アニメ
SK∞ エスケーエイトを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
スケートボードの魔力に取り憑かれた者たちが集う、秘密の決闘場”S”。
南国沖縄の元気少年・歴が出会った、カナダからの転校生・ランガは、運命に導かれボードに乗る。
猥雑な熱狂を凍りつかせる、スノボ仕込みのシャープな滑り。
ヒリつく才覚が、今南国に舞うッ!
そんな感じの、内海監督新作はスケボー! 男の子と筋肉とトンチキ山盛りでお送りする青春群像劇だよッ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
ホビアニ文法をいい感じで盛り込み、トンチキ人間山盛りのスケボーバトルに期待が膨らみつつも、紘子印のスタイリッシュな描画、鮮烈な演出、魅せるカット割りが大暴れ。
初回からグイッと掴んでくる、力強いスタートとなった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
”Free!”でも”BANANA FISH”でもそうだったけど、色彩の感覚、画面に何を写すかのセンス、緩急の付け方にカメラワークと、アニメの根っこがやっぱ最高に気持ちいい。
快楽原則のど真ん中を突っ走りつつ、要所要所をピタッと抑える。
これからどういう物語が始まるのか、しっかり説明しつつも全く退屈ではない、ケレンとインテリジェンスが入り混じった第一話となった。大変面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
今後も治安の悪いスケボー夢舞台に、味の濃いトンチキ人間どもがドシドシ上がり込むかと思うと、マジでワクワクするな…。
お話のフレームとしては非常にシンプルに、男と男が出会っちまう話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
赤いカラーリングのレキ青年と、青い転校生ランガ。
二人とスケートが出会い、才能が開花するまでの第一話。
ボーイ・ミーツ・ボーイ。
ボーイ・ミーツ・スケートボード。
そういう話だ。クラシックで、力強い。
そんな話が動き出す前のジャブとして、レキが首までハマっている”S”がどんな場所か、説明より先にまず見せてしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
一癖も二癖もある連中が集う、ヤバい熱狂の坩堝。物語のメインステージ。
そこで何が行われるのか、いきなり動き出す。シャドウさんはいいキャラ。
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妨害、攻撃、何でもあり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
ストリートの猥雑なオレンジ色に彩られ、主人公はいきなり腕を折る。走行不能、発展途上。
グラフィティも賑やかな無法地帯の色が目に焼き付いたところで、もうひとりの主役がスッと、寒色を背負って画面を割る。
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赤と青、地元民と外国人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
スケートにハマった経験者とド素人。
カラーリングからして分かりやすい対比は、この後ずっと物語を貫通していく。
ランガはどこか超然と、ストリートの暖色に染まらないまま、しかしそこに近づいていく。
異物が運命と出会い、物語が動き出す。
この躍動を強調するべく、場面をどんな雰囲気と色彩でまとめて、ムードをどう切り分けるかしっかり手綱を握る腕力が、『計算され尽くした猥雑』とでも言うべき雰囲気を、的確に生み出している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
ここらへんを頭と肌感覚で、キッチリアニメート出来るところが内海監督の真骨頂だな、と思う。
まだ出会ったばかりの二人が、混ざりきらず煮えきってない感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
ノートの落書きに込めた、レキのストリート文化への親和性と熱狂、子供っぽさ。
ぶっきらぼうな自己紹介の裏にある、ランガの妙な頑なさ。雪の降るカナダに置いてきたもの。
とにかくスピーディに転がる(何しろスケートボードの話だし)第一話だが、キャラの奥行きに細かく目配せする筆使いは繊細だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
勢い重点な部分と、今後のために種を撒き土を耕す所が共存してて、全体的な目配せの良さを感じる。
今後競い合うライバル、だいたい顔見世すっかんな今回。
説明を省いて、描写で繋いでいくことで生まれるテンポ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
後にランガの初舞台を生み出す改造依頼も、この段階でさらっと画面に乗っかっている。
レキが走れない理由も、バイトを上手くこなせない負傷の描写で裏打ちされていく。クルードに見えて、テクニカルな話運びだ
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原色がヴィヴィッドに踊るスケボー店から、AI書道家の家に漂う”和”の味わいまで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
プロップに尋常ではないこだわりを見せて、色んな文化が入り交じる面白さを演出しているのも、作品独自の面白さか。
沖縄舞台だからか、敷いてるの琉球畳なのね。細かいところでモダンだわ。
何もかもがハチャメチャで、活力に満ちている舞台。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
そこで熱の低い転校生はマブダチとスケボーに出会い、物語は青天井に転がっていく。
畠中くんの元気少年レッド担当は、やっぱ最高に良いな…一番速い球を、ど真ん中に投げてきた感じだ。
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ラストカット、レキの瞳に飛び込んだ氷の妖精が印象的な第一話だけど、ここでランガの瞳にも、レキとスケボーが飛び込んじまってるんだよな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
オジサンはこういう、ド真ん中で運命に邂逅っちまう瞬間をちゃんと描くアニメが大好きである。
やっぱ、ドラマが動き出す瞬間というのは良い。
それを見逃さないAI書道家の鋭い視線も、隙なく抜いてくるしね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
圧縮率高く展開が早いホビアニ文法を活かしつつも、端っこの処理が丁寧で、粗雑な感じがしないのはグッド。
話の組み立てだけじゃなくて、画面のレイアウトとかキャラの見せ方も、大胆と繊細がうまく共存してる印象。
というわけで、レキの店でバイトすることになったランガ。彼が金を欲しがる裏にも、色々理由がありそうだなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
スケボーに取り憑かれたクレイジー共が集う、極秘の決闘場”S”。
そこに入るチケットは、ヤバい感じでやり取りされる。ワクワクだぜ…。
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オリンピック種目に選ばれるところまでメジャー化したが、スケートボードは西海岸の路上から生まれた文化。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
猥雑で危険で、やりたい放題の無茶苦茶なエナジーがあってこそその魅力も際立つ。
戦いを”ビーフ”と言ったり、スケボーに限らないストリート文化への目配せは、色んな所で元気な印象。
その上でどっかコントロールがキッチリ効いて、何を見せるか冷静に、図抜けた才覚で組み立ててる感じがチリチリ香るのが、まー内海監督作品だな、って感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
一個一個のカットがバチッと決まるから、そこでどんな感覚を受け取って欲しいか、ロスなく意図が刺さる感じなんだよな。
それはさておき、店長さんのペットが大変チャーミングで、今後もあのお店を根城に踊るだろう話の中、タップリと可愛い所を見せていただきたいところだ。ホンマ可愛い…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
今回噛みつかれた二人が、いつか女神のKissを受け取る日は来るのか。期待したい。
なんてことのない日常を共有し、スケボーと”S”がどんだけスゲーかを視聴者にも説明しながら、転がる日常深まる縁。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
なんてことのないシーンなんだが、パキパキの色彩がズバズバ眼に突き刺さってきて、見ているだけで元気になる。撮影良いなぁ…。
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レキとランガがなんと話に仲良くなる描写、そこに漂うフレッシュな青春感はこのアニメの燃料として絶対必要なポイントで、そこをしっかり補充してくれたのは嬉しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
一緒にメシ喰って、くだらねぇダベリして。
そういう時間をボーイ達が過ごすの見てると、爺は思わずネットリ笑顔だ…仲良くなんな!
そんな縁で埋めきれない、説明されないランガの空虚。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
ストリートの猥雑な色合いに比べ、ランガの自宅は非常にカッチリと、寒色を生かして秩序だったレイアウトだ。
写真立てに閉じ込めた雪の思い出が、一体どんな過去を刻むのか。そこで凍りつき、動き出さないものはなにか。
”オベントウ”に興味津々な様子と良い、異邦人としてのランガの存在感は、速いテンポの中上手く刻まれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
異質な氷が南国に流れ着いたからこそ、生まれる爆発。
青と赤が出会っちまったからこそ、動き出す物語。
そういう物語の背骨を、ぶっとく立てる地道な描画が元気。
紫の怪しい色彩が扉を開け、ついに始まる”S”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
ヤバい連中が肩を並べる中、やっちまった大ポカ。
投げ捨てられるボードと、煽り倒すシャドウさんのヒール適正。ド天然のド素人が、瞳に捕らえた少年の誇り。
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シャドウさんの仕事っぷりに感心しつつも、天然クールガイに見えるランガが投げ捨てられたボードをしっかり見てる描写が、大変良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
あんま感情が表に出ない少年だけど、異国で出来た友達の大事なものを、ちゃんと見てるわけよ。
そういう”情”の描写って、やっぱ大事よね。
自分なりダチのために出来ることを、精一杯やる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
ランガの思いをサムライボーダーが後押しし、掟破りバトルが始まる。シャドウはん、ホンマええ顔してはるわぁ…ヒールの鑑やわ…。
チェリーブロッサム先生も強キャラオーラムンムン、みんなキャラ立ちバリバリだ!
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パット見の押し出しが強くて、立ち位置が分かりやすい連中がぞろぞろ、頭を揃えるスタートはやっぱワクワクする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
”S”がヤバくて特別だってことも上手く見せれたし、そこに集う連中も面白いとハッタリ効かせれたことが、これから動き出すレースへの期待とを高め…完璧以上に応えていく。
一時停止の膝カックンから、異国の風の乗りこなし方を肌で感じ、慣れ親しんだ雪風が吹き始める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
足を固定したのは、スノーボードの感覚でギアを乗りこなすため。ヌボーっとした印象だったランガが、加速するボードと一緒に化けていく。
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いくらレキが口で説明しても、”S”の醍醐味は動画にならなきゃ伝わらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
その勝負どころをハイクオリティに、ランガの真価が見えるバトルと重ねて見せていく手際は、大変に良い。
こんだけの動きをするなら、こいつぁスゲェやつだ。
作中で観客が覚える感覚と、見ている側がシンクロしていく。
エッジが効かないスケートボードとの差異に足を取られたり、自由な発想でレースを組み立てたり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
ランガの走りを支える”才”が、自由に飛び回ることで”S”の面白さが勢いよく飛び込んでくる。
それを引き立てるシャドウさんは千両役者。あと全裸変態 子安声 IS 何?
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ここまでの鉱山から、インダストリアルで立体的なクライマックスステージへ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
色彩をド派手に塗り替えて、見せ場を見せ場として成立させる演出の鋭さがいい感じだ。やっぱ撮影良いなぁ…。
スケートボードが持つ自由さを、自然と体得し道を切り開く、氷の天才。
妨害の花火すら演出に変えて、鮮烈なデビューを刻んだランガ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
万色が入り交じる美しき混沌に、レキは魅入られる。邂逅っちまったんだよなぁ…男が男にッ!!
かくして、物語は始まる。動き出した運命は、もう止まることはない。
©ボンズ・内海紘子/Project SK∞ pic.twitter.com/M2PKldbrTM
題材が持っている疾走感を、色鮮やかな青春テイストとトンチキ極まるホビアニ味でブーストし、見事に駆け抜ける第一話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
話の主題たるスケボー、主役たる男たちが出会い、物語が動き出す。
色んな面白さがある場所で、何かが勢いよく転がりだす。
物語のスタートに必要なワクワクが随所で暴れ、期待を最高潮に引っ張り上げてくれる第一話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
日常もアクションも、クオリティの高さをシッカリブン回して物語に寄与させているの、創作者としての背筋分厚くていい感じだわ。
タダウマになってねぇのよね。紘子、ナイスバルク!
赤と青の少年たちが、お互い別々の個性を噛み合わせて青春疾走ぶちかましてくれる予感が元気なのも、大変いいです。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
ビジュアルも掛け合いも、凸凹感とフィット感が非常にちょうどよくて、いいコンビになってくれそうなんだよね。
全体的にキャラの輪郭がハッキリしてて、見せたいものが分かりやすい。
この第一話で作った印象と予感を、どうブチ壊してオリジナリティを出すかも、また楽しみですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
とにかく一発目の挨拶として、丁寧かつパワフルな第一話でした。このホビアニ感は強みなので、ガンガンブン回してほしいね!
スケート狂いの男たちが、どんな疾走を魅せるか。
次回も非常に楽しみです。