D4DJ First Mixを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
Peaky P-keyのステージに参加し、心躍るりんく。
その輝きを真秀は一人、薄暗い顔で見ていた。
りんくが一番光る場所は、わたし達の側じゃないかもしれない。
そんな想いに応えたのは、まさかのDJクノイチ!?
繋ぎ、上げるDJのが本分。
共に輝きたいなら、強くなるしかない!
そんな感じの真秀回…であり、ピキピキ結成秘話&しのぶさんカッケェ回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
先輩としてライバルとして、頼もしくHappy Around! を引っ張るPeaky P-keyが如何にして生まれ、どんな矜持と絆を育んできたか。
悩める真秀を鏡にして、よく見える回となった。二話でこんだけ存在感作るのは凄いなぁ…。
明るく元気ながら根っこが生真面目なのがこのアニメのいいところで、それを一番体現しているのは真秀だと、僕は思っているのだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
周囲をよく見れるからこそ、重荷を抱え込んで足を止めてしまう彼女の気質が、よく切り取られたエピソードだったと思う。
それは、彼女だけの特権ではない。
余裕あるプレイを見せていたしのぶも、本気で自分に喰らいついてくる親友との向き合い方に悩み、共に踏み出した季節があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
そこを超えてなお、ストイックに己を磨き、悩める後輩に力強く道を示す。
彼女もまた、真摯にブースに向かい眉をしかめながら曲を作る、立派なDJだった。
そんな風に真摯で誠実な連中が本気で挑むことで、作品が取り扱ってるDJ文化の値段は上がり、高評価で視聴者の胸に入っていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
キャラとドラマの良さを活かして、扱うテーマ全体の値段をしっかり上げる動きが毎回元気なのは、このアニメのとても良いところだと思う。
それはある意味副産物で、やはり主柱は汗と笑顔の青春群像劇である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
DJに、出会った仲間に真剣だからこそ、強く悩みもする。真秀の悩みは、ノンキな仲間にはなかなか気づかれない。バレないように、色々取り繕ったりもする。
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りんくは何もかも素直にさらけ出せる主役で、その奔放な率直さが作品を前に進めてきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
そんな強いエンジンをハンドルする真秀は、すぐさま成功できるような突出した才はない。
地道にジャージで、超恵まれてるってわけでもない機材に向き合い、一個一個音を積む。
それを表に出して誇ることはしない謙虚さと、年相応のプライドもあって、月を陰らせるモヤモヤはなかなか表に出ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
惚れ込んで始めたりんくとの音楽活動を、Peaky P-keyに取られてしまう怖さもあるだろうし、ここら辺の抱え込みは真秀の手前勝手と攻められない、自然な重さがある。年頃やね…。
目の下にクマを作る心労はどんどん加速し、勝手に情報を聞き集めて、心配を太らせる。よく考えるのは真秀の良いところだが、ここでは不安を過剰摂取する入口になっちゃってるね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
一方響子は窓の向こうのりんくをしっかり視界に捉え、穏やかにコミュニケーションする
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ここで缶入り飲料を差し出す仕草が、後のしのぶと重なってるのが”運命”って感じで、すごく好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
特に申し合わせたわけじゃないけど、自分と響き合う後輩にすっと手を差し伸べて、可能性を広げてあげる。
それが二人共”飲み物”という形を取ってるのが、不可視の絆で結びついてる感じを強くする。
真秀の心配は風呂に入っても溶けず、サプライズを企む二人を隣で見て、青ざめるほどのショックを受ける。ピキピキりんく(想像)可愛いな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
真秀は今回一人で勝手に悩み、一人で頑張って解決する形だ。しのぶのアドバイスは受けるが、基本独り相撲。
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それを道化とあざ笑うことも出来るんだろうが、僕は妙に強く拳を握って、凄く応援してしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
今回彼女はただ悩むだけでなく、悩みを抱えながらハピアラの新曲を考え続ける。
表現者としてステージに立つこと、りんくと並ぶことを選んだ以上、DJとしてコンポーザーとしての”才”しか繋ぐものはない。
それは誰かの助けを借りつつも、最後は自分でポチポチソフトをいじって、しかめ面しながら組み上げていくしかないものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
そんな”一人でやるしか無いもの”に、真秀が空回りに苦しみつつも必死に、真剣に向き合ってる様子は、笑いで馬空気を抜きつつも、不思議と心を打つ。
凄くDJに真面目で、りんくが好きだからこそこんだけから回って苦しくて、だから最後に泣いちゃうわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
それでも”創る”ことを諦めずに、呻きながら『いい曲作ろう、みんなと良いステージやろう!』ともがいてる姿が、僕は好きなのだ。真面目な子だよ本当に…。
そんな真秀の必死さを、りんくもちゃんと見ている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
お互いの秘密に寄り添うとしてすれ違ってしまうシーンは、コミカルでちょっと切なくて、この作品らしい独特の味がした。
エンジン吹かしまくりの視野狭窄野郎に見えて、りんくは結構気配りさんよね…。
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真秀が気にかけて誤解するりんくの秘密も、仲間を喜ばせたいからこそで。『仲間だからこそ言えない』にも、人それぞれ色々ある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
自分からりんくが離れてしまうかもれしれない状況を、受け取るときのこの表情。
コミカルな百面相でも元気な、サンジゲンの顔面力が強い。
悩みを抱えた真秀の前に、開けた扉はまさかのしのぶ。猫ちゃんスタイルのおねむ、可愛いねぇ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
蔵の小さな窓から外を見つめて、王子様に連れ出してもらった少女。
それが奇縁に導かれ、蔵を開け放って道を示す側になるのが、とても良い。
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蔵でしのぶが曲作るシーンはかなりどっしりカメラ据えて、前回から書かれ続けているけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
これは新規登場となる彼女に存在感を出して、ここでデカイ仕事をする裏打ち…と同時に、同じDJである真秀との環境を比較し、それでも生真面目さで繋がってる二人を見せるためだと思う。
立ってる場所、取り囲む環境は別でも、音楽に向き合う気持ちは変わらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
真秀が今悩んでいる場所を通り越して、DJクノイチは不動のトップに君臨している。なら、心を揺らす波を乗り越えていく道標も、示すことが出来る。
そういう頼もしさを、強い機材が上手く作ってる気がする。
ここでど真ん中しっかり聞ける真秀も良いし、後輩の顔見て強いアドバイス返せるしのぶも素晴らしいと思う。背ちっちゃいのに、背中がデカいぜ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
りんくが離れていくことに揺らぐ真秀と、響子の決断を信じて動じないしのぶを対比して、Peaky P-keyの”歴史”も見える。
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心揺さぶるときめきを沢山共有したといっても、やっぱり二人は出逢ったばかり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
学園の”てっぺん”を護る運命のコンビほど、揺るがない絆ってのはない。しかしそれは、今回のような青春の汗まみれを共有する中で、しっかり作られていくものでもある。
先人が進んだ道は、必ず後輩も進める。
ただし、適切に導かれれば。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
ここでハピアラの仲間ではなく、しのぶが導き役になるのは凄く良いと思う。
ライバルユニットが尊敬できる奴らだとしっかり判るし、DJ同志の不思議な縁も生まれる。
『興味ない』ってクールぶってたしのぶが、実は熱くハピアラに繋がってくれるという発見もある。
いつも仏頂面して感情をあんま出さないしのぶだからこそ、ここで真秀が叩きつけてきた”真剣”に、自分が差し出せる最大の誠実と期待を返してるのが、むっちゃグッと来るのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
やっぱこのアニメ、出るキャラ軒並みアツいのが良い。熱血野郎だけが集うステージ…良いじゃない。
真秀と同じく、しのぶもシコシコDJテクニック練習しまくってる描写沢山あって、スゲーいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
ターンテーブルを見つめながら思い出すのは、燃え上がる本気に必死で追いつこうと、不器用に駆け抜けた日々。
”Peaky P-key/ZERO”開始(はじ)まったぞ!
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先週『あの頃の自分を、笑おうとは思わない』って響子が言ってた修行時代の熱量が、”上”でふんぞり返ってたしのぶの足場を崩し、どんどん前のめりにさせてたと判るの最高に良いわけですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
追われる天才型がしのぶとりんく、追う努力型が響子と真秀で呼応…かな。
不格好に本気を叩きつけてくる響子の”熱”を、クールなしのぶが見落としてないところが、やっぱ良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
焦る、感染する、自分も本気になっていく。
そんな相手が隣りにいることで、しのぶは恵まれた環境と才能にあぐらをかかず、ストイックにやれたのかもしれない。親友なのにバチバチしてんのが良い。
そんな追跡者を本物と認めるほどの、尖りきった曲。月を覆う、雲は晴れた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
しかし作曲した当人は、それを乗りこなし聴衆に伝える流れを作れていない。
しのぶの歯がゆさが、DJとコンポーザーが同じ仕事、同じ才能ではないことを見せて面白い。
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今は『はい、音楽も女の子も軽やかに乗りこなせてます!』っていう顔と声してる(偏見)響子だけど、その歩みは泥臭く、陰りも強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
しかしそれを晴らしてくれる光は、しのぶの才能と想いが照らしてくれる。
ガン曇りにツンデレ一閃! この後めちゃくちゃMixしたッ!
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朝チュンと食い散らかしたパーティーディナーが、女児アニで最大限表現できる”暗喩”を暴れ倒すが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
王者にもまた、若き血潮が燃える時があった。隣に並ぶために、世界に挑むために、必死に走り抜けた季節があった。
その熱量は、今でも消えてない。だから、真っ直ぐ走り続けられる。
ここまでハピアラが総天然色で駆け抜けてきた、出逢ったばかりだからこその光と影を、ピキピキもまたセピア色の思い出にしっかり焼き付けていると判るのは、とても良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
立っている場所の違いはあれ、自分たちを突き動かす熱は同じ。そういうのがちゃんと描かれると、世代の立体感がグッと深まる。
溢れる才能に並ぶには、自分の本気を音にするしか無い。わたし達はDJなんだから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
しのぶのメッセージを真秀はしっかり受け取り、”Happy Around Days”を作り上げる。
タイミングを見計らい、観客を導く指捌きの描写が、非常に繊細。
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これ先週のステージでもクローズアップされてたところで、DJは0.1秒の呼吸を読み取ってフェーダーを弄り、スタートボタンに命を乗せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
しのぶが堂々乗りこなしている高みに、真秀も指をかけている。才能あふれるフロントマンの輝きに、追いつく資格をもぎ取っている。良い描写だな、と思う。
悩んで苦しんで真秀が出した答えが、”ハピアラな日々”なのが凄く良いんですよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
ピキピキみたいなパーティーチューンじゃなく、ちょっとパステルで可愛さ満点の、とてもハピアラらしい楽曲。
高みを見て揺らぐけど、でもここにしか無い、わたし達の日常。
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Peaky P-keyが年季の入ったシンクロで、あまりお互いの顔を見ることなく意思を繋げるのに対し、ハピアラは『四人でいるのが楽しい!』と言わんばかりに、客前でお互いの顔をよく見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
真秀のパフォーマンスが、りんくとシンクロしまくってる描写が沢山で、凄く嬉しかった。追いつき、繋がったんだね…
真秀が勝手に悩んで苦しんでいたことを、りんくは知らない。教えてもらってない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
でもこうして、しのぶに背中を教えてもらって”DJマッシュ”が作り上げた作品は、言葉を超えたもので心を繋げてくれる。
生まれる絆は観客を巻き込み、ハピアラをどんどん大きい場所に連れて行く。
りんくの”才”に相応しいステージを、真秀は石にかじりつくように地道に音楽と向き合うことで、必死に連れてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
それが空回りなんかじゃないことを、この幸福な舞台はしっかり教えてくれてて、とても優しい楽曲演出だなと感じました。
一緒に入れて嬉しい自分も、歌にするしかない。クリエーターだ。
かくして最高のステージを越えた楽屋に、やってくるつえー女。はたして残酷な運命が全てを薙ぎ払うのか、真秀ちゃん気が気じゃない!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
答えは…感謝のサプライズプレゼントでしたー! やっぱ貝殻見ると、りんくの”真心”感じれて胸に来るな。
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真相判った時の、むにちゃんの顔がなんとも言えない良い味わいであるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
安堵、羞恥、愛おしさと喜び。
真秀の涙には、凄くたくさんのモノが詰まっている。
そういう色んなものに一人で…そしてたくさんの人と繋がったことで、仲間に向き合える曲を掴めた。
答えは既に、”Happy around Days”で出てる
カーテン越しの凛とした青空に、深呼吸して飛び出そうと思えた気持ち。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
それを歌えた時点で、真秀はりんくに並べる自分を掴んでいた。
それが嘘でも思い込みでもないと、貝殻のペンダントを手渡されて答え合わせしてもらえて、思わず泣いちゃったんだと思う。せ、青春のど真ん中や…。
涙混じりの友情が、映える夕日は複雑な色合い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
気後れも情けなさも、言えない弱さも全部飲み込んで、ハピアラな日々は前に進んでいく。
肩を並べて進むために、掴んだものをステージから広げるために、まだまだ青春始まったばかり。
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そんな感じの、DJ真秀奮戦記でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
”曲作り”という背骨、同じ道を既に駆け抜けたしのぶの存在感が、チャーミングな空回りをシッカリと鍛えて、非常に良いエピソードになったと思います。
尊敬できる先輩が同じ道の先にあることで、今回迷ったことが必ずいい結果に繋がると思えるのが、スゲェ良い。
この二話でピキピキ…つうか響子としのぶのお値段がグ~ンと跳ねたのが、凄く良かったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
むっちゃ良い先輩で、ライバルで、友達で、追いかける価値のある”てっぺん”。
クールでちっちゃいしのぶが、ドデカイ器に爆裂熱量持ってるの判ったの、最高に良かったな…。
こういう手際の良さを見せられると、次から始まるPhoton Maidenの描き方にも、期待がムクムク湧き上がります。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月25日
今回真秀が一皮剥けたことで、ハピアラがのし上がっていく説得力も積めてるのが、凄く良いですね。ピキピキステージも、良い後押しになるだろうし。
どんな飛躍を魅せるか、次回も楽しみ。