ワンダーエッグプライオリティを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
川井リカは14歳の誕生日に、父を夢見て母を憎む。
歪んだ鏡、呪いの成れ果て、憎みきれないろくでなし。
愚痴は出口を求めてせき止められ、一瞬の夢を微かに求める。身を裂く誰かの抱擁に、身を任せたくなる。
崩落から生き延びる術は、何処にあるのか。
そんな感じの、リカ個人回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
ねいるのオリジンが見える第5話と少し似たテイストだが、よりウェットでメッシーで、リカらしい筆使いのエピソードだった。
出口を求めつつも足踏みし、正しさに向き合えそうで弱く膝を曲げ、悪態をつきながら救いを求める。
何もかもがあやふやな、14歳という嵐の季節。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
母と自分、いつか母となる自分、自分がいることで母であるあの人。
片岸に家庭を照らしつつ、そこから少し離れた場所にある、三つの輝きを見る。
揺れ、震えながらそれでも、抱きしめるべきものを力強く掴む。
終わるにしても、捨てるにしても、今じゃない
そんな結論に至るリカの思いを、普段より少し温まったいカメラが丁寧に切り取る回だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
リカという一人称を手に入れることで、作品が維持してきた突き放した客観が少し破れて、少女の間近に近づいていく感触があった。
それは意外であるが、彼女たちが好きになってる僕らの肌に、よく馴染む。
物語はリカを包む荒れた現実と、携帯電話越しの夢を行き来しながら始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
相変わらず極彩色の刺し方が上手くて、どピンクのタンス、そこに貼られたステッカーが、終わりきっていないリカの子供時代を上手く象徴化しているように思う。
子供部屋という、卵の殻。
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露骨に悪しざまに、大人と女の記号であるルージュを横に薙ぎ払い、リカは自分を取り巻く殻を嗤う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
そうしなければ生きていけないかのように、己に密着し、しかし(もう)心地よく包んでくれない母なる存在を、汚して強がる。
そんな生々しい地点と、繋がりつつも別の画角を持った、携帯電話越しの友情
アイの学校復帰を祝うやり取りは、ひどく優しくて妙に切ない。泡沫のように消えていくメッセージには構えない友情があって、これがあるから彼女たちが戦えることが理解る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
だが、当然それが世界の全てではない。掛け替えのないものは、イヤというほど沢山あるのだ。
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酒、煙草、金。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
母…と密着した自分を取り巻く、どす汚れた”大人”の気配にリカはツッパり、突き返す。
怒りと苛立ちを込めて、あるいはこの薄暗い場所からの脱出を願って繰り返される反抗は、卵の殻を割らない。
携帯の縦長画面のように、狭く苦しく切り取られた親子の肖像。
それは画面越し、幸福な友情を弾けさせる場所と全く違っていて、不快でなおかつ拒みきれない場所。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
大人、母、女。
異物でありながら奇妙に隣接した、愛着と憎悪の絡み合うリカの日常。
ここから出たくて、リカはアイドルをやってたのだろうか?
そこは、今回の主題ではないが気にはなる。
さておき、少女たちはお菓子で彩った等身大のバースデイ・パーティを、この世の果てで楽しむ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
泥酔から差し出された、身も蓋もないマネーの手触りとは、全く違った弾む青春。
そこが生きる支えだからこそ、今日が特別な日だからこそ、リカは己の欠けたピースを曝け出す。
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中学に入っても、叶えられない約束。誰かわからない父親。思い出の中の言葉をなぞるように、財布を持たない少女。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
あっけらかんを装って差し出される傷に、アイは共鳴し眉間をしかめる。
戦場を離れても…離れればこそ、彼女の共感能力は強く機能している。
桃恵の差し出す”いい子”の一般回答を、眉をしかめつつもリカは口を運ぶ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
ねいるの突き入れるあまりに合理的な解決には、強く反発し離れていく。
その口ぶりは、怒りよりも甘えが濃いように思える。
お前らなら、解って受け入れてくれると思ってたから。
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反りが合わない様子も見えるねいるにこそ、リカは重荷を預けたかったのかも知れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
あるいは、共依存からの脱却という提案は、母からの離脱、割卵、あるいは巣立ちを望みつつも準備が整っていないリカにとって、正しいと解っていても受け入れがたい回答なのかもしれない。
母への愛を甘く含んだ桃恵の”正答”は、憎みつつ求める己の思いとどこか響くものがあって、だからチョコも食べる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
しかし『正しく離れていく』という、ねいるのロジカルな回答は…少なくとも今のリカが欲しいものではない。
だから離れる。追いかけて欲しいから。
友達との甘くて綺麗な時間を離れると、汚れに塗れた自分が目立つ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
今回幾度も顔を出すモチーフを再演しつつ、リカは自分の意図を柔らかく汲んでくれた同志に、自分の領域を預ける。
ちょっと真面目モードな自分を、環境を同じくする友達に引き受けてもらう。
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隣り合っても抱き合うことはなくて、叫び声もネット越しで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
真芯を捉えないバッティングのように、振り回しても振り回しても答えが出ない、アイツとの距離感。
大人であり、女であり、他人であり、その全てに、あまりに色濃く思い出と愛着が癒着する、母という存在。
リカが憎悪の殻に愛着を温めているのに対し、アイちゃんは愛慕の内側に反発をタメてる違いはあるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
共に唯一人、間近にいて離れられない”母”と、否応なくギクシャクと向き合う立場にいることは間違いない。
何かが欠落し、何かが過剰に満たされるその形が、不思議と似ている。
そんな二人の吠え声を遠くに聞きながら、桃恵とねいるも己を語らう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
おそらく満ち足り、欠落を感じない桃恵には未だ実感できない、複雑で多様な世界のあり方。
学校で何かを学ぶ段階を、飛び級で駆け抜けてしまったねいるを取り巻く、家庭の不在。
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叔父の問題でも、リカの問題でも、スタンダードな”正解”を疑わず持ち出してくる桃恵は、エッグの戦士たちと触れ合うことで、世の複雑さに怯えつつ、それを学んでいるようにも見える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
リカやアイやねいるが、否応なく取り囲まれている欠落や過剰が、見慣れずとも確かに”そこ”にあることを。
対してねいるは、過剰に理性的で率直な自分が、ビジネスを離れた場所でどう機能するかを、おずおずと探っている感じもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
背中に罪の烙印を刻まれ、”普通の14歳”であることを自分に許さなかったねいるが、柔らかく触れ合う、当たり前で複雑な社会。たった四人のエコシステム。
そこは彼女が社長として機能しうる、ロジカルな有能さだけでは突破できない世界だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
リカが母と共有する殻と、その外にある友情の地平の肌触りが大きく異なり、しかしたしかに繋がっているように。
少女たちの世界はそれぞれ分断され、なおかつ接続される。
後に、リカの闘争でも描かれるポイントか。
檻の向こう、遠くに光る小さなホーム。記憶の中にしか無い、父の名残。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
二人は静かにそれを見つめながら、違っていて同じでもある自分たちを共有する。
強くてオシャレで、戯けて楽しい女の子が流す、心の雫。それを至近距離で受け止められる、大事な友だち。
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お仕着せの”正しさ”を疑っていなかった桃恵が、リカと触れ合ううち己を疑うことを知っていくように、アイも泣かない子の涙を見ることで、何かを胸に育んでいくのだろうか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
母子家庭という境遇を同じくしても、母子の姿も自分たちの在り方も、あまりに違う。
でも今、同じものを見ている。
すれ違いながら触れ合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
そんな体験が、少女に何をもたらすのか。
なにはなくとも、戦士には闘争が待つ。
ばいばい、と手をふられて闇に進んでいくリカが、挑む異形。
自分を死に追い込んだワンダーキラーを、”先生”と呼ぶ少女。
また一つ、大地をキャンバスに殻が割れる。
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家の外での触れ合い/すれ違いを終えて、リカが帰る卵殻には、顔の見えない男たちがいる。据えた匂いの老成がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
目をそらしても、心を別の場所に逃がしても、帰ってこなければいけないホーム。
血管を汚す酔態と媚態を、瀉血するように握るカッター。
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亀のマンネンは、何も知らない無邪気な瞳で、母と刷り込まれた子供の震えを見上げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
鏡の中の自分が止めてくれない自傷を、その瞳だけが止めてくれる。
子供部屋(≒殻)の外側では十全に機能していない、子から母へ問いかける視線。
中学上がったら教えてもらえると、保護にされた約束が機能する。
リカが切りたくても切らないのは、枯れ果てて死んだちえみとの、最後の約束だからでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
誰かが自分を見つめる視線があって、リカはようやく、なんとか形を保っていられる。
それは生者に限らず、人とも限らない。亡霊や怪物は、正しくなくともリカを見つめている。その視線が、リカの輪郭を縁取る
第5話でもそうであったように、エッグの少女は思い重なる”仲間”とは限らない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
己を苛み、奪った存在と同一化することで、迫りくる恐怖や不安を乗り越えようともする。
同じ傷に触れ、理解と共鳴を間近に示しながら、自分が沈んだ淵へと誘っていく。
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その誘惑を前に、ポマンダー越しの三人は結構無力だ。声は届いていても突き刺さらず、言葉が壁越し、痛みを癒やさない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
ワンダーキラーが封鎖する殻の中で、痛みは麻酔を受けて和らぎ、血が赤く肌を染めていく。
抱擁という名前の簒奪。理解という名前の切断。
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執着を捨て、心を自由に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
字面だけなら綺麗な文言だが、為されているのは(おそらくエッグの少女の”性”も含めた)卑劣な略奪だ。
だが、それが麻酔として機能するのならば、愚かであることで救われるのならば、それでも良いのではないか。
そんな甘やかな夢に、リカは囚われかける。声は届かない。
しかし最も間近に、魔除けであるポマンダーから生まれた小さな命が、リカを守るために体を張っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
その無垢な瞳が、隙間から覗き込む視線が、リカを殻の中の簒奪から立ち上がらせていく。
”子”としてのマンネンの視線を受けるリカは、”母”を理解していく。
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…というよりも、”子”である自分が母を見ていた視線を、マンネンから受け取って再生していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
なぜ、父なる存在から離れていったのか。
酔態に己を誤魔化さなければ生きていけない嵐が待つと知りつつ、一人フラフラと子供を背負って立ち続けたのは、なぜなのか。
その背を、自分はどう見ていたのか。
リカは思い出していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
それを”母子”という聖なるアイコンに押し込めて理解することも出来るのだろうけども、これはやはり川井リカと、川井千秋という一人と一人が、触れ合いつつすれ違い、傷つけ合いながら繋がってきた個別の歴史、一つの物語として、受け取るべきだと思う。
マンネンはリカが失っていたリカであり、マンネンの思いを受けることで、視線で輪郭を縁取られることで、リカは千秋を取り戻していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
母を取り戻すことで、自分を再生していく。
そういう逆転にたどり着くまでの旅路は、”家”一つでは手に入れられなかった。
ポマンダー越し、それぞれの戦場を背負いつつも繋がる(そしてすれ違う)友がいてこそ、リカは帰還できたのではないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
自分に似ていて、でも違う少女の絶叫を笑い飛ばしながら、救済と簒奪を押し付ける怪物を打破する力を、掴み取れたのではないか。
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リカは隠蔽していたアームカットの傷を、己の一つとして受け入れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
切ってしまう自分、切らせてくる家と母。
そこに渦を巻く汚れと痛みと弱さから、己を始めようとする。
そう思えたのは、やはりマンネンだけの力ではないだろう。耐え忍ぶ亀の忍耐、盾になる強さだけが、リカの美徳ではない。
でもそうして、母と自分の弱さに傷つけられながら、お互いを背中に守ろうとあり続けたことが、少女の命を奪うような救いからリカが立ち上がる源泉になったのは、間違いない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
お母さんが好きで、守りたかった。だからまだ、終われない。
マンネンのような自分を、リカは見つけ直すことで勝つ。
その帰還を、それぞれのやり方で抱擁する仲間たちが、優しくていい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
ねいるはリカを抱きしめない。その遠さが、ねいるらしくて良い。
甘い言葉で救済をささやき、すべてを奪っていく抱擁よりも、確かで優しいもの。
私達の、生きる道すがら。
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ホットケーキにクリームを塗りたくっただけのバースデイ・ケーキを、リカはうつむきながらも食べる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
母と己を隔てるカウンターは越えられず、しかし身を乗り出せば届く距離にお互いを置いて、少しずれた視線でお互いを見つめている。
ここが、今の二人の距離だ。
それは時の流れとともに、あるいは逆行してかつての思いを取り戻しながら、変化していく距離だろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
殻の中、嫌悪に塗れ遠ざかろうとしても、否応なく間近にいる存在。
そこにあるのが汚れだけではないことを、亀と母親に似ている自分を、リカはカウンター越し、ケーキと一緒に飲み込む。
いつか殻は破れ、子は親を捨てて巣立っていくだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
でもそれは、今じゃない。己自身が殻となり、己を守ってくれる母を守りながら、卵の日々を過ごしていく。
身を切らざるを得ない己の弱さを、己自身と受け止めながら、リカは今じゃないいつかを待ちながら、母の顔を見る。
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そこには、守られていたいつかの自分と、守るだろういつかの自分が、絡み合いながら存在している…のだろうか?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
そんなふうに時が流れ、別の生き物としか思えなかった”大人”になって、後悔や悲しみをアルコールで押し流すようなありふれた変化に、エッグの戦士たちはたどり着けるのだろうか。
こんな時もあったよね、と。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
携帯電話の中の永遠を見つめて思い出せるような、青春の終着駅はまだ遠い。
あの子達も大人になれたら良かったね、と。
画面の中の遺影を見つめながら、孵らなかった卵を思う日々が、未来に待つにしても。
発見と変化を繰り返しながら、少女たちは幾重にも殻を割る。
そこから生まれるものが果たして、泡沫と消えるか何事かを成し遂げるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
物語は一切の予断を許さないまま、まだまだ続く。
触れ合い、すれ違い、傷ついて、目覚める。
その繰り返しの先に、何が待つのか。
次回も楽しみですね。
追記 母になり得ない夭折の命運を背負う子供に、ポマンダーから孵化した”子”の世話をさせるのなら、それは極めて切ない残酷というものだろう。
ワンプラ追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
ポマンダーの獣たちは、母足り得ない14歳の少女たちに命の慈しみ、無垢なる信頼を教え、人生を一つ先へと進ませる。
その輝きの奥に、夫となる前に命を手折られた特攻兵士…彼らに捧げられた、花嫁人形の切なさを少し感じる。
あの異形の獣たちは、母足り得ない運命を持った少女たちに捧げられた、せめてもの慰みなのではないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
母の形だけを真似る幼子に、手渡された赤児の人形のように、届かないものにせめて触れる切なさを、あのちょっと不気味で可愛らしい振る舞いから、僕は勝手に嗅ぎ取っている。
親となることだけが子供の幸せではないことを、現実の中の母親たち、ワンダーキラーとなってしまった大人は指し示しているけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
そうなりうる可能性を閉ざすことなく、あの獣達の面影を持った赤児たちを、エッグの戦士たちが抱く未来があれば良いな、と思う。
それは、当たり前の幸福ではない。
あるいは運命によって、あるいはその資質によって、たどり着けない物がたくさんいる輝き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月24日
自死者を扱うこの物語は、そういう光に満ちている。
道半ばに倒れ、手折られて散る花にあり得たかも知れない未来を、マンネンが反射しているとしても。
あの子は優しく、強い亀であった。マジ偉い。