魔王城でおやすみ を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
魔王城にも当然、女性モンスターはいる。
同性なら話しやすかろう、友達にもなれよう…そういう考えを蹴り飛ばす、傍若無人な快眠道中は今日も快調。
友情搾取に唸る刃物、お前ら生活圏共有してねーからそういう態度取れんだよ!
今日も魔王城に、悲痛な叫びが木霊する!
そんな感じの女キャラ投入、スヤリス姫の無双旅第5話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
作品のムードにも、いい感じに脳の共感能力司る部分がぶっ壊れてる姫のキャラにも慣れてきた所で、友情だの慈愛だの、甘っちょろい寝言を投げてくるニューカマー。
ディスコミュニケーション・コメディに、新たな波である。
僕らも姫様の可愛さと情の無さにはすっかり慣れているので、魔王サイドで見ることが出来る第3エピが特にキレキレであったが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
普通ならなんかいい感じの微百合の気配漂わせそうな、ハーピーの歩み寄りを徹底的に搾取し続ける第1・第2エピも大層最悪で非常に良かった。報われて欲しい…。
あんまりにも無双が過ぎるので『そろそろ死んでおかないとバランス取れないな…』とナチュラルに考えるあたり、この作品のシニカルな死生観にすっかり慣らされてるな、という感じだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
いつものメンバーとは違う角度から、姫と化学反応しそうな女衆が、今後どう生きるかは楽しみである。
さてお話は、安眠の妨害社を姫様が無視するところから始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
人間に歪んだ甘い夢を見てるハーピーと、安眠しか考えてない人間の規格外。出会いは噛み合うはずもなく、なんか落ちものパズルみたいな絵面になってる。4つ並んだら消えるのかな…。
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ハーピーとの掛け合いはアッパーなボケとダウナーなボケがズレながら噛み合う、なかなか高度な漫才だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
モンスター全体もそういう傾向あるけど、人間理解してないので姫様の異常を異常と認識せず、トンチキが放置されたままゴロゴロ転がってく面白さが、なかなかに元気だ。
ハーピーは聞きかじった憧れの友情を求め、姫はハーピーの羽毛(からだ)だけを求める。成人女性でやったらなかなか面白い悲惨百合になりそうだけど、コレはサンデー連載健全なコメディ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
爪で襲いかかり、ぶっ殺すのは前提。大事なのはフェザーの品質!
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結果として殺さないで同衾する方向に行ったけど、羽根傷めないでむしれる方法があったら、迷わず切り落とす。それがスヤリス姫。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
そういうヤバさを認識しないハーピーの友情は、果たしてどこに転がっていくのか。
ぶっちゃけ、外見カワイイだけの極悪ジャイアンだからなぁ姫様…。
大橋彩香の正統派ヒロインボイスも相まって、ハーピーの献身を最初は笑い、だんだん悲しくなってく話ではある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
たまーに餌をあげるので、気づきそうになると友情沼にズブズブ沈んでいくハーピーが、哀れでしょうがないネ。
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羽根は布団代わり、機密情報は漏らす、足ガクガクになっても一緒に飛ぶ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
マジ都合のいい女過ぎて心配になるが、脳に抱え込んだ”友達”への憧れと、姫様の徹底したカワイイアピールで認識をやられて、地獄坂を一気に転がり落ちていくハーピー。
正気取り戻すと、スグに魅了ビーム飛んでくるのエグいな…
しかし当人は幸せそうなのでまぁ良いか…で、済ませて良いのか。植木のバランス整える感覚で、そろそろ一回死んでおくほうが良いんじゃないのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
そんな事を考える、いつもどおりの姫様無双と、それを際立たせる新参者のお話だった。
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やっぱ毎回やってることは同じなんだけども、新キャラを投げてリアクションの新鮮さで食わせたり、魔王城の新名所で楽しませたり、『いつもどおり』がマンネリにならん工夫が随所に見られる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
こういう所で揺らすから、ブレない姫様のキャラを安定感に繋げることも出来るのだろう。
そしてドラマ寄りだった2つのエピソードから、カメラを据えて声優の演技で魅せる感じの第3エピへ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
役者陣が作品に慣れてきたゆえの遊び心が、随所に馴染んでとても面白いスケッチだった。魔王様の”素”の雰囲気が素晴らしい。
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大原さやか声が母性を強調するアルラウネが投げつける、姫様擁護の甘っちょろい理想。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
『いや…見た目通りの可憐キャラじゃねーから…快眠しか考えてねぇ小さな怪物、悪魔の子供だから…』と、思わず魔王様と一緒にツッコんでしまう。
視点が姫様から魔王に移ってるのも、新鮮な面白さの理由かなー。
カメラに気づいていても惨殺処刑を止めない、姫様の異常性。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
つーか身内伐採されてんのに、止めない魔王と十傑集もどっかおかしいよな…。
蘇生魔術もあるし、元々そういう死生観なのか、姫様に毒されてぶっ壊れたのか。
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あまりの異常事態にアルラウネの認識はパンクし、甘っちょろい持論で思考停止し眼を塞ぐこととなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
ホントーにひどい。
十傑衆のくつろいでビデオ見てる感じとか、最初の姫様の難しい会議に混ざっちゃった子供感とか、楽器で改くんと会話するテンポとか、コメディとしての切れが鋭いのもひどい。
オチの『檻越しに姫を覗き込むアルラウネ、涼しい顔の姫様』って構図は、この話の縮図かなー、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
近づくほどに逃げていく、判ったと思うと想像を超える。
姫様という異物と、それでも檻越しに触れ合いたくなる面白さ。
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アルラウネの『ファンタジーの常識、人間の当たり前』を踏まえた意見が、実兄惨殺生中継でぶっ壊されていく様子と合わせて、この話がどういうモノか再確認するエピソードであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
姫様はおかしい。
その異常性が笑いの源泉だから、ホッコリ成分はモンスターに預けて、怪物を怪物のままいさせてる感じ
異質な存在と心は通じ合わないし、行動理念も共感は出来ないが、観察し把握することは出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
異常な行動でめちゃくちゃされても、思わず許して手を伸ばしてしまう魅力も、確かにある。
そんな存在と、どう関係を作っていくか。
コミュニケーションとディスコミュニケーションの、終わらない輪舞曲。
やっぱそこが、この話の面白いところかなーと思う。帰ってきて速攻、悪魔の子供に揉みくちゃにされた女達は不憫だけど…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
怪物の城に囚われてるはずの、姫様が一番怪物。
この転倒も楽しいよなー。『ナメてた相手が殺人マシーン』的な面白さ。ホラーじゃんその楽しみ方。
カワイイ糖衣に毒をくるんで、コロコロ転がし楽しませる。シニカルポップな味わいが、新キャラをフィルターによく出た回だと思いました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月3日
イヤーほんとヒドい…やっぱそろそろ死なないと…。(姫様死にネタが好き)
次回はどんな嵐が巻き起こるのか。魔王城の平穏は遠い。楽しみですね!