のんのんびより のんすとっぷを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
夏。
帰省していたひかげは早々に夏海のバカに巻き込まれ、ドンヨリと凹む。
布団の中で思い出すのは、いつかの夏。
あの頃もまた、バカに巻き込まれ、バカをやってきた。
いつまで経ってもバカまみれ。
はしゃいで転んで笑い合う。
それってつまり…。
そんな感じののんすとっぷな夏、なっつんとひか姉の感動巨編である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
前半のクソガキ力溢れるいつもの展開から、草薙が本気で殺しに来るエモ展開へと思いでは飛び、れんちょんも加えた”今”へと帰還してくる。
繰り返す夏の麗しさを、全面に出した構成が良かった。
つーか一週間刻みでやってくと勘違いしとったんだが、それは公式サイト次回予告の放送日記述であって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
話の方はこれまでと同じく、季節を行き来しながら進んでく感じになんのね。
やっぱ四季のいろんな風景見れたほうが、のんのん感あるからな…草薙の美術は眼福だし。
というわけで、夏の話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
故郷に帰ってきてひかげが最初にやるのは、悪友とバカみたいにはしゃいで大惨事に巻き込まれること。
『あぶねーな…』と予感させて二秒で回収する辺、非常にテンポが良い。
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いつもの悪ガキ力で即座に隠蔽に走ると思いきや、ファーストプランは『素直に謝る』なあたり、ひか姉ならずとも少し唸る流れ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
そもそもなっつんの大暴投で厄介なことになってるのは、言ってはいけない。
久々にひか姉帰ってきて嬉しかったんや、多分。
話のテンションがバカ騒ぎから始まって、気だるい夜から思い出の夕景、繰り返す今と移り変わる今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
序盤は茹だるような熱さも気にしない、異様な高揚からスタートしていく。
雷落とされて正気に返り、『そう言えばアチい…』ってなるのが、妙に生々しくて好き。
しかし頭に血が上ってる時は熱さも気にならないもんで、悪童二人はさんざん悪巧みに走り、見事にバレる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
大人びた態度を身に着けているように見えて、ひかげも傷が深くなる隠蔽方面にノリノリな辺、田舎の空気は時を巻き戻すのか…。
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あるいは自分を開放できる故郷に帰り来て、色々緩んでいるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
どっちにしても、過去を再演するように悪ガキ共は浅はかな作戦に走り、バレて叱られ、文句を言い合う。
身の丈は大きくなっても、魂の色、二人の繋がりはなかなか変わらない。
変わらないでいられることが、二人のいいところか。
つうわけで、夜に過去を思う二人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
ここで自分たちの歴史に思いを馳せれるあたり、やっぱ二人はもうただのガキではない。
伸びた身の丈に応じた”何か”が身体に詰まって、しかし確かに変わらないものがある。
その意味を、布団の中で考えれるお年頃。
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それはとびきりバカで、な~んも考えてない時代を共有すればこそ生まれたものでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
虚無僧マン…ホントに児童はバカだな!(褒め言葉)
この頃から、それなりに年離れてる夏美と同じノリ、同じテンションで突っ走れてる辺、相性良いんだろうな…だからこそ、なっつんも甘えちゃう。
自分で言いだしたのに勝手に突っ走って、飽きて止めて置き去りにする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
子供特有な浅はかな身勝手は、スネ蹴りのように地味に痛む。
れんちょんや蛍がわがまま言わん”いい子”だからこそ、なっつんの暴走気質は目立つなぁ…それも良し!
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って思えるのは、俺が年経た児童全肯定マンだからであって、小さな体で年少の面倒を見てるひかげにしてみりゃ、まぁやってらんない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
怒りに燃えて必死に探し、見つけてみれば別の”姉”からアイス貰ってバクバク食って。
子供はバカで勝手で残酷である。天使なんかではないのだ。
というわけで、この辺りから草薙の情景力がフル回転を始め、じわりじわりと画面に滲み出すのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
シリアスに染みるシーンをやる時は、BGM止めて環境音オンリーで回す演出、舞台設定を生かして強いなぁ、と思うね。
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強い太陽だけが夏の色彩ではなく、段々と陰っていく日差し、そこに滲む感情の摩擦熱もまた、季節の色合いといえる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
時間経過に感情と関係の変化、そこから生まれる静かなドラマをしっかり反射させ、美しく描ききる筆はマジで強い。
ひか姉がいつも自分の相手をしてくれて、大好きだからこそなっつんは甘える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
勝手を押し付けられてキレるけど、ひかげもまた夏海が大事で、だから必死になって探す。
秘密基地に上がり込む時の勢い、洒落になってない瞳の鋭さが、ひぐらしの声によく映える。
夏海の姿がないと気づいた時の陰りと、直感が居場所を教えた時の輝きの対比が、やっぱ最高に良い。スローライフの奥で光る情景主義が、牙を剥くカット。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
はぐれ傷ついた弱いものに、手を差し伸べ背負う。ひかげ…お前もまた”仁”を知るもの…。
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ここの夕日の色合いはまー最高で、沈む夕日に融けていく仲直りの情感爆弾が全てを薙ぎ払っていくわけですが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
二人がおずおずと、己の心を相手に預けるのに必要な時間を語るように、シーン頭と終わりで夜の濃さがちょっと違うのが素晴らしい。
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一瞬一瞬、情景に照り返す思いを共有していればこそ、時に身勝手に相手を振り回し、時に愛想を尽かしてなお繋がってもいられる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
大事なものを知らない餓鬼なら、背中越しそれを学べばいい。
ぶつくさ言いつつ、夏海にそういうモンを教えられるひかげの人徳に、夕景が滲む。
帰省直後から、思い出の中、目覚めての再開と出発と、様々な夏を行き来する今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
時が流れつつも変わらない縁、変われない愚かさ、共に会ったからこそ学べた大事なものが、暑い季節をキャンバスに幾重にも、塗り重ねられていく。
その支えとして、やはり美麗極まる背景美術の骨が太い。
かくして目覚めて、幾年ぶりの虚無僧マン。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
夏が楽しいだけでなく、熱くてダルいと思う歳になっても、時計の針を巻き戻して、もう一度。
そう思える相手からの、少し恥ずかしがりながらのお誘いを受けて、ひかげの視線は秘密基地に飛ぶ。
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時の流れが少し傷を付けて、でも相変わらずワクワクを受け止めてくれる特別な場所。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
行き交う風は涼やかに、変わりつつ変わらないものを撫でていく。
ひかげの故郷は、このような景色を積み重ねて成り立つのだ。少女たちを取り巻く世界の描き方が、やはり抜群にいい。
かつてはひかげの思いを組みきれなかったなっつんが、自分の中のひかLOVEに照れつつもおずおずと差し出し、繋がりを修復しようと努力している様子が良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
悪ガキのまんまに見えて、人間にとって何が大事なのか、ちょっとずつでも考え行動できるようになっとるんよ…。
あと宮内れんげさんが、3人目の子供として二人の思い出に力強くINNしてるのが最高ですね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
まぁ僕は宮内れんげさんがやること全肯定人間なんで、れんちょんが秘密基地にテンション上がってる姿見るだけでOKではあるんですが。
夏は、ただ繰り返しているわけではないのだ。
スネ蹴りの悪童と暴れていた夏海も、れんちょんの自由な感性を見守りつつ導き、一緒に遊ぶ立場になった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年1月27日
時は流れ、しかし悪童に戻れる場所が確かに、彼女たちにはある。
その有り難さを、様々な顔を見せる夏のスケッチとともに書ききる、見事なエピソードでした。
次回も楽しみ。