イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 21/04/18 ブラッドパス『シャドウ・イン・ザ・ミラー』

昨日は田中くん達と、"シャドウ・イン・ザ・ミラー"を遊びました。八回目ッ!

シナリオタイトル:シャドウ・イン・ザ・ミラー システム:ブラッドパス GM:コバヤシ

田中くん:ユディット・オンブラ:外見10才女性:源祖=舞人 幼い少女の外見に、苛烈な正しさを宿した鎖剣の処刑者。長い時を断罪の意思と秘密を抱えて進む、揺るぐことなき超越者。背中に刻まれた十字架は、如何な罪を告げるのか。
あいみのるさん:海上彩:17才女性:金愚=戦衛 劣悪な環境に育ち、野良犬のように反発し傷つきながら生き延びてきた少女。毛羽立った外装で、純粋過ぎる魂を隠すシャイガール。運命に導かれ繋いだ手は、彼女にどんな変化をもたらすのか。

そんな感じの第八回! "シャドウ・イン・ザ・ミラー"!! でありました。大変面白かった。

あいみのるさんとはGMとしてはじめまして、だったんですが、キャラクターの視線に深く入り込みつつ、物語全体の方向性、みんなで共有する卓の物語をしっかり見据えて、説得力と納得のあるロールを分厚く返していただきました。
没入型のPLはキャラ視線に束縛されて全体が見えなくなることも多いと思うのですが、真摯な入り込みを維持しつつ、周囲をよく見る視野の広さも兼ね備えていて、自分がキャラと物語に挑む熱量をどう届け、楽しいセッションにつなげていくか、よく考え実行するプレイングだと感じました。とても上手かったし、なにより同卓していて楽しかったです。
田中くんとはGMとして久々の同卓になったんですが、まー長年一緒にゲームしてきた呼吸に甘え、タメのない掛け合いとイメージ共有にどっぷり浸らせてもらいました。
田中くんの強さは何よりもまず"人格"だと僕は思っているんだけど、今回はそこに加えて豊かなイメージ、表現力がしっかり乗って、遊ぶものをブラックホールのように引き込む『僕はこういう物語がやりたい!』という強い意志が暴れていました。こういう背筋力が強いと、やっぱゲームは凄く面白くなる。GMとして抜けてた部分を色々補佐もしていただいて、全く頭の上がらないプレイングでした。ありがたい……。

もう八回目になる"シャドウ・イン・ザ・ミラー"ですが、今回は長年のダチがPLの一人ということでちょっと甘えて、本来のものに加えて新たなギミックを仕込んで遊んでみました。まーこのシナリオばっかりやってるんで、新しいネタの活かしどころが無いねんッ!
大量のNPCを用意しておいて、彼らと濃口に掛け合うシーンをミドルでガンガンやって、1シナリオで1キャンペーンくらいまで濃度を上げて遊び切る、みたいな遊び方。PLがシナリオの趣旨をよく理解して、ガンガン過去を捏造しガンガン演出を積み重ねてくれたおかげで、想定を超えた充実感で遊ぶことが出来ました。
自分は物語的な体験をどうPLと共有していくか、TRPGとしてどう特有の面白さを絞り出すか、つう部分にシナリオライターとしての興味があるようで。色々と物語生成のギミックを仕込んでシナリオ作るわけですが、そこが最高以上に駆動してくれたなぁ、という感じです。寝言もたくさん言えて満足満足。

やっぱ目の前のプレイヤーを相手に、即座にもの語りの要素を出してこねくり回し膨らませられる即興性、即応性はTRPG特有の強みだと思うし、それが上滑りせず魂の奥底まで食い込む特別な体験になるのも、TRPGに特有なものだと思う。
そこに時間的・集中力的なコストをどう最小化しつつ、体験としてのスケールと強度を最大化しうるか、みたいなことを無駄に考えているわけですが、その一つの答えとして今回のセッションは、良いところに刺さったな、という実感があります。とても楽しかった。
終わった後は三時間くらいアニメのはなししてた。あいみのるさんが抱える"傷"が、余りに俺のアニメ遍歴と呼応しすぎて面白かったです。マージで神バハVSと銀翼のファムはどーなの?

というわけで、大変良いセッションとなりました。同卓していただいた方ありがとうございました。