくれる思いがあるとは、大和に言われるまで思えない。
でも世界は、そういう複雑な表情も当然持っていて。
教えてもらうことで、環の世界は変わっていく。
こういう新しい発見を、チャーシュー麺と一緒に素直に飲み込める所が、環の良いところ、カワイイところである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
良くも悪くも率直純朴、天然でカリスマ性がある。
そういう環の良い側面を活かせるよう、場を整え言葉を選んで手渡せる大和の器用さが、ミシミシいってるアイナナを支えてくれるのだ。
…まぁその大和も悩める青年であり、千に絡んだ自分の過去で雁字搦めでもあるんだがな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
お兄やんが背負ってる荷物も、助けてもらったベイビーちゃんたちがそのうち、ちゃんと引き受けてやるんやぞ。
炸裂した時はまーた地獄になんだから…(予言しておくことで”覚悟”固めるマン)
というわけで、年長者の打ち込んだ人間関係ワクチンはてきめんに効き、環はちょっとずつ周囲を見るようになってます。ギクシャク敬語カワイイ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
ファン失神絶頂のファンサ爆弾を、計算せずにぶっ込める所が”才”だよな。一挙手一投足、天然で誰かを喜ばせる。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/MjaiEbE8Jk
壮五が自分を好きで、尊敬してくれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
大和の”嘘”が作り上げた自信が、壮五への愛情へと転化され、彼が差し出す”良い子”のイメージを自分に引き受けてもいいかな、という変化を生み出す。
この流れを見てると、環の愛情渇望がどんだけ深刻かよく判って、少し怖くもなる。
『あなたを愛してあげる』と言われるとヒョイヒョイ付いてく危うさが、一期は妹を騙るヤバヲタの形、最悪の再開として爆裂したわけだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
今回は二人をよく見て寄り添った”嘘”が、お互いの真心を橋渡しして、状況が良くなる手助けをする。
まさに嘘も方便、といったところか。
壮五が『ありがとう』と『ごめんなさい』を言えるようになった、”良い子の環”を評価してるのも、幼年期体験によって固定化された世界観~って感じで怖いけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
自分を取り巻く世界の外側に、乗り出してみる身の丈がまだ足りない子供たち。
理解できない異物を、跳ね除けてしまう不器用。
そういうモノがお互いぶつかってたMEZZOだが、大和が仲立ちすることで、理解可能な形に相手が変わってきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
というか、最初っから相手が自分と向き合っていたことに、ようやく目を向けた。
ここから何が変わっていくのか、まだ見えないけど。
MEZZOはいい方向に進んでいくと思う。
一方、兄貴で大人な三月の地獄はなかなか出口が見えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
視界は透明な悪意に覆われ、魚眼レンズに歪む。自分を愛してくれる人も、今の三月には見えない。
目立たないよう、邪魔をしないよう。
その思いが手足を縛り、強みを殺す。隠せてるつもりで、ギシギシと軋む。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/5pMYuMVLcG
形上はMCやれてて、しかし熱がなくぎこちない。自分の声が上滑りし、心はそぞろに乱れまくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
画面も音も強く歪ませ、三月の内面を活写する良いシーンだった。非常にキツいがな!
心の歪みは認知に出るので、こういう主観と客観のズレで内面を見せる演出はよく刺さるよなー。エグい。
ナギも大和も三月の軋みをしっかり見ているが、踏み込むのはナギである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
これは大和が”プライド”を重視して、語りかけるタイミングを図っている間に、天然弾頭・六弥ナギがぶっ込んだ形だと思う。
自尊心の厄介さを自分も知ればこそ、大和も三月の辛さが判る。思わず足が止まる。
そこで思い切り踏み込んだナギが、他人のことが判らないベイビーなのか、プライドないのかっていうと、まぁそうではない…だろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
道化師やるのも、あえて踏み込むのも、他人を取り巻く世界全部見た上での”あえて”な感じ、かなりするんだよな。
嘘付いてるというか、地頭の良さに縛られない感じ。
他人の辛さ、複雑な事情を判った上で、それでも踏み込む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
その決断は、『そうしなければ、壊れてしまうものがあるから』と、既に痛い目見て学習してるから…って感じもあるのよ。
環と壮五の書き方見ても判るけど、身を持って知らないと人間変わらないルールで動いてるので、このお話。
痛みを知ればこそ、強く優しくなれる。誰かが教えてくれればこそ、世界は広がる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
そういう描写を踏まえると、ナギは相当シビアな体験を経て、空気読めない天然道化師でいるんじゃねーかな、と思うわけ。
ここら辺が表になるのは、面倒くさい同僚が落ち着いてからかな…それまではジョーカー頑張れ!
というわけで、夕暮れの対峙である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
帽子で本心を隠し、暗い闇に踏み込もうとする仲間を強引に捕まえ、光を伝えようとする。心の中に秘めたものを、プライドの鎧を剥がして受け止める。
大和とは違う、でも同じくらい力強いナギの歩み寄りが、夕景に映える。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/mGDqqqAV4f
匿名の刃に傷つけられ、走り抜けた鮮血のような赤。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
それとは違う色彩が、しかし光と闇を明瞭に分ける。
高低差を強調する坂道の勾配も生かして、彼ら二人が何処にいるのか、その倫理的・心理的力関係が分かりやすいレイアウトだ。
ここら辺京アニ的というか、小津安二郎的というか。
柔らかで温かい光の中、微笑む仲間。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
そここそが三月の帰る場所…であり、オレンジをパーソナルカラーにする彼が持ってる強みなんだろうけど、出口のない闇に囚われた彼は、今そこにいない。
明るく楽しいムードメーカー。みんなの優しいお兄ちゃん。
それ、本来はお前の立ち位置でしょ。
大和が”嘘”を付くことで、壮五の本心を代理したように。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
ナギは偽りの一切ない思いを真っ直ぐ伝えることで、三月が本来あるべきものを反射して届ける。
その光が、心を抱え込むプライドの悪しき側面を乗り越え、堪えていた涙を暴いていく。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/0h2QVmGoG5
嫌われたくない。大好きなアイツラを好きな人にだけは。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
傷ついている自分ではなく、その外側にいる”誰か”を思って流す涙は、あまりに純粋で美しい。
この利他主義は、露骨に三月や陸…”アイナナ”を傷つけてるファンの対比なんだろうなー。
正しい答えはこっちだが、迷える衆生はなかなかたどり着けん
どうしたら、愛されるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
答えの出ない問いを前に、ナギは三月を夕焼けに戻せない。しかし自分が闇に踏み込み、手を伸ばして涙を抱きしめることは出来る。
この歩み寄り、自分の立場を迷わず捨てれる踏み込みの強さは、天然ゆえのナギの強さだと思う。
行き場のない思いを抱え、答えを探す道のりに射した一筋の光明。涙を慈雨に変えて、進めアイナナ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
ってムードの最後に、ぶっ刺す血の文字。
『俺の歌を返せ』
ママー! ここにもアイドル稼業の呪いがあるー!!
いやー…”揺らす”ねぇアニナナ。安心させてくんねー。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/MorAYIrzix
灯ってるのは赤信号か、青信号か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
カワイイ箱推しちゃんたちの『とにかくアイナナが好き! 最近の空気良くない!』っつー穏当な意見が、”正解”足りうるのかしっかり疑念を挿し込んでくる所が、なかなかにエグい。
フツーに進めるならそれが答えなんだけど、フツーじゃねぇからなアイナナ…。
というわけで、愛が持つ暴力性と優しさが複雑なつづれ織りを作る、人生タピストリー芸能編でありました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
アイナナが抱え込んだ爆弾をしっかり見据え、動く大和とナギの頼もしさ。それぞれのスタイル、強みの違い。
心配りで苦境を抜け、前に進めそうになったところで顔を出す、ゼロファンの赤い刃。
ゼロを愛すればこそ、超えたいと思ったRe:valeの祈りは赤い呪いとなり、こけら落とし公演に危険信号を灯す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月1日
ボーボー燃えるリプ欄も、エゴと癒着した愛が燃料だ。
誰かを好きでいるって、ホント難しい…でもそれ無しでは、僕らは人生の荒野を進めないのだ。
さて、道は何処に続くのか。次回も楽しみ。