D4DJ First Mix を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
学内ランキング8位!
それは憧れのサンセットステージに繋がる、夢の架け橋。
天国の階段に足をかけたHappy Around! に、猛追をかける蒼き超新星。その名はPhoton Maiden!
眩い光を放つライバルとの対バンに向け新たな力を掴めるのか。革命の鍵は、麗の喉にあり!
そんな感じの新章開幕、VS Photon Maidenな第9話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
ピキピキが鎮座する高い頂に、挑む意味を前回確認し、しかし後ろから追いすがる青い本格派もなかなかに強い。
終盤を盛り上げるに相応しいビッグサクセスに向けて、はピアラはどこに進み、何を掴むか。
相変わらずの仲良し四人組、凸凹が気持ちよく噛み合うハピアラの楽しい日常も描きつつ、なかなか手応えのある前編となった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
ゼロから始めたユニット活動が、音楽の勘所を掴み、お互いの絆を深め、デカい箱で沢山の人をアゲるところまでのし上がっていく。サクセスの楽しさが、表に出てきた。
ふんわり歯ごたえに見えて、要所要所がカチッと定まる抜け目ない構成をしているこのアニメ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
DJ文化へのインストラクションと同じく、ハピアラが才能を揃え、社会的認知を広げていく歩みも丁寧に積んできた。
それが(おそらく)最終到達地点となるサンセットステージに向けて、本格始動する話数だった
というわけで、シャワーを浴びて”スッキリした”真秀ちゃん衝撃の第8位から、物語は開始。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
前回散々迷って悩んで涙した道が、一通り終わったことを示す良い出だしである。DJマッシュの肌色ダイナマイッ! を見せたかったわけではない。ないのだ。
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仲間たちは思い思い、それぞれの夜を過ごして”8位”の意味するところを分かっていない。しかしハピアラの舵取り役は、そこから広がる未来をしっかり想像している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
ここら辺、先週は仇になった目の良さ、よく考える気質が再び、強みに戻ってきた感じがする。
ド天然軍団唯一の常識人は、大事な仕事よ。
三人はDJ文化に馴染みがないドシロートなので、真秀が『何が凄いか』を語ってくれないと、視聴者にもよく解んないかんね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
作中の価値観軸を鮮明にする、いわゆる解説役なんだけども、その資質が辛さにも繋がってると前回見せたことで、あんま便利過ぎる感じはしない。
作品を取り回すにあたって便利な資質を、否応なく持ってしまう人格なのだと話数使って見せることで、キャラクターには体温が出てくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
そう考えると、やっぱ前回の独り相撲 feat DJクノイチは大事だったんだな、と思う。時に知性の扱いが難しくとも、色々知ってて色々考えるのが真秀なのだ。
というわけで、真秀先生のよく判るサンセットステージ講座である。戸惑い麗ちゃんあざと可愛いな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
思わぬ出会いから始まり、才能が集ってたどり着いた夢の端っこ。そこで満足するのか、はたまた全部なぎ倒しててっぺん取るのか。
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しのぶとの邂逅が、真秀に”上”を見させている描写がなかなか良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
二話使ってピキピキの”格”をしっかり書いた結果、ハンドル役を担当する真秀の視線が、”てっぺん”に引っ張られて高くなってる感じがある。
そうやって上を見る動きが自然なのも、前回尊敬できる強敵としてしのぶを書けたからだ。
そしてしのぶの方も、自分にバチリとぶつかってきた後輩をもう無視できない。もう知ってるんだよなぁ…クールな表情の奥に”熱”を隠した人だってことを…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
ここでツンデレするしのぶに響子が向ける視線も、二人の過去と絆を知った今だからこそ、とても味わい深い。
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このアニメが大人数を扱うテンポはややゆっくり目だが、だからこそ計画的に要点をしっかり抑え、焦らず楽しくキャラを飲み込ませてくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
Peaky P-keyの人格と魅力を咀嚼して、彼女たちのシーンも主役に劣らず前のめりで見れる状況を作れているのは、とても良いと思う。みんな好きになれるなぁ…。
風雲が静かに運命を告げる中、ハピアラの足下に響く新たな鼓動。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
安泰と思っていた”8位”はあっという間に揺るがされ、チキンなんだか自信家なんだか判んねぇは尊大なる自己卑下を脅かされる。
むにちゃんが一生”大丈夫!”と自分を誤魔化してて、小市民愛おしい。
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りんくはドキドキ出来るなら一切恐れ知らずのポジティブモンスターなので、ライバル出現にもワクワクし続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
敵も味方も関係なし、とにかく幸せがどんどん広がってほしい。
サンセットステージを『お客さんがアガってくれた証明』と捉える視線もそうだけど、Happyの範囲が広いよねりんく…。
この天性の”陽”がハピアラのエンジンであるし、りんくの危うさでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
負けることを考えもしない前向きさは、どう勝つかを考えきれない無謀に繋がりかねない。
ここらへんを補うのが、やっぱ真秀の仕事なんだよなぁ…。
自分にないりんくの光を輝かせられるのは、キミしかいないんやで、明石クン。
というわけで堂々乗り込んだライバルのステージは、高い完成度と統一感を持っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
暗闇に映える蒼の輝き。サイバーな衣装と楽曲に、映える高レベルのパフォーマンス。
大手資本にバックアップされた仕上がりは、ハピアラの友達路線とは大きく異る。
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第7話のライブもそうだけど、ライバルユニットの凄みを見せるために暗転によるメリハリを上手く使っているのは、視覚効果も引っくるめてユニットの強さと見せているこの作品らしいな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
ステージを暗転させて、次に来る衝撃への期待感を上手く高める演出の妙味が、自然と胸に入ってくる。
Peaky P-keyは黒に黄色が映える舞台だったが、Photon Maidenは深海の景色めいた蒼を上手く活かし、存在感をアピールしてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
観客が一気に吹き上がる興奮ではなく、よく制御され導かれた一体感と、浮世離れした幻想感。
3つ目のユニットのご挨拶として、非常に良いステージだった。
ここでもりんくはとにかくワクワクして、他の三人…特にむにちゃんと真秀が感じたヤバさを誤魔化すように、ちょっと後ろ向きな態度をとっている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
りんくが鈍感というわけではなく、感性が常人と別レイヤーに動いてるってことなんだろうけど。そしてその恐れ知らずは、りんくとハピアラの強みだ。
というわけで、あっという間に追いつかれて、サンセットステージを賭けたタイマンライブへと、運命は転がっていくのだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
やっぱりんくは、負けること一切考えてねぇな。
しかし、それだけでは勝てないとDJクノイチは呟く。あ、アンタほどの女傑が言うなら…。
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このままじゃ勝てない。なら強くなるしかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
しのぶが火を付けた負けん気が、真秀とハピアラを導いていく。
勝負の新曲を仕上げるために、みんなで頑張るぞ!
大鳴門さんがツンデレ道黒帯過ぎて、思わず笑顔になっちゃうな…¥
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ここでもユニットの方向づけをするのは真秀であり、りんくは”どうしたら良いのか”を彼女に聞く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
どれだけ才能があっても、心が前向きで折れなくても、それだけでは戦えない。
色んなやつがいるから面白い”Unit”の妙味が、だんだん元気に踊りだす。対Photon Maidenでは、そのフォーカスは麗にある。
前回示されたように真秀は努力で才能の差を埋めるタイプで、すぐさま答えが見えるわけでも、自分を信じきれる強さがあるわけでもない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
今回も新曲の方向性は、”正解”とは違う方向に走っていく。りんくに足りないものがあるように、真秀にも出来ないことがある。その描写が”みんな”でいる意味を教える
例えば腹筋人間との衝撃の出会いにビビらず、すーぐ仲良くなって学びを得るりんくの天性は、他のメンバーにはない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
何なんだろうな、この腹筋が繋ぐ縁…ヘンテコだけど可愛い、このアニメらしい描写だった。好きだ…。
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みんなの努力で生まれた新曲は、今までのりんくとはマッチしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
新しい曲調にマッチする歌い方を、とにかく掴もうとしてみる天然の笑顔に、大鳴門さん相変わらず甘い。
まぁその無垢に全面肯定されて、むにちゃんズブッズブだからしょうがないけど。
前回もそうだったんだけど、折り返しすぎてからはハピアラのクリエーターとしての側面が、曲を作る活動の中で表に出てきてるのが良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
それはいろんな役割と思いがあり、長所と短所もある才能が頭を寄せ合って、ウンウン悩みながら仕上げていくものだ。
前回は真秀がしのぶのアシストを貰いつつ、りんくの輝きに追いつける自分を曲で示すべく、一人で頑張った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
今回はハピアラが四人でいる意味を、麗のボーカルデビューという奇策をゴールに、ゴツゴツぶつかりながら探していく感じ。
創作を扱う時、色んな答えが話しごとにあるのは豊かでいい。
そんな強敵を迎え撃つPhoton Maiden側も、大資本にあぐらをかかず本気で取り組んでいる。ハピアラを愛莉さんが見守ってることを考えると、タイマンライブは時を経たライバル再戦感もあるわな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
ライバルが緩まず本気で挑んでくる描写は、やっぱ良いね。
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そんな正面戦争に、勝ち抜ける武器はなにか。りんくが差し出した仮トラックは、いまいちしっくりこない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
なら曲を変えるか! って流れに、麗は納得行かない。コンポーザーとしての直感は、勝てる武器を見定めている。
しかしそれを、なかなか表に出せない。
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控えめでお淑やかな麗ちゃんが、見せる不完全燃焼。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
真秀がしのぶとの出会いで”上”を見るようになったのと同じく、麗ちゃんもハピアラでの活動でちょっとずつ、自分を変えてきている。
言われるまま何事もそつなくこなす優等生から、確かな自分を持ったアーティストへ。
そんな自分を認め、輝かせてくれる場所だからこそ、生まれた”和”を壊したくない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
しかしその後ろ向きな優しさでは、勝利は掴めない。
『このメロディなら勝てる!』というヴィジョンを信じ、強く主張する。
対等な仲間だからこそ、”らしさ”に小さく縮こまるのではなく、信じてぶつかる。
そんな未来へのサジェスチョンは、やはりりんくの直感が既に掴んでいた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
あの時既に動き出していた音を、捕まえて振り向いた先にあるのは、新しいワクワク。
ボーカル、渡月麗。
決戦に勝ち切るための勝負手は、ここにあった。
開始(はじ)まっちまうな…運命が。
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第4話での出会いもまた、りんくが麗の”音”を聴いて始まったことを思うと、二人の関係が、ハピアラとの距離感が新しく生まれ直し、出会い直す予感に満ちたヒキであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
むにちゃんも真秀もそうだけど、りんくと出会い、自分を見つけてもらうことで、新しく始まる物語よね、このアニメ。
センス抜群の主人公が、理屈蹴っ飛ばして”正解”に出会いつつ、それを具体化する方策はさっぱり浮かばない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
とにかくやってみて、脱線しそうなら仲間が道を整える。
青春の発火役としての主役が、なかなか元気なエピソードだった。
運命に出会える資質、それを着火させる強さはりんくの特性よね。
このラストが答えなわけだけど、そこに至るまでモジャモジャと試行錯誤、色々間違えたり試したりの努力が、上手く生かされてるな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
過剰に重くはなりすぎないけど、明るく脳天気な青春少女たちだって、当然出来ないことがある。
だからこそ、お互いの強みを噛み合わせて、新しい可能性を探す。
なんだかんだ毎回挟まれる努力の描写と合わせて、彼女らなりの真剣さで”音楽”やっていると作品が教えてくれるのは、やっぱ良いな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
それが主役の特権ではなく、ライバルたちもまた使える手を全部尽くして挑んでくる感じ、誠実に君臨する”格”の描写が、僕はとても好きだ。
というわけで、終盤に向けて鮮烈なライバル登場回でした。ここまでジワジワ描かれた勝負論が強く燃えて、クライマックスへの道を照らすのは良いなぁ…すごくワクワクする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
前回”てっぺん”としての格を打ち立てたしのぶが、巧いこと話の輪郭を支えてた。良い使い方だと思う。
直感の赴くまま、麗がたどり着いた答え。それは孤独な歌ではなく、ハピアラの心臓がそれをしっかりと聴いている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
新しく生まれた可能性が、どんな未来を連れてくるのか。未知数だからこそ面白い、”8位”を巡る真剣勝負。
麗ちゃんの想いが花開きそうな予感に、期待が高まります。次回も楽しみ!
追記 適切な欠落こそが、仮想のキャラクターに血肉を与えるのだ。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
『ハピアラらしい』で自分を納得させて、無難に後退しようとするむにちゃんの守りの姿勢も、彼女の脆さを知ってると納得の描写で。
そこでメロディの良さを信じて押し切る確かな視線を、真秀は持ちきれない。そこら辺やっぱり凡才で、だからこその良さもある。
すごく明るく柔らかな調子で話を進めてるんだが、キャラに出来ること・出来ないことは結構明瞭に書いているし、それをそのままにもしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
それが各キャラの”らしさ”を視聴者に解らせて、体温ある存在だと思わせてくれる。DJで弾む青春を描いている以上、その手触りはとても大事だろう。
出来ないことが沢山あって、でも出会って一緒に笑い合う中で出来るようになる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月2日
それは自分の中の変化と、自分とは違う誰かに支えてもらう尊さのあわせ技だ。
こういう”成長”の描き方が結構しっかりしてるのが、この作品に”芯”を与えてると思う。
ソフトに見えて存外硬派な仕上がりよね、このアニメ。