ウマ娘 プリティーダービー Season 2を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
憧れに導かれ、目指すは無敗での三冠。
尊敬できるライバル、勝利と栄光、向けられる羨望と憧憬。
稀代のアイドルホース、トウカイテイオーの背中に吹き付けるのは、まさに順風。
しかしその足元に、静かに試練が忍び寄るのだった…。
という感じの、競走馬擬人化スポ根青春群像劇、堂々の帰還である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
『ただいま! ウマ娘のアニメだよ!!』と約三年ぶり、元気に挨拶してくれるようなスタートとなった。
様々なドラマを背負った名馬達が、贅沢に画面を彩るリッチな感触。情報量と手数の多いクスグリが醸し出す、賑やかで楽しい雰囲気
それをどっしりと支える少女たちの可憐さ、”走り”の爽快感、山あり谷あり競技人生の熱量。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
二期までブランクがあり、制作も変わった不安を一期に吹き飛ばす最高の『いつもどおりのウマ娘』であった。
自分たちが何を作ったか信じて、最高速で真ん中に入れてくる仕上がりは、まさに横綱相撲。強いね。
というわけで、一期のスペちゃん&スズカからテイオー&マックに主役を移して、始まる二期。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
後々楽しく騒がしくなる画面だが、スタートはあくまでどっしりと、トウカイテイオーがなぜ走るか、今どこにいるかを見せてくれる。
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幼き日に未来を決定づけた、会長との出会い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
メインステージに上がる前に、一期でもチラ見せされていたテイオーのオリジンをしっかり見せるのは、親切でいい。やっぱ心の根っこにあるものを、ちゃんと見せるのは大事だよなぁ…。
そんな憧れから初めて、今や華のアイドルホース。
ウマ娘の生態を結構作り込んで、ガジェットや社会構造で見せてくれるファンタジーとしての面白さも、ウマ娘の良さだと思ってるのだけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
じっくり時間をかけた身繕いのシーンで、尻尾穴の開いたスカートとか見れると、ウマ魂を宿した美少女が青春を走る異世界がよく見えて、ワクワクが強まる。
前世でお馬さんが駆け抜けた勝負のドラマもさることながら、”娘”としての可愛らしさ、健気さ、懸命さをしっかり書いてるのも、このアニメの強みだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
擬人化されたトウカイテイオーが、花も恥じらう可憐な乙女であるとしっかり解らせてくれる私室の描写は、大変良いスタートだった。
ただ走って勝負するのではなく、少女としての人格を持って友と笑い合い、ライバルと競い、歌って踊る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
それは”ウマ娘”だからこその強さで、だからテイオーちゃんが最高に可愛いのはとても良いことだと思う。
画面に映る子みんな可愛くて、とっても良かった。
こっから情報量がグインと上がりだして、スピカの愉快な面々や、モブッ面で後ろを通り抜ける名馬たちが画面を埋めていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
この一人ひとりが、主役たりうるドラマを背負う。
リッチな文脈をサラリと使う、落ち着いた見せ方だ。
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ともすれば情報とキャラ数の過積載になってしまいそうな状況だけど、テロップを軽く背負わせて、そのさり気なさが一笑いになっちゃうようなセンスの良さで、上手く魅せていたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
やっぱオグリ一党は好きだなぁ…またBOTE-BARA見せてくれるのかな…。
一期はおんぼろスピカが勝利を重ね、押しも押されぬ強豪にのし上がっていく、サクセスストーリーの熱が活きていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
既にスペちゃんとスズカを主役にゼロから始まるストーリーを終えてしまった二期は、ここまでの蓄積を嘘にしないよう、しかし根っこは変わっていないと伝えながら進む。
テイオーが既に、皆に慕われるアイドルホースであること。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
トレーナーさんへの雑で、親愛と信頼の籠もった扱い。
相変わらずあんまりにも自由なゴルシといい、変わった部分と変わらない部分が序盤からよく見えて、二期独特の充実感がある。
懐かしいアイツラに、また会える喜びがジワリ、胸に満ちる。
そんな安定感だけではなく、新たな鼓動を作品に与えるニューカマーの見せ方も、非常に良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
あの時のテイオーのように、自分たちを憧れの視線で射抜く幼き優駿。
それを受ける自分も、未だ憧れの途中。
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誰かの背中を追うから、早く走れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
そんな真っ直ぐな思いが色んな世代で元気で、出だしから熱い。
キタサンちゃんとサトノちゃんがほんっっっっと可愛くて、ニュージェネレーションお目見え大成功であった。
子供に優しくする姿を見ると、テイオーちゃんをもっと好きになれてありがたい…。
憧れを背中で受け取る側になったテイオーも、まだまだ会長に憧れる子供であり、しかし既に大舞台での勝利も果たしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
成熟と成長の間で、夢を追えばこそ力強く駆け抜けられるテイオーの現在地。
それを”世代”を使って活写する、とても良いシーンだと思う。群像の強みだよなぁ、ここら辺の奥行き。
というわけでトウカイテイオー、未来に向けて気合十分。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
走って、食べて、笑って。
アイドルホースの未来は順風満帆…ではないと、ひっそりナイスネイチャの足に巻かれた包帯で示してくるのは、なかなか巧い。
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スペちゃんがド田舎から出てきて、アスリート的に競技と自分に向き合う物語を背負ったのに対し。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
テイオーは二期開始から堂々のアイドル、自分を応援してくれるファンが既に付いている状態だ。
その馬生を思えば、負傷が必ずドラマに絡んでくるトウカイテイオー。
その復活を支えるエールがどこから来るのか、この段階で太めに描写しているのは良いな、と思う。テイオーちゃんが色んな人に、無茶苦茶モテるのよね今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
そういう太めの主柱に、背景でも暴れまわる細かいクスグリ、色んなライバルがどっさり押し寄せて、非常に豊かな食感である。
名前のないファンだけでなく、肩の触れ合う距離で支え合う仲間もしっかり描かれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
神社での語らいは、メジロマックイーンのストイックな気質、トウカイテイオーの爽やかな素直さが夕景に映える、とても良いシーンだった。
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勝負を前に髪の毛を整えたり、思いを込めて蹄鉄を打ち込んだり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
テイオーの日々にカメラをどっしり据える今回、彼女がかなりオシャレなことが分かってくる。
弾むようなエネルギーと合わせて、この可憐な気配は彼女の特質なのだろう。そんな子が…あんな事に…。
この第一話、とにかく『テイオーはええ子なんじゃ…皆に愛されるアイドルで、その視線にあぐらをかかないほんま…ほんまええ子なんじゃッ!!』と叫び続けていて、それが押し付けがましくない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
説明ではなく描写でテイオーの資質を伝えれているので、スッと胸に入る。
これは一期で名脇役として、しっかりキャラを立ててきた資産も生きてるのだろうけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
やっぱ今回、二期の主役としてトウカイテイオーがどんなキャラか、どっしり腰を据えて見せてきたのが大きい。
笑顔、ライバル、悲劇、不屈。
今後たどるドラマを暗示する要素が、一話の中で上手く息をしている。
かくして迎えたウマ娘の本懐、決戦の日本ダービー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
ここもどっしり、パドックから観客席、出走を仲間が見守るバックヤードと、レースにまつわる色んな場所を見せてくる。
トウカイテイオーは、とにかく様々な人に愛されるウマ娘なのだ
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今回はテイオーちゃんをモデルケースに、G1ウマ娘がどういう生活を送っているのか、じっくりと見せる回でもあると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
彼女の溌剌とした青春で楽しませつつ、作品が今後踊る舞台を視聴者に飲み込ませていく、というか。
その一つとしてレースもあるが、それはただ走るだけではない。
色んな人の声援と憧れ、仲間たちのエールを受けて輝きへと突き進む、夢の舞台だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
そのデカさと広さをこの第一話、しっかり見せれたのは良いことだと思う。
そこが輝くからこそ、今後待ち構えるドラマも映える。沈み調子の闇芝居もなッ!!
というわけで、全地球が見守る中始まるレース。美容師さんやおねむスズカで細かくクスグッてくる手数…”ウマ娘”見てるな、って感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
会長の視線を受け止め挑むレース。
がっぽり開いたウィニングロードを、堂々駆け抜ける。
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沢山の人がアイドルホースの勝利を心から喜び、そのステージに魅了される。競馬ヲタクの語りが二期は多めで、なんか””実在感”があったな。凄く好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
心身共に充実、順風はまさに満帆。
そこに忍び寄る、不穏な気配。
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無敗での二冠を達成し、目指すは栄光の菊花賞。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
上がり調子に身を任せているトウカイテイオーは、それを足元から崩す予兆に視線を向けつつ、足を止めない。
それはここまで描いてきた濁りのない純朴さと裏腹の、幼い危うさ。破滅の母胎であり、成長の余地だ。
勝者の栄光を輝かせるステージに、忍び寄る影。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
会長とトレーナーさんがちゃんと気づいてる描写があるのが、若いテイオーを見守る側の株を下げない書き方で良かった。
やっぱC調なだけじゃない、信頼できる男よ。トレーナーさんは…。
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この黄金のステージを最後に、アイドルホースの未来は崩れ去るのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
はたまた今回積み上げた声援と美徳を糧に、不屈の大復活を成し遂げるのか。
今後1クール、物語を支えるだろうドラマを上手く予感させる、いいスタートとなりました。明るさと不穏さの塩梅が、丁度良かったな。
とにかくテイオーちゃんが最高に良い子で、天性のアイドルウマ娘だと見せてくれるスタートでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
二期の主役をしっかり好きになれるように、作品が乗っかる足場をちゃんと作って始めてくれるのは、とても親切でありがたい。
好感を高く積めばこそ、そこから転落するドラマも深く刺さるからな…。
”競馬”というバックボーンを活かし、細かいクスグリと情報量で画面を埋めて、賑やかに楽しく話を進める語り口も健在でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
見てて楽しいアニメで、やっぱり良かった。史実がネタの宝島なので、どんだけ手数を投入しても尽きないのは強いよなー。エアグルーヴとフラッシュとか。
夢の舞台に忍び寄る、不穏な影とか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月4日
堂々爽快のライバル宣言に胸を熱くしていたメジロマックイーンが、どう動くかとか。
今後に大きな期待が持てる、素晴らしい第一話でした。
いつも通りで、いつも以上。常に求められ実現するのが難しいハードルを軽々超えてきたウマ娘二期、次回も楽しみです。