アイドリッシュセブン Second BEAT! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
運命の三日目。
喉を塞がれた百への特効薬は、千の愛と万の帰還。
零を越え、作り上げた一を壊して、新たな伝説を。
そうして生み出した奇跡をRESTART POiNTにして、俺達は進んでいく。
まだ雲は多く、虹は定かに見えなくても。
行こう、未来を探しに!
そんな感じのアニメ・アイドリッシュセブン”二期”最終回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
百は歌えるのか。
最初のRe:valeとは誰か。
仮面の魔術師の正体は。
数多の謎を一気に回収し、沢山のステージで『アイドルとはなにか』に答える。
充実感と余韻、未だ終わらぬ物語の熱量に満ちた、大変素晴らしい最終回でした。
元々アニナナは語らず読ませる演出が巧いし強いんですが、今回は表情や芝居、レイアウトやタイミングで豊かに語る演出が元気で、『あ…アニナナを食べてるな…』という感慨が深かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
フィジカルで直接語るステージ表現がぶっとくあることで、直接と間接、響き合う表現力の呼応が生まれてた。
最終回は”サプライズプレゼント”が、一つのテーマなのかな、と感じました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
千の本気を引き出すためのドッキリ、後輩たちからのリスペクト、仮面魔術師の乱入。
最後にぶん投げられた特大の不意打ち含め、予期できないからこそ楽しいものがいっぱいありました。
七瀬兄弟の絡み合う思いとか、九条のヤバ精神状態とか、なんか獣臭のするライバル参入とか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
未解決の問題は人生に沢山あって、でもそれが、楽しいプレゼントになるかもしれない。…まぁ、情緒をズタズタにしてくるテロルにもなるんだが。
0から1へ。辿り着いた1に満足せず、壊し(Dis)て新たな0へ。
そんな終わりのない旅路を喜ばしいものと思えるのは、閉じた永遠に帰還せずにすむのは、成し遂げて見えた景色が再帰点になってくれるから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
俺達はここまで来た。ここから、さらに進んでいく。
そう思える場所を、迷い傷つきながらみんなと掴み取れたから。
とても暗くて、理不尽に満ちた人の生き方を、それでも明るく照らしうる希望の虹。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
それを”アイドル”という視座、”芸事”という足場から豊かに届ける物語が、とても良い所に着地してくれたと思います。
あんな事があった。こんな夢を見た。
それを馥郁と反芻できる、有り難い最終回でした。
同時に最後に流されるのは、長くオープニングを飾った”DiSCOVER THE FUTHER”であり、終わりがすなわち始まりになる物語を、三期に向けて堂々吠えていました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
まだまだ謎と問題を含んで、果ての見えない航路に笑顔で飛び込んでいく、沢山の星。
ここまでの歩みに感謝し、ここからの一歩に夢を見る。
そういう感慨をしっかりと育んでくれる、麗しいラストでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
作中で描いている、現実を忘れより善く生きていけるような”糧”の瞬間を、アニメ自身がしっかり体現できているのは、掲げているものと書いてるものがしっかり重なり合って、非常に良かったです。
と! 言うわけで!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
前回衝撃のヒキを見せた悪ヤマチャンから開始だよ!!
過剰なヌルヌル作画で、『あれ…なんかおかしいな…』と理解らせる(安心させる)演出は、アニメーションならではでとても面白い。
下手に使うと悪目立ちするけど、こういう見せ方は良いね。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/QexvlxF6ka
やられてみると『なるほどなー』というドッキリなんだけども、ここまでやんないと百と千の心は重ならない…というか、千の本気が引き出せない、伝わらないわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
こればっかは頭で考えても考えても終わんないから、二人とも苦しんでた。なら劇薬流し込むしかねーだろ!
ここで大和が、あんだけ憎んでいた”芝居”を特効薬と選んでやりきるのが良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
望まず”家”から引き継いだものを、自分を蝕む毒ではなく、誰かを助ける薬に変える。
そういう腹づもりが、大和にも整った、ということだ。それはウザい先輩が、チクチク突っついてくれたおかげでもある。
不意打ちの恩返しが連発する今回、あんま目立たないけどこの芝居は、昔馴染みの腐れ縁に対する、ヤマチャンなりのサプライズ・プレゼントなんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
まぁそのおかげで、絞首刑一歩手前になってんだけども。全員納得のBIG LOVEを引き出す仕事、よくやったよ…。
千赤面の大告白を胸に受けて、ようやく百も心から笑える。め、面倒くせぇ…でも良かったね!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
赤ヘルピコハン装備してないのが意外なくらいの綺麗なドッキリには、当然二の矢がある。
油断したところを撃つ! それが基本!!
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『オメーがもうちょい早く来てりゃ、ここまでこじれることもなかったんじゃねーの大神?』と、思わなくもないけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
自分というゼロ地点を過去にして、二人で先に進んでいるRe:valeと同じように、万理もステージ裏に広がる新しい大地に、必死に打ち込んでいたのだろう。
それにしたって千が万理と向き合う態度が、百やファンに見せてる『クールで動じない、超然とした千』とかけ離れてて面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
オメー百チャンにも、そういう崩れた表情見せろよッ!!
…見せれねぇよなぁ。大事だからこそ、この顔は見せれない。
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千が唯一、対等に弱さを見せれる対象を、落下事故は壊してしまったのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
砕かれてなお残る自分らしさを拾い集めて、千はRe:valeを護る鎧を作った。それを新しい仲間を前に崩してしまえば、もう自分を保てない。
先に行き、手を引く側だからこその脆さが、ようやく表に出る。
ここで百チャンが万サン大好きな1ファンに戻って、ガチ号泣しているのは心に刺さった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
ゼロに対する三月もそうなんだけど、アイドルがアイドルファンである構図をこの作品、結構大事にしてて。
憧れで立ち止まらず、夢の舞台に進んでもなお胸を焼く感情。けして死なない慕情。
かつてアイナナを貫く刃にもなった”ファン”の想いは、とても綺麗な涙にもなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
ステージに置いてけぼりにされた千だけでなく、観客席に置き去りになった百にとっても、五年ぶりの再開は奇跡だったのだろう。
アイドルの”てっぺん”が、アイドルであることを預けれる一瞬。
それを掴むことで、Re:valeはようやく真っ直ぐ、晴れ舞台に挑む心が作れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
過去を越えて、それぞれの未来に進む。道は別れても繋がっていて、こうしてたくさんの感謝を伝えられた。
ありがとう。そして、その先へ。
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千の激詰め大再会の間は後ろに引いて、二人の空間を作ってあげた(入り込めなかった)百チャンが、千が胸の罪悪感を独白する時は二人の間に入ってるのが、Re:valeの時がまさに動き出してる感じで良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
虚空に浮かぶ過去に向かって、一方通行に思えた視線。噛み合わない思い。
でもそれはお互いに向かい合い、なおかつそれぞれの未来へと繋がっていく道だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
開かれていて、なお緊密だった。
それを確認できたことが、五年間抱え込んだ孤独な演者としての、想いを封じたファンとしての、過去に決別した男としての想いを結びあわせていく。
二人のRe:vale。三人のRe:vale。
そのどれもが嘘ではないと確信できる、最高のサプライズプレゼントを胸に抱いて、遂にこけら落とし公演三日目が始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
円陣の真ん中に立つ誉を、自分たちの運命を動かしてくれた恩人に”お仕置き”する千サン…あったけぇ。たまに先輩風、時速100kmくらい吹かすけど。
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決意を込めて、突き上げる拳。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
開演に向けてアガる描写に、ひっそりと後の犯人当てヒントを置いてあるのがズリーな、と思う。
演者一同一つにまとまったように見えて、薄紅の罅は静かに入ってんだよなぁ…。
簡単には”正解”をくれないアイナナ、憎いわぁ(江戸弁で”好き”の意味)
光る棒で武装し、最高の瞬間を待ちわびる観客に届けられた、最高のサプライズ。いそいそとサイリウム切り替えるオタクたちが、練度高くていい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
シャッフルユニットはライブ作画なかったけど、それぞれ楽しく、仕上がったステージだと想像できる見せ方で良かった。
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沢山練習するシーンが切り取られていたので、沢山の努力と衝突を客前に見せず、いつもと違う喜びで沸かせてる姿にジーンと来た。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
正統派王子様、頑張ってエロい感じにしてる人たち、飛び散る汗と男気のセクシー。
混ぜ合わせたからこそ、生まれる新たな化学反応。
いやホント、龍と愉快な弟たちがエロいライティングの中、完成度高く流し目ビーム飛ばしてるのは『頑張ってる! 凄いエロい感じ出てる! キレてるキレてる冷蔵庫!』って、握り拳で応援しちゃったけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
”素”知ってると、提供されるパブリックイメージの裏側から応援しちゃって、面白い体験だねコレ…
最高のミックスユニット三連発で、客席のボルテージは最高潮。そこからもう一発、とっておきのサプライズプレゼントを喰らえッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
後輩共が自分たちのメドレーを、不意打ちで歌う。それがどれだけ、”てっぺん”の心を震わせるのか。
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ゼロに敬意を持てばこそ、その歌を新たに奏でようと思ったRe:valeと、今回先輩の歌を届けたアイナナとTRIGGERの気持ちは、同じなんだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
敬愛すればこそ、自分たちに出来る最高で報いたい。
歌って、踊って、最高を共有したい。
そこには、また別の形で”ファン”が描かれている。
一期で駆け出しの時代を終えて、沢山の”好き”が衝突して傷を生む季節に踏み出したアイナナ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
センター交代、顔の見えない刃との戦い、炸裂する因縁。
色んなモノを越えて、ファンとの向き合い方を問いかけた二期に、『俺達もRe:valeのファンなんだ!』と最後に答えるのは、凄く良いな、と思う。
観客席とステージは分断されていて、同時に繋がっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
憧れの架け橋を踏みしめて、だからこそ苦しい三月や百。
演じる側の矜持を支えにすればこそ、どうしても素直に思いが出ない千。
暗闇から投げかけられる刃に、それでも立ち向かった陸や一織。
色んなアイドルがそれぞれの立場で、”ファンであること”に向き合った物語の最後に、ステージから舞台裏へ届く最高のエール。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
それは同時に、観客席にも強く飛び立って、『Re:valeが好きだ!』という気持ちを温める。演者と観客の思いを一つにまとめ、飛び立つ準備をしてくれる。
歌える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
確かな予感が胸を叩く中、君臨する王者。貫禄あるなぁ…。これはYoutubeの公式ライブ映像で見た記憶があるぞッ!
いつもの夫婦漫才を取り戻し…たことすら、ファンは気づいていないだろう。それこそが、演じるものの気概だ。
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ここに至るまでの厳しい道を、友に歩んできたもの。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
遠く離れ、ようやく運命を触れ合わせたもの。
色んな人が、暗闇の中光を待つ。感慨を涙と溢れさせて、同志に肩を支えてもらう。マネジ’sほんっっと好き。
さぁ、魅せてくれ。俺のいないRe:valeを。
万理は、そういう気持ちかもしれない。
かくして始まる”Dis One”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
”DISCOVER”が『覆い(Cover)を外す(Dis)=発見する』意味であることから判るように、”Dis”は外したり解体する意味合いの接頭辞だ。
Oneを外す。1を壊す。
そのためには、0から始まり1を作らなければいけない。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/FxfDIbGOCS
偶像となったゼロを越え、自分たちが築き上げた達成点も超えて、新たに始めていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
そのためには、五年前のゼロ地点に戻る必要があった。
ただのファンから初め、かけがえのないたった一人(One)になった自分と出会い直し、強く歌う必要があった。
失われたたった一人(One)と再開する必要があった
マネージャーさんの表情が、俺達のカタルシスを雄弁に語るステージには、自分たちが歩んできた道、積み上げてきた苦しみと喜びが…それに感謝しつつもなお超えていく強い想いが、しっかりと宿っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
それは世間の逆風に、ゼロから渦巻く”好き”に立ち向かい、この公演を生み出した意思だ。
出会えた奇跡に、別れてなお繋がる縁に、自分を生み出したゼロ地点に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
一歩ずつの歩みに、積み上げてきた夢に、辿り着いた一つの頂に。
感謝しつつも満足せず、風を未来に吹かす。
共に進み、奇跡を超えて夢へと進む。
第9話でアイナナが見つけた、帰ってこられる場所。
Re:valeと彼らを愛するもの全てにとって、この五周年ステージはそういう場所になったのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
アイナナとRe:valeは違う事務所、違うユニット、違う人間だが、同じ景色を見ている。
愛で固められた大地を港に、だからこそ未来に漕ぎ出していける。
それが、アイドルだ。
偶像稼業を照らすあまりにも強い光、それが生み出す濃い闇を豊かな表現力で追いかけてきた、このアニメーションが最後に差し出すステージが、凄く暖かく力強いものであることが、僕は嬉しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
世界は暗くて、活きることは苦しい。
それでも。
それでもと言えるものを、だからこそ描ききる。
そういう気概があるから、このお話を作っている人たちはこういう輝きを、Re:valeの新たなゼロとして用意したんだと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
それは立派なことです。
あんなにも強く人の業を見つめてなお、感動と説得力の在る光を形に出来るのは、とても強い。信念を感じる。
そんな表舞台の光は、舞台裏の奮戦で支えられている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
全てを壊さんとひた走る仮面の魔術師を、追う若人たち。あぶねーってマジでッ! 龍兄ィの胃が持たねー!
まぁ問題解決の当事者性を、クレバーに他人に預ける”アイドル”の話、あんま読みたくないよね…。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/s6fxC8UsrM
現役のフィジカル・アーティストより軽快に動けてる元演出家の立ち回りに、狂気のパワーを感じたりもするが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
華やかな舞台の裏で、傾ぐ鋼鉄の城。キャットウォークで”七瀬”と”九条”は、思いを摩擦させていく。
天兄ズルい。陸クン…君の言うとおりやッ!
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過去に拘り、成長や変化を認められない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
独り立ちしろと促すくせに、手を離せば寂しがる。
天兄は存外、義父と似てるんだなぁ…と思わされるシーンだった。まぁクソ親父ほど拗らせてもいねぇけどさ…。
自分で『家族じゃない』言ったくせに、その衝撃を受け止める強さ見せたら傷つくんだもん。
陸じゃなくても『んじゃあどーして欲しいんだよオメーッ!!』って言いたくなるけど、これも義父と同じように、どうしたいか自分でも理解らねぇんだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
裏腹に求めるものが食い違い、どこにもいけなくなる。
人間、そういうもんである。百チャンの喉を塞いだのも、それを外したのもBIG LOVEなのよ…
ということは、九条の矛盾はゼロへのBIG LOVE…自身のスターティング・ポイントを正しく思い出すことで、呪いが解けるんだろうなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
それを果たすのが、一体誰か。
子供を食いつぶす怪物ではなく、未来に共に進む”親”に成れる瞬間は来るのか。
それはまた、個別の物語である。
普遍的な答えは共通しつつ、苦しみと解決の描き方、それを掴むまでの道のりはバラエティ豊かなのは、アイナナのいいところだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
パターン沢山あったほうがお話面白いし、複雑怪奇な人間模様の奥深さも、万能の解決法を用意しないことで広がるしね。おかげで免疫出来なくてシンドいよッ!
袋小路に追い込まれた魔術師を、自由へと解き放つ薄紅の暗闇。リストバンドの犯行予告…ッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
天兄…ホントに義父が好きなんだな。マジろくでもないと外野からは思うけど、でも”親”だもんなぁ…。
みんなが消えた魔術師を探す中、天だけ見てる方向違うのね。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/gAhbsQD3Gs
三月が凄く真っ直ぐな顔で、ゼロの亡霊に思いを問いただすのが”ファン”で良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
彼もまたゼロに惹かれたものとして、それが悪霊になったとしても向き合いたいんだな、と思った。
そういう真摯な気持ちに傷つけられ出会い直せた経験が、ちびっ子を強くしたんだろう。偉ぇーよマジ…。
舞台裏の奮戦を知らぬまま、Re:valeは最高のステージを刻みつける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
いつかアイナナが見つけた、嵐の先にあるRESTART POiNT。
このピンクとグリーンの景色を母校に、零を超え一を超え無限に漕ぎ出していく。輝ける航海は、まだまだ続くのだ。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/U14iyVaSXe
と、いうわけで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
マジで色々ありすぎたけどゼロアリーナこけら落とし公演3Days、無事完了オメデトウッ! 飲めや歌えや大騒ぎだッ!
千…元カレと再開した瞬間にそのグイグイ感、正直引く。百チャン後ろで見てるよッ!!
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/Yp50hgioMa
でもタブーになりかけてた距離を親しく詰めて、”万”じゃない大神万理とも関係を作ろうとしてるんは、凄く良いことだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
過去を神格化して時間を止めてると、亡霊が歩き出すからな…。
聞いてる天くん、寂しそうに”みんな”から離れてどこ行くの? パパ行くんの? ああそう…。
百は大事で、万も大事。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
デカすぎる愛を二つ抱えて”今”に進んでいける千は、やっぱり偉いやつだと思う。巨大過ぎる愛を質量崩壊させて、全てを吸い込む暗黒星になったやつがいるからなッ!!
でも100と10000の間にある1000て、都合のいいポジションだよな…百チャンの苦労は続く。
秘めたる愛を涙で隠し、アブナイ接近をお尻でドーン!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
姉鷺さんの純情に俺ももらい泣きである。
そしてうさぎの届けた手紙が、顔のない感謝を連れてくる。ここで三月が受けた衝撃をキッチリ抜くのが、別所コンテだなぁ、という感じ。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/09Kfu2e9rr
そういう感動とはまた別に、久々にきなこがかわいかったのでとても良かったです。きなこはとてもかわいいいので、これからも出番がたくさんあるとうれしいです。(アイナナ幼女の感想)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
まぁきなこが画面に映ると、可愛い可愛いで重たい空気逃げちゃうからね…使うタイミング難しいよね。
かくして夜は更け、魔術師は夢を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
幸せだった時間の夢。先に進みたい、進まなければと思うほど、自分を引き寄る幸福な呪い。
九条鷹匡…お前に必要なのは仮面じゃないッ! 定期的な通院投薬治療だッ! いやマジでケアされておけ!?
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描写を見るだに、九条は自覚なく亡霊を演じていたようで、まさに呪いに突き動かされている状態なのかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
ゼロを超えてOneを造り、それもまたゼロに戻して進んでいく。
そんな”今”を活きる若人たちの健全さを、九条は取り込めない。どうしても、時が過去に巻き戻ってしまう。
例え九条の魂がゼロに縛られているとしても、そこから先に進もうともがき、手を伸ばした子供たちは彼に救われた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
救済は同時に呪詛でもあり、天は過ちを知りつつ父を庇ってしまう。
こんなに危うい人を放って、”七瀬”に戻れるわけないじゃないか。そんな思いも、強く在るのだろう。
九条は親としてプロデューサーとして、アイドル・九条天の手を引いて導いてるつもりかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
しかしその暗黒は、TRIGGERと出逢った天によって既に追い越され、立ち位置は逆転している。
止まった時計は、正しく時を刻み進む針に追い抜かれてしまうものなのだろう。
それに気づいて、九条も自分が生み出した”One”をちゃんと見れるなら、ゼロからやり直すことも出来るだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
ゼロを壊すことでしかゼロは取り戻せないが、Re:valeならぬ九条は再帰と飛翔の奇跡を掴めない。
少なくとも、闇の中たった一人では。
散々罵倒したが、彼も救われるべき衆生なのだな…。
Disが否定の接頭辞であるように、Reは再帰の接頭辞だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
Vailは『感服して脱帽する』あるいは『武装解除する』という意味合いを持つ。
敬意を持って、もう一度。
そんな名前を最初から持っていた三人が、長く苦しんで辿り着けた最高のリスタート。
今を生きるアイドルたちの、誇り在るステージ。
それを光とすると、九条が撒き散らす呪いは過去に再帰し前に進まない、漆黒のブラックホールだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
それは沢山の人を吸い込み、身勝手な不幸を広げる。
同時に闇に抱かれた子供たちは、父なる暗黒に温もりを覚え、救いたいと願う。
愛は複雑な鎖となって、重たく魂を縛る。
闇は拡大していく。
こんな巨大質量間近に置いてたら、話が乗っ取られる…てんで、理ちゃんごとNYにぶっ飛ばしつつ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
陸は堂々と兄に向き合い、アイドルとしての自分を差し出す。
九条天のプロ意識とはまた違う、七瀬陸の隣り合うようなセンター論。
必ず、キミを夢中にさせてみせる。
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/tlvPGPpy6f
これをしっかり言えるようになったのは、センター交代で大嵐が吹き荒れたSecond Beatの〆として、とてもいいと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
兄に憧れ、その温もりを求め、ズルさと冷たさに跳ね除けられる。
揺れた所に手を差し伸べられ、捨てられない愛を思い知らされる。
吹き付ける風を乗り越えて、沢山のファンにアイドルのど真ん中で向き合った経験は、陸を鍛えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
また弱々しく咳き込み、膝を曲げる時も来るだろう。一つの答えにたどり着いても、それを突き崩す厳しさはいつでも襲ってくる。
それでも、この瞳が陸と天の、かけがえない”RESTART POiNT”だ。
そこから流れる、いつも見たOP~~~~~~~~~。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
『ここが終わりじゃない。始まりなんだ』
構成がすべてを語ってる~~~~~~~~。
いやマジ、永遠ではなく無限を目指すアイドルの物語としてニ億兆点の解答ですよ。
殻を破ったばかりの僕らを、みんな見てくれッ!
©BNOI/アイナナ製作委員会 pic.twitter.com/leX4RhAp0E
そんな到達点を睨みつける、野獣の気配を漂わせる青年。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
つづく。
闇の中の光を求め、アイドルと人間の真実を追いかけ続ける物語は続くのだ。三期…ありがたいッ!!
ギラついた感じだけど、Re:valeと一緒に悩んで大きくなる話やっちゃったから、次はバチバチで盛り上げんのかな?
というわけで、アイドリッシュセブン Second Beat! 全15話無事完結しました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
時勢による中断などもはさみつつ、相変わらずの山あり谷あり、心を揺さぶる光と闇の果てしないバトルに翻弄されつつ、アイドルとは人間とは何かを、豊かに描いてくれるアニメでした。
面白かった…ありがとうッ!
良いところいっぱいあるけど、二期で登場したRe:valeがまず良かったですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
頼りがいある先輩として、アイドルの”てっぺん”を司るトップランナーとして、優しくタフで揺るがない…では終わらない、あまりにも人間的な震えと弱さ。
思えばこそすれ違い、求めればこそ満たされない。
七人でも三人でもなく、たった二人だからこそ…そこに不在する”ゼロ番目”が間に立てばこそ、強く発火する思いの火花。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
白と黒、親しみと超然、男性性と女性性。
相生すればこそ相剋しあう陰陽の二人が、どれだけ相思い伝わらないか、身悶えしつつ気持ちよく振り回されました。
二期で顔だしたニューカマーを、こんだけ強く好きになれるのは本当にありがたくて、アニナナの力強い物語構築、キャラクター描写アッてのことだと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
敵役オーラが強く匂う、二期ラストの青年もまた、色々あるんだろうなぁ…何魅せてくれるか楽しみよ。
既存のキャラも上になったり下になったり、まさに人生の大嵐で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
家の問題、ユニットの問題、ファンとの問題。
色んな明暗が激しく交錯し、アイドルたちを試す歩みは緩みがなく、緊張とワクワクをないまぜに、毎回楽しく苦しむことが出来ました。俺達アニメマゾヒストッ!
顔のない声に傷つけられ、分かりあったと思えば傷を生む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
一つの頂点を越えたからこそ広がる、”好き”が入り交じる人間迷宮。そこを迷いながら肩を貸し、一歩ずつ進んでいく表情に共感し、応援した日々は楽しかったです。
感情むき出しに荒れ狂うけど、それも彼らと受け入れられる描き方、ありがたい。
過去の因縁、現在の桎梏、未来の不安。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
色んなもんに苛まれながら、それでもゼロを越えた未来を探しに行く”今”の輝きが色んな所で眩しかったです。
人生の暗黒を書きつつも、それを越えていける希望を”アイドル”に託し、ステージに立つ誇りと強さ、闇を超え共有される優しさを諦めないのは、本当に偉い
そういうのを描ききるためには、濃厚な闇、過去に囚われた地獄を鮮烈にするのも大事で。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
九条鷹匡という、過去に縛られた呪いの具現が存在感あったのは…色々あるけど良いことだと思います。
やつがマジモンの暗黒星だからこそ、重力にあらがって未来に翔ぶ若人の輝きも、鮮烈になるのだし。
まぁ約二名、未来ある若人が黒い鎖にみっしり囚われてますがねッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
”ゼロを超え、つづく物語”として、解決しない問題はまだ取ってあるのも良かったですね。
乗り越えるのが難しい難題でも、一歩ずつ積み上げて向き合っていく姿勢が随所にあった。
まだまだ、道は途中だ。ありがたい。
九条という特大の呪いを描くことで、全ての起点たるゼロのデカさが、空白なるゼロのまま強調できたのも良かったですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
皆ゼロに惹かれ、ゼロを越えようとする。
原点が明瞭だからこそ、多彩な色彩で未来を作ろうとするアイドルたちの歩みも、観測しやすくなるわけで。
そういうのを一個一個積み上げる描線は、情感豊かに景色を切り取り、胸の中荒れ狂う思いを芝居にしっかり乗せて、非常に豊かでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
隅々まで配慮と表現が行き届いた、読みがいのある画面づくりは素晴らしかったです。シンプルに”絵”が強いの、やっぱ凄い。
ステージ表現は単品でも良いし、曲に込められた文脈の分厚さを活かす演出も良かったです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
そこに辿り着くまでの舞台裏の修羅場を、これでもか! と分厚く描いてくれたからこそ、生身の存在を超越した偶像達が夢を届け、受け取る舞台が輝いて見える。
彼らのプライベートを共有する物語だからこその面白さを、そんな私的側面を知られないパブリックな表情と合わせて描いて、アイドルの不思議と面白さを立体的に描いてくれました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
一人間として必死に頑張っていれば、なんとか道が開けた一期から、デカくなればこそ悩みの画角も変わる二期へ。
一期で積み上げたものを生かして、新しくより広い物語を描こうという野心が、素晴らしいドラマをしっかり掴んでいました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
やっぱ”アイドル”への理論的解像度が高くて、それが物語の中で駆動しきってるところが良いんだな。
ロジックとエモーション、アイドル二刀流ッ!
一期から馴染みの連中も、埋まってた地雷を炸裂させたり、相変わらず刻まれてた地獄を再燃させたり、まー色々頑張ってました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
みんな本当に必死に生きてて、それが成長や苦しみを生ん出て、『頑張れッ!』って言いたくなりました。アイドルじゃん。
禍福は糾える縄の如し。明暗は入り混じり、祝福は呪いを連れてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
この作品が捉えている世界はとても裏腹で、簡単に答えは出ません。
乗り越えられたと思った問題は、別の角度から襲いかかって新たなドラマを生む。
ゼロを超えても、物語は続く。
この二期も一つの過程として、三期へと続いていきます。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
でも一期がそうであったように、この優れた物語がなければ、本物の未来なんて掴めない。
必死に今を活き、敬意を持って過去を蘇らせ、そこから未来に漕ぎ出していく。
自分たちが描いてきたものを、裏切らない足取りだと思います。
それがしっかりと、未来に向かって進んでいるのが…その端っこに僕が引っかかっていることが、なんとも嬉しいです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年12月27日
三期、とても楽しみにしています。
そう思えるのは、この二期が最高のアニメだったからこそ。
自分たちが描くべきものを、しっかりやりきってくれました。ありがとう、お疲れ様。