かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-：第6話『生徒会は進みたい／白銀御行は告らせたい②／白銀御行は告らせたい③』感想ツイートまとめ

かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-を見る。
第1エピソードにかなり重たい進路ネタがあり、残り二つは肩の力が抜けた恋愛青春知略戦…といった塩梅。
会長とかぐや様の物語、そのリミットが見えてくる、尺に対してかなり効きの良いお話である。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月14日

ハーサカ母とか白銀父とか、いい塩梅のゲストもいるのでもっと膨らませてくるかと思ったが、ニ年生の進路などもサラリとスケッチしつつ、ザックザックと進んだ。
四宮家の政治的アレコレを飲める現実主義者…と思いきや、バリバリにマザコンな早坂が可愛い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月14日

藤原書記が音楽は趣味程度にとどめて外部進学、かぐや様が家の言う通り内部進学、会長が決意の海外留学。
高校卒業後の進路が割れると見えたことで、残りの時間でどんだけ深く関係を作れるか…という課題とリミットも見えた。
そのためには、余計な自意識投げ捨て突っ走る必要がある…

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月14日

わけ、だが。
その重荷をポイッと投げ捨てれるなら、このアニメも第三期まで続いちゃいないわけで、告白されるためのムードを作るためのデートのお誘いも、肝心な所を恥が覆い隠して深く切り込めない。
言わずに言わせたい。
作品の原点に戻った、愚か者たちのサーカスが第2エピである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月14日

視察デートは楽しみたいし、あわよくば未来をキメる決定打を相手から出させたい。
しかし自分から恋心に飛び込む勇気はなく、『巧いこと、状況だけが有利に転がってくれねぇかな～～』という、小市民根性が暴れ出す。
知略戦のスタイリッシュな見た目と合わせて、やっぱこのギャップが良い

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月14日

表面を取り繕って相手から有利を引き出そうとする態度は、逃げと我欲が入り混じって褒められたもんじゃない。
…んだが、その根っこにはめっちゃピュアに相手を思う、幼き恋心がある。
ここもギャップで、ピュアなはずなのに見えやら賢さやらが邪魔して純粋になりきれない、可笑しさが可愛く滲む。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月14日

牽制を繰り返す恋愛知略戦は結局的はずれな所に中って、男子二人が視察に行くことになるわけだが、会長も石上くんもそれはそれとして学園祭をたっぷり楽しむ。
世をヒネてる陰キャに見えて、存外石上くんの青春が充実してきてるのも、可愛いギャップの一つか。
気づけ石上…お前”勝って”るッ！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月14日

第1エピで物語の先行き、進路決定という期限を見せた上で、今回はあえての原点回帰なのかなー、という感じがあった。
ミコちゃんが会長の迂闊なにじり寄りに揺れて、やれ告白だのヤリチンだの言い出すのも。
藤原書記のアーパーで畜生な発言と、会長との奇妙な庇護関係も。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月14日

このお話が色々積み上げた結果出来上がった”現状”てのを、凄くこの作品らしいエピソードに乗っけて見せる回だったと思う。
頭が良くて血が熱いボンクラが寄り集まった、楽しい生徒会。
ギャーギャー喚き、友達だからこそ歯に衣着せぬ言い合いもし、いい感じに青春を謳歌してる彼らが、どこにいくか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月14日

第3期折り返しを過ぎて、ここからの後半戦結構強めにアクセル踏むからこそ、ここでこういう話数を見せてきたのかな…という感じがあった。
そして懐かしき”かぐや様”のスタンダードは、やっぱりとても楽しい。
みんな可愛いし、気取ったところが無いし、バカで浅はかで健気だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月14日

やっぱ藤原書記のナチュラルにクズな発言を浴びると肌が潤うし、発言の裏を読みつつ純情なかぐや様は可愛い。
こういう”いつもの”があった上で、さて学園祭という大イベント、会長の告白決意をどう描いていくか。
石上くんとつばめ先輩がどうなるかも気になるし、もっと色んなバカも見たい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月14日

『ああ…結局、このお話、このキャラ達が好きなんだな…』と、折り返しの話数でしみじみ思わされる形となりました。
サラッとナチュラルに”いつも通り”をやったからこそ、こういう感慨もあるのかなーと思う。
後半戦を前に、そういう気持ちを思い出させてくれるのはありがたい。
次回も楽しみである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月14日

阿波連さんははかれない：第7話『芸術じゃね？ 』感想ツイートまとめ

阿波連さんははかれない を見る。
今日も今日とて、ライドウくんと阿波連さんの楽しい日々は続く。
クラスメートと遊んだり、ふたばちゃんにお弁当の作り方を教えたり、マンツーマンでズッポリ至近距離というよりは、ちょい横幅の広いお話だったかな。
…いやズッポリだったな。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

やっぱ弱ってたり震えてたりする阿波連さんが可愛くて、今回はそういう成分多めに摂取できて良かった。
同時にどんな状況でも顔が変わらない強キャラなので、弱ったように見えて力強くしぶとい部分も見せてきて、そういう計り知れない押し引きに乗るのが楽しい作品である。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

ここら辺を計算ではなく天然で、あるがままやっとるのが阿波連さんの良い所で、ライドウくんもそんな彼女のナチュラルに魅せられ、彼自身の天然ボケを存分に発揮しながら、抱きつかれたり肩車したりおぶったり、至近距離で一緒に過ごしていく。
いや…近すぎじゃね？　恋人距離じゃね？

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

外野からはそう突っ込みたくなるが、ライドウくんはこの距離感を恋とは結び付けず、”阿波連さんと俺”という独自の関係性を大事に、時に妄想満点でぶん回しながら育んでいく。
極めて奇妙ながら、お互い満たされている特別で唯一の間合い。
やっぱ、そこが面白い話だなと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

恋のライバルとしてツンツンしてたふたばちゃんが、お弁当を通じて軽いデレ期に差し掛かってきたのも、なかなか面白い変化である。
ライドウくんと阿波連さんの間合いは、天然ボケの応酬でガッチリ固まっているので、変化の面白さは主役以外が担当する形だよなー。
今後の進展が楽しみである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

あとクラスメートとフツーに遊んでる姿も描写され、こっち方面での転がし方が後半戦あるかないか、というのも気になる。
極めてトンチキな画角ながら、『思春期の少年少女が、思い悩みつつ楽しみ生きる』つう事に結構真面目な作品でもあるので、いわゆる”イイ話”をどう掘るかは楽しみなのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

ライドウくんが間に立つ形で、ごくごく普通の距離感で学友と付き合えてる描写が今回あったことで、そこから膨らませていくことも出来そうだなぁ…と感じた。
まー阿波連さんとライドウくんのボケボケ二人漫才がとにかく強いので、そっからハズした物語がなかなか出てこない作品でもあるのだが、さて。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

シチュエーションを取り替え、二人の強力なボケと可愛げをずっと摂取し続ける基本形の、満足度はかなり高い。
それに慣れてきたからこそ、ちいと強めの変化球で”いつもの”を荒らしてくれても良いのよ？ って感じではある。
ここら辺は、もう折り返しを過ぎて第七話なんだなー、って感じ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

こういう事を言っとるけども、”飽きた”って感じは全く無く、いつも通りの無表情大暴走をたっぷり楽しんでいる。
やっぱライドウくんが自信満々に浅はかで、何かと新聞沙汰妄想するのが面白すぎる。
淡々としてるようで、ぶっ飛んだことが起きてる。
独自のダイナミズムで動いてるよなー、このコメディ

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

そこら辺を大事にしながら、後半戦をどう取り回していくかも楽しみです。
阿波連さんの家族とか、ライドウくん以外の学園生活とか、ジワジワ話広げる足場は作ってると思うので、思い切って”いつもの”の外に体重を載せた話も見てみたい。
そう思えるのは、”いつもの”への満足が高いからこそなんだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

まちカドまぞく 2丁目：第6話『夕日の誓い！まぞくたちの進む道』感想ツイートまとめ

まちカドまぞく 2丁目を見る。
記憶の深淵に飲まれたシャミ子を助けるべく、桃は一時的な眷属化を決意する。
一方シャミ子はさくらの残留思念と出会い、一つの真実を告げられる。
誰かの大事なものを奪って、繋がれてきたこの生命。
果たすべき使命は、どんな道の先にあるのか！？

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

そんな感じのまちカドまぞく完ッ！ 友情よ永遠にッ！！ な、二期第6話である。
ここまで話を牽引してきた『桜の行方を知る』『桃の笑顔を見る』というクエストが叶い、新たな使命を胸に刻んで少女たちが進み出す、とても良い話だった。
何かを成し遂げれば何かを新たに背負い、その重責に苛まれる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

負荷が筋肉を育てるように、重すぎる使命は少女たちをもっと強く、もっと優しくしていく。
それで潰れないためには誰かの助けがとても大事で、それは思い出の底と未来の中にこそある。
ほのぼのギャグ一色に見えて、人間のややこしさが詰まった世界の物語は、ここを超えてさらに続くのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

全体的に掌の芝居が冴えるエピソードで、譲れぬ決意、包み込むような愛おしさ、言い出せないもどかしさなど、人生の色んな顔が手と指に宿っていた。
こういうリリカルな表現は、やっぱ岡本監督の本領発揮だなぁ、という感じがする。
（画像は"まちカドまぞく 2丁目"第6話から引用） pic.twitter.com/onWDuRDJyL

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

書き文字が暴れしっぽが感情を表し、あいも変わらずワイワイ賑やかな多魔市であるけども、そういうコメディテイストに負けない…というか、笑いに満ちた日常があればこその真摯な思いが、確かに宿る街でもある。
だからこそ桜は守護の使命をシャミ子に託し、その重さに夢魔は悩むのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

というわけで、桜のコアがシャミ子に埋め込まれ、壊れかけの魂を支えているという事実が明らかになった。
幼い頃からの病弱が設定で終わらず、むしろキャラクターとドラマの根幹に食い込んで、『強くなること』の意味を問い続けているのは、面白い作りである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

シャミ子は病魔にされるがままの幼い子供から、自分を育んでくれた優しさに報いる強い存在へと変わっていく。
自分の意志で未来を選び、困難と戦って勝つことが出来る自分を、シャミ子はずっと夢見ている。
しかしその身体は桃ほどインチキな強さがなく、鍛えても無敵にはなってくれない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

それでもなお強くなろうと鍛錬してきたのは、桃の笑顔をもう一度見るためであり、幸せを分け与えれる自分に近づいていくためだ。
シャミ子が強さと力を求めるのは、いつでもより優しく、正しく在るためだ。
そんな主役の倫理的靭やかさが、作品に爽やかな風を送り込み、展開を支えてもいる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

これに絆されて師匠兼親友になった桃は、リスクを承知で半闇落ちし、夢というシャミ子の領分まで降りて親友を救う。
そうしなければ、二度と顔を見れない気がしたからだ。
この報恩の発想は、シャミ子が強くなりたい根っこと同じである。
意気に感じ義に報いる。魔法少女は心意気である。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

ダークな意味合いが濃い”闇落ち”であるが、主役が魔の種族である以上それは、通り一遍の堕落と＝ではない。
それはシャミ子的なものに染まり、力だけではなく生き方が彼女に近づいていくことを意味する。
親友、伴侶、相棒。
色んな意味合いを飲み込んでる、シャミ子と桃だけの特別な関係性。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

それがこの作品での”闇落ち”であり”眷属”なのだと思う。
シャミ子は悪い魔族の責務として、一種トロフィー的に桃を堕落させることを最初狙っていたが、桃色魔法少女に刻まれた傷、己との因縁を知る内、そういう題目がキレイに吹っ飛んでいく。
桃が大事で、苦しそうなら助けたいから。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

それは世間一般では”救済”と呼ばれる行為で、お互いに刻まれた弱さとか苦しさの刻印を少しでも和らげ、運命を前に無力ではない自分を確認するべく、二人はお互いに近しくなっていく。
その相互作用が、心の奥底に眠った真実を暴き、シャミ子を現世に戻していく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

桃はたまさくらちゃんに狂っているが、そのモデルは姉のコアである。
それがシャミ子の中で魂を支え、切り離せないほど一体化していることを考えると、クールな表情の奥で彼女が何を狂うほどに求めているか、見える気もする。
それは奪われ失われ、しかし確かにそこにある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

一般的には死と＝であろう肉体の消滅は、魔法少女には終わりを意味しない。
死を超えて託されるもの、忘却の果てに思い出されるものは確かにあって、シャミ子と桃は共に進んでいくことで、儚く消えていくはずのものを、永遠に出来るかもしれない。
それは、シャミ子が誠実に認識しているように、難しい

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

自分の全霊を使い、人生を賭けて何かを成し遂げる重さを、シャミ子は魂で理解している。
不帰の道を覚悟で記憶の闇に沈んだ桃も、決意を込めて友を魔法の矢で撃ったミカンも、生きることは気軽なコメディではないと考え、行動している。
それは重たくシリアスで、でも可能なら楽しく在って欲しい舞台だ

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

例えばシャミ子が闇から帰らなければ。
あるいはミカンの矢が、桃の命を貫いていたら。
楽しいまぞくの明るい話は壊れていただろうけど、そういう事にはならない。
しかしそれは”日常系”というジャンルによって無条件に許された法則ではなく、死と終わりを覚悟しつつ踏み込む強さで掴み取られる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

そういう重たさから、実験マニアの小倉だけ浮いてる感じもあるが…アイツも『まともな人間』では無いだろうからなぁ…。
グシオンは召喚者に過去現在未来の知識を授ける魔神なので、そういう側面が強調されてマッド・ソーサラーとして描かれてる感じか。
まぁ、とにもかくにも協力ありがとう…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

プレハブがぶっ潰れたりしつつ、一つの真実を掴んで日常に戻ってきたシャミ子。
自分が生きていること自体が、桃と桜を再開させるという使命の妨げになる。
シャミ子の命は、誰かの幸せを侵しながら成立している。
（画像は"まちカドまぞく 2丁目"第6話から引用） pic.twitter.com/dirMPHuUAH

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

その申し訳無さに視線を伏せつつ、姉の居場所を知った桃は、街を守るという大きな使命から自分を解き放つ。
指で作った小さなフレームの中の、小さな幸せだけを守れる強さを、己の意志で求めていく。
それは家族と友人の幸せを、第一に考えるシャミ子イズムに、強く影響された決断だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

そして姉は大事なシャミ子の中で確かに生きていて、その魂が独力でも砕けぬほど強くなったら…”大人”になれたら、再び出会うことも出来る。
シャミ子が己のトラウマに潜る行為は、桃の笑顔を縛っていた不鮮明な過去を、より良い方向へと暴いてもいく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

色んな人の助けを借りて真実への道を作り、勇気を込めて辛さと戦ったことは、シャミ子が己に定めた使命を果たさせる。
桃にもう一度笑ってもらう。
桃の笑顔は、本当に大切なものが何か、泥の中見失ってた少女が見つけ直せるよう、その親友が必死にあがいた勲章なのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

桃が『これは私の使命じゃない』と、優しく遠ざけた（が、フレームの中には相変わらず街が写っている）大きなモノは、桜からの遺言を通じてシャミ子に託される。
そこに生きる存在の悲喜全てが詰まった、日常という器。
これを守ることが、桃の笑顔を取り戻したシャミ子の、新しい使命になる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

私的で家族的な幸福を大事にしてきたシャミ子と触れ合う内、失われた姉の居場所を捕まえ、何より大事な”眷属”に助けられて、笑顔を取り戻した桃。
弱い存在でありながら己の真実を必死に探り、託されたものに報いる自分であるために、”街”という大きなモノに向き合うことになったシャミ子。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

広くて大きなものと、狭く暖かなものは二人を接点に交換され、お互い無くてはならないモノとして確認されていく。
こうして物語が大きく動く起点が、”夢と記憶”という最も個人的で狭い場所にあるのは、非常に的確な物語展開だと言える。
シャミ子は桃的な広い強さを、桃はシャミ子的な狭い優しさを…

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

お互いに受け取ることで、より新しく強く優しい自分になっていく。
それはとても普遍的な成長の物語であり、友情の物語であり、生きるということを精一杯生きているお話だと、僕は思う。
時は過ぎて、あの時の桜は散ったが、桃色の空は変わらず美しい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

お互いに欠けているものを補い、もしくは新たに掴み取りながら、少女たちの青春は続く。
そういうエピソードでした。
大変良かったです。
狭い”私”の幸せと、広い”公”の幸福。
街を守ることと、笑顔で居続けること。
それは確かに繋がっていて、だから片方を追うと、もう一方の背中が必ず見える。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

このお話がばんだ荘でも学校でもなく”多魔市”を舞台にしている意味も、じんわり見えてくる話だったかと思います。
シャミ子達の想いに強くクローズアップして、嘘なく個人の物語を描くことが、即ちかなり大きなモノの輪郭を切り取る行為にもなってるのは、物語としてシンプルに強いわな。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

桃とシャミ子の間柄を、友情とも恋とも因縁とも断言せず、”眷属”という作品独自、この二人特有の概念に納めてるところが、凄く好きなんよね。
アリモノの関係にまとめてしまったら、どうしても切り落とされてしまうだろう名もなき震えにこそ、繊細な妙味があると思うので…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

新たな使命と決意を込めて、もっと強く優しくなる道を探していく少女たち。
次回は息抜き夏休み回ということで、そんなシャミ子達の可愛く面白い姿が、たくさん見れることでしょう。
それを楽しみに待ちつつ、今回成し遂げた一つの区切りを、幸せに反芻する。
つくづく、ありがたいことである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月13日

ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜：第6話『ひよりをプロデュース。』感想ツイートまとめ

ヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜を見る。
幼なじみの渚が上京すると聞き、ひよりもライブに同行することに。
芋女のままライバルに合わせたら”LIP×LIP”の名が廃ると、ひより改造計画に燃え上がる愛蔵と勇次郎。
果たして王子様の魔法はかかるのか！？

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

そんな感じの新章開幕、おしゃれにお化粧大奮闘回である。
いや友達じゃなくてお前らが魔法使い役かいッ！ ってツッコんだけども、よくよく考えたら全配役”LIP×LIP”に一本化して、内圧上げるよなそらー。
ED任されてるから重要度を勘違いしたが、楽曲ベースのコンテンツなんだから端っこにも曲回るか…

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

さておき後半戦のスタートは、ヒロインの資格をひよりちゃんがゲットするべく、恋する少女の可愛さ、モブ脱却の決意の輝きを間近に受けて、化けることを受け入れていくお話。
すげースムーズに美容方面に話が流れていって、世間様が良い顧客を恋愛とルッキズムに囲い込む手際の良さを見た心持ちだった

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

モブからヒロインになるためには心の持ちよう…と萌奈ちゃんとの会話では言いつつ、そのための具体策は美容院にメイクに新しい服…物質化され値札がついた”美”である。
『可愛くなればヒロインになれる』というテーゼは、ひっくり返せば『ヒロインは可愛くないとなれない』という呪いに変わりうる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

そのためにキラキラを保証してくれる素敵な魔法に投資してねッ！ という圧力で街は満ちているが、ひよりちゃんが素敵な少年たちを導き薬に、そういうスタンダードなシンデレラストーリーに飲み込まれていくのは…既定路線といえど少し寂しい。
そんだけ、美という渦が持つ引力は強いつー話か…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

最終的には『芋女だろうが、素顔のお前が好きだ！』ってところには落ち着くんだろうけど、そう言ってもらえるステージに上がるためにはヒロインになるしかなく、そのためには化けるしかない。
自己肯定と精神的充足は、つねにルート規定された消費に従順な顧客であることを前提に開始される。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

この透明化されたレールを作中人物…あるい物語の消費者、もしかしたら製作者すらもは認識しないし、幸福のための（それが”唯一”なのか判別できるほど、僕はハニワの作品見てない）スタンダードとして当然のように話は流れていく。
そこに引っかかる物語、ジャンル、文化ではない…のだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

とまれひよりちゃんは恋のスタンダードに己を合わせていくように、恋する友人のキラメキとか、美しい存在と自分を比べつつ唯一のヒロインであろうとする少女の輝きとかを間近で受け取って、『化けてもいいかな』という気持ちになっていく。
成海姉妹も、独自の楽曲と物語背負ってんだろうなー…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

『どうせモブだし…』という諦めを踏破し、人生の主役（ヒロイン）として己を輝かせる唯一性。
それが特別な男の子に選ばれる受け身のもので終わらず、男の子を特別にしていく相互性で駆動していくと、個人的には好みである。
ひよりちゃんにはそういう強さがあるので、見てて気持ちがいい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

”LIP×LIP”もマネジ見習いに出会う前は、外面だけ整えてファンに良い顔してれば”アイドル”出来てるっつー、ナメきった考えだったわけで。
それが自分たちを見てくれる存在の熱量と切実をしっかり受け止め、思いの現れとして装いを整える意味をひよりちゃんに語れるようにはなった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

『そこで他人ナメてた過去と向き合って、落とし前は付けろよ』と思わなくもないが、彼らが”アイドル”である以上それは反省ではなくパフォーマンスの進化で示す問題だろう。
”LIP×LIP”のオタクは、ひよりちゃんに出会って心が変わる前と後で、結構充実度が違うはずだ。ファンサも濃くなったし。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

同時にひよりちゃんは、魔法を”かけて貰う”受動態のシンデレラでもある。
男の子たちにエスコート”して貰って”、芋女から垢抜けてオシャレで素敵な存在になっていく。
そこにはしたなくガッついた我欲はなく、清廉なヒロインのイメージが上手く担保されている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

個人的にはギラついた”我”が全面に出たカワイクね～女が主役でもいいとは思うが、この物語を成り立たせているパブリック・イメージの引力圏、その繊細さを考えると、ひよりちゃんは受け身で清廉なお姫様と、王子様に影響を与えうるヒロインの中間点に、精妙に据えられなければいけないのだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

ここら辺の絶妙な調整を感じつつ、ひよりちゃんは髪型も衣装も垢抜け、化けていく。
その外形の変化が内面にどんな変化を及ぼし、あるいは及ぼさないか。
ヒロインたるべき資格は、一体どこにあるのか。
それが顕になってくるのは、三人目の”異性”たる渚くん登場以降の話になるだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

不仲営業にラッキースケベ、あざとくファンサービスを重ねてくれる”LIP×LIP”には、まだ危機感が全然ない。
ワイワイ楽しくいがみ合って、ずっと良い距離感の悪友でいられる時間が続くことを…恋が恋の形にならないことを望んでいる。
それは”アイドル”を壊す毒薬でもあるからだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

しかしそれじゃあ話にならないので、外部から反応促進剤が注入される。
渚くんという、”LIP×LIP”の知らないオトコ、彼らの知らないひよりちゃんを知るオトコが置かれることで、状況は加速し変化していくだろう。
そのハラハラとトキメキは、いち視聴者として楽しみである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

同時に額に”噛ませ犬”とデカく刻印されてる渚くんに、ただの反応促進剤で終わらない何らかの尊厳を宿して、話を転がしていって欲しいなぁ、とも思う。
いやどー考えても勝てないでしょ、この立ち位置…こんだけのハンディキャップマッチ、オジサン久しぶりに見たよ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

というわけで、FT4への対抗意識で飾り立てた芋女が、思わず別のオトコへのプレゼントになっちゃった所で次回に続く、である。
色々悪しざまな言い回しになったけども、萌奈ちゃんとのヒロイン談義が、己をモブと規定する全世界の冴えない少女を、エンパワーメントするものであると嬉しい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

性別も世代も自己規定も身を置く文化も、あの文言を本来受け取るべき対象とは完全にズレてる俺が、あの言葉の真意を己に引き寄せて受け取ることは、当然出来ないのだけども。
それでもあの言葉がひよりちゃんを通して、この物語を受取る”誰か”の背中を押すべく編まれているのは解る。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

経済原則とジャンル原理の分厚い糖衣の奥に、そういう硬い核を感じ取れるから、僕はこのアニメを（270°くらいにひねくれた角度ながら）、楽しんで見れているのだと思う。
今回ボサついた前髪を切って、世間様でスタンダードとして流通する”美”に目が開いたひよりちゃん。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

キレイでステキであること、それが”ヒロイン”の前提になっていることを、そういう規範から縁遠かった彼女がどう内面化していくのか…あるいはそれが当然の自動的行程として、葛藤なく物語を滑っていくのか。
そんな事にも勝手に注目しつつ、今後のお話を見ていく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

選ばれること、選ばれないこと。
その資格。
人生に付きまとう苦味をどの程度の深度で扱い、”アイドル”がそこにどんな麻酔をかけれるか。
作品なりに出るだろう答えの被検体として、ひよりちゃんを見てる感じもあるなぁ…俯瞰の冷たい視線な上に、作品外部の文脈だから、あんま良くねぇ気はする。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

ひよりちゃんが自分でお化粧できるようになった時、それを誰のために行うかを気にかけつつ、次回も楽しみに待つ。
…こういう疑問点に対し一定のアンサーを出していたから、俺は”トロピカル～ジュ！プリキュア”でのメイクの書き方が好きなんだと思うね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

プロジェクトセカイ カラフルステージ感想：白熱！ 神高応援団！

プロセカイベスト”白熱！ 神高応援団！”を読む。
体育祭の季節、青組応援団に集った類、瑞希、杏は団長の元、全力で応援合戦に挑む！ …というお話。
普段は学校の外で自己実現に勤しむ連中が、”みんな”とどう接続していくか…というエピソードだったと思う。
現状のスケッチであり、未来への希望、か

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

ユニットをまたいだ群像劇色の濃いイベストで、同時に馴染みのユニットだと見えない色合いも強くあったと思う。
類と瑞希、屋上にはぐれていた二人が応援合戦を通じて”みんな”なるものへの苦手意識を克服…とまではいかないが、その足がかりを作る感じの話となった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

”Revival my dream”で描かれた、突出した才能故に”みんな”に馴染めなかったという類のトラウマ。
その孤独は理解ある家族に受け止められ、寧々に理解され、ワンダショを身内にして、フェニランで己を存分に発揮し、仕事を得る所までこぎつけた。
オープンな舞台で、自分を孤立させた才を武器に変える。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

これに成功したから、団長は類を学校の外で見初めて、団に勧誘することになる。
類は彼が応援に賭ける熱意とアイデア、皆の声を聞きあげる器の大きさを認めて力を貸すことになり、セカイでの助言と瑞希の後押しを受けて、突飛で危険なアイデアをどう”みんな”に受け入れてもらうか、震えつつ前に出る。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

お互いの好みも人格もよくわかっている身内だけでなく、信頼を作りきれていない”みんな”に、己のアイデア（類が演出家である以上、それは己の全てだ）を受け入れてもらう。
少しさみしげな瑞希の言葉は最後の後押しになったが、これを決意させたのは類自身であり、ここまでのワンダショでの経験だろう

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

独創的であるがゆえに拒絶もされるアイデアを、どう整形しプレゼンし受け入れてもらうか。
類は今回、応援団という小さく馴染みのない社会…”みんな”に対しそのエキセントリックな才だけでなく、それを適切に社会化する能力も発揮して、満足の行くパフォーマンスをやりきる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

それはかつて望んでできなかったことであり、それ故大きな傷となって彼を阻んできた痛みだが、ここで成功体験が得られた。
今後類くんは自分の奇人性を殺すことなく、”みんな”に受け入れてもらう方法をどんどん見つけ、臆せず踏み込んでいくのだろう。
その言葉の真の意味で、”大人”になっていくのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

そんな歩みを隣で眺めつつ、後押しして自分は足踏みする瑞希も、”みんな”の前で慄いているのは同じだ。
身内であり親友である絵名にすら切り出せない、分断と異質の実感。
それは応援団と一緒に汗を流しても消えないが、瑞希に背中を押された類がその行いを手渡し返すことで、少し和らいだように見える

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

類がその才によって遠ざけられていた”みんな”と、瑞希が己を”みんな”から遠ざける理由は、おそらく別だ。
それこそが瑞希とニーゴが今後向き合い、最も大きな物語の核だと思うし、嵐に向き合う遠くない未来、この応援合戦は瑞希の力になってくれる気がする。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

とまれ、今回は普段舞台になりにくい学校という”みんな”を入れる箱…公共性を帯びた器が舞台である。
そこに個性強めの個人主義者が接続される時、強力な武器になるのがそれぞれのクリエイティブであることも、今回よく書かれていた。
類は舞台演出、瑞希は映像制作、暁人は歌唱。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

それぞれのホームで培った創造性…”わたし”であることを嘘なく表現するための手段は、”みんな”がより善く”みんな”であるための祝祭において、大きな仕事を果たす。
ここら辺、もれなく造り手であるプロセカの子供たちらしい、社会との繋がり方だなぁ、と感じた。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

それぞれのホームでは抑えられない自分らしさを叫び、それを”私たち”にしていくための手段だった創作能力は、今回”みんな”のための応援合戦の中で悪目立ちすることなく、集団全体のパフォーマンスを上げていく。
アイデアは的確に拾い上げられ、適性は有益に生かされ、連帯感と充実感がみなぎる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

それは”学生の祝祭”という、二重の意味でのモラトリアムに守られた柔らかいものであるけど、確かに望ましい社会のあり方、”みんな”の中の”わたし”の形だったと思う。
もっと厳しい嵐の中でも、あの子達の個性が殺されることなく、こんな風に生かされればいいな、と思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

個人的に面白いのは青組団長の書き方で、彼自身分厚いクリエイティビティを有しつつ、そこに固執せず他人に頭を下げ、出来ないことを委ねる器のデカさがあった。
こういう人が上に立ったから、類も瑞希も苦手意識を持つ”みんな”に馴染む経験を、今回積むことが出来たんだと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

そういう視野と器量が大きい人もいれば、業に囚われ他人を押しのける人もいる。
そうでなければ瑞希は己の真実を告げるのにこんなに悩んでないし、類も孤独を感じてない。
世の中結構ままならないが、しかしその上で上手くいく…時もある。
あるいは上手くいくよう工夫し決断した結果、上手くいく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

暗いばっかりじゃない世界と”みんな”を自分の目と肌で確かめて、この先類と瑞希がどんな道を行くのか。
それは個別のユニスト、それぞれのホームで掘り下げられるポイントかな、と思う。
”みんな”でいたいとは思うが、それに”わたし”を殺されたくはない。
普遍的で個人的な、分断された私たちの悩み。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日

それを色んなキャラクターと音楽性、それぞれ色の違うクリエイティビティでもって描いていく物語は、まだまだ続く。
その大事な一歩として、今回のイベントと打ち上げが楽しく満足できるものに終わったのは、良かったなと感じた。
次の物語も楽しみですね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年5月12日