ご注文はうさぎですか? BLOOMを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
スポーツの秋。マラソン大会に向け、千夜は特訓に励む。鬼教官・リゼのシゴキを受け、彼女は着実に実力をつけていく。
一方『一緒に完走しようね!』みてぇな調子いいこと言ってたココアさんは、マジで寝てた。
決戦当日…熱い風が、木組みの街に吹き荒れるッ!
そんな感じの、ご注文は疾走ですかなごちうさ三期、第五話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
前回前々回と、チノ達の進路に関する結構重め・長めの話をやったので、今回はオムニバスで軽い口当たり。
千夜が弱い生き物の本領を発揮してマラソン頑張る話と、ブルマン先生が担当とイチャイチャする話だ。
マラソンと鬼ごっこ。両方とも”走る”エピソードなので、木組みの街の色んな表情が切り取られ、最高に美術が良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
時間帯も朝昼夜、色んな光の中を駆け抜けていくので、撮影も凝ってたなぁ…毎回眼福、ありがたい。
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可愛くて素敵な青春の嘘が入る器として、やっぱこの美麗な街がしっかり整っているのは良いことだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
一分のスキもなく生活臭を追放した…というか、ごちうさ的な人工的生活臭で埋め尽くした”世界”の作り込みがあってこそ、人造美少女たちの永遠キャッキャウフフも映える。
同時にただの人造庭園ではなく、確かに人の息吹があって、そこに生きているものたちの喜びが照り返しもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
破綻も瑕疵もない美しい楽園の中で、踊る少女たちの幸福。
作品一番のごちそうをしっかり支える額縁として、やりすぎ感すらある美術は強靭だ。
その一端として、弱い生き物のマラソン奮戦記もある。よくもまー、こんな貧弱生物がシャロに”上”取れるもんだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
というか、弱いからこそシャロだけには”上”取り続けたいのか…ココア前にしてると、結構へにゃへにゃだよなこの子。
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さておき、リゼと一緒に早朝特訓に励むことになった千夜。
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最初はいわゆる女の子走りで、亜音速でヘタれるスタミナの無さが目立つけども、練習を重ねるうちにフォームが固まって、しっかり手が振れるようになる。
ユルい特訓話なんだが、千夜のフィジカルな作画はしっかり作画される。
そんな千夜に対し、ココアさんはマジでダメダメで、ずっと寝てる。お願いの仕方とか、千夜の前では生粋の妹だよなぁこの人…チノちゃん以外の前ではか。
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弱かったり、甘えん坊だったり。そんな自分を押しのけて、特別な何かを演じたくなる、特別な誰か
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そんな空回りの奮戦が、また愛おしい物語でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
相変わらずあんま表情動かすの得意じゃないチノちゃんが、色んな喜びに感情を出すよう変わってきたように。
『らしさ』から半歩出るような出会いと変化が、結構大事な話なんだと思う。
永遠に繰り返す『らしさ』も、作品の大きな柱だけどさ。
千夜とリゼ、意外なコンビの奮戦はどっしり切り取られ、少女たちは日々を重ねていく。コミカルな描写の合間に、だんだんスタミナが付いて体幹がどっしりし、フォームが定まっていく様子が見て取れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
リゼはマジで面倒見が良いなぁ…。
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朝焼けの街でふわぁ~っと、千夜のゴールを祝福するところの作画が最高に良かったけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
スタンプカードを埋めるみたいに、小さく積み重ねていった特訓と友情。
それは大きいものじゃないけど、確かに変化を釣れてくる。二人の友情師弟関係が、今回新鮮で良い。
ダイエットしてる恩人に、食べ放題券をお礼と差し出す黒さも久々に見せつつ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
迎えた大会当日は、なーんもしてねぇココアをツインテで引っ張る奮戦を見せ、見事にゴール。
こんな情けねぇ姿でも、真剣に応援してくれる”妹”に感謝しとけよ!
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ホント今回のココアさんはダメダメで、その分千夜の頑張りが映えるエピソードだった。妹気質全開、というか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
そんなだらしないお姉ちゃんを見ても、もうシャロちゃんは幻滅しない。そこも引っくるめて、大事な人だから思わず握り拳なのだ。
ホントシャロちゃん、ココアさん好きね…。
そんな感じの青春疾走が爽やかに終わり、今度は大人の鬼ごっこ。ブルマンさんと編集のプレイに、子供たちが巻き込まれるエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
マジで”プレイ”としか言えない、高校時代から続く愛情を確かめ合う休日過ぎて、非常に困った。ありがたい。
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お話の方は仕事を外れても追いかけ続ける編集さんを、ブルマン先生がひらひら躱し、お互いの愛を試し確かめお肌ツヤツヤになる感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
ひらひらと蝶々のように、逃げては現れ情熱を試すブルマン先生が、編集さん好きすぎてヤバい。かなり特殊な形だが、この二人も相互の矢印”太い”よなぁ…。
編集さんは第3話で、チノ達に出会いと変化の大切さを教えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
『大人にも決断と歴史があって、楽しい日々はその先に続いていく』ということを、主人公に教えてくれた人。
ここまでの物語で存在感が上がっていたので、けっこうな奥行きが戯れの中にあった気がする。
追い求め、追われ求める。そういう関係を高校時代から、仕事と休日にまで敷衍すると選んだ二人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
『大人の鬼ごっこ』は、少女たちがこの先も仲良く、楽しく過ごせるある種の”保証”みたいな印象も受ける。まぁブルマン先生、一生少女みたいな人だけど。
やっぱ時間という縦軸に、ピントが合った三期だ。
そしてチノ罠に秒殺される、ココアさんの”今”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
元々ファンシーなエフェクト使い倒すアニメではあるんだが、ここのキラキラとピンクの本流は全てのリミッターを切った過剰感があって、非常に良かった。
マジで盛りすぎ。
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Aパートのマラソン特訓とか、第2話のラパンコラボとか、過去に描いたものの”先”が随所に見えるのも、なかなかニクい構成だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
決意が生み出した変化は、確かに続いていく。この休日の思い出も、いつかの未来で何かに変わる。
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そんな思い出の結晶として、夜に輝くカルーセル。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
時は周り、時に巻き戻り、思い出は未来に続いていく。
”翠ちゃん”と、思わず昔の名前で読んでしまうほどに。
圧倒的な光の奔流は、編集さんを取り巻く幸福の源泉を、しっかり思い出させる。
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青山先生は作家としての原点を思い出し、編集さんは仕事を外れてなお大好きな”翠ちゃん”…と、翠ちゃんが大好きな自分を再確認する。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
激務に追いかけ回されていては見つけられない、自分たちの本当。
それを見つけるのが”休日”なら、大人の鬼ごっこは大成功だ。
ホント、ユルくしょーもない掛け合いでゆったり進めておいて、最後に超クオリティの撮影を活かしたエモいい話でガツン殴ってくるの、緩急が効いてて強かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
くるくる回るカルーセルは、決断と出会いで変化しつつも、確かに繋がり続ける”時間”の象徴として、とても美しかった。
沢山の人が、それぞれの繋がり方で乗っかるうさぎのカルーセル。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月8日
過去と現在と未来がさざめき、同じ場所を回っ…ているようで、違う景色も見えてくる。
むせ返るような多幸感と合わせて、凄く”ごちうさ”なラストカットでした。素晴らしい。
大変良かったです。次回も楽しみ!