D4DJ First Mixを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
大鳴門むには不満であった。
ユニット活動は順調、認知度は急上昇…しかし、誰も『むにちゃん凄い!』とは言ってくれない!
暴れ狂う承認欲求モンスターのために、新たなプロジェクトが持ち上がる。
作曲担当・麗がむにをもっとよく知るために…さー、OTOMARIタイムだッ!
そんな感じの、”Happy Around!”結成エピソード、D4DJ第5回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
ONLYな自分を認めてもらいたいのに、上手く前に出れない。むにちゃんの不器用さをステージングに結びつけ、新たな表現力を掴む。
このアニメらしいハッピーな明るさと、着実な歩みが混じり合ったエピソードであった。
ステージへの突破口を”お泊り”で開ける頑是なさが、真っ直ぐ女児アニテイストで”らしい”と感じるけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
『目立ちたい!』というヴィジョンを提出して、お互いを知って結束を深め、パフォーマンスの幅を拡げてエゴを楽曲に昇華していく。
話の流れが、『ステージが出来るまで』を上手くまとめていた。
やっぱハピアラ…を主役に作品が向き合う”ステージ・パフォーマンス”を、段階を踏みつつちゃんと書いてるのが、とてもいいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
コアの部分を切り取る時、明るく楽しくやりつつも、手を抜いてない。しっかりテーマに向き合ってる。
その腰の強さこそ、自分的には女児アニっぽいのよね…。
というわけで、約束されたむにちゃん可愛い回。ふくれっ面の強襲、出カワで即死である。はーかわいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
とにかく褒められたい。認知されたい。
むにちゃんの承認欲求は留まることを知らず、エゴエゴに暴れ倒す。
自分の中で暴れるモンスターに、上手く手綱を付けれない
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今回のお話はそんなむにちゃんの怪物を、ハピアラの仲間が理解し、良い方向づけをしていく話でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
むにちゃんはりんくとは別角度で”幼さ”が真ん中にある人で、幼児期の失敗、りんくの無条件承認で満たされた体験…とその喪失、親の不在が複雑に絡み合ったコンプレックスを、かなり持て余してる。
例えば真秀みたいに周りをよく見て、落ち着いて必要なことを成し遂げる”大人”っぽさは、むにちゃんからは遠い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
でもその未成熟は悪いことじゃなくて、バンドを力強く先に進めたり、危うさを周りに補ってもらったりしながら、”むにちゃんらしさ”に…一つの歌になっていく。
ともすればやべー暴走になってしまうものを、ステージからみんなに届く、楽しいパフォーマンスに仕上げていく歩み。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
それが今回のお話でもある。
なので、ヤバさを表現するためにデカウサミミで日常にブッ込むよッ! ヤベーなオタクッ!!!!
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このように、むにちゃんは寂しがり屋なのに間合いを見損なって、社会と衝突してしまうタイプの人間である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
そこで麗は『もうちょい小さいウサミミつければ良いんじゃ…?』と、適切な代案を差し出す。こういう風に、欲動に他者から手綱を付けてもらう方法もあるわけだ。
自分にかけているものを、誰かに補ってもらう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
一人では出来ないことを、仲間に支えてもらう。
ハピアラ結成回でもある今回は、ユニットがユニットである強みを全面に出し、それが駆動するための相互理解を深めていく話でもある。
相手のことが判っていれば、ミスも致命傷にはならない。
他人のスマホで即ポチリの、激ヤバ行動もなッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
むにちゃんホント、チョロくてヤバイよね…そこひっくるめて、同じテーブルでお茶飲んでくれる”マブ”、大事にしなよ…。
とにかく心の底から即褒めるりんくとはベストマッチなんだが、だからこそ幼い時の別れが…。
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かくしてVJ-only認知度UP計画の第一歩を踏み出したむにちゃんは、さらなる大望に燃える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
自分が主役の曲が欲しいッ! エゴを全面に出して、なおかつ笑って承認される明るい歌が良いー!
おい大鳴門、相当無茶言ってることは自覚してるか? 麗ちゃんも困っとうぞ?
『女と女はなぁ…寝れば仲良くなんだよッ!』というりんく先生の提案により、OTOMARIの流れになるわけだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
これ、むにちゃんのなかでりんくとの日々がスゲーでかい成功体験で、それ持ち出されると飲み込むしかないから、通ってる話だよね…。
りんくに”激ズブ”じゃん、むにちゃん。(知ってた)
緊張すると、ネコ型のライナスの毛布を思わず抱きしめてしまうところといい、むにちゃんのインファンテリズムは、怪物のように元気である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
その小児性が、VJとしての創造力の源泉でもあるので、一概に”大人”に成れば正解、というわけでもない。
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そんなむにちゃん、緊張の麗 IN DA HOUSE…も、ワイワイゲームをやる中で、制服から私服にほぐれていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
二人の縮まる距離を、”衣”の変化、初めてのレトルトカレーで魅せる演出は好き。生活の匂いがする。
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むにちゃんは寂しがり屋の臆病者のわりに、自分の弱い部分をサラッと預けてしまう無防備さもあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
母のいない寂しさを、隠さず『平気平気!』と強がっちゃう…強がりだと麗に見抜かれちゃう鎧の薄さが、天然である。
そんなむにちゃんを形作った暮らしを、麗はお泊りの中で共有していく。
麗も自分とは大きく異る大鳴門家の生活を、『それもいいな』と受け入れて楽しむ鷹揚さがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
お互いがお互いを生活圏に入れて、許容していくことで生まれるビート。飾りのない距離感だからこそ、見えてくる差異と魅力。
りんくの直感は、圧倒的な正解を掴んでいたわけだ。やっぱセンスがいい。
ママはいねーわ、りんくはアフリカだわ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
むにちゃんの10代前半ってかなりの砂漠で、そこを潤すのが絵に対するネット越しの承認だったんだろうな、と思うと、承認欲求モンスターっぷりもよく判る。
それで充足しきらないから、りんくを追ってステージに辿り着き、もっと強く自分を世界に問う。
その激しい流れに、麗を巻き込み一緒にステージに立つぞ! と思えたのは、同じ空間、同じ時間を過ごしたからこそ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
りんくから発生するHappyの波は、腰が引けがちな少女たちを青春の当事者として、舞台に上げていく。
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動き、巻き込み、拡げていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
それは四人でとどまらず、ステージという噴出口を通じて聴衆に、世界に広がっていける。
『そういう強さが、DJパフォーマンスにはある』と、メインテーマをシッカリ称揚する運びになってるのは、やっぱり好み。主題は堂々褒めないとね。
『ワタシ一人で死ぬかよー!』とばかり、むにちゃんが麗を、麗が真秀を巻き込んで、四人でステージする流れもドタバタしてて可愛くて、とても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
そうやって繋がりたいと思える仲間に、気づけばなってんだよなぁ…名前呼びイベントもニ回やったし。
ニ回っすよニ回。マジ無印八話。
というわけで往くぜ勝負のステージ! ピキピキも見てるよッ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
まだ名前のつかない、個の集合体。そこにアイデンティティを寄せ、今よりもっとワタシらしいワタシを掴む。
その第一歩は、あの夜に掴んでいた。近づいた二人に距離に、りんくもニッコリ。
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身近で触れ合って判った、むにの多面性。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
それを活かして楽曲の面白さを導き、溢れるエゴを笑顔に変える。
ど真ん中電波曲”ぎぶみーAwesome!!!”が生まれ、共有されるまでの過程は、行き場のない承認欲求がより健全に発露するまでの物語でもある。
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それはむにちゃん個人の我儘から始まったけど、ユニット全員が見せ場をもらう構成へと繋がり、客席に広がっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
褒められたい、愛されたい。
ともすれば危うい怪物に変わってしまう願いを、ちょっとコミカルに、笑いを交えて表現していける。
広がっていく強さが、よく出たステージだと思う。
ハピアラを結成する今回、作曲とリミックス、ダンスとボーカル、DJとVJ…メンバーがそれぞれ持つ個性が存分に発揮されつつ、持ち場を乗り出して全員でステージを作っていく楽曲になったのは、非常に良かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
強いエゴを持つ、個人でいる強さ。
誰かに触れ合い、補いあえるしなやかさ。
それがあるから、彼女たちは出会い、ステージを通じて自分を世界に問いかけていく。青春の普遍的な歩みが、ちゃんとDJという文化を下支えしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
ここら辺のキラキラした空気が元気なのが、このアニメのいいところだと思う。毎回、なんか成し遂げるのよね。
というわけで、四人の初ステージは大成功ッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
長過ぎる個の集合体から、”Happy Around!”へと名前を変えて、新しい世界に挑んでいく。
みんなを結び合わせ、先に進ませる起点になったりんくの人生哲学に、リスペクトがある命名なのが素晴らしい。
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しかし”みんな”でいることは、承認を独り占めできない渇きと隣り合わせであり、むにちゃんはやっぱり吠えるのであった。イイ落ちだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
自分が目立つための曲が、関わった”みんな”を認めさせてしまう。それって善行なのよ、むにちゃん…。
という感じの、”むに麗”の可能性大爆発、ハピアラ結成大勝利回でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
麗を通じてむにちゃんにクローズアップすることで、”兎”をトーテムとする彼女の寂しさ、脆さと強さがたっぷり見えて、最高に良かったです。
可愛い可愛い…一生可愛がられて欲しい。愛本家で飼われろッ!(りんむに過激派)
同時にりんく一本に依存しちゃいそうなむにちゃんが、麗を始めとするユニットメンバー、ステージパフォーマンスに体重を預け、自分を認めてもらう”窓”に出来る可能性も、良く見える話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
それは全員同じで、みんながハピアラでいることが、みんなの世界を(あるいは、みんなを世界に)拡げていく
どっしり腰を落として話を進める歩調が、何者かでありたいと願い、その手段を探す思春期としっかり噛み合って、明るく手応えのある物語を組めていると思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月27日
そろっそろ他ユニとも絡んでほしいが、次回はお屋敷とカレー!?
よく判んねぇけど、D4DJだから楽しいだろう多分。期待大です。