呪術廻戦を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
地獄めいた宿儺の領域に、虎杖悠仁はまだ生きていた。取引の果てに蘇生した少年は、死を装い己を鍛える。
一方彼に取り残された者たちも、決意を固め修行に励んでいた。
その裏で、蠢き出す呪霊たち。
燃え上がる殺意の行き着く先に、待つは人類最強。
そんな感じの復ッ活! 虎杖悠仁復ッ活!! な第6話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
虎杖&五条、高専、呪霊と三陣営に分かれ、それぞれ錯綜しつつ独自の道を進んでいく…みたいな修行回。
大きな動きは…最後の襲撃くらいしかないけど、それぞれの運命が転がっていく感じがなかなか面白かった。
というわけで、物語は地獄から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
髑髏の玉座に、血の緋毛氈。宿儺の心象は血生臭く、孤独で壮麗だ。
邪悪を極めた怪物に、心臓ぶっこ抜かれてなお、妙にコミカルに振る舞える。虎杖くん、やっぱイカれてんな…。
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呪力が人間の負の感情から生まれる以上、それを使って闘う呪術師には影がいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
虎杖くんに恐怖や憎悪がないわけじゃないけど、それに飲み込まれることはない。
死に怯えつつも拳を握り、誰かを正しく看取るために背筋を伸ばす。
そういう歩みに、揺れがない。
その清廉が必ずしも力にならないので、後で映画特訓やることになるわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
彼の透明な濁りの無さは、宿儺の心象が代表するように血にどす汚れた世界の中で、特権的な異質さに見える。
いつか彼も『人間らしく』狼狽えたり、自分の選んだ道を投げ出したくなったり、自分自身を呪いに変えたりするのか
もうひとりの主役、伏黒くんが非常に繊細に悩み、それを表に出さない強がりを有しているので、虎杖くんの濁りの無さはよく目立つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
その異質性をどう生かしていくかが、個人的には気になるポイントだったりする。
ま、それも生き返ってからだけどなッ!
虎杖くんを使い潰す計画を曲げて、蘇生の取引を切り出した宿儺。お前本当に伏黒くん好きな…虎杖くんの後ろから、ずーっと至近距離で見続けるってわけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
『この邪鬼、なんでこんなに長まつげ美少年好きなのッ!?』って感じだけど。ココラへんも話転がるうちに見えてくるのかなー。
宿儺の一番怖いところは邪智だと思う。圧倒的なパワーを持ちつつ、蛇のようにチャンスを狙い、蜘蛛のように網を張る賢しさも兼ね備えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
持ち出した二つの条件の裏に、どんな計画があるか。虎杖くんが警戒するように、露骨ろくでもないのは間違いない…んだが、パワー勝負に出たのが失敗だったな
『二人の運命はいかにッ!?』みたいなヒキから、秒で主役の頭部が両断されるのがこの作品らしいところだと思うけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
これで虎杖くんは条件付きの呪いを埋め込まれ、それを忘れている。五条先生がキレるので、危うさには感づいてる風味なのが救いか。
制御奪った時、また地獄が現臨すんだろうな…。
一方現世では、五条先生が伊地知さんをネチネチいたぶってた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
情がないようで、呪術界改革のために地道に教育を頑張り、教え子の死に本気で拳を握る熱を持つ。不思議な男だ。
そのくせ、三途の川を超えてきた愛弟子には笑顔でハイタッチ。
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地獄で死んで蘇る異常事態も、スルリと飲み込み笑顔で帰還。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
器が大きいのか、イカれているのか、やっぱり虎杖くんもちょっと変だ。
しかし彼らが常人の間尺に合わないことが、彼らの行い、誰かを守るという思いを無にするわけでもない。
変人だけど善人な師弟だな…お似合い。
まぁ『普通の良い人』っていう尺度が通用しない、ドロドロの感情に向き合う話でもあるわけで、主人公と作中最強がどっかキレてて、それでも誰かを守らんと闘ってるのは丁度いいのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
どう繕っても、人間は壊れている。呪いは、必ず生まれる。
そういうルールに向き合う物語…なのだろう。
死を偽装し、悠仁を鍛える。そして、仲間の元に戻す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
『青春を奪う権利がない』と理由を告げる相手が、おそらく五条先生と古い付き合いだろう家入さんなのが、奥行きあって好きだ。
五条先生の青春もまた、かけがえなく血まみれの、残酷なものだったのだろう
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そんな時代を超えてなお、理想と理性を保っている五条先生のように、虎杖くん達も生きられるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
呪霊の強大さを思うと、それはとても厳しい道だ。それでも、死人ではなく生者として仲間のもとに戻るだけの意味はあると、五条先生は信じている。
そんな理想の細くて硬い芯が、彼を魅力的に見せる。
んで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
『呪霊はつよくてやばいよ!』と見せるための人体発火シーンが、MAPPA全力の気合でおぞましく描かれるわけだが。いやー…凄かったね。
”勘”としか言いようのないモノで死地をギリギリ逃れるもの。
境を越えられず、燃えて死ぬもの。
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なんか急にシスプリみてーなネタ振ってくるから、嫌な予感はしてたんだけどさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
落差酷すぎだろ…と思うが、まぁこれが呪術廻戦…なのだろう。
認識すらできない圧倒的な呪力を前に、一般人はただ燃やされるだけだ。惨状を前にのんびり構えてる袈裟ヤローも、相当イカれてんな…。
周囲を燃やすことなく、人体だけを焼く発火現象。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
メジャーなオカルトをこういう形で料理し、コミカルなだけでは終わらない漏瑚の凶悪を演出するのは、結構好きだ。
確かに呪いだと考えると、異様な燃え方にも説明はつくな…。こういうので溢れてんの、あの世界? コエーな…。
そういう異様な死に方をしたモノと、それを偲んで無く人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
伏黒くんが切り捨てようとして、虎杖くんが拾い上げようとした『正しくない死』に、親友に取り残された少年は向き合う。
もう、”岡崎正”は死んでいい人間じゃない。
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救われるべき善人だけが、遺されたものの涙を絞るわけではない。何が正しく、何が間違っているかを判断することは、あまりにも難しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
惨劇を生き残ってしまった伏黒くんの肩に、母の涙と解けない難問がのしかかり続ける。
優しいからこそ辛いね、伏黒くん。まつげ、今日も長いね…。
伏黒くんは善悪の基準をはっきりさせて,それを支えに生きていこうとしてるけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
彼の豊かな感性は見ないようにしてる”悪”の裏側に、視線を届かせてしまう。
切り捨てようと努力しても、割り切れない矛盾や複雑な人生を、彼は背負ってしまう。
虎杖くんのパキッとした生き方とは、大きく違う。
そんな重荷を背負い、むっつりした仮面の奥に隠しながら生きていくのが、彼の宿命なのかも知れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
自分が頼るべき基準を常に振らし、『人間らしく』迷いながらも、拳を握って善を為す。
それは生まれつき正解が見えてるより、苦しみと奥行きの多い道かもしれない。イヤでもキツいな…。
先輩たちと修行する中で、苦難の道程をあるき抜ける力は手に入るのか。とにかく、今は近接戦闘の特訓だッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
裏で進行してる虎杖くんの修行は、近接強いから呪力鍛える所が、対比になってて面白いね。ビデオ見てるだけだし…。
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伏黒絶LOVEな宿儺の言葉から、成長のヒントを拾い出すあたり、やっぱり伏黒くんは視野が広いのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
そうやっていろいろ考えてしまう所が、強さの源泉であり、苦しみの母胎でもあるんだろうな。
どんだけ答えが出ない現実を前にしても、思考を止めれない資質の持ち主、つうか。
その癖外面は、如何にも思考停止した呪霊狩りマシーンみてぇな風に整えているから、なかなか屈折した男である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
ここら辺、自分の中で掴んだ答えをストレートに出し、とにかくぶつかれる虎杖くんの”正しさ”と、やっぱ対比なんだろうな。
W主人公を上手く作れてるなー、と思う。
というわけで、少年たちの修行は進む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
力を蓄え新たな未来へ…とか、呑気なことを呪霊が許してくれるはずもなく、漏瑚強襲ッ!! で次回に続く。
宿禰の指八本分は、人類最強相手にどんくらいやれるのか。五条先生のチートな強さがまた見えるのか。
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全体的に落ち着いた話が、最後にグワッと盛り上がりました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
カメラを三分割し、二人の主役と一人の呪霊を追うことで、それぞれの特質と人格が良く見える回だったと思います。
虎杖くんの異質な真っ直ぐさ、正しく屈折しつづける伏黒くん。そして、呪いから生まれでたモノの凶悪。
それぞれの資質が混じり合い、生まれる化学反応。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月7日
群像劇としての面白さが浮かび上がってくる、背景をゆっくり見せる回だったのかな、とか思います。
色々今後面白くなりそうなネタも蒔かれましたが、まずは月下の対決です。
さー、バトル作画が荒れ狂うぞッ! 次回も楽しみ!!