ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
ベルリン決戦は壮絶の色を増し、数多の血が流れる。
分断されてなお、人は繋がり不屈に足掻く。
その思いは果たして、悪逆の魔都を砕くのか。
人類悲願のベルリン開放はなるのか。
今宮藤の叫びに応え、妖刀・震電が震える。
かくして、戦いは終わり…
そんな感じのRtB最終回! 銃声とエンジン音がずーっと鳴り響く、ハードアクション大団円である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
501、フラックタワー、上空のB-17。
分断された戦場で、それぞれ最善を尽くす者たちの思いが繋がる。
流れる血、譲れぬ思いが火花を散らし、大願が成就する。
血液が沸騰するようなクライマックスの興奮の中に、RtBが大事にしてきたものがキラリと光って、大変良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
やっぱ通信の描写が自分の目には強く写って、”繋がり”を大事にしたかったのかなー、と思った。
勢いで押し切った感じはあるが、押し切れてるから良いのだ。要所でのパワー勝負、大事ね
あいも変わらず手際の良いRtB、先週のヒキから二分でラーテが大破しててビックリだよ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
まぁ戦車無双は先週山盛りやったし、後ろに下げないと主役が飛ぶスペースもなくなるんで正しいがな。
戦闘は激しさを増し、衛生兵としての宮藤の仕事も増える
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パットンの武装が史実通りのピカピカSAAで、『1916年にメキシコ人返り討ちにしたやーつ!!』と、全く本筋に関係ないところで興奮してしまった。三話でも撃ってたな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
本物のリアルが創ってるので、こういうところのクスグリはディープね。設計者が存在抹消されてるんで、フォルクス・ハレが無いとか。
奮戦の代償か、一人地下からの突入作戦に取り残され、ほぞをかむ静夏。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
隘路を高速で飛び抜けていく展開は、やっぱアガるなぁ…各ウィッチの個別魔法を活かして、ダンジョン攻略してく感じが良い。ゴリラパワー全開ッ!
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サーニャの固有魔法が夜間警戒レーダーではなく、高性能通信機として機能してる描写が面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
分断されつつも通信で繋がり、組織的戦闘を維持する様子は現代的だし、501の外側に広がる描写が強かったRtBらしくもあると思う。昨今の情勢に対する静かなメッセージ…つうのは、ちと読み過ぎか。
地獄めいた戦場の中で、人は繋がり力を合わせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
静夏は通信を拾ったB-17に回収され、芳佳は屋上で一人死に狂う兵士を此岸に戻す。
ストライカーユニットを剥がされた素足の寒々しさと、未だ衰えぬ闘魂の対比。
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後に宮藤自身も決死行に一人赴くことになるが、SMG片手に死に花咲かせようとした兵士を体張って止めたのは、なぜだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
『屋上出ておかないと、静夏と出会えないじゃん』つう都合の話は横に置いて、やっぱ彼女の性分は殺すより活かす、守る方向にあるのだろう。
リスクの高い命がけでも、片道飛行の特攻はしない。死んで咲く花実を認めない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
熱い描写の中にある硬いストッパーは、RtBらしいなぁ、と思う。二期までだともうちょい、前のめりに徒花重点で進めてた感じする。
個人的な好みとしては、こっちのほうが良い。
仲間の奮戦の裏で、ミーナが構造を探りお姉ちゃんがSTRで解錠判定に成功。501は敵コアとの遭遇を果たす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
さすが”ウォルフ”さん、ショッボイUFOより決戦映えする形態に、しっかり変化してラストバトルだ!
逆向きのゲルマニア、冒涜的で良いよね…
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ここら辺から各戦場が連動し初めて、一箇所で戦況が激化すると無限に思えた敵物量が移動して、担当してる戦域が楽になっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
ちょくちょく差し込まれる他JSWの活躍報告も合わせて、全人類で勝ちに行く雰囲気が出てくるのはいい感じ。その上で、501の主役感は意地、と。
絶望の先にある、かすかな希望。天と地からそれを見つめる人たちが、確かに繋がっていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
『サニャミニャキテる…』というわけではなく、”連帯”というテーマを象徴的に表す良い芝居なので、ユーティライネンくんはあまり興奮しないように。
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各地点からもたらされる観測を繋ぎ合わせて、攻略の糸口を掴んでいく展開は力押しじゃないクレバーさをクライマックスに与えて、なかなか良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
RtBはネウロイさんが色々アイデア出して良い敵役やったので、知恵を絞って攻略する楽しさ、人間ゆえの強さみたいのが、色んな場所で元気だったな。
離れても仲間の奮戦を信じ、タイミングを合わせて苦境を突破していく。パットン親父の萌えキャラ力もピカピカだッ! 観測手までやっちゃう!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
意味深に映り込む震電への期待感を、きっちり回収し若武者服部、妖刀に身を預け使命を果たす。
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静夏をどう描くかって、既に関係も強さも仕上がってる501の話としてかなり難しかったと思う。新主役待遇で前に出しすぎると、不満も出ただろうし。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
能力衰えた芳佳と二人三脚で書きつつ、最後の局面で彼女なりの気概と成長、言われるままの良い子ちゃんからの脱却が見えるのは、いいバランスかな。
かくして開いた大穴に、覗く戦友決意のかんばせ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
燃える炎に捨て置けぬと、妖刀啜れわが命。
ここで引くのが軍人稼業と、判っていても引けはせぬ。
散々暴れ倒した過去を踏まえてか、ここであえて止め続けるもっさんが、士官になった感じでいい。
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あと戦場の端っこでワチャワチャしてるパットンが、宮藤好き過ぎて良い。完全に萌えキャラだ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
軍神に死を決意させる赤い一撃を、体を張って止める静夏。
守られているばかりのルーキーは、伯林の戦火をイニシエーションに、一人前の戦士へと変わっていく。
しかしその代償は大きく、致命の一撃が静夏の腹を貫く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
かなりダイレクトな負傷描写で、『あ、死ぬ…』感が強い。
雲霞のごとく叩き落されるB-17とか、フラックタワーに満載された負傷兵とか、伯林決戦は失われる命の臭いが濃いね…。
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強い貴方を、それでも私が守りたかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
静夏が血を流すに足りる想いはここまでしっかり積めていたと思うし、ベルリン入ってからの激戦っぷりも大量の硝煙と一緒に描けてたので、彼女が死地に追い込まれる流れ…それがトリガーになって宮藤が奮起する流れは、自分的には素直に食えた。
歯を食いしばり死に抗う表情が、よく描けていたのが良いのかなー、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
萌える所も燃える所も、勝負どころの作画がバッチリだったのは、RtBに沢山ある良いところの一つだ。話を〆る今回も、色んな顔が見れてとっても良い。
でも涙の芳佳は、やっぱ心に辛いね…。
歴戦のスーパーエースの中で、自分だけが半人前扱い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
憧れの人に並ぶどころか、守ることも出来ない。
そんな焦りが実力以上の奮戦も、思わぬ失態も生む。
沢山の物語を積んで、もうルーキーには戻れない501の着火剤として、静夏はなかなか頑張ってくれたと思う。
同時に静夏のヘヴィな負傷は戦場の理不尽、それを諦められない芳佳の主人公気質を引き出す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
魔法陣のデカさで、ダイレクトにチート級の魔法力理解らせる演出、パワーあって好き。
この本調子で暴れ続けてたら、RtB五話で終わってたな…。
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連帯を断ち切る壁をぶち壊し、遂に集った伝説の戦士達。パットン親父も、サムズアップで見送ってくれるよッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
天空に浮かぶベルリンの空中庭園、独裁者の悪夢から飛び出してきた魔都が最後の敵。
わりーなシュペーア…ゲルマニア、ぶっ壊すぜッ!
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『おもしろネウロイもいい加減ネタ切れかなぁ…』と思ってきたところで、”街”全部が敵に回るのは良いケレンだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
伝説のエースが軒並み女体化し、パンツ丸出しで空を飛ぶIF最後の宿敵としても、存在し得なかった世界首都は面白いラスボスよね。
デカいし。デカいの大事よ。大構造物破壊のカタルシスッ!
つーわけで残った予算を使い果たすがごとく、飛び交う弾雨、溢れる破壊。高速戦闘の雨あられで、目がショボショボするッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
ブレイブウィッチーズから四年、進化した3D空戦表現が作品を支えてたのは、間違いないところ。
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復活なった宮藤の仕事が敵にとどめを刺すのではなく、カールスラント組の悲願を助けるべく、”味方を守り導き、敵を集め止める”のは彼女らしいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
地上で衛生兵してた地味な描写と合わせて、宮藤芳佳って子がどんな魂の持ち主なのか、アクションの中で見せる努力が、ベルリン決戦は生きてた。
仲間の支えで大賞首を刈り取り、祖国奪還の悲願を果たす。確かに、やるべきことをやり遂げた達成感が、最終話にバチッとハマる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
これも第6話、第8話、第9話とカールスラント組(に呼応するサーニャ)を描いて、その熱さを積み上げてきた成果だと思う。各話の仕上がり、それを活かす構成が優れてた。
かくしてカールスラント首都を塞ぐ暗雲は晴れ、希望の光が青空を照らす。みんなで掴み直した空が、光の輪となって戦士たちを祝福する。やっぱ芳リーネは健康に良い…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
ベルリン奪還、作戦完了。
万感を込めた通信が、ミーナから世界へと告げられる
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ウィッチ達が命を燃やす戦場は、まだ絶えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
しかし”伯林への道”と題されたこの第三作は、エースとエースではない人たちが取り戻した空を描いて、ここで幕である。
ペリ公が故国に続いて、児童教育頑張ってるのホント好き。
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というわけで、RtB見事なる大団円である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
とても良い最終回であり、とても良いシリーズだったと思います。
二期放送から時間を開けて、”ストライクウィッチーズ”というモノが何なのか、今何を描くのか、しっかり考えた作品でした。
キャラ個別の総括、成長と変化が生み出したものを、大事に描いた印象
ノリで定番化しちゃってたヤダ味ある弄りを抑えめに、キャラのコアに在るものを大事に個別回を書き、それを”伯林への道”という大黒柱に結びつけていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
自分たちが生み出したキャラと世界が、何を成し遂げてどう変わったか、ちゃんと考えて答えていく。
そういう事を、しっかりやってくれました。
いい感じの空戦描写、美しい風景描写で501の奮戦を大事に回しつつ、銃火を交えるだけではない通信、兵站、報道など、戦争の別の顔を積み上げていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
オジサン連中の奮戦合わせて、作品世界の風通しを良くしようと、切り取る表情を少し変えようと工夫してたのも好みでした。パットンは名ヒロイン。
この先にどういう展開が待っているかは分かりませんし、今回の終わり方はどう転がっても繋がれるよう、細やかに配慮されたものだとも思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
『”あがり”設定に本編中で取り組むと、むちゃくちゃコストかかる』てのが、二期の戦訓だったんかな…触りつつ、画面外に結論逃したのはクレバーではある。
あんまりにも強くなりすぎた主人公に枷をはめ、浮いたり沈んだりで話を持たせる劇作は結構賛否が分かれると思いますが、自分は”賛”です。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
魂が死ぬほど無双に向いてない芳佳が、戦況を一人で左右しうる怪物になってしまった難しさ。
それと向き合うシリーズだったのかな、とも思います。
しかし芳佳は”弱く”なることで、汗水垂らして邁進する不屈とか、戦火で傷つく側の立場に立てるところとか、支えてくれる人のありがたさを忘れないところとか、凄く”宮藤芳佳”らしく12話を走りきれた、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
その歩みに寄り添いつつ、最後に巣立った静夏の書き方も好きです。
様々な場所に軋みが出ていた(と僕は感じる)”ストライクウィッチーズ”に率直に向き合い、描くべきを描ききった作品だと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
実績と成長を積み上げた戦士たちを主役に話を作る難しさを上手く御し、新たなヴィジョンをたくさん与えてくれました。その分、501の次の一手は(あるなら)難しそう…。
ここで描いたものが今後、コンテンツを取り回していく中でどう活きるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
それは来年予定されてる”ルミナスウィッチーズ”で見える部分でもありましょう。
新たな魔女が飛翔できる土台は、この広く風通しよく、しかし自分たちが産んだものを大事に作ったアニメが整えてくれた。
そんな気がします。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
魔女たちが飛び立って10年目に、そういう気持ちになれる。それは凄く幸福なことだなと、僕は思うのです。
最後に芳佳が言ったとおり、戦いは続きます。
戦闘美少女として捻り創られた彼女達の物語は、常に戦いから逃げられない。また501と芳佳を見る度、少し僕の胸は痛むでしょう
しかしその宿命に、魔力を失ってなお包帯と機関銃で死にあらがい、己の魂のあり方を決戦に刻みつけた芳佳の激闘が、少し答えをくれたのかな、とも思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
それがあの優しい子の決断ならば、見届けなきゃダメかなー、みたいな。やっぱ俺、宮藤好きなんよね…。
そんな感情を思い出させてくれて…『あ、俺やっぱスト魔女好きだわ…』という気持ちで見終わらせてくれて、凄くありがたかったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月24日
ここから続く空がどんな色か楽しみにしつつ、今はとにかく感謝を。
いいアニメでした。とても面白かったです。