トロピカル〜ジュ! プリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
控えめで優しく、皆を思いやれる涼村さんご。
周囲の空気を過剰に読んで合わせてしまう彼女が、自分だけのカワイイを吠えてプリキュアへ覚醒するお話。
濁りのない素直な可愛さが随所に満ち、さんごちゃんを好きになってしまうエピソードだった。ありがたい…。
”いい子”の抱える悩みに寄り添うのはプリキュアの伝統…であり非常に大事な視線だと思っているのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
なかなか自分のカワイイを出せないさんごが、ずーっと強く己を主張するまなつを見つめる視線…で終わらず、持ち前の優しさで子供にアイスを差し出すさんごを、まなつがずっと見てる描写も太かった
あそこでアイスを差し出せたのは、もちろんさんご生粋の優しさもあろうが、ストロベリーチョコが自分の本当に食べたい味ではなかった、ということも背後にあると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
好きにしがみつく身勝手な態度は、絶対に譲れないというこだわりにも繋がっている。
さんごはいい子過ぎて、自分を持たない…
わけでもない。それは殻に閉じこもっているだけで、確かにそこにある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
それをまなつはハイテンションな力走の中見落とさないし、優しさという適正を見抜いて『プリキュアに向いてる!』と言い切る。
直観知に優れていて、視野も結構広いのだ。思い出すな…星奈サンをよ…。
本当は紫色のチューリップが好きで、ジュゴンも可愛いと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
でもそれを出せば、自分が浮かび上がってしまう。
その孤独に耐えられない脆さと、周囲の空気を敏感に感知できる才能。そこにある痛みに手を差し伸べずにはいられない、優しい心建て。
超アクティブなまなつとはまた違った角度から、非常に素直に善良な子で、無茶苦茶応援したくなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
この濁りのない造形は、トロプリの大きな強みだと思う。
長所と裏腹の欠点は確かにあれど、それも愛嬌であり魅力なのだと、スッと腑に落ちる作りになっている。みんな可愛いねぇ…(ジジイ視点)
そして対比するように、ローラは我が道を行く根性極悪…ってわけでもないことが、だんだん解ってきた。ヤベーな…俺、あの人魚を好きになってる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
素直で可愛いさんごが、一生素直に可愛いかわいい言っているので『さんごにゃんがそう言うなら…』と引っ張られている部分も、多々あるが。
さんごとは真逆に自分を譲らず、プライドを持って意思を通すカッコ良さが、さんごを鏡にしてよく見えた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
まなつとの丁々発止、忖度がないからこそ肝胆相照らす付き合いも、風通しが良く心地良い。
まなつは色んな意味で空気が読めないので、ツンデレで釣ろうとするのは悪手だぞ…。
根性極悪人間はデカいピンチの時に『アンタ逃げなさいよ!』と一般人の心配したりしないので、ロラさんの辛みは妙に安心するものだった。あるじゃねぇか…”仁”がよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
魚尻尾を一切気にせず、異質なお友達にスルスル近づいていく姿が”人間”すぎて、まーたさんごちゃんが好きになるんだ…。
人魚の悪い噂を垂れ流し、無自覚に同調圧漏らしていたていた友達も当然、悪人ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
人間そういう部分は無自覚に空気に流され、危うさに鈍感に生きている。
さんごはそういう部分にセンサーが敏感で、他人が見えないものを見つけてしまう。そこが彼女の強みで、欠点でもあった。
しかしメイクに力を貰って、最初は光らなかったパクトが魔法をくれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
あくまで遊興ではなく心理的ギブスとして”化粧”を書き続ける視点は、より良いファンタジーとしてメイクを扱う足場になっており、今後も維持して欲しいところだ。
整復医療にともなく、セルフイメージの回復と繋がる感じもするな…
サマーが攻めのプリキュアなら、ばってんバリアで誰かを守るコーラルは守りのプリキュア。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
二人の凸凹がしっかりハマってる感じが、学園生活でもバトルでもよく出てるのは大変良い。
自分を危険から遮る”×”がバリアになるのは、踏み込めない弱さが変化した実感があり、非常に鮮烈だった。
あと変身バンク、必殺技バンクが最高にあざとく可愛く最高であった。”びくとりー!”の可愛い言い方と、その後の爆殺の対比がシュールで好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
ある程度の自己実現、自己肯定が現段階であるまなつに比して、控えめなさんごにとってプリキュアへの変身が大きな”メイク”であるのも、面白い対比か。
あと敵さん倒した後、勝利を祝福するように噴水が湧き上がるのが、水の街の日常を取り戻した感じがあってよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
いつまで継続されるか解らないが、”水”を大事にした作画、演出が元気に暴れてくれると、トロプリ独自のものを見れてる感じがよく出る。貪欲に盛り込んで欲しい。
眩しい太陽に憧れるさんごの視線を通じて、物怖じせず自分の考えを表に出すまなつの輝き、思いの強さがよく見えたのも良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
こういう形で主役の良さを確認できると、生まれる友情にも納得が強くなるし、感情の強さもグッと伝わってくるからね。二人の友情描写も、爽やかで大変良い。
あとトロプリは日常の影で戦う秘密の戦士力が高めに演出されていて、それが濃い目に出ててよかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
その分一般社会からは”異物”でしかない、人魚のローラの不自由と孤独、プリキュアたちの特別性も際立つわけだが。
どーもプリキュアにおける、街に居場所のないエトランジェの描写が刺さるんよね…。
プリキュアになることで大きな一歩を踏み出したさんごが、闘いの中で得るものは今後も積み重なるだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
外見、声帯、性格に関係性と、ここまで積まれたものの加点がアホほど高いので、今後もいい感じに思春期を転がして欲しい。
トロプリ、キャラの強みと問題(物語的伸びしろ)スゲー分かりやすいね
そして次回は、キュアパパイア、一之瀬みのりパイセンの登場回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年3月14日
OPにて無表情に踊り狂ってる姿が印象的だが、さてどんな個性が踊りだすのか。
トロプリ、ドラマにキャラに隙なく、ここまでの書き方が大変いい。
ので、みのりChangを書く筆にも期待です。次回も楽しみ。