ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
次第に認知度と実力を付けてきた同好会に、急遽舞い込んだ大仕事。
”群”ではなく”個”として立つことを選んだ以上、勝負のステージに立てるのはたった一人。でもそれは、孤独を意味しない。
闘志と友情を胸に、今”朝香果林”…夢舞台に堂々起つッ!
そんな感じのダイバーシティ夢芝居、後半に向けての転換点になりそうな、ニジガクアニメ第9話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
ここまで”個”として進んできた同好会が、挑む大舞台。
『仲間でライバル』というキャッチフレーズが、飾りにならないシャープな仕上がり。
そこに果林の震えと決意をしっかり添え、まとめてくれた。
直近二話でニジガクの”外”を描写していたことが上手く行きて、同好会がデカい舞台に挑んでいく手応えと震え、それを越えて結果を出す力強さが、気持ちよく踊った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
強めの”圧”かけて来た姫乃のエンジンが、まさかの果林ガチLOVEとは読めなかったがね…アナタさ~そういうの好きよ~。
第5話で果林ちゃんを支えたエマちゃんを少し後ろに下げて、せつ菜の存在感を強く出した所。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
客席に引けばこそ、アイドルの輝きを感じられる侑の立場。
クライマックスになるだろう同好会主催ライブに向け、的確に現状をスケッチし、滑走路を整える回でもありました。
というわけで、女に爆モテクールガール、朝香果林の日常からスタートである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
モデルとして”モテ”を知っているからこそ、スクールアイドルとしても存在感が出てきた現状を、冷静に把握できる。ここら辺は強みね。
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つーかこっちの想定の三倍くらいせつ菜がアホで、非常に可愛かった。なーにが変身ヒーローだ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
このアホさを抑えて、普段生徒会長やってるかと思うと愛おしくもある。
二つの名前、二つの顔。両方真実と思いたいから、全力で突っ走ってるんだろうなぁ…可愛いやつよ。
中須の自己愛もいつもどおり、円満極まる同好会活動。そこに投げかけられた、一滴の波紋。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
ダイバーフェス、スクールアイドルの部参戦。
”個”として外に向けても活動していた日々は、たしかに無駄ではなかった。
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前回から意味深な立ち回りしていたので、姫乃の笑顔には『来るものが来たな…』という警戒心が呼び起こされたけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
終わってみると、よくもまぁガチ恋オーラを完全に隠して、自分が見たい最高の”推し”を作り上げたもんだと感心する。
『ニジガクにデカい舞台を用意すれば、必ず果林が上がる』
その確信があればこそ、この話持ってきたんだろうしな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
同時に、しずくのステージに可能性を感じ、より大きく羽ばたける場所を用意したかったていう大局観も、嘘ではないと思う。流石に強豪校、競技全体への視野が広い。
こういう試練を自分も越えて、藤黄学園もデカくなったんだろうね。
持ち込まれたデカいネタに、ビビりつつも一番最初に『やろう!』というのは中須である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
道化ポジションなんだけども、中須の小心と野心は常に大事にされてて、せつ菜と一緒に同好会全体の舵取りやるのは彼女である。
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笑顔の誘いの裏にある、好意以外の存在。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
それを果林が感じ取るのは、モデル仕事の最前線でプレッシャーに晒され、期待に答えてきた経験があればこそだ。
ジャンルは違えど、期待に答え結果を出す重さを彼女は知っている。一人で立つ意味と過酷さも。
その現実感覚が、中須の暴走に先んじて同好会復活の筋道を整えたのだし、それを越えて夢を見たいから、スクールアイドルも始めた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
ここまで描写された”らしさ”が、それぞれの行動や表情をしっかり裏打ちしていて、構成の巧みさを再認識させられる。過去話数、活きてるなぁ…。
まぁ現実に適応しすぎて、過剰なプレッシャーにブルったり、ガチ勢の好意を勘ぐったりもしちゃうんだけどね!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
ホント、姫乃が公私の区別がつけられるデキるオタクだったことが、果林のクレバーさと変な噛み合い方して転がる話だな、今回…。そこが面白いんだけど。
世間に打って出る大勝負、使える時間は一人分。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
チームではなく”個”の入れ物として、自分たちを定義してきた同好会に、突きつけられたジレンマ。
仲良しこよし運任せの解決を、果林だけが跳ね除ける。
これも、モデルの経験値故か。
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自分たちのアイデンティティに反した結論に逃げそうになる、九人のサークル。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
そこから果林は孤立する。この瞬間、彼女だけが”虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会”だ、とも言える。
ここで誇り高い孤独を描いておいて、ステージ前にそこに接近していくハイタッチで回収するの、マジ巧いよなぁ…。
とにかく”番い”でキャラを描くのも、ニジガク演出の大きな特徴だと思うけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
果林ちゃんを受け止め手綱を握ってる、エマちゃんを見守る”みんな”から突出させて抜いてるのも、その一環だと思う。
その上で、別角度からの切り込みもやる。関係性の構築に、マジ抜け目がない。
言い過ぎたかも。そんな憂鬱を抱えつつも、あくまで仕事はやりきる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
そんなクールガールの、意外な弱点。
まさかのポンコツっぷりに、綾小路姫乃も歓喜ッ!!
属性的にはもっと早く、安易に推せる所だと思うが、”タメ”たねぇ…
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自分の苛烈さが正しかったのか、果林先輩は当然悩んでいる。優しい人だからね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
なので、彼女を切り取るカメラは必ず鉄柵を挟んで、ちょっと遠い感じのレイアウトになる。
ここら辺の情景操作の巧さは、ラブライブ伝統であり、ニジガクの強さだなーと思う。
そんな彼女との間合いを詰めるのは…今回はせつ菜ッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
マージ距離感判ってないオタクすぎて、大いにウケる。
無印第9話ではグッズが”ある”ことが、自分たちの成長の証だったけども。
今回は”ない”ことが、闘志を燃やす燃料になる。
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”L”の文脈を全面踏襲はしないけど、要所要所で的確に活用してくるニジガクの巧さを、勝手に感じるゲーマーズであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
”個”として立ちつつ、弱さを隠すわけじゃない。
同じ夢を追い、同じ場所で過ごす中で、情けない部分も曝け出していく。それが、強さにもなる。
第5話で描かれた、強く完成されているからこその果林の脆さが、別角度から掘り下げられるエピソードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
侑ちゃんは視聴者の代弁者として『そういう所も可愛いッ!』いうが…隣の歩夢の顔が見えねーのが、な。
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馴れ合い、もたれかかるために集ったわけじゃない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
果林が同好会のサークルから少し離れて指摘した想いは、全員が受け止めているはず。
そう判断して意見をまとめれるのは、ただのアホではありえない。先導者としてのせつ菜の魅力も、よく出るエピソードだ。
果林が感じていた後ろめたさに踏み込むので、煉瓦で色分けされた境界にぐっと近づいて、言葉をかけもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
お台場の清潔な情景をキャンバスに、人間関係の変化、キャラクターの性格が的確に刻まれていく演出の強さ。
こういう演出、一個一個がしっかりしてるから、”強い”話も組めるのだろう。
というわけで、挑むぞダイバーフェスの大舞台。代表として、個人として選ばれたのはやはり、果林である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
『ゼロ距離…取った!』とばかりに、衣装担当の特権で”隣”を抑えるエマちゃん…やはり強い、強すぎる。
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ここで侑が身内のサークルから出て、アウェイな現状をその目で確認するのが、彼女の立場を鮮明にしていてよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
ステージに立たない”10人目”だからこそ、一番敏感に感じ取れる空気。
大きすぎて遠いステージが、ピンチにもチャンスにもなり得る現状。
これを書いておくことで、果林が舞台を前に感じる重圧、それを越えて刻まれる爪痕も鮮明になってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
ステージの時にもう一度再演されるポジションだが、”アイドル”ではない主役を置いた意味合いが、かなり鮮明になるエピソードだと言えよう。面白いなー。
と、言うわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
賢いからこそ言葉の裏を読みすぎ、重圧に押し込まれてブルっちまう果林の弱さが、ステージ裏で大爆発である。
これは実際に舞台に立つ”アイドル”だからこその問題で、侑には引き受けられない。それぞれの”個”である
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モデルとして社会に出て、厳しさも言葉の裏も飲み込んできた成熟。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
それは果林の個性であり、長所であり、弱さにもなりうる。
結末を知ってれば『あ、ガチで推しに期待してんだな…よく普通に喋れてんな…』って感じにもなるけど。
姫乃の内面を徹底的に隠して進む今回、果林と同じく視聴者も勘ぐる。
ここでも機材をナメて、果林の心にのしかかる壁を具体化してるの、演出徹底してんなー、って感じだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
そういうさりげない表現だけではなく、過大なプレッシャーで歪んだ視界、迫りくる壁をダイレクトに書いたりもして、緩急のよく効いた回でもある。
いつでも完璧、余裕のクールガール。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
そんな上っ面を超えたところを、仲間はもう知っている。存外ポンコツなんすよ、果林パイセンはッ!
夕焼けがエモい紫色に染まる中、己の弱さを抱きしめる果林の孤独。それに、仲間が追いつく。
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校舎裏の会合では離れていることが正しさだったわけだが、ここからは寄り添える強みが前に出ていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
”個”でありつつ孤独ではない、同好会の強み。
弱さもひっくるめて、一人では抱えきれない重荷に手を差し伸べられる。
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ここでせつ菜は横に対等に並び、エマちゃんは正面から両手を取り、璃奈ちゃんが第6話の恩返しとばかり手を差し伸べるのが、非常に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
仲間の弱さに向き合うときも、それぞれの個性がある。
あの時部屋の外からかかった声は、璃奈ちゃんの”今”を生んでくれた、大事なエールなのだ。だから報いる
前回もそうだけど、仲間がいればこそ一人で立つ強さを見つけられた璃奈ちゃんが、仲間が一人で立てない時に足を踏ん張って、何かを差し出そうとする姿が本当に好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
彼女が与えるものは、誰かがくれたもの。
そんな輪廻の受け皿になるから、”みんな”でいるのは大事なのだ。
というわけで、やっぱり決定打は中須が打ち込む。お前のその空気読まない風味の超空気読み、俺は好きだよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
”みんな”の中のひとりとして、それだけじゃない”個”として。
アイドルが立つ場所、ファンが立つ場所。
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侑が誇りを持って、ステージ袖から客席に飛び出していくのが好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
そこからしか見えないものが、確かにある。それは”アイドル”達が見る世界と、多分同じくらい尊いのだ。
舞台袖特等席で、推しの超絶クールを浴びる特権もあるがなッ! なーに瞳揺らしてんだテメー!!(好き)
シャープでエレクトロなかっこよさが唸る”VIVID WORLD”は、ヴォーギングも取り入れつつ、イメージシーンは少なめ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
冷静な現実主義を武器とする、果林らしい大舞台だ。
デカさ、それ故の輝きの強さを、大事に作ってる印象。
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あくまで果林”個”の、クールでスタイリッシュな味わいを基調に輝かせつつ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
そこに立たせてくれた”虹”の輝きを、最後にしっかり入れ込んでくる所が良いんですよね。
自分ひとりが立つ舞台が、何を内包しているかをしっかり判っている。それは、モデルとは少し違う輝きだ。
ステージに立つ間は見せなかった汗と、見事にやり遂げた興奮。舞台裏で仕掛け人が限界オタクの顔を晒す中、侑はファンだけが見える景色に、瞳を輝かせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
アウェイだったからこそ、広がる可能性。
思わぬ場所に着弾する、果林の個性
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果林が…”虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会”という個の集合体が生み出しつつある大きな波を、一番ダイレクトに感じられる場所。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
そこが、侑の戦場だ。
一番のファンである醍醐味は、吐息がかかる間合いでは味わえなかったりするのも、”アイドル”の面白さか。
この波を掴み取るために、”個”を鍛え上げる。10話といえば…そう、合宿です! シャイ煮はないよッ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
『仲間だけどライバル』に炎を燃やす中須と愛さん、”次”を語る果林、菩薩のように微笑むエマちゃんと侑ちゃん。
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みんな可愛らしく、力強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
『綾小路…お前がどんだけ”仕掛け”ても、果林のゼロ距離は”私の”なんだよッ!』という、微笑みの修羅道を感じたりもするよ…(悪いカプ厨)
やっぱ同好会として動く時、舵切るのはせつ菜(と中須)なのな。それが彼女らの”個”、って事か。
そんな感じの、ダイバーシティ大決戦でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
『ぜってぇ悪い女だー!』と思わせておいて、蓋を開けたら超強火ガチ勢。
果林の賢さを暴走させ、震えを生み出した姫乃を悪役にしない落着含め、ニジガクらしい巧さと熱量が暴れた、とても良いエピソードでした。
同好会が”個”の集合体である意味、それが求める厳しさと優しさが、果林のキャラクターを掘り下げる中しっかり活きていました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
キャラの魅力を引き立てると同時に、メインテーマともがっぷり四つで組んでいく。毎回この両立を徹底してるの、ほんと凄いと思うよ…。
アウェイな大舞台だからこそ、刻んだ爪痕は大きい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年11月29日
この流れを逃さぬように合宿回ですが、まぁ楽しいだけでは終わらず何らか、試されるのでしょう。
そのバランスの良さ、トルクの強さこそが作品の魅力。
どんな物語が見れるのか、非常に楽しみです。