アイカツプラネット! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
バーチャル・アイドルが歌い踊る夢舞台、アイカツプラネット。
バレエが得意な少女、音羽舞桜はひょんなことからトップアイドル・ハナの代役として、初めてのアイドル活動に飛び込むことになる。
幻想と現実の入り交じる世界で、少女は何を掴むのか!
そんな感じのアイカツ最新作、実写とアニメがシームレス!! なアイプラである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
何しろ大胆な試みであり、かなりふんどしをキツく締めて視聴に挑んだのだが…大変楽しかったです!
実写パートから漂うアイカツオーラを楽しく摂取しながら、VとRが入り交じる独特の感覚に、妙な同時代性を感じたり。
今までアニメでだけ描いていた夢の領域を、実写に伸ばす試みをどうやりきるかは正直不安もあったが、制作陣も演者さんも非常にいい塩梅で夢と現実を混ぜ合わせて、”楽しい嘘”を作っていたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
アバターを挟むことで、今までのアイカツよりもさらに虚構性が上がって、それがより”アイドル”だった。
アイドルは夢を売り、夢を演じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
アイプラにおいてそれは3Dモデルのアニメ絵と、生身の役者…二つの質感の間にある。
三次元が生っぽくて、二次元が夢っぽい。
そういうシンプルな分割だと違和感も目立ったと思うが、制服など細かいところで上手くリアリティをズラし、二つの次元を馴染ませていた。
同時に二次元の夢には特別感がタップリあり、それがひょんなことからアイドルの世界に飛び込んでいく舞桜ちゃんの主人公力、どこか仮面ライダー龍騎みもある幻獣ハントと絡んで、楽しい質感になっていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
オーロラペガサスの声が斎賀みつきなの、半分反則だと思う。あの声なら勝つわそりゃ。
『偶然と運命に導かれて、夢のアイドル活動!』つーうわっついた楽しさと、バチバチのバトル要素のまぜあわせも面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
属性同士の読み合いとか、ガツガツ突き上げてくるライバルの本気度とか、アイカツバトルの熱量が高めでいい。
キューピットちゃん、あの性格であのデザイン、凄く”良”ね。
参謀役の栞ちゃんが何かとクイズ出すところとか、ちょっと初代を思わせる濃いめのキャラ付けで、それがまた3Dと2Dを混ぜ合わせる触媒になっていたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
漫画のような現実と、現実味のある夢。
これがそれぞれの次元を背負って衝突して生まれる火花が、なかなか新鮮で面白い。
Vtuberも最新鋭の技術から、ある程度の市民権を得たカルチャーになったこの時代に、『中の人』が別にいることを前提にバーチャルアイドルコロシアムに殴り込みをかける物語は、不思議な実在性があった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
ハナはあくまでアバターであり、液晶に投影された共同幻想でしかない。
しかしそこにはファンの熱い視線が絡み、夢を演じることでアイドルは人を夢中にさせていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
作中、そして作品外のメタ構造が、”アイドル”の虚構性を否応なく強調し、しかしその嘘は悪しきものとして描かれていない。
むしろ現実から飛翔する自由さが、パステルカラーで華麗に彩られる。
アニメパートが大胆に色を飛ばした、新鮮な表現で攻めてきたのも面白かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
自分の観測範囲内で見なかったまとめ方で、それがまた、アイカツプラネットの独自性、そこで展開する夢の力をより強くしていた。
何しろ夢の中の夢なので、ペガサスがドレスに変化しても問題ない。
自分ではない誰か、ここではないどこかに旅立てるAvatarだからこそ、描ける夢。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
しかしそこには実在の生身が存在しているわけで、ここのギャップを魅力として、今後劇作に活かせるともっと面白くなるな、と思った。
そしておそらく、それは狙ってくるだろう。
他にも秘密のアイドル活動とか、栞ちゃんのアバターデビューとか、彫り込むと面白そうなネタは随所にあって、どう活かしてくるか楽しみである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
献身的に舞桜ちゃんを支える栞ちゃんが、愛故に対等に戦うべく立ちはだかるクライマックスに期待が高まる…が、アイカツだしなぁ。
あとマネジを秋元才加がやってるのが異様な説得力を生んでいて、チームKの元リーダーに『アイドル面白いよ!』と言われちゃあ、返す言葉がねぇ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
絶対元凄腕のアイドルレジェンドだったと思うので、いずみさんがひよっこ共の大ピンチを跳ね返すエピソード、そのうち来てください。”月の裏側”歌ってー。
秘密のアイドル活動とはつまり、ファンを半ば騙していることにもなるので、ここはそのうち真正面から取り組むネタなのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
ヴァーチャルの虚飾性を全面に出してきた作風なので、それを仇ではなく長所と捻り倒すようなエピソードが欲しくもなる。
主役を演じる 伊達花彩さんの華やかな明るさ、ダンスのしなやかさも、『漫画のような現実』に3Dパートを上手く染めて、アバターの世界と馴染ませるいい仕事だったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
すっかりジジイなので、画面に映る子たち皆孫目線で見てしまう。笑顔で頑張って偉いねぇ…。
というわけで、色々面白くなりそうな要素が元気に弾ける、パワーある第一話だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
『二つの次元を行き来することで目立ってしまう境目から、逃げるのではなく真ん中に持ってきて、”アイドル”の虚飾性をテーマに据える』という戦い方は、この表現じゃないと出来ないと思う。
中身が入れ替わっても、ハナはハナ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
トップアイドルを演じれてしまう舞桜ちゃんが凄いのか、ドレスに宿ったペガサスの魔力が強いのか。
はたまた、アバター稼業とはそういうものなのか。
先代ハナの中の人が、なぜ”中の人”を止めたのかも気になるところよね。
色々意見はあると思いますが、僕としては勝負に相応しい大胆な試みを、上手く手綱を握って楽しく弾ませていて、なかなかに好感触です。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
こんぐらい勝負仕掛けないと舵が切れないくらい、”アイカツ”は土壇場なんだと思う、正直。
なら、その勝負を僕は寿ぎたい気持ち。
そしてその仕掛けは、現状結構成功してんじゃねぇかな、と思える第一話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
今までのアイカツがあんま触ってこなかった、”嘘”の多面性に踏み込めそうな題材と書き方で、今後が楽しみにもなります。
VとRが接合しつつある時代に、新たなアイカツは何を描くか。次回が楽しみですね。
追記 仮想の世界に踊る女神と、実相を走り抜ける生身の青春。その奇妙なバランスをどう魅せていくか、挑戦的な作風に期待は高まる。
しかしVR空間での自己虚像を意味する”Avatar”は、原義的にはヴィシュヌの十の化身、神の多彩なる現降なんだから、”偶像(アイドル)”のガワとして中身が入れ替わるアイプラの展開は一周回って、その根源に戻ってきた感じもあるな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月11日
さてハナは英雄たるラーマか、終わりをもたらす黒きカルキか。