ストライクウィッチーズ ROAD to BERLINを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
ベルリン奪還作戦を加速するべく、キール軍港を目指すエーリカとバルクホルン。
その行方を塞ぐ前進翼の魔王に、”黒い悪魔”は撃墜される。慙愧の念に身体を絞りつつ、”白の5番”は決戦に全てを賭ける。
ハンブルグの空に、嵐は起こるのか。
そんな感じの”七話”である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
ここまでの二シリーズではエイラーニャに割り当てられてた勝負回が、カールスラントのWエース担当となった。
三期の大きな軸がベルリン奪還戦にある以上、なかなか良い構成だと思う。一期におけるペリーヌ、二期におけるルッキーニポジションだかんね、カールスラント組。
話の方はがっぷり二人の絆、キャラクター性に組み合う力作で、大変面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
Su-47とF15を悪意魔合体させてゲッター線を浴びせかけたかのような、悪魔の如き機動を誇る前進翼ネウロイ。強敵を強敵として描けたことが、空戦の緊張感、トゥルーデのはち切れるバルクに説得力を与えていた。
思えばバルクホルンも安定しないキャラで、身内が絡むとすーぐグラグラしてた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
エーリカ撃墜という一大事を盛り込むことでそこら辺も触りつつ、シャーリーと培った信頼関係、スーパーエースとしての超力量を全面に、なんともテストステロン溢れる展開となった。パワー!!
まぁもっさんが後方に引いて、白兵戦担当がゴリラパワーのお姉ちゃん以外いなくなった、てのもあるけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
力石も真っ青の減量とか、覚悟を見せる諸肌脱ぎとか、超高速拳バトルとか、『そーはならねぇだろ…』と冷静に突っ込む頭を沸騰させる熱量が、しっかり宿るエピソードでした。
そんな熱量の源泉たるエーリカへの思いも、しっかりロマンティックに描いてくれたし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
お姫様ポジションと思われたエーリカも、美味しい所で持ち味を活かし、大物食いをキッチリ決めたし。
『画面に写った奴ら、全員いい感じ』という、RtBの長所が最大限発揮されたエピソードだったと思います。
というわけで、空戦まみれの今回、導入までは一気に行く!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
悪魔めいた汚部屋に文句を言いつつも、同部屋解除しないお姉ちゃんのズブズブ感がたまらない日常描写から、キール奪還の特秘偵察まで、スピード感のある展開。
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この序盤、展開は早いがかなり要素をしっかり拾っていて、それがこのエピソードの充実感に繋がってんのかなー、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
エーリカは脱ぎ、トゥルーデは着る。
そんな”衣”のスタンダードを笑い混じりに書いておくことで、これが逆転する最終決戦に熱さも宿るし。”らしさ”の好感はドラマティックよね。
ギャーギャーわめきつつも、ここまで祖国奪還のため肩を並べ戦い抜いてきた、二人の特別な絆もよく判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
いたずらなエーリカを、口やかましいトゥルーデが面倒見てる…ようにみえて、お姉ちゃんの依存度のほうが高いという感情勾配もな!
小悪魔と委員長…クラシックだが、やはり強い”類型”だ。
あと補給線の確保で作戦が進んだり止まったりする描写は、空戦の外側にあるものを書こうとする努力が感じられ、RtBで好きなところである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
まぁベルリンツッコんじゃえば終わっちゃうので、話の都合で遅延かけてるって部分でもあるけど。でも、ちゃんと説得力と盛り上がりを付けれてると思う。
ポッケに隠した甘いおやつも、悪友はお見通し。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
二人の縁を見せる小ネタ…と思いきや、遭難中の燃料補給や再起のメッセージ送信に、獅子奮迅のチョコレートくん。
前半に配置したネタを活かす話運びは、前回のシャワーと似てるかな?
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そんな二人の前に立ちふさがる、今回の助演男優賞、前進翼ネウロイ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
常識を遥かに超えた機動でWエースを翻弄する、圧倒的な実力。強まった魔女たちに脅威を与えるなら、こんぐらい強くないとね! …少々やりすぎでは?
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この第一空戦が非常に切れ味良かったことで、エーリカ救出作戦の難度、追い込まれるトゥルーデの思いもしっかり伝わるようになっていて、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
RtBはアクションの質が向上してるだけでなく、それをドラマに活かすよう、話に組み込んで魅せる技量が、冴えている感じがする。
前回復調を果たした宮藤が、ここで救援に来る納得力も良かった。ネーデルランドのオジジ達がいなきゃ、人類に未来はなかったんだよなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
バカデカ魔法陣でカバーかける宮藤と、それに寄り添う静夏の描写が、”攻める”カールスラント組の対比となり、お互いのキャラが良く見える。
悲愴な絶叫とともに、無念の帰還を果たしたトゥルーデ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
怒りを蒸気に変え、木の壁どころか後ろの煉瓦までヒビ入れるゴリラパワーがサウナに溢れる。
『完全に力石だコレ…』と思ったが、本当に減量なので正しい演出であったな。
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ここはブツブツ追い込まれてるバルクホルンの”闇”だけでなく、そんな戦友にも司令官ッ面しなきゃいけない隊長の苦悩、一瞬だけ溢れる”情”も大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
人類の切り札たる501を率いるものとして、激情に流されるわけには行かない。ミーナもまた、過去から学んでいる…けど、人間は機械じゃないからね
機械じゃないから知恵も使う、ってんで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
いたずらエースの欺瞞工作で、エーリカは上手く命を繋ぐ。落とされてなおしぶとい彼女のキャラ性を、ただの”囚われの姫”に留めない描写でとても良い。
一方ゴリラは片腕懸垂とサウナで身体をいじめてた。
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『ついに妹欠乏症が脳まで…』と不安になる、トゥルーデの追い込み描写。それが逆転の秘策になる展開は、なかなかにどっしりパワーが有って良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
死地においてもあくまで飄々、知恵を駆使して時を待つエーリカと、自分を追い込み切ることで復讐のマグマを溜め込むバルクホルンの対比。
第4話のお返しとばかりにリベリアンに頼り、シャーリーも答える展開も良い。あの時穏やかで優しい”姉”の顔を見せていたトゥルーデが、友の復習に燃える”戦士”の表情をすることで、キャラの奥行きも生まれてくるしね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
つーか、この燃えるアクションゴリラゴリラゴリラこそがトゥルーデ、つうか…。
二回もゴリラレイジの直撃を食らったサウナの壁くんには悪いことをしたが、”最速”と”最強”、二人の力を組み合わせた究極バルク作戦が、強敵に立ち向かう刃を鍛える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
トゥルーデ・ネイキッド。極限のフォルム。
ああ、”バルク”ホルンってそういう…
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前半の荒んだ表情が印象的だからこそ、魔王と戦える自分にたどり着き、それを支えてくれた親友に向ける笑顔も眩しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
やっぱ完全に力石だコレ。『妹だ! 妹をよこせー!(針金で縛られたクリス)』とかならなくてよかったよ。今回の感想、ジョー履修者以外置いてけぼりだな…。
全体的に味付け濃いめに、バキッとキメる所をキメる作風が、ちょい出崎っぽい…のかな?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
真顔で見るとネタなんだろうが、真顔で見させないパワーが有る、というか。
剛力を固有魔法とするバルクホルンにあった演出指針だと思うし、個人的にも好みの味付けなので、今回のソース味はありがたい。
友の思いで命を繋ぎ、救出を待つハルトマン。お水直付けゴクゴクが、動物みたいで可愛い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
その上空では、決戦まで力を貯めるトゥルーデが、その瞬間を待っていた。
地味に『まだ完調じゃない宮藤』を描写して、3期全体の柱を補強しているのは業前
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圧倒的なスピード&パワーで味方の支援すら置き去りにし、前進翼の魔王と互角に分かり合うバルクホルン。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
至近距離にいる扶桑組が追いつけない戦況を、遠目で判断してるハルトマンの眼力と愛が、よく映える構成。
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『ん? 結構あっさり逝ったな…』と思わせておいて、まさかの二体目がゴリゴリ出てくる展開も良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
『あんだけの強敵が二体!』というのはヤバさ半端ないし、肝心のトゥルーデは愛人(ラ・マン)が死んじゃってヘニャヘニャだし。
ピンチの緩急が上手い。ハラハラもワクワクも出来る。
まぁそのピンチも、通信機越しに極大感情を届けるための呼び水なんですがねッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
待っていた…しかしここまでとは思っていなかった特大爆弾がハンブルグ上空から投下され、界隈も焼け野原ですわこれは。
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メソメソ女の本性を表したお姉ちゃんに、届け愛のメッセージ! つうか原因はお前のうっかり!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
銀紙くん最後のご奉公でメッセージを受け取ったバルクホルンの、背中に浮かび上がる鬼の顔。
結局筋肉の隆起で喋るのかよ! マジゴリラ!
トゥルーデの再起が、トゥルーデのチョコから起こるのが良い。
というわけで、ゴリラパワー全開の極限バトルが展開され、空に舞い上がる片翼の妖精。舞い上がる嵐と、唸る最後の武器。止めの絵面がシェリフっぽいのは、リベリアンへの感謝を込めてか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
防御担当の扶桑組含め、みんなで掴んだ勝利だ!
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『…いや、機関銃はもってろよ』と、終わってみると突っ込むんだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
見てる最中は無茶苦茶ゆえのパワーに押し流され、画面とシンクロしながら拳を握る。
バカバカしくも死ぬほどアツい、正しいアクション描写の極みを摂取できました。ありがたい…。
『魔女たちは空中で闘ってるから、簡単に姫抱っこシチュ作れてつえーな…』とか思ったりしたが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
最後にもう一発、すでにフラフラのエーゲル人間にとどめッ!
あまりに火力が高くて、見ながら『はー凄い凄い、凄い凄くて凄い』しか言ってなかった。
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相棒がひもじかろうと、武器を捨てても持ってきたチョコレート。それに込められたものをタップリ堪能しつつ、愛の涙を聞いてたことは内緒にする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
天才小悪魔、本領発揮。
お姫様役をやっているようで、下からキッチリ状況をコントロールするエーリカ…百合柔術ブラックベルトッ!
このズルい態度が一方的な搾取ではなく、彼女たちだけの特別な関係だと納得できるよう、アクションもピンチもドラマもしっかり組んだのが、満足度の高い読後感に繋がっていると思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
メインの二人だけでなく、関わった人のキャラクターがよく判る、細心の描写が多かったです。
というわけで、”六話”に相応しい力こぶの傑作でした。いやー、面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
アクションがドラマを、ドラマがアクションを相互に引き立てる理想的な作りで、大変良かったです。
理屈を蹴っ飛ばしパワーで押し込んでいるように見えて、キャラの感情に嘘を付いていないので、荒唐無稽が美味しく食える。
今までコンテンツが積んだ地力を最大限に活かし、軽快に力強く押し切る、見事な仕上がりでした。RtBだからこそ出来たエピソードだと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
んで、こんだけの”リキ”見せた後にアホバカおっぱいエピですわ。どーなってんだ…”スト魔女”やってんのか。
うん、次回も楽しみだね!! いやマジで。
しかし今回、トゥルーデメインなのに妹キチネタ出さなかったなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月12日
RtBはいつの間にか定型化しちゃってた、ヤダ味あるネタを極力排除して、キャラと世界観の地力で組み上げてる感じがする。そういうプレーンなところに戻ってきてくれたのは、個人的には嬉しい。